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「二人だけの秘密っていいね。なんか特別感があるぅ。誰も知らないなんて。あは、共犯者みたい」
「犯罪になることはしてないだろう。誰も傷つけていないよ」
男は女の首筋に優しく唇を這わせる。背中を抱きしめ髪の匂いを存分に嗅いだ。
女が顔を振り向け、息がかかるほどに唇を寄せてきた。パクッと含み唇を吸う。女が恍惚とした表情で目を細める。
「ああ、バレたらどうなるんだろう」
「バラしたいのか?」
「ううん、離れることになったらヤダ。最悪、抹殺されちゃうかもなんでしょ」
「そうだよ。俺たちは生きている。この世でちゃんと息をしてるんだ」
女の瞼を指でなぞり、両手で頬を包んだ。薄く開いた唇に舌を入れると強く吸われた。
床に脱ぎ散らされた服、乱れたシーツ。薄暗い部屋は二人の体臭でむせかえるようだ。
先ほどまでの淫らなむつみあいの余韻にひたり、けだるく髪をかきあげる。汗ばんだ皮膚にはりつく髪がうっとうしい。
「シャワー浴びたい?」
そうだな、と考える。これから終電で帰ってベッドに入れば朝まで寝てしまうだろう。明日も仕事がある。最近疲れがたまっているだろうから、ギリギリまで寝ているはずだ。シャワーを浴びる暇はない。
「俺は浴びるけど、一緒に入る?」
「わたしは毎朝シャワーを浴びるのが習慣だから。あっだめ、そんなところにキスマークつけないで」
男はニヤリと笑う。「肩だったら大丈夫だろう。誰にも見られない。もちろん彼女にも」
「それもそうね。わたしもつけてあげる。どこにしようかな」
「見られたところで、あいつは鈍感だからわからないだろう。そうだな、へそのあたりがいいか。ドキッとする顔を想像するとたまらないぜ。まっ、どうせ虫に刺されたくらいにしか思わないだろうが」
男がクックと笑う。
「だめよ。もっと目立たないところがいいよ。つまんないことでバレたらいやじゃない」
次に会う日時を決め、二人はラブホテルをでた。歩くタイミングをずらし、他人の顔で駅に向かう。背中を丸め、俯くように歩く。誰にも見つかってはならない。誰が見ているかわからない。慎重さは求められる。
ネオンが不夜城のように瞬く雑踏にでると、男はひそめていた息を吐いた。女は人ごみにまぎれたのか、どこにも見当たらなかった。
不思議だな。
遅い時間にも関わらず、大勢の人が行き交っている。このターミナル駅の1日の乗降者数は約80万人。知っている者はいない。そして誰も自分を知らない。動いているだけで、ただの無機質の空間のようだ。VRの世界そのまま。ここは2.5次元の世界。
自分は本当に生きているのか。
男の脇を酔客が通り過ぎていく。誰も目を合わせない。なかった者にされている。どれだけ人がいようが、認知されなければ自分も背景のひとつ。
立ち止まり、夜空を見上げた。星の代わりに高層ビルの航空障害灯が見える。いくら目をこらしても星はまったく見えない。見えなければないのと同じ。その証拠に空を見上げる者など誰もいない。都会では星などなかったものにされている。
ただ生きていた。
寄る辺ない不安をまぎらわせるために雑踏にやってきたというのに、さらなる不安に襲われた。蝕むように孤独感が男をさいなむ。
そんな時に女と出会った。彼女だけが生きる希望。自分はここにいる。生きてやる。消えてたまるもんか。
目覚ましが鳴り、一ノ瀬徹は目をいやいや開けた。まただ。ここ1か月くらい毎週金曜の朝は決まって目覚めが悪い。なぜだろうか。つらつら考える。
部屋を見渡すとテーブルに缶ビールの空き缶が転がっていた。飲んだまま眠ってしまったのか?昨夜は適当に夕飯を食べ、シャワーを浴びてビールを飲んだ。そしてそのまま眠ってしまった、と思わせる部屋のあり様。
だが、徹に記憶はない。会社をでて、電車に乗り、スーパーで夕飯用に総菜を買い、ビールのプルトップを開けたところまでは覚えている。
以前からたびたびそういうことはあった。
だいたいストレスがたまった時だ。新学期が始まって少し経った頃。激務で疲弊した頃。しばらくすると何事もない平凡な日常に戻っていたので、特に気にも留めていなかった。
