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任務変換 幹部会合編
ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第20話
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主要登場人物一覧
真城大暉(23)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
有邊翔(31)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官
北丸魁真(51)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士
辰巳愛斗(26)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
生島亮秦(41)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士
會澤桂司(56) …警衛庁運用科 部隊運用室 理事官 2等将士
清塚翔(29)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
阿藤仁(26)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
基淳人(44)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉
新野敦(51)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士
一織将太(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
相模恭介(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
仲原賢都(29)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 助教補佐 隊士長
鷹原宏也(48)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 3等隊尉
西 寿梨(38)…警衛庁警務大隊 刑事課 課長兼 警務大隊 統括代理 3等将士
沖矢蒼真(33)…警衛庁警務大隊 刑事課 総務統括管理官 2等幹士
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
…………………………………………………………………
「まじかお前ら。やってる事やべーぞ。」
車庫にいる警護担当隊員を見て福島は口を開けた。
「まぁそうだよな。わんちゃん懲戒喰らうかもな笑」
そう言うと斎藤は大口を開け、けらけらと笑った。
「まぁんなのはどうでも良くて。単刀直入に言いたい。国民保護への任務変更はもう耳にしてることだと思う。俺を含め現場の声を直接聞く多くの隊員から要請が来てるんじゃないかなって俺は思う。そこのところどう思ってる?」
會澤が言うと福島はミネラルウォーターを飲みながら足を組んだ。
「確かにな。俺のところにも声は来てるよ。数件とかのレベルじゃねーよな。こんなに一致団結したの初めてなんじゃないか?警衛隊の歴史見ても」
「それを止めてるのはお前だと聞いた。お前は反対派なのか?」
「反対派?国民保護のか?」
「そうだ」
「反対派。んーそうだな。なんて言うんだろ?」
そう言うと福島はその場で寝転がった。
「さっさと言えよ。こちとら時間ねーんだよ」
會澤が怒鳴ると福島は眠たい目を擦りながら座り直した。
「自衛隊時代と比べて戦力が落ちたってのはよく聞く話だと思う。今の状態は警察の方が力が上回ってるって聞いたことあるだろ?」
「ポリとの合同訓練でやらかしてからずっとポリにはペコペコってやつか?」
そう言いながら斎藤は机の上にあったぶどうを口に含んだ。
「俺は誰よりもその現場を見てきた。警察よりも下に位置づけられてる今のこの段階を一刻も早く壊すため俺は幹部になる事を決めた。気づけば防衛省への出向という形で日本防衛の要になりつつあった。そして今この国民保護の任務変換が問われる立場になった。そこで俺は改めて反対する。国民保護は警衛隊の任務から除外すべしと。」
「だから理由はなんだよ。」
會澤が怒鳴ると福島は軽く咳払いをした。
「まだわからんのか。お前も察しが悪くなったな。今、警衛隊が国民保護に向かっても人数が減るだけだ。ただでさえ人手不足だと言うのに。これ以上少なくなればこれからの任務にも支障をきたす。そんなこともわからんのか?」
「警察ならいけると?」
「100言い切れるかわからんが俺はそう思ってる。警衛隊よりも警察の方が能力は勝ってると。世間の声だからな。仕方ねーよな」
そう言うと福島は持っていたiPadを机の上に放り投げた。
そこには、政府が行った警察と警衛隊の戦力比を国民から行った世論調査、米軍が出した日本警察、警衛隊の比較調査を基に出された考察案が記されていた。
「これは、来年の予算案を決める上で使われる資料だ。こんなの見せるの異例中の異例だからな。」
福島が言うと會澤はそのiPadをその場で電源を切った。
「こんなのを俺は求めてない。俺が言いたいのは国民保護への任務変換だ。それが出来ないのならどうなるか。あまり現場の隊員を舐めない方がいいと思うけどな?」
そう言う會澤の目はどこか闇を見つめる獣のような目を感じた。
「おい會澤。お前何する気だ?」
斎藤が聞くと會澤は斎藤を見つめた。
「何がだ?」
「いやお前なんか変だぞ?」
「うるせーよ。現場組の隊員を舐めんなよって。ただそれだけ言いたかっただけだよ」
そう言うと會澤はスマホを手に持ちそのまま部屋から出て行った。
午前6時
話が終わり、家を出ようとする會澤と斎藤を数人の警務隊員らが待っていた。
「え、警務隊?なんで?」
そう言うと斎藤は會澤の後ろに隠れた。
「売春野郎、何隠れてんだよ」
「お疲れ様です。」
そう言うと1人の警務隊員はその場で敬礼した。
「どゆこと?」
斎藤が言うと會澤は斎藤の肩を叩いた。
「詳しい話はこっち来てからだ。あの車入れ。」
「車?なんで?」
「いいから。きしょいぞ。お前」
「は?もう俺は足を洗ったんだよ。なー」
