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ULTIMATE 〜国防最前線
ULTIMATE 〜国防最前線第11話
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主要登場人物一覧
望月輝人(25)…3代目主人公 西部教育第2中隊所属 隊員候補生
片倉陵(20)…西部教育隊第1期第2教育隊所属隊員候補生
大倉悠馬(24)…西部教育隊第1期第2教育隊所属隊員候補生
水崎一躍(36)…ULTIMATE西部教育隊所属教官 第1期第2教育隊担当教官
室口翔平(58)…ULTIMATE総監本部所属 3代目総監
岸田正龍(37)…ULTIMATE総監本部所属 地方方面隊統括官
長内貴也(65)…西部教育隊隊長
和嶋幸道(40)…西部教育隊副隊長
……………………………………………………………
前期教育も折り返しの時期を迎えた。
9月に入りこれから後期教育隊に入るための前期教育隊の卒隊試験を控えていた。
とある日曜日
教官達で候補生達の成績についての会議を行っていた。
そこで問題視されたのは大倉の成績の低下であった。これまで、進藤という誰よりも真面目な男の影響もあり周りの候補生達も積極的に自習や体力トレーニングに励んでいた。
しかし、進藤の除隊から数日後、候補生達のやる気は以前よりも失われたように見えた。
その中でも特にやる気を失っていたのは大倉だった。
座学は平均だった位置から下位を争う程までに低下し銃器を扱う戦闘分野でも下位に低迷した。他の分野でもほぼ全てが下位に落ちた。このままだと卒隊試験で合格する確率は1桁に近い。
教官会議が終わると水崎は大倉をさがしに校舎の中を歩き始めた。
大倉は食堂で望月らとはしゃいでいた。
「大倉、ちょっといいか?」
水崎に呼ばれ大倉は食堂から出た。
「何ですか?」
「このままだと卒隊試験落ちる。どうだ、補講とかやらないか?」
「俺、ただ家出たくてここに来ただけなんで卒隊出来なかったらそのまま貯まった給料で一人暮らしします。」
「家を出たかった?」
「虐待ばっかしてくる親父、酒に酔いつぶれる母親、俺の居場所なかった。だから中学卒業して直ぐに寮付きの仕事始めたっす。そしてもっと安定した仕事に就くためにここに来たんです。」
「そ、そうだったのか」
「じゃ。」
そう言うと大倉はそのまま食堂に戻った。
その日の夜
水崎は仕事を終え、駐車場に停めてあった車に乗り込んだ時だった、遠くの方から騒がしい音が耳に入った。
すぐに車を降り、音のする方向に向かうとそこには部隊所属の隊員からぼこぼこにされている大倉の姿があった。
「んだよ、こいつ。しつこいな」
「俺は、強くなるためにここに来たんだ。もう俺に帰る場所は無い。頼む、特訓してくれ」
「ふざけんな。教育隊のガキと遊んでる暇ねーんだよ」
そう言うと1人の隊員は大倉の頭を鷲掴みにした。
「そんなに、特訓して欲しけりゃ明日から特訓代を渡せ。まずは初回1万だ。じゃあな」
そう言うと隊員達はそのまま立ち去って行った。
「大倉、大丈夫か?」
水崎はすぐに倒れている大倉のもとに駆け寄った。
「なんで、ここに?」
「帰ろうとしてたらお前の姿が見えて。ここで何してたんだ?」
「なんもねーよ。酔っ払いに絡まれただけだ。あいつら(隊員)酔っ払てたんだよ。」
そう言うと大倉は鼻血を拭き取りそのままその場から立ち去って行った。
翌日から大倉は放課後、昨日の隊員達のもとに行くようになった。
「ほんまに持ってきやがった笑」
隊員達は大倉が持ってきた1万円札を見ながらはしゃいでいた。
「約束通り、特訓お願いします」
「約束?誰が特訓するって言った?1日1万、7日で7万、1週間払い続けたら特訓してやるよ。」
そう言うと隊員達はそのまま立ち去って行った。
それから毎日、大倉は1万円札を握りしめ教育隊舎から隊舎に向かった。
そんなある日、放課後毎日教育隊舎を出る大倉の姿を見て水崎は望月らに理由を聞いた。
「なんか知らないか?大倉、毎日、隊舎に行ってるんだけど」
「さぁー。そういやあいつ、体にアザがあったような。それもかなりの数の」
片倉が言うと水崎は表情を変えた。
「何者から暴行を受けているということか?」
「多分そうなんじゃね?」
片倉が言うと望月もうなずいた。
「そうか。気になるなー。ちょっと耳貸せ」
そう言うと水崎は望月らにある作戦を伝えた。
「明日の放課後から実行する。いいな」
