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ULTIMATE〜CONNECT 最愛の君と
ULTIMATE〜CONNECT 最愛の君と 第1話
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2184年、テロ組織エルサレムによりガルシア島に建国されたエルセヴァン共和国。
当初、ガルシア島から日本に移動した住民は日本本土での生活を希望し、本土で生活していた。
しかし、ガルシア島からやってきた住民は思いがけない敵が身の回りにいることを深く実感することとなった。
それは、周りの日本人だった。
かつて、数々の国の植民地として渡り歩いてきたガルシア島は日本国内から否定的な意見が多く、
日本国内では度々、ガルシア島から手を引く事を求めるデモが各地で行われていた。
そしていざ、日本に引っ越してきたガルシア島住民は周りの日本人からの標的となり差別、いじめを日常に受ける事が多かったのだ。
それを受け同年9月にはガルシア島住民によるエルセヴァン共和国への逃亡が相次いで確認される事態が発生。
日本政府は当初はそれを厳しく罰する事とし海上保安庁、警衛隊、警察を総動員させ取り締まりにあたった。
しかし最初のエルセヴァン共和国への逃亡から1ヶ月後、エルセヴァン共和国 最高指導者を名乗るジーク・サヴァンゲンはガルシア島を差別する日本の風潮を激しく非難しガルシア島の地名を残すこと、そして島を守り抜く重要性を発表したことで更に多くの人々から共感を買いエルセヴァン共和国への逃亡を行った。
これ以降、日本政府は取り締まりを中止し住民の逃亡を事実的に認める姿勢を取った。
主要登場人物一覧
喜多将吉(28)…9代目主人公 警衛庁航空科 航空科教育隊 班長 3等士官
来島美乃(27)…警衛庁民間採用事務員
来島琉季弥(25)…警衛庁航空科 航空科教育隊 班付 2等隊士
佐脇江澄駕(22)…警衛庁航空科 航空科教育隊 班付 隊士長
立塚恭士郎(22)…警衛庁航空科 航空科教育隊 班付 隊士長
前倉蒼(33)…警衛庁航空科 航空科教育隊 班長 2等士官
今西遙駕(26)…警衛庁航空科 航空科教育隊 班長 3等士官
伊村零也(21)…警衛庁 西部方面隊 西部地区警務中隊所属 隊士長
小塚崇(25)…警衛庁 西部方面隊 西部地区警務中隊所属 隊士長
保科雄(40)…警衛庁 西部方面隊 西部地区警務中隊長 2等隊尉
小野村雄大(54)…警衛庁航空科 航空科教育隊長 2等幹士
窪塚遥也(28)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班所属 3等士官
宮沖翔平(38)…警衛庁航空科 指令本部 主任総括官補佐 士官長
仲原賢都(45)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班 小隊長 1等士官
眞木淳(28)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班所属 隊士長
湊都孝輔(26)…警衛庁航空科 航空科教育隊 教務部 人事運用幹部 2等隊尉
登梨昌磨(26)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班所属 1等隊士
倉持英仁(46)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班 操縦要員 機長 士官長
松前幸弥(36)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班 操縦要員 副操縦士 2等士官
相模恭介(62)…警衛庁幕僚官房室 事務官 1等幹士 (定年延長)
藤浦恭介(25)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班所属 1等隊士
原口皓太(24)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班所属 2等隊士
寺塚篤信(53)…警衛庁航空科長 将補
森木翔哉(33)…警衛庁 幕僚官房室 事務次官 1等隊尉
清田幸隆(41)…警衛庁警務大隊理事官補佐官 2等隊尉
千景将(31)…警衛庁警務大隊 地区警務隊 統括管理官 士官長
