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作戦運用企画緊急会議 編
ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第11話
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主要登場人物一覧
真城大暉(23)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
有邊翔(31)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官
北丸魁真(51)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士
辰巳愛斗(26)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
生島亮秦(41)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士
會澤桂司(56) …警衛庁運用科 部隊運用室 理事官 2等将士
清塚翔(29)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
阿藤仁(26)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
基淳人(44)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉
新野敦(51)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士
一織将太(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
相模恭介(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
仲原賢都(29)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 助教補佐 隊士長
鷹原宏也(48)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 3等隊尉
西 寿梨(38)…警衛庁警務大隊 刑事課 課長兼 警務大隊 統括代理 3等将士
沖矢蒼真(33)…警衛庁警務大隊 刑事課 総務統括管理官 2等幹士
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
…………………………………………………………………
午後10時
警衛庁第1庁舎5階にある作戦運用室では、多くの警衛隊幹部が集まっていた。
「庁舎、封鎖されてたけどなんかあったのか?」
1人の幹部が聞くと基は軽く頷いた。
「佐村 幕僚総監からの命令です。」
「そういや、佐村さんは何してるんだ?こういう会議に欠席とか無いだろ?」
「あーいやーそれがー」
そう言いながら基は横にいた男に目をやった。
「ご心配なく、ちょっと諸事情で遅れてるとの事です。とにかく我々だけでまずは始めましょう。」
そう言うと男は基に目をやった。
幕僚官房室により佐村が襲撃された件に関して箝口令が敷かれており、佐村の件を知り得るものは極小数の幹部しか居ない。
「今回、集めたのは、今起きてる新政府軍による各地で多発する襲撃事件についてです。近畿、西部方面隊からの報告によると、既に、複数の駐屯地が奪われおり、隊員の救出に作戦を切り替えてるとの事です。中部及び東部方面隊としましては、現状、駐屯地奪還作戦を第1に考え、新政府軍との衝突が行われてる最中です。既に、東北方面隊も隊員救出に作戦を切り替えるか否かを検討中との事で、中部方面隊もそれを検討中との事です。警衛庁本部として統一して駐屯地奪還作戦を直ちに中止させ隊員救出に作戦を切り替える。人命第1で考えて作戦行動させるのが妥当では無いかという意見が多数上がっており、えー今回この会議を急遽開かせていただくことになりました」
基が言うと新野が席から立ち上がった。
「既に、多くの悲惨な現状が中隊に上がってきてます。一刻も早く迅速な決断が事を動かすのは皆さんご承知の通りだと認識しております。今回この場で隊員救出に作戦を切り替えることに同意して頂けるのであれば私としては、このまま全国の駐屯地部隊及び方面隊に対して命令を隊員救出に切り替えたいと思ってます。」
新野が言うと1人の男が立ち上がった。
「航空科です。航空科としてましては、既に多くの人員輸送で被害も出ておりこちらとしましても隊員を守りたいという気持ちは同じです。反対意見はなく同意したいと考えています」
「海上科です。海上科としましては、本土に新政府軍を入れてしまった。その責任は重く受け止めております。我々は多数派の意見に同意します。」
「ていうか、特殊科はどうしたんだ?な?」
運用科幹部の1人が声を荒らげた。
「それが特殊科は近畿方面隊、西部方面隊に応援で出動してると報告を受けております」
基が言うと男はため息を漏らしながらその場に座った。
「運用科に言うだろ?普通そういうのは。なんで自衛科なんだよ。意味わかんねーだろ」
「すいません」
「いや、別に自衛科を責めてるつもりは無いけどさ、こういう指揮系統の正確さが足りないから俺らこうなってるんじゃないのか?組織批判とかしてないけどさ、なんつーか新政府軍はそういうのがしっかり樹立できてるから、優勢に立ててるんじゃないのかなって俺は思うんだよ。あ、わりーな。勝手に喋って。」
そう言うと男はその場に腰かけた。
「組織批判だろ。誰がどう聞いても笑」
運用科副幹部という立場で会議に参加していた相模が笑いながら呟いた。
「おい相模。なんか言ったか?」
男が怒鳴ると相模は鼻で笑った。
「いや、組織批判してねーって言ってんのに組織批判にしか聞こえねーなって思って」
「あ?」
「つか、こういう会議をしてる事事態が無駄だと思うのは俺だけか?結論などさっさと誰かが決めて指揮系統を1本化しねーといつまでたっても殺されてばっかだぜ?それでもいいのかよ」
「おい何言ってんだよ。」
横にいた一織が小声で言った。
「言葉遣いっての気をつけろよ?相模。」
男が怒鳴ると相模は腕を組みながらその場で足を組んだ。
「ここで無駄な力使うなよ。どうせ隊員救出にせよ駐屯地奪還作戦にせよ、あんたは2等幹士だ。現場で指揮官やる階級だろ?どっちにしろ現場に出されるんだから。大人しくしとけよ」
そう言うと相模はその場に立ち上がった。
「貴様、お前は人殺しで警務隊に捕まってたのを運用科が特別に引き取ったという経緯がある。それなのにも関わらずお前は、」
「んなの今関係ねーだろ。」
相模はそう言いながら会議室から出ていった。
「話戻りますけど、航空科、海上科、そしてここにはいませんが警務科、幕僚官房室からも全て隊員救出作戦への切り替えを良しとしている。」
基が言うと新野が口を開けた。
「後、意見を貰ってないのは運用科だけですね。答えどうされますか?」
新野が言うと男は軽く咳払いをした。
「運用科も同意で。」
「なら決まりだな」
新野が言うと基は軽く頷いた。
「ですね。ならこのまま決議書を幕僚官房室に提出してきます」
そう言うと基は会議室から出ていった。