「バレたらやばいんじゃないの?」
望月が言うと水崎は笑みを見せた。
「バレねーよ。大丈夫だ。任せろ」
望月輝人(25)…3代目主人公 西部教育第2中隊所属 隊員候補生
片倉陵(20)…西部教育隊第1期第2教育隊所属隊員候補生
大倉悠馬(24)…西部教育隊第1期第2教育隊所属隊員候補生
水崎一躍(36)…ULTIMATE西部教育隊所属教官 第1期第2教育隊担当教官
室口翔平(58)…ULTIMATE総監本部所属 3代目総監
岸田正龍(37)…ULTIMATE総監本部所属 地方方面隊統括官
長内貴也(65)…西部教育隊隊長
和嶋幸道(40)…西部教育隊副隊長
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前期教育も折り返しの時期を迎えた。
9月に入りこれから後期教育隊に入るための前期教育隊の卒隊試験を控えていた。
とある日曜日
教官達で候補生達の成績についての会議を行っていた。
そこで問題視されたのは大倉の成績の低下であった。これまで、進藤という誰よりも真面目な男の影響もあり周りの候補生達も積極的に自習や体力トレーニングに励んでいた。
しかし、進藤の除隊から数日後、候補生達のやる気は以前よりも失われたように見えた。
その中でも特にやる気を失っていたのは大倉だった。
座学は平均だった位置から下位を争う程までに低下し銃器を扱う戦闘分野でも下位に低迷した。他の分野でもほぼ全てが下位に落ちた。このままだと卒隊試験で合格する確率は1桁に近い。
教官会議が終わると水崎は大倉をさがしに校舎の中を歩き始めた。
大倉は食堂で望月らとはしゃいでいた。
「大倉、ちょっといいか?」
水崎に呼ばれ大倉は食堂から出た。
「何ですか?」
「このままだと卒隊試験落ちる。どうだ、補講とかやらないか?」
「俺、ただ家出たくてここに来ただけなんで卒隊出来なかったらそのまま貯まった給料で一人暮らしします。」
「家を出たかった?」
「虐待ばっかしてくる親父、酒に酔いつぶれる母親、俺の居場所なかった。だから中学卒業して直ぐに寮付きの仕事始めたっす。そしてもっと安定した仕事に就くためにここに来たんです。」
「そ、そうだったのか」
「じゃ。」
そう言うと大倉はそのまま食堂に戻った。
その日の夜
水崎は仕事を終え、駐車場に停めてあった車に乗り込んだ時だった、遠くの方から騒がしい音が耳に入った。
すぐに車を降り、音のする方向に向かうとそこには部隊所属の隊員からぼこぼこにされている大倉の姿があった。
「んだよ、こいつ。しつこいな」
「俺は、強くなるためにここに来たんだ。もう俺に帰る場所は無い。頼む、特訓してくれ」
「ふざけんな。教育隊のガキと遊んでる暇ねーんだよ」
そう言うと1人の隊員は大倉の頭を鷲掴みにした。
「そんなに、特訓して欲しけりゃ明日から特訓代を渡せ。まずは初回1万だ。じゃあな」
そう言うと隊員達はそのまま立ち去って行った。
「大倉、大丈夫か?」
水崎はすぐに倒れている大倉のもとに駆け寄った。
「なんで、ここに?」
「帰ろうとしてたらお前の姿が見えて。ここで何してたんだ?」
「なんもねーよ。酔っ払いに絡まれただけだ。あいつら(隊員)酔っ払てたんだよ。」
そう言うと大倉は鼻血を拭き取りそのままその場から立ち去って行った。
翌日から大倉は放課後、昨日の隊員達のもとに行くようになった。
「ほんまに持ってきやがった笑」
隊員達は大倉が持ってきた1万円札を見ながらはしゃいでいた。
「約束通り、特訓お願いします」
「約束?誰が特訓するって言った?1日1万、7日で7万、1週間払い続けたら特訓してやるよ。」
そう言うと隊員達はそのまま立ち去って行った。
それから毎日、大倉は1万円札を握りしめ教育隊舎から隊舎に向かった。
そんなある日、放課後毎日教育隊舎を出る大倉の姿を見て水崎は望月らに理由を聞いた。
「なんか知らないか?大倉、毎日、隊舎に行ってるんだけど」
「さぁー。そういやあいつ、体にアザがあったような。それもかなりの数の」
片倉が言うと水崎は表情を変えた。
「何者から暴行を受けているということか?」
「多分そうなんじゃね?」
片倉が言うと望月もうなずいた。
「そうか。気になるなー。ちょっと耳貸せ」
そう言うと水崎は望月らにある作戦を伝えた。
「明日の放課後から実行する。いいな」
「バレたらやばいんじゃないの?」
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