記憶がない状態は、起きているのか寝ているのか曖昧で、現実感が希薄になる。最近服用している薬の副作用だろうか。
ふっと、背筋に悪寒が走った。記憶のヒダから時おり顔をだす暗黒の気配。形にはならない禍々しいもの。暗渠に吸い込まれそうになり、心臓の鼓動が速くなる。
徹にははっきりと思い出せない過去がある。
「ショックなことがあると、人間は忘れてしまうんだよ。自分を守るために。無理に思い出さなくていい」
医者から言われた言葉だ。前後の記憶も曖昧で、何かあったはずなのに、思い出せない。思い出そうとすると激しい頭痛に襲われた。
もし記憶のないあいだ、自分が何かをしていたら。犯罪など犯してなければいいのだが。
徹は首をめぐらす。壁際に置かれた本棚の上に、時を止めた砂時計がカーテンの隙間から差し込む陽射しを受け、キラキラ光っていた。
起き上がり、アンティーク調の砂時計をひっくり返した。サラサラと砂が落ちていく。ぼんやり見ていると心が落ち着いていくのがわかる。
自分に与えられた時間の一部を砂時計と共有する。悲しみも怒りも砂のように流れていく。コントロールしがたい衝動にかられた際、徹はいつも時を数えていた。すべては流れる時間のひととき。砂の一部になり、何も考えず落ちていけばいいだけだ。
一ノ瀬徹に両親はいない。父母の所在はおろか生存しているかどうかもわからない。顔も覚えていないので、いないと思ってずっと生きてきた。
母方の祖父母に育てられた以外は、いたって普通の道を歩いてきた。裕福ではなかったが、愛情はたっぷり注いでもらった。高校を卒業してからずっと働いている。成績の良かった徹は進学を勧められたが、年金暮らしの祖父母にこれ以上負担をかけたくなかった。
祖父の従弟の宗像税理士事務所に入所し、働きながら簿記の資格を取った。ある程度の貯金が貯まったところで大学の夜間に通い、無事卒業した。現在は税理士を目指して科目試験の勉強をしている。科目も残すところあとひとつとなった。
几帳面な性格の徹にとって経理業務は天職だった。初めは面食らった簿記のルールも税務の約束事も、慣れてしまえばテンプレだ。
職場は無口な人が多く、わずらわしい会話をしなくても済むため、対人関係が苦手な徹にはありがたかった。
恋人はいない。いつも同じような安物のスーツで、もっさりとした髪型の徹に好意を寄せてくるのは、同じように地味な子ばかりだ。高校時代に一人。大学時代に二人、社会人になって一人。今思えば、つきあったといえるかどうかもわからない。長くて1年、だいたい3か月くらいで終了。いつも相手が別れを切り出してくる。誘われてつきあいだし、反応のなさに離れていく。
社会人でつきあった彼女には結婚をちらつかせられ、徹は輪をかけて煮え切らない態度になった。別に結婚をしたくないわけではない。だが家庭を持つことに躊躇してしまう。自分の両親を見ているからだろうか。もし自分が失踪(そんな気は毛頭ないが)したら、育てる祖父母(徹の父母)はいないのだ。
セックスもそんなに好きになれなかった。つきあうということはセックスもするということで、デートのたびに『今日はするか、しないか』考えるのが面倒だった。
キスはしないといけない。状況が許せば、キスの先もしないといけない。うっとり目を閉じた女は、どこまでを期待しているのだろう。
『抱けないのは、わたしを好きじゃないからだわ』
最初の数回でセックスレスになり、その状況に耐えられず去っていったのは3番目の彼女だったか。
だが、休みの日の朝パソコンにエロ動画が立ち上がったのを見つけた時、記憶がないとはいえ、無意識にセックスを求めているのだろうかと焦った。ゴミ箱の丸めたティッシュからは精液の匂いがする。
内容も過激なもので、視聴すると自然に股間に手が伸び、無意識にしごきはじめた。生理現象といくら言い訳しても疚しさは消えてくれなかった。
諦めて、それからは定期的に自分でマスターベーションをしている。無意識に突拍子もない行動に出ては困る。動画は刺激的で自分にもちゃんと性欲があることを否応なく突きつけた。画面に映る女の身体はエロティックで、時おり無性に女の肌が恋しくなった。かといって生身の女性は苦手だったため積極的に関わろうとはしなかった。