北倉勇斗(33)…警衛庁運用科 部隊統括幕僚 1等隊尉
上倉翔汰(31)…警衛庁運用科 部隊統括幕僚 1等隊尉
沖矢蒼真(49)…警衛庁運用科 部隊運用室 第1事後処理調査小隊 小隊長1等将士
奥木奨真(25)…警衛庁運用科 部隊運用室 第1事後処理調査小隊 小隊主任 2等隊尉
千景遥暢(55)…警衛庁西部方面隊 総監 幕僚補
大岸智晴(55)…警衛庁12代目 幕僚総監
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………………
「今日からだっけか?」
小野村に聞かれ琉季弥はその場で直立不動の姿勢をとった。
「教育全てを修了し西部方面隊配属、その後、1年間、部隊勤務を経て本日、航空科教育隊に配属命令が出されました」
金髪にボサボサ頭だった数年前に比べ今は坊主で清潔さと若干の日焼けがあり少し頼もしくなったようにも見えた。
「ご苦労さま。配属挨拶はこれからしてもらうよ。」
「はい。」
「にしてもなんでだ?なんで、航空科の教育隊の配属を願い出たんだ?確か、君は、」
そう言うと小野村は西部方面隊本部から送られた琉季弥の隊員職務経歴に目を落とした。
「自分は海上科でした」
「そうだよな。なんで航空科を」
「海上科にいた頃、自殺騒動があったんです。教官からの厳しさって言うんすかね?それで自殺しちゃって」
「まーそうだな。海上自衛隊の伝統とかってのを引き継いでるんだもんな。ベテラン隊員が言ってたよ。伝統重視だから風通しもあまり良くないって。」
「それにあの男と働いてみたいと思ったからですかね。」
「あの男…。あいつか、あいつなら明日帰ってくるよ。」
「何かあったんですか?」
「あ?あー、米軍の航空訓練軍団に教官として派遣されててな。日本は、航空防衛の知識がまだまだ疎いんだよな。それであいつ含めて数人の教官と後、航空科本隊からも何人か派遣されてるんだ。明日には帰ってくる予定だ」
「アメリカ、ですか」
「どうした?」
「あ、いえ何も。」
「今日は配属初日だろ?明日から勤務開始だ。今日はこのまま帰ってくれていいよ」
「わかりました。では」
そう言うと琉季弥は隊長室を後にした。
そのまま教官室に行くと、多くの教官がはしゃいでいた。
「それでさ、言ったわけよ?俺がさ。100年はえーんだよって。もうスッキリしたよな。それ言った瞬間に」
前倉が言うと今西は軽く笑った。
「つーかなかなか、そんなセリフ言えねーっすよね。100年はえーよって」
今西が言うと湊都が言った。
「だな。それ言えるとか俺憧れだわー笑」
「いやいやなんで湊都さん、いんすか?」
今西が聞くと湊都は部屋の外に目をやった。
「もういるじゃんかよ」
湊都が呟くと今西は部屋の外に目をやった。
「入ってきていいぞ」
湊都が言うと琉季弥はそのままゆっくりと部屋に入った。
「明日からここで班付として勤務が決まった来島琉季弥 2等隊士だ。」
「2等隊士で班付か、大変そうだな」
立塚が言うと佐脇は軽く頷いた。
「まー階級は関係ねーってことか。俺、班付したいって言ったら士長なんねーとできねーとかって言われたもんだからさ。隊士長なったのに、」
佐脇が言うと今西は2人に目をやった。
「黙れよ。うるせーから」
2人が頭を下げると今西は湊都に目をやった。
「あ、続けてください」
「うん。それで今日から来た来島くんだ。ほら一言」
「来島琉季弥です。経歴としましては海上科にいました。えーっとガルシア出身です。よろしくお願いします」
「ガルシアってあのガルシアか?」
前倉が聞くと今西は軽く頷いな。
「しかないっしょ。」
「うん。ありがと。てことだからみんなこれからよろしく」
そう言うと湊都は琉季弥の肩を軽く叩いた。
「ここ個性派が多いからさ。慣れるまで時間かかるかもだけど、」
「仕事は仕事としてやります。でもプライベートは分けたい派なんで。仕事とプライベートは。はい」
「まーそうだよな。喜多は明日からだからまた明日来たら喜多についてたらいいよ。喜多といれば絡まれることは無いと思うからさ。」
「そうすか。わかりました」
琉季弥が一礼すると湊都はそのまま部屋を後にした。
その日の夜
湊都は、たまたま教育隊がある西部方面隊管区内にある福岡に出張で来ていた窪塚と眞木と合流し西部方面隊本部がある博多駐屯地近くの居酒屋にいた。
「へー、おもしれーな。あの糞ガキが警衛官にそれで教育隊の班付だろ?それがまたおもしれーんだよ。」
眞木が言うと窪塚は軽く笑った。
