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橿原分屯地 化学研究所 立てこもり事件
ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第30話
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主要登場人物一覧
真城大暉(23)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
有邊翔(31)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官
北丸魁真(51)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士
辰巳愛斗(26)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
生島亮秦(41)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士
會澤桂司(56) …警衛庁運用科 部隊運用室 理事官 2等将士
清塚翔(29)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
阿藤仁(26)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
基淳人(44)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉
新野敦(51)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士
一織将太(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
相模恭介(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
仲原賢都(29)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 助教補佐 隊士長
鷹原宏也(48)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 3等隊尉
西 寿梨(38)…警衛庁警務大隊 刑事課 課長兼 警務大隊 統括代理 3等将士
沖矢蒼真(33)…警衛庁警務大隊 刑事課 総務統括管理官 2等幹士
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
…………………………………………………………………
「それは本当なんですか?」
「沖矢からの電話です。あいつは嘘なんてつかない奴ですから」
西が言うと一織は西に目線をやりながらスマホを片耳に近づけた。
「お疲れ様です。運用訓練員 一織です。鷹原さんですか?」
「そうだがなんかあったか?」
「化研で立てこもりらしいです。人質の中には行方不明隊員の2人も」
「立てこもり?県警には要請出したんか?」
「これからです。まずは本隊に報告をと思いまして」
「そうか。わかった。こっちで手配しておく」
電話が切れると一織はスマホを机の上に置いた。
「このまま、部隊を化研に派遣しよう。」
翌朝、午前5時
真城、相模の捜索を行っていた部隊は先着していた奈良県警と共に橿原分屯地前に集結した。
「ここか」
そう呟きながら車から降りた一織を見て一人の男がやってきた。
「お電話頂いた一織さんですか?」
「はい。そうですけど」
「県警の佐藤と言います。」
「あー。一織です。橿原分屯地来るの初めてですか?」
「いやぁー何度かここの部隊の方と合同訓練でお供させてもらう事あったのでまーそれなりに来た事はある感じですね」
「そうなんすね。いやぁ自分ここ来るの初めてで分屯地内のなんか地形とかわかったりしますか?」
「いやぁ内部の詳細までは、さっぱりです」
「なるほど」
一織らが話していると西がやってきた。
「お疲れ様です。これ、ここの分屯地の地図です。どうぞ」
「あ、あー。ありがと。ってなんでこれ持ってんすか?」
一織が聞くと西は地図を広げながら答えた。
「ここに警務隊の地区隊があって、そこに派遣されてた時期があったので」
「なるほど」
一織が言うと西は近づいてくる車列に目をやった。
車列は分屯地前で停車するとそのまま武装した警衛官らが次々と降りて来た。
「お疲れ様、西ってのはあんたか?」
笹本が聞くと西はすぐに敬礼した。
「お疲れ様です。警務大隊の統括代理してます西 3将です。」
「3将か。幕僚も秒読みだ。そしたら」
「い、いやぁー笑」
西が言うと笹本は後ろにいた隊員に目をやった。
「陸上科と特殊科の合同で部隊を編成させてもらった。そして指揮官は會澤 幕僚総監からの命令で俺がつくことになった。聞いた話だったら行方不明隊員の2人もここにいるんだって?」
「そうみたいです」
西が言うと笹本は首を回しながら分屯地に目をやった。
「警備担当の奴らも連れ込まれてるのか。警備手薄過ぎんだろ。こんなん入り放題じゃねーかよ」
そう言うと笹本は分屯地の門を軽く乱暴に開けた。
その時だった、手前にあった隊舎から数発の銃弾が飛んできた。
笹本は腕に被弾しその場に倒れた。
「笹本さん。大丈夫すか?」
一織は笹本を抱き抱えながら言った。
「この弾、浅いな。致死率低いやつだな。」
そう言いながら笹本は刺さっていた弾を自力で抜くと近くに放り投げた。
「入ってこねーように仕掛けてあんのか。」
「おい地図よこせ」
西が怒鳴ると近くにいた隊員が西に地図を渡した。
「今いるのがここなんで、そーですね。包囲策ですかね。手っ取り早く行くなら」
西が言うと笹本は被弾した腕を押えながら地図に目を落とした。
「手っ取り早くか。早急に制圧しろと言われて指揮官に任命された。手っ取り早い策で行くしかねーよな」
笹本が言うと横にいた鷹原が口を開けた。
「ならこのまま実働部隊を突入させる形でよろしいですか?」
「なんで鷹原さんが?」
一織が呟くと鷹原は一織の肩を組みながら笹本に目をやった。
「そうだな。突入のタイミングは任せるわ。よろしく頼んだぞ」
「わかりました」
そう言うと鷹原は一礼し一織を連れ指揮本部があるテントから離れた。
「お前が指揮してた捜索隊も一括で俺の指揮下に入ることになった。」
「え?」
「総指揮官が笹本さんでその中の実働部隊の指揮官が俺って訳だ。意味わかったか?」
「あ、なるほど」
「お前も来るか?部隊に」
「どこまでの精度かによるかと。陸上科と特殊科の合同部隊と聞きました。特殊科は置いとくとして特殊科との合同に選ばれたということは陸上科もそれなりの精鋭を集めてるでしょ?自分は戦闘に関しては、市街地戦闘初級先陣過程で終わってます。使えますか?」
