ULTIMATE〜season25(2116)SEALs 精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs 精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs 精鋭無比 第27話

主要登場人物一覧
佐倉綾斗(21)…6代目主人公 特殊選抜急襲群第5期訓練生教育中隊第1班所属(元警視庁新宿中央警察署地域課 新宿駅東口交番勤務 巡査長)
呉航汰(25)…特殊選抜急襲群第5期訓練生教育中隊第1班所属(元大阪府警察本部警備部第2機動隊 巡査部長)
都築崇人(21)…特殊選抜急襲群第5期訓練生教育中隊第1班所属(元警視庁警備部第1機動隊 巡査)
倉橋八穂季(28)…特殊選抜急襲群第5期訓練生教育中隊第1班所属(元神奈川県警察本部交通部第1自動車警ら隊 巡査部長)
中野凱翔(22)…特殊選抜急襲群第5期訓練生教育中隊第1班所属(元警衛庁警務隊特殊内部制圧部隊所属 3等隊士)
矢倉泰人(22)…特殊選抜急襲群第5期訓練生教育中隊第1班所属(元警衛庁市ヶ谷駐屯地守衛隊所属 3等隊士)
九池篤志(25)…特殊選抜急襲群第5期訓練生教育中隊第1班所属(元警衛庁特殊科特殊空衛団所属 2等隊士)
安藤汰一(48)…特殊選抜急襲群教育中隊所属教官 隊尉
成嶋智輝(38)…特殊選抜急襲群教育中隊第1班長 隊士長
中将一郎(52)…特殊選抜急襲群長 隊将
梶唯我(52)…警衛庁特殊科特殊選抜急襲群 副群長 隊将
大蔵慶瀧(55)…警察庁警備局特殊選抜急襲群長 警視監
緋鷺徹哉(41)…警察庁警備局特殊選抜急襲群 副群長 警視正

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監
…………………………………………………………………
「まじか」
目の前が真っ赤に染まってるのを見ながら都築は呟いた。
「お前も指揮官か？仲間誰も守れんかったな笑」
猪嶋は笑みを浮かべながら刀についた血をタオルで拭いた。
都築の目の前には血だらけになり倒れた佐倉と九池の姿があった。
「じゃあお前もさっさと死のうや。な？」
そう言うと猪嶋は刀を構えた。
その時だった猪島が刀を構えるため目を離したその一瞬を見て都築は素早く猪嶋の背後にまわり銃を構えた。
「わかるよな？銃と刀どっちが勝つか？頭そこまで悪いとは思わんが」
都築が言うと猪嶋はニヤッと笑った。
「常識？そんなの実戦で通用するとでも？」
そう呟くと猪嶋は後ろにいた都築に向かって頭突きで鼻血を出させるとそのまま回し蹴りで窓ガラスと共に都築を外に蹴飛ばした。
都築はそのまま窓ガラスと共に外に投げ出されるようにして落ちた。
「おい、銃持ってて俺に勝てねーとか。んなわけねーよな？笑」
そう言いながら猪嶋は倒れた都築に近づいて行った。
「佐倉と九池やったのお前か？」
都築が聞くと猪嶋は笑みを見せた。
「佐倉だっけ？あいつに関してはやり甲斐があったよ。実に綺麗に倒せた。」
「九池はどうやって？」
「あのごっついやつか？あいつなら佐倉とやってる時に勝手に参戦してきやがった。自ら負けに行くんだもんな。哀れだな笑」
そう言うと猪嶋は刀を持ち替えた。
「さぁー最後はお前だな。やってやる。」
そう言うと猪嶋は都築に刃先を向けながらゆっくりと歩き出した。
足に窓ガラスが刺さり出血していたこともあり動くに動けない都築はその場でただただ刺されるのを待つ事しか出来なかった。
「親父みたいになれんかったな………」
そう呟くと都築はそのまま目をつぶった。
「覚悟出来たみたいだな。あばよ」
猪嶋が言ったその時銃声が鳴り響いた。
「対象者の射殺完了。これより都築の身柄確保。及び佐倉、九池の搬送準備の補佐任務を実行する。以上特選。特選から警察庁」
無線連絡を終えるとそのまま1人の隊員が銃を構えながら倒れてる都築のもとに向かってきた。
「都築 巡査か？」
「あなたは？」
名前を呼ばれ都築は咄嗟に反応した。
「警察庁警備局特殊選抜急襲群で管理官をしてる亜川だ。」
そう言うと男は警察手帳を見せた。
「なんでそいつ殺した？」
都築は目の前で倒れてる猪嶋に目をやりながら聞いた。
「さっき上から正式に命令が下された。警察出身者は無条件での生け捕りをせよと。身内で殺し合うのは心が痛むだろ？俺はこの命令に賛成している。」
「佐倉はどうなるんだ？」
「佐倉？あーあいつか。あいつなら今、警視庁のヘリで緊急搬送をしているところだ。心配すんな。あいつは助かる。とどめを刺されることが無かったからな」
「とどめを刺されることがなかった？」
「九池だっけ？もう1人の男。あいつが体張って守ったんだろーな。あくまで見解だけどな。」
「九池は？」
「意識不明の重体だ。」
亜川から聞き都築は目を見開いた。
「とにかくさっさと立て。お前も負傷してんだろ？さっさと病院に連れていく。その後の処分は治療が終わってから判断する。」
「処分？捕まるんじゃ………」
「どうだろうな。俺は何も知らん。さっさと行くぞ」
そう言うと亜川は都築を立たせた。