「喜多もびっくりするんだろうな。急に帰ってきたらあいつがいんだろ?やべーって笑」
「めっちゃ話変わるけどなんでお前らが西方(西部方面隊)なんかに?」
湊都が聞くと眞木はビールを飲みながら軽く欠伸をした。
「航空機動隊としての訓練があったんだよ。それで、な。ちょっと。あーなんか酔ってきたかも」
眞木が言うと窪塚は眞木の肩に腕を置いた。
「まー俺ら精鋭なんで。はっはははは」
「結構酔ってんな」
湊都が言うと窪塚はケラケラと笑い始めた。
「パーティだぜー。今日は、ふぉーーーー」
窪塚が叫ぶと湊都は周りに目をやりながら頭を下げた。
「お前らうるせーって。ガキかよ。ちょっとぐらいは静かにしろって。」
湊都が言うと厨房から1人の男が出てきた。
「あの、お客さん達ねー、」
「あ?俺ら精鋭に絡むんかよ?おらー」
窪塚が叫ぶと湊都は窪塚を蹴り倒し頭を下げた。
「すいません。うるさいっすよね」
「はい。かなり」
「そうですよね。えーっと」
「今すぐに退店お願いしてもいいですか?これで注意何回目だと思ってるんですか?」
「えーっと5回目でしたっけ?」
「5回目か、5回注意してもまだ騒ぐって、」
「すいません。お題はえーっと、」
湊都は机の上に置いてあった伝票に目をやった。
「え、10万?やべーって」
湊都が叫ぶと店長は湊都を睨みつけた。
「あ、すいません。す、すぐに払うんで、ね?あはは」
湊都はそう言うともう一度伝票に目をやった。
「姉ちゃん、いんのか?」
部屋に入るなり琉季弥は大声で叫んだ。
「琉季弥、おかえり」
「あ、いた」
「あんた明日からでしょ?仕事」
「まーんな感じだな。まだ帰ってきてねーのあの野郎」
「うん。将吉のことをあの野郎って。言い方他にもあるでしょ?」
「うるせー。」
「それで?どうしたの?いきなり顔を見せに来るって」
「あ?あーちょっとこれ渡したくてさ」
そう言うと琉季弥は持っていた紙袋を渡した。
紙袋の中にはスナック菓子が大量に入っていた。
「これ、結構いいやつで最近顔色悪いなって思ってたからこれ、食ってちょっとは休めって意味」
「ありがとう」
「俺思ったけどやっぱあいつ仕事人間だよな。なんであんなのがいいんだよ。わっかんねー」
琉季弥が言うと美乃は笑いながら言った。
「別にあんたに分かれなんて思ってないから笑」
「あいつ今アメリカにいるんだって?」
「もう日本に戻ってきてると思うけど」
「そう」
琉季弥は軽く欠伸をしながら近くの椅子に腰掛けた。
当初、ガルシア島から日本に移動した住民は日本本土での生活を希望し、本土で生活していた。
しかし、ガルシア島からやってきた住民は思いがけない敵が身の回りにいることを深く実感することとなった。
それは、周りの日本人だった。
かつて、数々の国の植民地として渡り歩いてきたガルシア島は日本国内から否定的な意見が多く、
日本国内では度々、ガルシア島から手を引く事を求めるデモが各地で行われていた。
そしていざ、日本に引っ越してきたガルシア島住民は周りの日本人からの標的となり差別、いじめを日常に受ける事が多かったのだ。
それを受け同年9月にはガルシア島住民によるエルセヴァン共和国への逃亡が相次いで確認される事態が発生。
日本政府は当初はそれを厳しく罰する事とし海上保安庁、警衛隊、警察を総動員させ取り締まりにあたった。
しかし最初のエルセヴァン共和国への逃亡から1ヶ月後、エルセヴァン共和国 最高指導者を名乗るジーク・サヴァンゲンはガルシア島を差別する日本の風潮を激しく非難しガルシア島の地名を残すこと、そして島を守り抜く重要性を発表したことで更に多くの人々から共感を買いエルセヴァン共和国への逃亡を行った。
これ以降、日本政府は取り締まりを中止し住民の逃亡を事実的に認める姿勢を取った。
主要登場人物一覧
喜多将吉(28)…9代目主人公 警衛庁航空科 航空科教育隊 班長 3等士官
来島美乃(27)…警衛庁民間採用事務員
来島琉季弥(25)…警衛庁航空科 航空科教育隊 班付 2等隊士
佐脇江澄駕(22)…警衛庁航空科 航空科教育隊 班付 隊士長
立塚恭士郎(22)…警衛庁航空科 航空科教育隊 班付 隊士長
前倉蒼(33)…警衛庁航空科 航空科教育隊 班長 2等士官
今西遙駕(26)…警衛庁航空科 航空科教育隊 班長 3等士官
伊村零也(21)…警衛庁 西部方面隊 西部地区警務中隊所属 隊士長
小塚崇(25)…警衛庁 西部方面隊 西部地区警務中隊所属 隊士長
保科雄(40)…警衛庁 西部方面隊 西部地区警務中隊長 2等隊尉