「俺は総合戦闘上級先陣過程を卒業してる。俺の指揮下に入ればどうって事ねーよ。お前も来いよ」
「わかりました」
そう言うと一織はその場で敬礼した。
真城大暉(23)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
有邊翔(31)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官
北丸魁真(51)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士
辰巳愛斗(26)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
生島亮秦(41)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士
會澤桂司(56) …警衛庁運用科 部隊運用室 理事官 2等将士
清塚翔(29)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
阿藤仁(26)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
基淳人(44)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉
新野敦(51)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士
一織将太(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
相模恭介(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
仲原賢都(29)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 助教補佐 隊士長
鷹原宏也(48)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 3等隊尉
西 寿梨(38)…警衛庁警務大隊 刑事課 課長兼 警務大隊 統括代理 3等将士
沖矢蒼真(33)…警衛庁警務大隊 刑事課 総務統括管理官 2等幹士
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
…………………………………………………………………
「それは本当なんですか?」
「沖矢からの電話です。あいつは嘘なんてつかない奴ですから」
西が言うと一織は西に目線をやりながらスマホを片耳に近づけた。
「お疲れ様です。運用訓練員 一織です。鷹原さんですか?」
「そうだがなんかあったか?」
「化研で立てこもりらしいです。人質の中には行方不明隊員の2人も」
「立てこもり?県警には要請出したんか?」
「これからです。まずは本隊に報告をと思いまして」
「そうか。わかった。こっちで手配しておく」
電話が切れると一織はスマホを机の上に置いた。
「このまま、部隊を化研に派遣しよう。」
翌朝、午前5時
真城、相模の捜索を行っていた部隊は先着していた奈良県警と共に橿原分屯地前に集結した。
「ここか」
そう呟きながら車から降りた一織を見て一人の男がやってきた。
「お電話頂いた一織さんですか?」
「はい。そうですけど」
「県警の佐藤と言います。」
「あー。一織です。橿原分屯地来るの初めてですか?」
「いやぁー何度かここの部隊の方と合同訓練でお供させてもらう事あったのでまーそれなりに来た事はある感じですね」
「そうなんすね。いやぁ自分ここ来るの初めてで分屯地内のなんか地形とかわかったりしますか?」
「いやぁ内部の詳細までは、さっぱりです」
「なるほど」
一織らが話していると西がやってきた。
「お疲れ様です。これ、ここの分屯地の地図です。どうぞ」
「あ、あー。ありがと。ってなんでこれ持ってんすか?」
一織が聞くと西は地図を広げながら答えた。
「ここに警務隊の地区隊があって、そこに派遣されてた時期があったので」
「なるほど」
一織が言うと西は近づいてくる車列に目をやった。
車列は分屯地前で停車するとそのまま武装した警衛官らが次々と降りて来た。
「お疲れ様、西ってのはあんたか?」
笹本が聞くと西はすぐに敬礼した。
「お疲れ様です。警務大隊の統括代理してます西 3将です。」
「3将か。幕僚も秒読みだ。そしたら」
「い、いやぁー笑」
西が言うと笹本は後ろにいた隊員に目をやった。
「陸上科と特殊科の合同で部隊を編成させてもらった。そして指揮官は會澤 幕僚総監からの命令で俺がつくことになった。聞いた話だったら行方不明隊員の2人もここにいるんだって?」
「そうみたいです」
西が言うと笹本は首を回しながら分屯地に目をやった。
「警備担当の奴らも連れ込まれてるのか。警備手薄過ぎんだろ。こんなん入り放題じゃねーかよ」
そう言うと笹本は分屯地の門を軽く乱暴に開けた。
その時だった、手前にあった隊舎から数発の銃弾が飛んできた。
笹本は腕に被弾しその場に倒れた。
「笹本さん。大丈夫すか?」
一織は笹本を抱き抱えながら言った。
「この弾、浅いな。致死率低いやつだな。」
そう言いながら笹本は刺さっていた弾を自力で抜くと近くに放り投げた。
「入ってこねーように仕掛けてあんのか。」
「おい地図よこせ」
西が怒鳴ると近くにいた隊員が西に地図を渡した。
「今いるのがここなんで、そーですね。包囲策ですかね。手っ取り早く行くなら」
西が言うと笹本は被弾した腕を押えながら地図に目を落とした。
「手っ取り早くか。早急に制圧しろと言われて指揮官に任命された。手っ取り早い策で行くしかねーよな」
笹本が言うと横にいた鷹原が口を開けた。
「ならこのまま実働部隊を突入させる形でよろしいですか?」
「なんで鷹原さんが?」
一織が呟くと鷹原は一織の肩を組みながら笹本に目をやった。
「そうだな。突入のタイミングは任せるわ。よろしく頼んだぞ」
「わかりました」
そう言うと鷹原は一礼し一織を連れ指揮本部があるテントから離れた。
「お前が指揮してた捜索隊も一括で俺の指揮下に入ることになった。」
「え?」
「総指揮官が笹本さんでその中の実働部隊の指揮官が俺って訳だ。意味わかったか?」
「あ、なるほど」
「お前も来るか?部隊に」
「どこまでの精度かによるかと。陸上科と特殊科の合同部隊と聞きました。特殊科は置いとくとして特殊科との合同に選ばれたということは陸上科もそれなりの精鋭を集めてるでしょ?自分は戦闘に関しては、市街地戦闘初級先陣過程で終わってます。使えますか?」
「俺は総合戦闘上級先陣過程を卒業してる。俺の指揮下に入ればどうって事ねーよ。お前も来いよ」
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