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【ターゲットは常務の娘
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「ほう、海棠の娘か」
村木と喫茶店で落ち会ったら それは思いもかけない情報だった
村木の耳寄りな話というのは 常務取締役 海棠 剛の娘のことだつた
独身で28歳、 ワケアリで東京の親元から離れ 20日前から姫路に来ているというのだ
フツウならそれがどうしたというのだ?ってところだが 村木は ニタリとして話を続けた
「俺も一度見たが 器量のいい女だぜ・・尻も大きいしお前の好みかと思ってな・・(^_^)
立夫はマゾ女が好きで その手の女漁りをしているが・・気に入った女は未だ見つからずだ
おいそれと美人のマゾなんているものでなし・・立夫自身もそれは判っていた
「このままおめおめと 左遷の都落ちしていいのか? お前らしくないぞ、女誑しのお前に知らせてやろうと思ったんだ・・」
立夫の眼が光った
「そのワケアリっていうのは?」
「それなんだが どうやら 鬱を患っているようなんだ 環境を変えることで快復を願ってのことなんだろうよ」
「なるほど・・」
海棠と言えば 次期筆頭専務の呼び声高い いわば 雲の上のような存在で、政財界は言うに及ばず
反社組織とのつながりも取りざたされている、言わば影のボス的存在だ
立夫の銀行は 関連会社も含めて 従業員が15万人という途方もないメガバンクだ
その重役の娘が単身で姫路に来ているのだ
娘の器量に関係なく、鬱であろうと イカレ女であろうと これは願ってもない千載一遇のチャンスだと思った
立夫は俄然 燃えてきた・・肉躍り血潮が騒ぐとはこのことだ・・うまくいきゃ 逆玉だ・・
出世はむろん 巨額の金が 転がり込む まさに打ち出の小槌を手に入れたようなもんだ
——これは女遊びじゃない。
失敗すれば終わり、成功すれば人生がひっくり返る。
立夫は、その賭け金の重さを理解した上で、燃えていた。
「よく教えてくれたな 礼を言うよ 一か八かやってやるぜ・・」
「そう来なくちゃな! お前に知らせた甲斐があったぜ・・」
詳しい話を聞かせろと・・立夫は飲み屋に誘った
村木は人事課で立夫と同期だ 神経質で生真面目なキャラで 立夫とは対照的だが
その陰陽がかえってバッチリウマが合ったのだ
特に女の話になると二人とも好きな道だ 夜通し語ったこともあるほどだ
断片的ではあるものの 常務の娘、千賀子について 知ってることをすべて教えてくれた
千賀子は海棠の妾の娘で 海棠の本妻は永く入院生活し 海棠との間には子はいないことや
母親である妾の静子は 海棠が持つ東京の別邸で住まいしているようだと話した。
(ふむ、娘の千賀子は一人暮らしか・・)
なにしろ相手は超大物の令嬢だ・・
大事な一人娘に手を出したとなれば タダで済まないだろう 失敗すればむろん懲戒免職だろう
下手すればやくざのお出ましかもと思ったが立夫は意にも介さなかった
銀行に有給消化のとりやめの届けを早速出し 翌日、鏡の前で身だしなみを整え行動開始だ
一旦は銀行に出て、その足で千賀子のいる、姫路駅南側の 水田司法書士事務所に向かったのである。
村木と喫茶店で落ち会ったら それは思いもかけない情報だった
村木の耳寄りな話というのは 常務取締役 海棠 剛の娘のことだつた
独身で28歳、 ワケアリで東京の親元から離れ 20日前から姫路に来ているというのだ
フツウならそれがどうしたというのだ?ってところだが 村木は ニタリとして話を続けた
「俺も一度見たが 器量のいい女だぜ・・尻も大きいしお前の好みかと思ってな・・(^_^)
立夫はマゾ女が好きで その手の女漁りをしているが・・気に入った女は未だ見つからずだ
おいそれと美人のマゾなんているものでなし・・立夫自身もそれは判っていた
「このままおめおめと 左遷の都落ちしていいのか? お前らしくないぞ、女誑しのお前に知らせてやろうと思ったんだ・・」
立夫の眼が光った
「そのワケアリっていうのは?」
「それなんだが どうやら 鬱を患っているようなんだ 環境を変えることで快復を願ってのことなんだろうよ」
「なるほど・・」
海棠と言えば 次期筆頭専務の呼び声高い いわば 雲の上のような存在で、政財界は言うに及ばず
反社組織とのつながりも取りざたされている、言わば影のボス的存在だ
立夫の銀行は 関連会社も含めて 従業員が15万人という途方もないメガバンクだ
その重役の娘が単身で姫路に来ているのだ
娘の器量に関係なく、鬱であろうと イカレ女であろうと これは願ってもない千載一遇のチャンスだと思った
立夫は俄然 燃えてきた・・肉躍り血潮が騒ぐとはこのことだ・・うまくいきゃ 逆玉だ・・
出世はむろん 巨額の金が 転がり込む まさに打ち出の小槌を手に入れたようなもんだ
——これは女遊びじゃない。
失敗すれば終わり、成功すれば人生がひっくり返る。
立夫は、その賭け金の重さを理解した上で、燃えていた。
「よく教えてくれたな 礼を言うよ 一か八かやってやるぜ・・」
「そう来なくちゃな! お前に知らせた甲斐があったぜ・・」
詳しい話を聞かせろと・・立夫は飲み屋に誘った
村木は人事課で立夫と同期だ 神経質で生真面目なキャラで 立夫とは対照的だが
その陰陽がかえってバッチリウマが合ったのだ
特に女の話になると二人とも好きな道だ 夜通し語ったこともあるほどだ
断片的ではあるものの 常務の娘、千賀子について 知ってることをすべて教えてくれた
千賀子は海棠の妾の娘で 海棠の本妻は永く入院生活し 海棠との間には子はいないことや
母親である妾の静子は 海棠が持つ東京の別邸で住まいしているようだと話した。
(ふむ、娘の千賀子は一人暮らしか・・)
なにしろ相手は超大物の令嬢だ・・
大事な一人娘に手を出したとなれば タダで済まないだろう 失敗すればむろん懲戒免職だろう
下手すればやくざのお出ましかもと思ったが立夫は意にも介さなかった
銀行に有給消化のとりやめの届けを早速出し 翌日、鏡の前で身だしなみを整え行動開始だ
一旦は銀行に出て、その足で千賀子のいる、姫路駅南側の 水田司法書士事務所に向かったのである。
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