ULTIMATE〜RISING SUN 防衛の極限へ(2170) Ground - Force 大地の守り人

〓Mr.鷹党〓

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全方面隊同時発令 隊員救出作戦 編

ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第16話

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主要登場人物一覧
真城大暉(23)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
有邊翔(31)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官
北丸魁真(51)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士
辰巳愛斗(26)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
生島亮秦(41)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士
會澤桂司(56) …警衛庁運用科 部隊運用室 理事官 2等将士
清塚翔(29)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
阿藤仁(26)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
基淳人(44)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉
新野敦(51)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士
一織将太(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
相模恭介(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員  3等士官
仲原賢都(29)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 助教補佐 隊士長
鷹原宏也(48)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 3等隊尉
西 寿梨(38)…警衛庁警務大隊 刑事課 課長兼 警務大隊 統括代理 3等将士
沖矢蒼真(33)…警衛庁警務大隊 刑事課 総務統括管理官 2等幹士

階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
…………………………………………………………………
「そうだな。本隊にはまだ報告はできないな。」
「早めに何とかしないと。もう上は激おこって聞きますよ」
會澤は鷹原と話しながら廊下を歩いていた。
その時、十字架の腕章をつけた隊員達が慌ただしく走ってくるのが目に見えた。
「あ?衛生か?」
會澤が言うと鷹原は目を凝らしながら言った。
「ですね。」
「なんかあったんか?」
「ちょっと聞いてみます」
そう言うと鷹原は近くの衛生科隊員に聞いた。
「なんかあったんか?」
「お疲れ様です。これから大阪の警衛隊病院へ救護派遣要請があったので向かう途中です」
「救護派遣要請?そうか」
そう言うと鷹原は會澤のもとに駆け寄った。
「なんだって?」
會澤が聞くと鷹原は声を潜めながら言った。
「いや、それがなんか、救護派遣要請があったらしくて」
「救護派遣要請?どこに?」
「大阪らしいです」
「大阪?方面隊ちげーだろ?なんでうちから行くんだ?近畿方面隊にも衛生いんだろ?」
「そうですよね。なんか変ですね」
「至急、衛生科に行って連絡経路を取り寄せてきれくれないか?」
「なぜ連絡経路を?」
「相模が何かを企んでるのかもしれん。」
「相模がですか?」
「あの男なら有り得ることだろ?まー予想の範囲だけどな。」
そう言うと會澤は足を早めながら廊下を去っていった。
1時間後
会議室でコーヒーを飲みながらソファーで休憩をとっていた會澤のもとに鷹原がやってきた。
「失礼します。今お時間よろしいでしょうか?」
「おー。わかったか。どうだった?」
「相模との通話記録が見つかりました。通話内容までは見つけれませんでしたが。どうされますか?」
「そうだな。通話内容はいいや」
そう言うと會澤はソファーから立ち上がった。
「相模らを止めるんですか?」
「俺はな、規則にがんじがらめにされてばっかだったら緊急時の際に遅れが出ると思うんだ」
「えーっとつまり?」
「あいつのことだ。なんか考えがあるんだろ。これから近畿方面隊に行くぞ。航空科にヘリの手配頼めるか?」
「え?これから近畿方面隊に、ですか?」
「あ?なんかあんのか?」
「え、あ、いや。」
「とにかく早く出してくれ。」
「大丈夫ですか?その、方面隊が違うとなると階級など関係が、」
「何か勘違いしてないか?俺は部隊運用室の理事官だ。部隊運用の全決定権を有する部隊運用室のトップ2だ。権力を使う時が来たんだよ。」
「今って出向中の身じゃなかったでしたっけ?だからその、今は中部方面隊所属の隊員であるかと」
「そうなんか?まーいいわ。とにかく早く出してくれよ」
「わかりました」
そう言うと鷹原は航空科のフロアへと向かった。
その頃
相模らを乗せたヘリは大阪にある警衛隊病院上空へと近づいていた。
「もうすぐ着くな」
一織に言われ相模は軽く身を乗り出しながら答えた。
「だな。」
「てか大丈夫か?中部方面隊長の許可証とかいらねーのか?」
「緊急だって言えば大丈夫だろ。んなの。」
「そんな上手くいくか?」
「行かねーか?知らねーけど。」
ヘリはやがて警衛隊病院屋上にあるヘリポートへと止まった。
「こんなに数機のヘリが止まれるってやっぱり広いよな」
同期隊員に不意に声をかけられ真城は軽く肩を揺らした。
「そうだな。なんせここは一般大学病院の研修施設も併設されてるからな。」
「そうなんか?」
「清塚いたろ?」
「おん」
「あいつの弟、医学部の秀才らしくてな。」
「兄弟でDNAちげーんじゃんかよ笑 おもろすぎんだろ笑」
いつもだったら笑える冗談も何故か今日は笑えなかった。
そんな事を思いながら真城らは病院内へと入っていった。
「やっと着いたな。」
一織が言うと相模は周囲に目をやりながら言った。
「暗すぎんか?人の気配さえ感じねーよな」
相模が言うと手前の病室から物音がした。
相模はすぐに拳銃を構えると病室に近づいた。
「一織、お前このまま先頭任せれるか?」
「任せろ。」
「頼んだ」
相模が言うと一織はそのまま隊員らを連れ歩き出した。
「誰かいんのか?」
相模は慎重に病室に入ると声を荒らげながら叫んだ。
「くそ、誰もいねーのかよ。おい無視か?誰かいんだろ?なー?」
そう怒鳴ると相模は近くのロッカーを蹴り上げた。
すると奥のベットから1人の男が出てきた。
「なんなんです?ホンマに」
「お前は誰だ?俺は運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員の3等士官だ。」
「私はここの病院の警備員をしてます」
「警備員?ここの警備って警衛隊の仕事じゃねーのか?」
「予算には限りがありますので民間の警備会社にも警備の委託を行ってるとかって」
「なるほどな」
そう言いながら相模は病室を歩き回った。
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