真城大暉(23)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
有邊翔(31)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官
北丸魁真(51)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士
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生島亮秦(41)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士
會澤桂司(56) …警衛庁運用科 部隊運用室 理事官 2等将士
清塚翔(29)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
阿藤仁(26)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
基淳人(44)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉
新野敦(51)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士
一織将太(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
相模恭介(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
仲原賢都(29)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 助教補佐 隊士長
鷹原宏也(48)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 3等隊尉
西 寿梨(38)…警衛庁警務大隊 刑事課 課長兼 警務大隊 統括代理 3等将士
沖矢蒼真(33)…警衛庁警務大隊 刑事課 総務統括管理官 2等幹士
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
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午後10時
警衛庁第1庁舎5階にある作戦運用室では、多くの警衛隊幹部が集まっていた。
「庁舎、封鎖されてたけどなんかあったのか?」
1人の幹部が聞くと基は軽く頷いた。
「佐村 幕僚総監からの命令です。」
「そういや、佐村さんは何してるんだ?こういう会議に欠席とか無いだろ?」
「あーいやーそれがー」
そう言いながら基は横にいた男に目をやった。
「ご心配なく、ちょっと諸事情で遅れてるとの事です。とにかく我々だけでまずは始めましょう。」
そう言うと男は基に目をやった。
幕僚官房室により佐村が襲撃された件に関して箝口令が敷かれており、佐村の件を知り得るものは極小数の幹部しか居ない。
「今回、集めたのは、今起きてる新政府軍による各地で多発する襲撃事件についてです。近畿、西部方面隊からの報告によると、既に、複数の駐屯地が奪われおり、隊員の救出に作戦を切り替えてるとの事です。中部及び東部方面隊としましては、現状、駐屯地奪還作戦を第1に考え、新政府軍との衝突が行われてる最中です。既に、東北方面隊も隊員救出に作戦を切り替えるか否かを検討中との事で、中部方面隊もそれを検討中との事です。警衛庁本部として統一して駐屯地奪還作戦を直ちに中止させ隊員救出に作戦を切り替える。人命第1で考えて作戦行動させるのが妥当では無いかという意見が多数上がっており、えー今回この会議を急遽開かせていただくことになりました」
基が言うと新野が席から立ち上がった。
「既に、多くの悲惨な現状が中隊に上がってきてます。一刻も早く迅速な決断が事を動かすのは皆さんご承知の通りだと認識しております。今回この場で隊員救出に作戦を切り替えることに同意して頂けるのであれば私としては、このまま全国の駐屯地部隊及び方面隊に対して命令を隊員救出に切り替えたいと思ってます。」
新野が言うと1人の男が立ち上がった。
「航空科です。航空科としてましては、既に多くの人員輸送で被害も出ておりこちらとしましても隊員を守りたいという気持ちは同じです。反対意見はなく同意したいと考えています」
「海上科です。海上科としましては、本土に新政府軍を入れてしまった。その責任は重く受け止めております。我々は多数派の意見に同意します。」
「ていうか、特殊科はどうしたんだ?な?」
運用科幹部の1人が声を荒らげた。
「それが特殊科は近畿方面隊、西部方面隊に応援で出動してると報告を受けております」
基が言うと男はため息を漏らしながらその場に座った。
「運用科に言うだろ?普通そういうのは。なんで自衛科なんだよ。意味わかんねーだろ」
「すいません」
「いや、別に自衛科を責めてるつもりは無いけどさ、こういう指揮系統の正確さが足りないから俺らこうなってるんじゃないのか?組織批判とかしてないけどさ、なんつーか新政府軍はそういうのがしっかり樹立できてるから、優勢に立ててるんじゃないのかなって俺は思うんだよ。あ、わりーな。勝手に喋って。」
そう言うと男はその場に腰かけた。
「組織批判だろ。誰がどう聞いても笑」
運用科副幹部という立場で会議に参加していた相模が笑いながら呟いた。
「おい相模。なんか言ったか?」
男が怒鳴ると相模は鼻で笑った。
「いや、組織批判してねーって言ってんのに組織批判にしか聞こえねーなって思って」
「あ?」
「つか、こういう会議をしてる事事態が無駄だと思うのは俺だけか?結論などさっさと誰かが決めて指揮系統を1本化しねーといつまでたっても殺されてばっかだぜ?それでもいいのかよ」
「おい何言ってんだよ。」
横にいた一織が小声で言った。
「言葉遣いっての気をつけろよ?相模。」
男が怒鳴ると相模は腕を組みながらその場で足を組んだ。
「ここで無駄な力使うなよ。どうせ隊員救出にせよ駐屯地奪還作戦にせよ、あんたは2等幹士だ。現場で指揮官やる階級だろ?どっちにしろ現場に出されるんだから。大人しくしとけよ」
そう言うと相模はその場に立ち上がった。
「貴様、お前は人殺しで警務隊に捕まってたのを運用科が特別に引き取ったという経緯がある。それなのにも関わらずお前は、」
「んなの今関係ねーだろ。」
相模はそう言いながら会議室から出ていった。
「話戻りますけど、航空科、海上科、そしてここにはいませんが警務科、幕僚官房室からも全て隊員救出作戦への切り替えを良しとしている。」
基が言うと新野が口を開けた。
「後、意見を貰ってないのは運用科だけですね。答えどうされますか?」
新野が言うと男は軽く咳払いをした。
「運用科も同意で。」
「なら決まりだな」
新野が言うと基は軽く頷いた。
「ですね。ならこのまま決議書を幕僚官房室に提出してきます」
そう言うと基は会議室から出ていった。
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※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
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