「馬鹿かよ。噂で聞いたぞ。お前、受付嬢口説いてたろ?」
「は、なんで、それを」
「相変わらずきしょいな。国民保護終わったら警務隊がお前を食うかもな笑」
そう言いながら會澤は目の前に停まっていた黒のセダンの中に入った。
真城大暉(23)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
有邊翔(31)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官
北丸魁真(51)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士
辰巳愛斗(26)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
生島亮秦(41)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士
會澤桂司(56) …警衛庁運用科 部隊運用室 理事官 2等将士
清塚翔(29)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
阿藤仁(26)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
基淳人(44)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉
新野敦(51)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士
一織将太(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
相模恭介(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
仲原賢都(29)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 助教補佐 隊士長
鷹原宏也(48)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 3等隊尉
西 寿梨(38)…警衛庁警務大隊 刑事課 課長兼 警務大隊 統括代理 3等将士
沖矢蒼真(33)…警衛庁警務大隊 刑事課 総務統括管理官 2等幹士
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
…………………………………………………………………
「まじかお前ら。やってる事やべーぞ。」
車庫にいる警護担当隊員を見て福島は口を開けた。
「まぁそうだよな。わんちゃん懲戒喰らうかもな笑」
そう言うと斎藤は大口を開け、けらけらと笑った。
「まぁんなのはどうでも良くて。単刀直入に言いたい。国民保護への任務変更はもう耳にしてることだと思う。俺を含め現場の声を直接聞く多くの隊員から要請が来てるんじゃないかなって俺は思う。そこのところどう思ってる?」
會澤が言うと福島はミネラルウォーターを飲みながら足を組んだ。
「確かにな。俺のところにも声は来てるよ。数件とかのレベルじゃねーよな。こんなに一致団結したの初めてなんじゃないか?警衛隊の歴史見ても」
「それを止めてるのはお前だと聞いた。お前は反対派なのか?」
「反対派?国民保護のか?」
「そうだ」
「反対派。んーそうだな。なんて言うんだろ?」
そう言うと福島はその場で寝転がった。
「さっさと言えよ。こちとら時間ねーんだよ」
會澤が怒鳴ると福島は眠たい目を擦りながら座り直した。
「自衛隊時代と比べて戦力が落ちたってのはよく聞く話だと思う。今の状態は警察の方が力が上回ってるって聞いたことあるだろ?」
「ポリとの合同訓練でやらかしてからずっとポリにはペコペコってやつか?」
そう言いながら斎藤は机の上にあったぶどうを口に含んだ。
「俺は誰よりもその現場を見てきた。警察よりも下に位置づけられてる今のこの段階を一刻も早く壊すため俺は幹部になる事を決めた。気づけば防衛省への出向という形で日本防衛の要になりつつあった。そして今この国民保護の任務変換が問われる立場になった。そこで俺は改めて反対する。国民保護は警衛隊の任務から除外すべしと。」
「だから理由はなんだよ。」
會澤が怒鳴ると福島は軽く咳払いをした。
「まだわからんのか。お前も察しが悪くなったな。今、警衛隊が国民保護に向かっても人数が減るだけだ。ただでさえ人手不足だと言うのに。これ以上少なくなればこれからの任務にも支障をきたす。そんなこともわからんのか?」
「警察ならいけると?」
「100言い切れるかわからんが俺はそう思ってる。警衛隊よりも警察の方が能力は勝ってると。世間の声だからな。仕方ねーよな」
そう言うと福島は持っていたiPadを机の上に放り投げた。
そこには、政府が行った警察と警衛隊の戦力比を国民から行った世論調査、米軍が出した日本警察、警衛隊の比較調査を基に出された考察案が記されていた。
「これは、来年の予算案を決める上で使われる資料だ。こんなの見せるの異例中の異例だからな。」
福島が言うと會澤はそのiPadをその場で電源を切った。
「こんなのを俺は求めてない。俺が言いたいのは国民保護への任務変換だ。それが出来ないのならどうなるか。あまり現場の隊員を舐めない方がいいと思うけどな?」
そう言う會澤の目はどこか闇を見つめる獣のような目を感じた。
「おい會澤。お前何する気だ?」
斎藤が聞くと會澤は斎藤を見つめた。
「何がだ?」
「いやお前なんか変だぞ?」
「うるせーよ。現場組の隊員を舐めんなよって。ただそれだけ言いたかっただけだよ」
そう言うと會澤はスマホを手に持ちそのまま部屋から出て行った。
午前6時
話が終わり、家を出ようとする會澤と斎藤を数人の警務隊員らが待っていた。
「え、警務隊?なんで?」
そう言うと斎藤は會澤の後ろに隠れた。
「売春野郎、何隠れてんだよ」
「お疲れ様です。」
そう言うと1人の警務隊員はその場で敬礼した。
「どゆこと?」
斎藤が言うと會澤は斎藤の肩を叩いた。
「詳しい話はこっち来てからだ。あの車入れ。」
「車?なんで?」
「いいから。きしょいぞ。お前」
「は?もう俺は足を洗ったんだよ。なー」
「馬鹿かよ。噂で聞いたぞ。お前、受付嬢口説いてたろ?」
「は、なんで、それを」
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