小野村雄大(54)…警衛庁航空科 航空科教育隊長 2等幹士
窪塚遥也(28)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班所属 3等士官
宮沖翔平(38)…警衛庁航空科 指令本部 主任総括官補佐 士官長
仲原賢都(45)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班 小隊長 1等士官
眞木淳(28)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班所属 隊士長
湊都孝輔(26)…警衛庁航空科 航空科教育隊 教務部 人事運用幹部 2等隊尉
登梨昌磨(26)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班所属 1等隊士
倉持英仁(46)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班 操縦要員 機長 士官長
松前幸弥(36)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班 操縦要員 副操縦士 2等士官
相模恭介(62)…警衛庁幕僚官房室 事務官 1等幹士 (定年延長)
藤浦恭介(25)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班所属 1等隊士
原口皓太(24)…警衛庁航空科 航空機動隊 第1陸上要員班所属 2等隊士
寺塚篤信(53)…警衛庁航空科長 将補
森木翔哉(33)…警衛庁 幕僚官房室 事務次官 1等隊尉
清田幸隆(41)…警衛庁警務大隊理事官補佐官 2等隊尉
千景将(31)…警衛庁警務大隊 地区警務隊 統括管理官 士官長
北倉勇斗(33)…警衛庁運用科 部隊統括幕僚 1等隊尉
上倉翔汰(31)…警衛庁運用科 部隊統括幕僚 1等隊尉
沖矢蒼真(49)…警衛庁運用科 部隊運用室 第1事後処理調査小隊 小隊長1等将士
奥木奨真(25)…警衛庁運用科 部隊運用室 第1事後処理調査小隊 小隊主任 2等隊尉
千景遥暢(55)…警衛庁西部方面隊 総監 幕僚補
大岸智晴(55)…警衛庁12代目 幕僚総監
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………………
「今日からだっけか?」
小野村に聞かれ琉季弥はその場で直立不動の姿勢をとった。
「教育全てを修了し西部方面隊配属、その後、1年間、部隊勤務を経て本日、航空科教育隊に配属命令が出されました」
金髪にボサボサ頭だった数年前に比べ今は坊主で清潔さと若干の日焼けがあり少し頼もしくなったようにも見えた。
「ご苦労さま。配属挨拶はこれからしてもらうよ。」
「はい。」
「にしてもなんでだ?なんで、航空科の教育隊の配属を願い出たんだ?確か、君は、」
そう言うと小野村は西部方面隊本部から送られた琉季弥の隊員職務経歴に目を落とした。
「自分は海上科でした」
「そうだよな。なんで航空科を」
「海上科にいた頃、自殺騒動があったんです。教官からの厳しさって言うんすかね?それで自殺しちゃって」
「まーそうだな。海上自衛隊の伝統とかってのを引き継いでるんだもんな。ベテラン隊員が言ってたよ。伝統重視だから風通しもあまり良くないって。」
「それにあの男と働いてみたいと思ったからですかね。」
「あの男…。あいつか、あいつなら明日帰ってくるよ。」
「何かあったんですか?」
「あ?あー、米軍の航空訓練軍団に教官として派遣されててな。日本は、航空防衛の知識がまだまだ疎いんだよな。それであいつ含めて数人の教官と後、航空科本隊からも何人か派遣されてるんだ。明日には帰ってくる予定だ」
「アメリカ、ですか」
「どうした?」
「あ、いえ何も。」
「今日は配属初日だろ?明日から勤務開始だ。今日はこのまま帰ってくれていいよ」
「わかりました。では」
そう言うと琉季弥は隊長室を後にした。
そのまま教官室に行くと、多くの教官がはしゃいでいた。
「それでさ、言ったわけよ?俺がさ。100年はえーんだよって。もうスッキリしたよな。それ言った瞬間に」
前倉が言うと今西は軽く笑った。
「つーかなかなか、そんなセリフ言えねーっすよね。100年はえーよって」
今西が言うと湊都が言った。
「だな。それ言えるとか俺憧れだわー笑」