「犯罪になることはしてないだろう。誰も傷つけていないよ」
男は女の首筋に優しく唇を這わせる。背中を抱きしめ髪の匂いを存分に嗅いだ。
女が顔を振り向け、息がかかるほどに唇を寄せてきた。パクッと含み唇を吸う。女が恍惚とした表情で目を細める。
「ああ、バレたらどうなるんだろう」
「バラしたいのか?」
「ううん、離れることになったらヤダ。最悪、抹殺されちゃうかもなんでしょ」
「そうだよ。俺たちは生きている。この世でちゃんと息をしてるんだ」
女の瞼を指でなぞり、両手で頬を包んだ。薄く開いた唇に舌を入れると強く吸われた。
床に脱ぎ散らされた服、乱れたシーツ。薄暗い部屋は二人の体臭でむせかえるようだ。
先ほどまでの淫らなむつみあいの余韻にひたり、けだるく髪をかきあげる。汗ばんだ皮膚にはりつく髪がうっとうしい。
「シャワー浴びたい?」
そうだな、と考える。これから終電で帰ってベッドに入れば朝まで寝てしまうだろう。明日も仕事がある。最近疲れがたまっているだろうから、ギリギリまで寝ているはずだ。シャワーを浴びる暇はない。
「俺は浴びるけど、一緒に入る?」
「わたしは毎朝シャワーを浴びるのが習慣だから。あっだめ、そんなところにキスマークつけないで」
男はニヤリと笑う。「肩だったら大丈夫だろう。誰にも見られない。もちろん彼女にも」
「それもそうね。わたしもつけてあげる。どこにしようかな」
「見られたところで、あいつは鈍感だからわからないだろう。そうだな、へそのあたりがいいか。ドキッとする顔を想像するとたまらないぜ。まっ、どうせ虫に刺されたくらいにしか思わないだろうが」
男がクックと笑う。
「だめよ。もっと目立たないところがいいよ。つまんないことでバレたらいやじゃない」
次に会う日時を決め、二人はラブホテルをでた。歩くタイミングをずらし、他人の顔で駅に向かう。背中を丸め、俯くように歩く。誰にも見つかってはならない。誰が見ているかわからない。慎重さは求められる。
ネオンが不夜城のように瞬く雑踏にでると、男はひそめていた息を吐いた。女は人ごみにまぎれたのか、どこにも見当たらなかった。
不思議だな。
遅い時間にも関わらず、大勢の人が行き交っている。このターミナル駅の1日の乗降者数は約80万人。知っている者はいない。そして誰も自分を知らない。動いているだけで、ただの無機質の空間のようだ。VRの世界そのまま。ここは2.5次元の世界。
自分は本当に生きているのか。
男の脇を酔客が通り過ぎていく。誰も目を合わせない。なかった者にされている。どれだけ人がいようが、認知されなければ自分も背景のひとつ。
立ち止まり、夜空を見上げた。星の代わりに高層ビルの航空障害灯が見える。いくら目をこらしても星はまったく見えない。見えなければないのと同じ。その証拠に空を見上げる者など誰もいない。都会では星などなかったものにされている。
ただ生きていた。
寄る辺ない不安をまぎらわせるために雑踏にやってきたというのに、さらなる不安に襲われた。蝕むように孤独感が男をさいなむ。
そんな時に女と出会った。彼女だけが生きる希望。自分はここにいる。生きてやる。消えてたまるもんか。
目覚ましが鳴り、一ノ瀬徹は目をいやいや開けた。まただ。ここ1か月くらい毎週金曜の朝は決まって目覚めが悪い。なぜだろうか。つらつら考える。
部屋を見渡すとテーブルに缶ビールの空き缶が転がっていた。飲んだまま眠ってしまったのか?昨夜は適当に夕飯を食べ、シャワーを浴びてビールを飲んだ。そしてそのまま眠ってしまった、と思わせる部屋のあり様。
だが、徹に記憶はない。会社をでて、電車に乗り、スーパーで夕飯用に総菜を買い、ビールのプルトップを開けたところまでは覚えている。
以前からたびたびそういうことはあった。
だいたいストレスがたまった時だ。新学期が始まって少し経った頃。激務で疲弊した頃。しばらくすると何事もない平凡な日常に戻っていたので、特に気にも留めていなかった。
記憶がない状態は、起きているのか寝ているのか曖昧で、現実感が希薄になる。最近服用している薬の副作用だろうか。
