ULTIMATE〜season41(2209)SECRET 邦家の秘匿

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警衛隊 ジブチ海外派遣 日報問題

ULTIMATE〜SECRET 邦家の秘匿 第14話

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主要登場人物一覧
赤眞翔平(23)…11代目主人公 合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員(東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士)2等隊士
成濱佑汰(23)…合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員(東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士)2等隊士
前原裕季哉(22)…合同捜査 市ヶ谷駐屯員(東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士)2等隊士
芦澤柊太(33)…合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員(東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属)3等士官
青村聡士(31)…合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員(東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属)3等士官
澤田新太(36) …合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員(東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属)3等士官
今西遙駕(49)…合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員(東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊管理官)1等士官
新城彪駕(31)…合同捜査本部 市ヶ谷駐屯統括官(東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊長)1等隊尉
水谷悠心(34)…合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員 (警衛庁 警務隊 規律統制委員会 委員長)2等士官
椎津愛虎(28)…合同捜査本部 市ヶ谷駐屯員(警衛庁 警務隊 規律統制委員会 管理官)3等士官
大林隆陽(54)…合同捜査本部長 (国家機関厳正委員会 委員長)
翠谷敦也(30)…合同捜査本部 本部管理官(国家機関厳正委員会 統括官)
正随緋斗(27)…合同捜査本部員(警衛庁 警務隊 規律統制委員会) 3等士官
貴内伸介(38)…合同捜査本部員(警衛庁 警務隊 首席監察部 中央上級人事課 課長) 2等幹士
伊村零也(44)…合同捜査本部員 (警衛庁 警務隊 刑事課 第1小隊長)1等士官
奥木奨真(48)…警衛庁 幕僚官房室 理事官2等将士
栗坂啓二(41)…警衛庁 幕僚官房室所属 1等士官
菊池謙祐(47)…警衛庁 幕僚官房室所属 3等隊尉
寺淵蒋汏(50)…東部地区警務中隊長 1等将士
東崎亨也(43)…警衛庁 警務隊長(国家機関厳正委員会から出向中)
柿倉仁(36)…警衛庁 警務隊 管理官 (国家機関厳正委員会から出向中)
在暁舜也(28)…国家機関厳正委員会 統括官補佐

