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22話 緊急事態
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その時は唐突に訪れた。何の前触れもなく、本人の意思とは関係なしにやってきた。
――ドンドンドン。ドンドンドン。
――~~様、いらっ……ますか!
――ドンドンドン。
木製の扉が壊れるのではと思うくらい激しいノックに続いて、誰かの声がした。慌てた様子の来訪者を他所に、今だベッドの上で寝息をたてているティカ。シーツを頭から被って呼吸と共に上下している。
――バンバンバン。バンバンバン。
――ティカ様、起き……か?
――バンバンバン。
――すみ……ん、そん……叩かれると扉が壊れます!
――あっ、すみません。
痺れを切らした来訪者は、扉を壊しかねない勢いでノックに変わり慌てて誰かが止めに入った。ノックの音が聞こえなくなったと思ったら……ガチャリと解錠する音が聞こえた。
「ティカ様ー、起きてますか~。入りますよー」
木製の扉を開けて入ってきたのは薬師組合の受付嬢であるアンナだった。申し訳なさそうな表情でこっそり扉を開けて入ってい来る姿は何だか怪しい。わざわざ直接乗り込んでくるとはいったい何ごとだろうか。
鍵を掛けておいたはずなのに……、まさかエマが解錠したのだろうか。
「んんうぅ……んぁ…………アンナ、さん……? どう、したんですか朝早くに」
「あ、おはようございますティカ様。朝早くじゃないですよ、もう九刻になります!」
「んうぅ、そうですか……それで、どうしたんですか?」
「……実は、街道に例の魔物が出現したそうなんです。以前ティカ様が話していた蛇の魔物、名前は蛇の王と呼ぶそうで侯爵様の私兵団が応戦しているようなんですが芳しくないようでして」
街道に現れたという蛇の魔物。バジリスクと名付けられたその魔物は、体長六十メートルを優に超えているらしい。侯爵の私兵団と冒険者ギルドが協力してこの魔物に対処しているようだが結果は芳しくないようだ。
現にバジリスクの猛毒と石化の魔眼により甚大な被害が出ていて侯爵から大至急薬の手配をするように指示が来ているらしく、組合の在庫はとっくの昔に底を尽きこの町で薬を調合できる者も数名。その殆どが高齢で体調を崩している者もいるため、現在頼れるのはティカだけという状況だ。
街道に現れたバジリスクが放つ猛毒は触れたものを一瞬のうちに死に至らしめ、毒のガスを少量でも吸い込むとたちまち毒に侵される。体中に紫色の斑点が出始め数刻で全身に回って最後には死に絶える、それだけでも脅威なのに石化の魔眼までも併用してくるようだ。
石化の魔眼。その瞳を見たものはたちまち石化していき、最終的に全身を巡って石化する。石化の呪いを解く灰晶薬という薬もあるが稀少であまり市場に出回ることのないものだ。一般的に石化を解く方法は二つ。一つは先述した通り薬を用いて治す方法。もう一つは、魔術師が使う癒しの魔法で解く方法だ。だいたいは魔法で治すので今回は問題ないはずだ。
問題は猛毒の方だ。魔法にも毒を治す治癒魔法があるはずだが今回の場合、バジリスク自体が高位の存在ゆえ普通の治癒魔法では毒に対応できないのだろう。治癒魔法で対処できるのならわざわざ領主が命令することはない。それ程までにバジリスクが厄介な存在であるということだ。
「そのバジリスクって魔物はそんなに強いんですか? 体長60メートルを超えるから厄介なのはわかるんですが人数を掛ければ討伐できたりするのでは? ……あっ、毒が問題でしたね」
「はい…………その、バジリスクは討伐等級が最高ランクのS等級の魔物でして神災級に認定されています。正直な話、この町はもう駄目かもしれません」
「えっ、S級…………」
アンナの爆弾発言にティカは一瞬で眠気が吹き飛んだ。討伐ランクS等級は人知を超える未曾有の神災級。町の一つや二つ無くなっても足りないくらいの災害だ。それがルイツの町の街道に現れた……アンナの言うと通りこの町はもうお終いなのかもしれない。
現在、領主の私兵団と冒険者ギルドが協力しているようだがいつまでもつか。
「それでティカ様には大至急解毒薬を作って頂きたいので組合まで来てもらえませんか?」