ふっと、背筋に悪寒が走った。記憶のヒダから時おり顔をだす暗黒の気配。形にはならない禍々しいもの。暗渠に吸い込まれそうになり、心臓の鼓動が速くなる。
徹にははっきりと思い出せない過去がある。
「ショックなことがあると、人間は忘れてしまうんだよ。自分を守るために。無理に思い出さなくていい」
医者から言われた言葉だ。前後の記憶も曖昧で、何かあったはずなのに、思い出せない。思い出そうとすると激しい頭痛に襲われた。
もし記憶のないあいだ、自分が何かをしていたら。犯罪など犯してなければいいのだが。
徹は首をめぐらす。壁際に置かれた本棚の上に、時を止めた砂時計がカーテンの隙間から差し込む陽射しを受け、キラキラ光っていた。
起き上がり、アンティーク調の砂時計をひっくり返した。サラサラと砂が落ちていく。ぼんやり見ていると心が落ち着いていくのがわかる。
自分に与えられた時間の一部を砂時計と共有する。悲しみも怒りも砂のように流れていく。コントロールしがたい衝動にかられた際、徹はいつも時を数えていた。すべては流れる時間のひととき。砂の一部になり、何も考えず落ちていけばいいだけだ。
一ノ瀬徹に両親はいない。父母の所在はおろか生存しているかどうかもわからない。顔も覚えていないので、いないと思ってずっと生きてきた。
母方の祖父母に育てられた以外は、いたって普通の道を歩いてきた。裕福ではなかったが、愛情はたっぷり注いでもらった。高校を卒業してからずっと働いている。成績の良かった徹は進学を勧められたが、年金暮らしの祖父母にこれ以上負担をかけたくなかった。
祖父の従弟の宗像税理士事務所に入所し、働きながら簿記の資格を取った。ある程度の貯金が貯まったところで大学の夜間に通い、無事卒業した。現在は税理士を目指して科目試験の勉強をしている。科目も残すところあとひとつとなった。
几帳面な性格の徹にとって経理業務は天職だった。初めは面食らった簿記のルールも税務の約束事も、慣れてしまえばテンプレだ。
職場は無口な人が多く、わずらわしい会話をしなくても済むため、対人関係が苦手な徹にはありがたかった。
恋人はいない。いつも同じような安物のスーツで、もっさりとした髪型の徹に好意を寄せてくるのは、同じように地味な子ばかりだ。高校時代に一人。大学時代に二人、社会人になって一人。今思えば、つきあったといえるかどうかもわからない。長くて1年、だいたい3か月くらいで終了。いつも相手が別れを切り出してくる。誘われてつきあいだし、反応のなさに離れていく。
社会人でつきあった彼女には結婚をちらつかせられ、徹は輪をかけて煮え切らない態度になった。別に結婚をしたくないわけではない。だが家庭を持つことに躊躇してしまう。自分の両親を見ているからだろうか。もし自分が失踪(そんな気は毛頭ないが)したら、育てる祖父母(徹の父母)はいないのだ。
セックスもそんなに好きになれなかった。つきあうということはセックスもするということで、デートのたびに『今日はするか、しないか』考えるのが面倒だった。
キスはしないといけない。状況が許せば、キスの先もしないといけない。うっとり目を閉じた女は、どこまでを期待しているのだろう。
『抱けないのは、わたしを好きじゃないからだわ』
最初の数回でセックスレスになり、その状況に耐えられず去っていったのは3番目の彼女だったか。
だが、休みの日の朝パソコンにエロ動画が立ち上がったのを見つけた時、記憶がないとはいえ、無意識にセックスを求めているのだろうかと焦った。ゴミ箱の丸めたティッシュからは精液の匂いがする。
内容も過激なもので、視聴すると自然に股間に手が伸び、無意識にしごきはじめた。生理現象といくら言い訳しても疚しさは消えてくれなかった。
諦めて、それからは定期的に自分でマスターベーションをしている。無意識に突拍子もない行動に出ては困る。動画は刺激的で自分にもちゃんと性欲があることを否応なく突きつけた。画面に映る女の身体はエロティックで、時おり無性に女の肌が恋しくなった。かといって生身の女性は苦手だったため積極的に関わろうとはしなかった。
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