階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「どういうことだよ。正随さんがスパイって」
取り調べ室前で待機する前原は同じく待機する成濱に聞いた。
「俺に聞かれても知るかよ。何か話したと思ったらいきなり外に出されて。何も分かんねーよ」
そう言うと成濱は軽くため息を吐いた。
その時、正随を連れた新城と芦澤がやってきた。
「お、おい」
成濱が言うと前原は慌てるようにして敬礼した。
それを見て成濱も敬礼した。
「そのまま警備役だ」
そう言うと新城は正随と共に部屋の中に入っていった。
「お前らここ突っ立って退屈だろ?」
芦澤が言うと2人は軽く返事した。
「それなら会議室行ってろよ。警備役は取り調べ室なんかにいらねーだろ。襲ってくる奴なんていねーだろうし」
「わかりました」
そう言うと成濱と前原は一礼し会議室に向かった。
その頃、会議室では連行された正随について隊員達がざわついていた。
「正随がスパイと聞いたが?どういう事だ?」
正随が所属する規律統制委員会の長、水谷は東崎から尋問を受けていた。
「いやぁその私も今どうなってるのか分からなくて」
そう言いながら水谷は軽く頭を下げた。
「あなた上官でしょ?彼の。彼の日頃の動きとかそういうの見て不審に思った事とか無いの?」
柿倉が聞くと水谷はその場に立ち上がりそのままその場で土下座した。
「わ、私はどうなるんでしょうか?スパイとか全くもって私は知りません。何のスパイなのかも。そもそもスパイってなんですか?」
「スパイって何ですかは無理があるだろ」
そう言いながら東崎はその場に立ち上がった。
「傷害容疑で赤眞は今、自宅謹慎。それに続いて今度は情報漏洩で正随も処分を受けることになる。そして監督不行届で水谷。君も処分を受ける事になるかもしれないな」
「そ、そんな」
水谷が言うと東崎は机を勢いよく叩いた。
その音を聞いてその場にいた隊員らは軽く声を失った。
「今最も人が欲しい時に、処分者ばっかり出て、どいつもこいつもどういうつもりなんだ?」
「東崎さん。とにかく今は彼を責めても何も変わらないでしょ。正随への事情聴取の結果が出るまで水谷には、捜査から外れてもらいましょう」
柿倉が言うと東崎は腕を組んだ。
「原隊に帰すか?」
東崎が聞くと柿倉は軽く頷いた。
「それが先決なのでは無いかと」
「規律統制委員会のメンバーは全員帰らせろ。情報漏洩とかがこれ以上進んだら捜査もくそも無くなるだろ」
東崎が言うと水谷は軽く声を上げた。
「誠に申し訳ありませんでした。どうか、どうか処分は軽く。いや、その軽くと言いますか。私には娘と息子がいます。小学生で家庭もあるんです。どうか、どうか」
「そんなの知らん。さっさと帰れ」
そう怒鳴ると東崎は目の前の机を蹴り上げた。
その時だった、新濱と皇山が東崎のもとにやってきた。
皇山が机を持ち上げて直している間、新濱は東崎にある事を説明した。
「なんだ?」
東崎が聞くと新濱は軽く一礼した。
「先程、うちの隊員が妙な光景を目にしたそうです。細かい事かもしれないのですが」
「細かい?なんだ?言ってみろよ」
「スーツを着た人間が数人、駐屯地の奥にある物置倉庫に向かったと報告がありました。市ヶ谷駐屯地にスーツ組はいらっしゃるんでしょうか?」
「あ?んなの知るかよ。委員会から来た身なんだよ。こっちは」
東崎が怒鳴ると皇山が口を開けた。
「駐屯地司令に聞きましょう。この塔の5階に駐屯地司令室があったと思います」
「5階か。わかった」
そう言うと新濱は急いで部屋から出て行った。
「ちょっと待て」
東崎に呼び止められ皇山は足を止めた。
「そのスーツ組というのはなんだ?」
「戦闘服を着ている隊員、制服を着ている隊員、私物のスーツを着ている隊員がいます。特に私物のスーツを着ている隊員は幕僚官房室に多く見られるんです。幕僚官房室は制服組かスーツ組しか居ないのが特徴です」
「つまり、スーツ組は幹部の中でも位が特に高い幹部という事か?」
東崎が聞くと皇山は頷いた。
「てことは、その幕僚官房室からスーツを着た連中が市ヶ谷に来ているという事は、日報も関与してくるのか?日報は幕僚の管轄なんだろ?」
「可能性はあるかと。ですが結びつけるほどの証拠はまだ揃ってないので何とも言えないのが現実です」
「そうか」
「それでは」
そう言うと皇山は急いで部屋から出て行った。
駐屯地司令室前に着くと新濱が待っていた。
「すいません。遅れました」
皇山が言うと新濱は軽く口を鳴らした。
「何してたんだよ」
「すいません。ちょっと捕まってまして」
「そうか。準備いいか?部屋入るぞ」
「はい」
「よし」
新濱は皇山から目線を外すとそのまま部屋の中に入った。
「あ、はい。あー失礼します。また後ほど」
新濱が部屋に入ってきたのを見て駐屯地司令の丸上は慌てるようにして電話を切った。
「何なんだね。君たちは。ノックぐらいしろよ」
丸上が怒鳴ると新濱は軽く頭を下げた。
「申し訳ありませんでした。我々は幕僚護衛隊の者です」
「幕僚護衛隊?俺の護衛の件ならもう断りを入れてると思うが?」
「いえ、その事ではありません。今、市ヶ谷駐屯地にスーツを着たグループがうろついていると耳にしました。我々は今、ここにいらっしゃいます警務隊長の護衛を担当してます。そのためにもスーツを来た方々の素性が知りたいなと思いまして」
「警務隊長の護衛か?」
そう言うと丸上は新濱と皇山の顔を交互に見た。
「はい。完璧な護衛計画を実行するため、お伺いしてます。何かありましたか?そんなに焦って」
「焦って?だと。焦ってないわ」
「汗が確認できましたので」
「汗?あー俺、多汗症なんだよ。気にするな。とにかくスーツを来た連中について聞きたいんだな」
「はい」
「あいつらは幕僚の人間だ。詳しいことは知らん。さっき幕僚官房室から連絡があってそれからスー連中がここに来た。これで満足か?」
「そうですか。ありがとうございます」
そう言うと新濱は軽く頭を下げた。
部屋を出ると新濱はグループ通話アプリを開いた。
「新濱だ。スーツを来た連中の動向を確認し随一、連絡を入れてくれ。駐屯地から出ようとしたら力づくでも止めろ。多少、強引になっても構わん」
グループ通話を入れ終えると皇山が口を開けた。
「どういう事ですか?幕僚の人間なんですよね?スーツ組は」
「丸上 司令からそう聞いた。彼らは幕僚の人間だ」
「なぜ力づくでも止めろと?」
「理由は後で説明してやる。今は急ぐぞ。下に行くんだ」
「あ、はい。わ、わかりました」
同じ頃
丸上のもとに1本の電話が鳴った。
「はい。丸上です」
「木下(幕僚総監)だ。もうすぐ運搬が終わる。何も異常は無いか?」
「あ、はい。大丈夫です」
「そうか。それとさっき幕僚護衛隊から電話があって、数人の隊員と連絡が取れないらしい。市ヶ谷に行ってからだそうだ」
「うちにですか?」
「何か心当たりないか?」
「えーっと市ヶ谷に護衛隊は、」
「誰もいないのが正解だ」
「え?」
「なんだ?」
「さっき、2人の男が部屋にやってきまして。幕僚護衛隊と名乗ってて、警務隊長の護衛を任されてると」
「警務隊長の護衛はもう解除になったと聞いてる。その2人は?その後どうなった?」
「はい。あ、えーっと、スーツを着ている隊員について聞かれまして」
「教えたのか?幕僚の人間だと」
「はい。すいません」
「お前、やってくれたな」
「も、申し訳ありません」
丸上が大声を出すと木下はそのまま電話を切った。
「やばいぞ。やばいって」
丸上はそう言うと窓の景色に目をやった。
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