「わかりました! 直ぐ支度します。それはそうと材料なんかは組合にあるんですか?」
「はい、材料の準備はできてます。ティカ様から頼まれていた樹蜜糖も今朝に到着しましたので準備万端です」
急いで支度をしたティカは、鞄に必要なものを詰め込みアンナと共に組合へ向かった。途中、甘く煮付けられた肉が挟まれたサンドイッチを買い込んで朝食を済ませる。サンドイッチを食べ終わるころに組合へと到着した。
扉の開け放たれた組合へ入ると複数人の冒険者と思われる者たちがいた。もちろん、その中には一度見かけたレインズ達も含まれている。
そのレインズを含む冒険者がアンナの姿を見つけるやいなや声を掛けてきた。
「アンナさん!!」
「今から解毒薬を薬師の方に作ってもらいますのでもう少しお待ちください」
「わかった。なるべく早く頼む」
アンナに連れられて奥の部屋へ向かったティカたち。以前ポーションを作成する際に借りた調合室へ入ると、シルビアが必要な材料をテーブルへ並べたり調合しやすいように小分けにしたりと細々とした作業を行っていた。
「おはようございますシルビアさん!」
「おはようございますティカさん。早速ですが調合の方お願いできますか?」
「はい、任せてください!」
「細々とした作業は私が致しますのでお申し付けください」
テーブルの上に各種材料が置かれ、毒物関係は粉末状に加工済み。蒸留水も既にありあとは魔法石の粉を混ぜるだけと至れり尽くせりといった状況だ。
ティカが頼んでおいた樹蜜糖も小分けにされて置かれている。
早速、解毒薬を作るためまず始めに毒物から成分を抽出するため抽出器に掛けておく。続いて調合釜へ蒸留水と魔石粉を入れかき混ぜる準備を行う。今回からは魔道具組合で購入した攪拌の指輪を使うので楽に作業できるはずだ。
鞄から取り出した攪拌の指輪を右手人差し指に嵌め、魔力を流す。すると指輪の先に風の渦ができ始め、風の渦を直接調合釜へ入れると回転エネルギーにより攪拌が起こる。魔力を流すだけで勝手に攪拌してくれるのでこの魔道具は非常に便利だ。魔力もそこまで使わないので使用者に優しい。
暫く魔道具で掻き混ぜ抽出が終わった毒成分を調合釜へ少しづついれて馴染ませる。その後、小分けにされた琥珀色をした樹蜜糖を匙で掬って釜の中へ。再度、指輪へ魔力を流し攪拌を行っていくと同時に魔力も加えていく。
かき混ぜる作業が大幅に短縮されたお陰か、解毒薬の生成に要した時間は十分ほどだった。解毒薬の入った釜は他のテーブルへ移され、新たに別の調合釜へ同じ要領で生成していった。
時間にして一刻ほどで全ての解毒薬に使う材料を使い切った。
「お疲れ様です。あとはこちらで小分けにしますので休憩してください」
「お気遣いありがとうございます」
シルビアのお言葉に甘えてティカは傍らの椅子へ腰かけた。ティカが休憩している間、シルビアとアンナが解毒薬を小瓶へと移し替える。
小瓶換算だと一釜だいたい三十本ほどなので、五釜だと約百五十本くらい調合したことになる。これほど早く調合できたのも魔道具のお陰だろう。つくづく魔道具というのは便利極まりない品物だ。
ティカ自身、今後ある程度稼いだら調合に便利な魔道具を集めるのもいいかもしれないと内心思っているに違いない。
ティカが椅子で休憩している間にも二人の手によって小分けにされていく解毒薬。ある程度数が出来上がると箱詰めされ、表に居るであろう冒険者の者たちのもとへ運ばれていった。
今回の解毒薬は樹蜜糖を加えたことで前回に比べて飛躍的に品質が向上している。恐らく準高等級くらいはあるはずだ。まあ、神災級の魔物が放つ毒に果たして効くのか甚だ疑問だがないよりはいい。例え気休めでも戦闘する者たちの士気の低下はいくらか緩和できるだろう。
そんなことを思いながらティカは、街道に現れたというバジリスクについて不謹慎ながら興味がわいた。普段、ゴブリンやウルフといった下級の魔物ですら討伐を躊躇するティカだが、この時ばかりは好奇心が勝るのか臆病風に吹かれることなく夢想にふけった。
今だS級の脅威がどれほどのものなのか理解していないティカは、まだ見ぬ冒険に思いを寄せ、目の前の箱詰めされていく解毒薬たちを眺めるのであった。
――ドンドンドン。ドンドンドン。
――~~様、いらっ……ますか!
