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ULTIMATE〜日本防衛戦線

ULTIMATE〜日本防衛戦線第8話

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主要登場人物一覧
大石慶敬(26)…4代目主人公 国家保安庁外事機動特別諜報部隊天湾特命派遣中
豊島敦也(26)…国家保安庁外事機動特別諜報部隊天湾特命派遣中
新屋智輝(26)…天湾に拉致 身柄拘束中
甲賀彪馬(26)…国家保安庁外事機動特別諜報部隊天湾特命派遣中
達司蓮(44)…国家保安庁外事機動特別諜報部隊天湾特命派遣中
武隈紀久(45)…国家保安庁外事機動特別諜報部隊主任
柴崎冬弥(29)…国家保安庁外事機動特別諜報部隊天湾特命派遣中
滝藤誠弥(34)…国家保安庁外事機動特別諜報部隊副隊長
河内慶六(52)…国家保安庁長官
睦月陸(49)…国家保安庁外事機動特別諜報部隊長
金条泰雅(20)…天湾陸軍第1憲兵団所属
…………………………………………………………………
「まもなく到着する。」
先頭で部隊統率をしていた睦月が達司に連絡を入れた。
大石ら派遣チームがいる家に向かってる中、ある一報が入ってきた。
どうやら天湾軍が動き出したようだ。
一報を聞くと睦月は部隊行進を1度止め近くの廃工場に入った。
「これからどうします?」
滝藤が聞くと睦月は部隊連絡用スマホを手に取った。
「数だけで言うと向こうが圧倒的有利だ。このまま衝突したら大敗だな」
睦月が言うと滝藤が聞いた。
「じゃあどうします?引き返しますか?」
「ここまで来たんだ。引き返す訳には行かん」
「じゃあどうしろと?」
「挟み撃ちしかないな。派遣チームと俺ら選抜チームで天湾軍を挟み撃ちにする。これしかないだろ。」
「衝突すると?」
滝藤が聞くと睦月は頷いた。
「ここまで来たんだ。戦争の道を選ぶしかないだろ。」

その頃
国家保安庁地下駐車場ではまさに帰宅しようと河内が車の中にいた。
「長官そろそろ車だしますね」
「おう」
第1秘書官がハンドルに手をかけた時だった地下駐車場に1人の守衛隊員が走ってきた。
「なんだ?」
第1秘書官は急いで車から降りると守衛隊員に歩み寄った。
「どうした?何かあったか?」
「大変です。マスコミが集まってて」
「マスコミ?」
「はい。河内長官はいますか?」
「今車の中だが」
「マスコミが長官を出せと」
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