「いやいやなんで湊都さん、いんすか?」
今西が聞くと湊都は部屋の外に目をやった。
「もういるじゃんかよ」
湊都が呟くと今西は部屋の外に目をやった。
「入ってきていいぞ」
湊都が言うと琉季弥はそのままゆっくりと部屋に入った。
「明日からここで班付として勤務が決まった来島琉季弥 2等隊士だ。」
「2等隊士で班付か、大変そうだな」
立塚が言うと佐脇は軽く頷いた。
「まー階級は関係ねーってことか。俺、班付したいって言ったら士長なんねーとできねーとかって言われたもんだからさ。隊士長なったのに、」
佐脇が言うと今西は2人に目をやった。
「黙れよ。うるせーから」
2人が頭を下げると今西は湊都に目をやった。
「あ、続けてください」
「うん。それで今日から来た来島くんだ。ほら一言」
「来島琉季弥です。経歴としましては海上科にいました。えーっとガルシア出身です。よろしくお願いします」
「ガルシアってあのガルシアか?」
前倉が聞くと今西は軽く頷いな。
「しかないっしょ。」
「うん。ありがと。てことだからみんなこれからよろしく」
そう言うと湊都は琉季弥の肩を軽く叩いた。
「ここ個性派が多いからさ。慣れるまで時間かかるかもだけど、」
「仕事は仕事としてやります。でもプライベートは分けたい派なんで。仕事とプライベートは。はい」
「まーそうだよな。喜多は明日からだからまた明日来たら喜多についてたらいいよ。喜多といれば絡まれることは無いと思うからさ。」
「そうすか。わかりました」
琉季弥が一礼すると湊都はそのまま部屋を後にした。
その日の夜
湊都は、たまたま教育隊がある西部方面隊管区内にある福岡に出張で来ていた窪塚と眞木と合流し西部方面隊本部がある博多駐屯地近くの居酒屋にいた。
「へー、おもしれーな。あの糞ガキが警衛官にそれで教育隊の班付だろ?それがまたおもしれーんだよ。」
眞木が言うと窪塚は軽く笑った。
「喜多もびっくりするんだろうな。急に帰ってきたらあいつがいんだろ?やべーって笑」
「めっちゃ話変わるけどなんでお前らが西方(西部方面隊)なんかに?」
湊都が聞くと眞木はビールを飲みながら軽く欠伸をした。
「航空機動隊としての訓練があったんだよ。それで、な。ちょっと。あーなんか酔ってきたかも」
眞木が言うと窪塚は眞木の肩に腕を置いた。
「まー俺ら精鋭なんで。はっはははは」
「結構酔ってんな」
湊都が言うと窪塚はケラケラと笑い始めた。
「パーティだぜー。今日は、ふぉーーーー」
窪塚が叫ぶと湊都は周りに目をやりながら頭を下げた。
「お前らうるせーって。ガキかよ。ちょっとぐらいは静かにしろって。」
湊都が言うと厨房から1人の男が出てきた。
「あの、お客さん達ねー、」
「あ?俺ら精鋭に絡むんかよ?おらー」
窪塚が叫ぶと湊都は窪塚を蹴り倒し頭を下げた。
「すいません。うるさいっすよね」
「はい。かなり」
「そうですよね。えーっと」
「今すぐに退店お願いしてもいいですか?これで注意何回目だと思ってるんですか?」
「えーっと5回目でしたっけ?」
「5回目か、5回注意してもまだ騒ぐって、」
「すいません。お題はえーっと、」
湊都は机の上に置いてあった伝票に目をやった。
「え、10万?やべーって」
湊都が叫ぶと店長は湊都を睨みつけた。
「あ、すいません。す、すぐに払うんで、ね?あはは」
湊都はそう言うともう一度伝票に目をやった。
「姉ちゃん、いんのか?」
部屋に入るなり琉季弥は大声で叫んだ。
「琉季弥、おかえり」
「あ、いた」
「あんた明日からでしょ?仕事」
「まーんな感じだな。まだ帰ってきてねーのあの野郎」
「うん。将吉のことをあの野郎って。言い方他にもあるでしょ?」
「うるせー。」
「それで?どうしたの?いきなり顔を見せに来るって」
「あ?あーちょっとこれ渡したくてさ」
そう言うと琉季弥は持っていた紙袋を渡した。
紙袋の中にはスナック菓子が大量に入っていた。
「これ、結構いいやつで最近顔色悪いなって思ってたからこれ、食ってちょっとは休めって意味」
「ありがとう」
「俺思ったけどやっぱあいつ仕事人間だよな。なんであんなのがいいんだよ。わっかんねー」
琉季弥が言うと美乃は笑いながら言った。
「別にあんたに分かれなんて思ってないから笑」
「あいつ今アメリカにいるんだって?」
「もう日本に戻ってきてると思うけど」
「そう」
琉季弥は軽く欠伸をしながら近くの椅子に腰掛けた。
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