――ドンドンドン。
木製の扉が壊れるのではと思うくらい激しいノックに続いて、誰かの声がした。慌てた様子の来訪者を他所に、今だベッドの上で寝息をたてているティカ。シーツを頭から被って呼吸と共に上下している。
――バンバンバン。バンバンバン。
――ティカ様、起き……か?
――バンバンバン。
――すみ……ん、そん……叩かれると扉が壊れます!
――あっ、すみません。
痺れを切らした来訪者は、扉を壊しかねない勢いでノックに変わり慌てて誰かが止めに入った。ノックの音が聞こえなくなったと思ったら……ガチャリと解錠する音が聞こえた。
「ティカ様ー、起きてますか~。入りますよー」
木製の扉を開けて入ってきたのは薬師組合の受付嬢であるアンナだった。申し訳なさそうな表情でこっそり扉を開けて入ってい来る姿は何だか怪しい。わざわざ直接乗り込んでくるとはいったい何ごとだろうか。
鍵を掛けておいたはずなのに……、まさかエマが解錠したのだろうか。
「んんうぅ……んぁ…………アンナ、さん……? どう、したんですか朝早くに」
「あ、おはようございますティカ様。朝早くじゃないですよ、もう九刻になります!」
「んうぅ、そうですか……それで、どうしたんですか?」
「……実は、街道に例の魔物が出現したそうなんです。以前ティカ様が話していた蛇の魔物、名前は蛇の王と呼ぶそうで侯爵様の私兵団が応戦しているようなんですが芳しくないようでして」
街道に現れたという蛇の魔物。バジリスクと名付けられたその魔物は、体長六十メートルを優に超えているらしい。侯爵の私兵団と冒険者ギルドが協力してこの魔物に対処しているようだが結果は芳しくないようだ。
現にバジリスクの猛毒と石化の魔眼により甚大な被害が出ていて侯爵から大至急薬の手配をするように指示が来ているらしく、組合の在庫はとっくの昔に底を尽きこの町で薬を調合できる者も数名。その殆どが高齢で体調を崩している者もいるため、現在頼れるのはティカだけという状況だ。
街道に現れたバジリスクが放つ猛毒は触れたものを一瞬のうちに死に至らしめ、毒のガスを少量でも吸い込むとたちまち毒に侵される。体中に紫色の斑点が出始め数刻で全身に回って最後には死に絶える、それだけでも脅威なのに石化の魔眼までも併用してくるようだ。
石化の魔眼。その瞳を見たものはたちまち石化していき、最終的に全身を巡って石化する。石化の呪いを解く灰晶薬という薬もあるが稀少であまり市場に出回ることのないものだ。一般的に石化を解く方法は二つ。一つは先述した通り薬を用いて治す方法。もう一つは、魔術師が使う癒しの魔法で解く方法だ。だいたいは魔法で治すので今回は問題ないはずだ。
問題は猛毒の方だ。魔法にも毒を治す治癒魔法があるはずだが今回の場合、バジリスク自体が高位の存在ゆえ普通の治癒魔法では毒に対応できないのだろう。治癒魔法で対処できるのならわざわざ領主が命令することはない。それ程までにバジリスクが厄介な存在であるということだ。
「そのバジリスクって魔物はそんなに強いんですか? 体長60メートルを超えるから厄介なのはわかるんですが人数を掛ければ討伐できたりするのでは? ……あっ、毒が問題でしたね」
「はい…………その、バジリスクは討伐等級が最高ランクのS等級の魔物でして神災級に認定されています。正直な話、この町はもう駄目かもしれません」
「えっ、S級…………」
アンナの爆弾発言にティカは一瞬で眠気が吹き飛んだ。討伐ランクS等級は人知を超える未曾有の神災級。町の一つや二つ無くなっても足りないくらいの災害だ。それがルイツの町の街道に現れた……アンナの言うと通りこの町はもうお終いなのかもしれない。
現在、領主の私兵団と冒険者ギルドが協力しているようだがいつまでもつか。
「それでティカ様には大至急解毒薬を作って頂きたいので組合まで来てもらえませんか?」
「わかりました! 直ぐ支度します。それはそうと材料なんかは組合にあるんですか?」
「はい、材料の準備はできてます。ティカ様から頼まれていた樹蜜糖も今朝に到着しましたので準備万端です」
