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おこぼれ話174 オレはヒーロー…か!?
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3年生のある秋の下校中、僕は1年生が車道のそばのギリギリのラインの道(ギリギリ歩道)を綱渡りのように歩いている現場を目撃。これは万が一車道側に転倒したら危ないと思った僕はすぐさまその子に「危ないよ」と注意し、その子は「ごめんなさい」といって歩道に戻った。
それを見ていたクラスメイトのある男子から「リョーマ偉いな…明日の朝の会で報告しようか…」とつぶやいた。
そして翌日の朝の会。そこで設けられている生徒が挙手制で昨日あったことなどを話す時間でその男子が手をあげ、僕の前日の出来事を紹介してくれた。
「昨日リョーマくんが下校の時に危険なところを歩いていた1年生の子に”危ないよ”と注意していたので偉いと思いました!」
その直後、クラス中から僕に向けた拍手喝采が巻き起こった。先生からも「偉い!」とのお褒めの言葉をいただいた。とても鼻が高かった。
あの時自分は危ない光景を見て反射的に「危ないよ」と声がでた。今までこのような状況に遭遇しなかったということもあるが、このように声をかけるのは自分の中でも初めての経験だった。
自分が下の年齢の子のために初めて自分から動けた瞬間であった。まだ「下級生のお手本」というものがよくわかっていない状況であったが、あの時はあまりにも危険な状況だったので見逃せなかったのだ。
それを見ていたクラスメイトのある男子から「リョーマ偉いな…明日の朝の会で報告しようか…」とつぶやいた。
そして翌日の朝の会。そこで設けられている生徒が挙手制で昨日あったことなどを話す時間でその男子が手をあげ、僕の前日の出来事を紹介してくれた。
「昨日リョーマくんが下校の時に危険なところを歩いていた1年生の子に”危ないよ”と注意していたので偉いと思いました!」
その直後、クラス中から僕に向けた拍手喝采が巻き起こった。先生からも「偉い!」とのお褒めの言葉をいただいた。とても鼻が高かった。
あの時自分は危ない光景を見て反射的に「危ないよ」と声がでた。今までこのような状況に遭遇しなかったということもあるが、このように声をかけるのは自分の中でも初めての経験だった。
自分が下の年齢の子のために初めて自分から動けた瞬間であった。まだ「下級生のお手本」というものがよくわかっていない状況であったが、あの時はあまりにも危険な状況だったので見逃せなかったのだ。
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