急いで支度をしたティカは、鞄に必要なものを詰め込みアンナと共に組合へ向かった。途中、甘く煮付けられた肉が挟まれたサンドイッチを買い込んで朝食を済ませる。サンドイッチを食べ終わるころに組合へと到着した。
扉の開け放たれた組合へ入ると複数人の冒険者と思われる者たちがいた。もちろん、その中には一度見かけたレインズ達も含まれている。
そのレインズを含む冒険者がアンナの姿を見つけるやいなや声を掛けてきた。
「アンナさん!!」
「今から解毒薬を薬師の方に作ってもらいますのでもう少しお待ちください」
「わかった。なるべく早く頼む」
アンナに連れられて奥の部屋へ向かったティカたち。以前ポーションを作成する際に借りた調合室へ入ると、シルビアが必要な材料をテーブルへ並べたり調合しやすいように小分けにしたりと細々とした作業を行っていた。
「おはようございますシルビアさん!」
「おはようございますティカさん。早速ですが調合の方お願いできますか?」
「はい、任せてください!」
「細々とした作業は私が致しますのでお申し付けください」
テーブルの上に各種材料が置かれ、毒物関係は粉末状に加工済み。蒸留水も既にありあとは魔法石の粉を混ぜるだけと至れり尽くせりといった状況だ。
ティカが頼んでおいた樹蜜糖も小分けにされて置かれている。
早速、解毒薬を作るためまず始めに毒物から成分を抽出するため抽出器に掛けておく。続いて調合釜へ蒸留水と魔石粉を入れかき混ぜる準備を行う。今回からは魔道具組合で購入した攪拌の指輪を使うので楽に作業できるはずだ。
鞄から取り出した攪拌の指輪を右手人差し指に嵌め、魔力を流す。すると指輪の先に風の渦ができ始め、風の渦を直接調合釜へ入れると回転エネルギーにより攪拌が起こる。魔力を流すだけで勝手に攪拌してくれるのでこの魔道具は非常に便利だ。魔力もそこまで使わないので使用者に優しい。
暫く魔道具で掻き混ぜ抽出が終わった毒成分を調合釜へ少しづついれて馴染ませる。その後、小分けにされた琥珀色をした樹蜜糖を匙で掬って釜の中へ。再度、指輪へ魔力を流し攪拌を行っていくと同時に魔力も加えていく。
かき混ぜる作業が大幅に短縮されたお陰か、解毒薬の生成に要した時間は十分ほどだった。解毒薬の入った釜は他のテーブルへ移され、新たに別の調合釜へ同じ要領で生成していった。
時間にして一刻ほどで全ての解毒薬に使う材料を使い切った。
「お疲れ様です。あとはこちらで小分けにしますので休憩してください」
「お気遣いありがとうございます」
シルビアのお言葉に甘えてティカは傍らの椅子へ腰かけた。ティカが休憩している間、シルビアとアンナが解毒薬を小瓶へと移し替える。
小瓶換算だと一釜だいたい三十本ほどなので、五釜だと約百五十本くらい調合したことになる。これほど早く調合できたのも魔道具のお陰だろう。つくづく魔道具というのは便利極まりない品物だ。
ティカ自身、今後ある程度稼いだら調合に便利な魔道具を集めるのもいいかもしれないと内心思っているに違いない。
ティカが椅子で休憩している間にも二人の手によって小分けにされていく解毒薬。ある程度数が出来上がると箱詰めされ、表に居るであろう冒険者の者たちのもとへ運ばれていった。
今回の解毒薬は樹蜜糖を加えたことで前回に比べて飛躍的に品質が向上している。恐らく準高等級くらいはあるはずだ。まあ、神災級の魔物が放つ毒に果たして効くのか甚だ疑問だがないよりはいい。例え気休めでも戦闘する者たちの士気の低下はいくらか緩和できるだろう。
そんなことを思いながらティカは、街道に現れたというバジリスクについて不謹慎ながら興味がわいた。普段、ゴブリンやウルフといった下級の魔物ですら討伐を躊躇するティカだが、この時ばかりは好奇心が勝るのか臆病風に吹かれることなく夢想にふけった。
今だS級の脅威がどれほどのものなのか理解していないティカは、まだ見ぬ冒険に思いを寄せ、目の前の箱詰めされていく解毒薬たちを眺めるのであった。
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