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【常務の娘、その名は千賀子】
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水田司法書士は 50過ぎの赤ら顔した小柄な男ではあるが 実直とは程遠い胡散臭い男だが年は離れているが気が合った
朝一なので水田が制服を着た事務員を前に朝礼していた 6人の事務員はみんな容姿端麗だ 水田の口癖で美女を揃えたら仕事も増えるというが
事務所もクラブのホステスと思ってるようだから呆れた男だ
立夫の顔をみて飛んできた
「前島さん いつもお世話になっています」
ベコンと頭を下げて応接室に立夫を招き入れた
水田とは長い付き合いだ 今は営業だが 立夫は融資担当を数年間していて その間に登記の手続きの大半を回してやったからだ
メガバンクの姫路支店だけでも 仕事量は多い 司法書士事務所にしたら 住〇銀行の仕事だけで食っているようなものだから 銀行様サマだ。
もっとも、仕事をまわしたのは 立夫の力ではない 大阪本部の采配で決まるものだが 水田にしたら立夫の口添えもあると思ってるから 低姿勢だ
「水田さんよ 電話で言ったとおりだ 海棠常務の娘を紹介してほしいんだ」
「それなんですが・・私は常務から娘さんを預かるときに くれぐれもと念を押されてるんですよ 変なムシがつかないようにとか・・」
「おいおい 変なムシとは皮肉かい? 」
水田はいつもはにやけた顔しているが きょうは違った
「すみませんが紹介はできないですよ 勘弁してくださいよ なんかあったら 困りますので・・」
「・・・」
前島が黙ると水田は言った
「前島さん、あなた 左遷されると聞きましたよ 行内の女性に手を出したとかで・・こんなこと言いたくないですが そんな人に 仲をとりもつなんて 無理ですよ」
年こそ離れているが 水田とは以心伝心で分かり合える仲のつもりだったが、どうやら 俺が勝手に思いこんでいたようだ
立夫は表情を変えた
「水田さんよ 手の平返しかい?俺が左遷されると知って 見限るってことかい?」
「そんな つもりではないです 他の女性ならお聞きしますけど こればかりは・・」
硬い表情のまま 水田は立夫の視線から 目を逸らした
「そうかい もう頼まないよ 勝手にやらせてもらうぜ・・海棠の娘って大体わかったからな」
朝礼の事務員たちに見慣れない女がいたが おそらく その女だろう
立夫はソファの腰を上げて出ていこうとしたら 水田の顔色が変わった
「困ります!そんなことされたら!」
大仰に両手で通せんぼされた
立夫は言い放った
「水田よ そっちがその気なら なにもかもバラしてやろうか・・?」
「えっ!」
「銀行に水増し請求したことや 地積更正のインチキ登記したこと、それだけじゃないぜ 土地の境界もごまかした事実だよ 評価額の低下で銀行に相当な損害を与えたこともだ・・」
「えーーっ そ、それだけは・・」
水田の赤ら顔が たちまち青くなった
「そんなことになれば 下手すれば詐欺の欺瞞登記で 刑事事件で逮捕もありうる。当然的に銀行の仕事は皆無となり事務所はつぶれるだろう・・」
海千山千のはずの水田は狼狽し それだけは ご勘弁をと・・態度豹変だ したたかな男だが急所を突かれてへなへなだ
「わかりました・・前島さん、内密に願いますよ」と念を押しつつ
水田は立夫の求められるままに 海棠の娘、千賀子のスマホの電話番号、メルアドを立夫に提示した
それだけではない 立夫の要求されるがままに通院している心療内科の医院も・・
千賀子は 対人恐怖症で 赤面し緊張して 言葉が出なかったり 震えがあることも こと細かく教えた・・
(なるほど。鬱ではないにしても かなりのものだな・・自律神経失調系か。)
村木から聞いていたことより もっとひどい印象を受けた
環境を変えることで 治癒することを願ってのことだろうと 立夫は推測した
立夫は 平身低頭する水田をさんざん脅した後 千賀子のデスクに向かった
その前に立ち 千賀子を無言でじっとみつめた
村木の言うとおりの イイ女ではないか!いやそれ以上だと思った
眼鏡をかけていたが 前髪のセミロングヘアースタイルで おちょぼ口の愛らしい顔つきだ・・紺の制服だったが胸と尻の凹凸ははっきりし ムチムチ尻は 思いきりしばきたくなる、俺好みだった
座っていた千賀子は 立夫を見上げ、立夫と視線を合わせたが見るみる間に顔が赤くなっていく
(なにか私に御用ですか?)と言いたげの表情を見せたが なんの言葉も発することなく 千賀子はうつむいた・・
だが、伏せたままの指先が、震えかすかに机を握りしめていた。
(この女は相当病んでいる!) と直感し
立夫は名刺の裏に(君を一目ぼれしました)とメモして デスクの上に置き 踵を返した
ひとまずはこれで接点ができた あとはメールと電話攻勢だ
カンだが この女はいつもの押しの一手で落ちると踏んだ
朝一なので水田が制服を着た事務員を前に朝礼していた 6人の事務員はみんな容姿端麗だ 水田の口癖で美女を揃えたら仕事も増えるというが
事務所もクラブのホステスと思ってるようだから呆れた男だ
立夫の顔をみて飛んできた
「前島さん いつもお世話になっています」
ベコンと頭を下げて応接室に立夫を招き入れた
水田とは長い付き合いだ 今は営業だが 立夫は融資担当を数年間していて その間に登記の手続きの大半を回してやったからだ
メガバンクの姫路支店だけでも 仕事量は多い 司法書士事務所にしたら 住〇銀行の仕事だけで食っているようなものだから 銀行様サマだ。
もっとも、仕事をまわしたのは 立夫の力ではない 大阪本部の采配で決まるものだが 水田にしたら立夫の口添えもあると思ってるから 低姿勢だ
「水田さんよ 電話で言ったとおりだ 海棠常務の娘を紹介してほしいんだ」
「それなんですが・・私は常務から娘さんを預かるときに くれぐれもと念を押されてるんですよ 変なムシがつかないようにとか・・」
「おいおい 変なムシとは皮肉かい? 」
水田はいつもはにやけた顔しているが きょうは違った
「すみませんが紹介はできないですよ 勘弁してくださいよ なんかあったら 困りますので・・」
「・・・」
前島が黙ると水田は言った
「前島さん、あなた 左遷されると聞きましたよ 行内の女性に手を出したとかで・・こんなこと言いたくないですが そんな人に 仲をとりもつなんて 無理ですよ」
年こそ離れているが 水田とは以心伝心で分かり合える仲のつもりだったが、どうやら 俺が勝手に思いこんでいたようだ
立夫は表情を変えた
「水田さんよ 手の平返しかい?俺が左遷されると知って 見限るってことかい?」
「そんな つもりではないです 他の女性ならお聞きしますけど こればかりは・・」
硬い表情のまま 水田は立夫の視線から 目を逸らした
「そうかい もう頼まないよ 勝手にやらせてもらうぜ・・海棠の娘って大体わかったからな」
朝礼の事務員たちに見慣れない女がいたが おそらく その女だろう
立夫はソファの腰を上げて出ていこうとしたら 水田の顔色が変わった
「困ります!そんなことされたら!」
大仰に両手で通せんぼされた
立夫は言い放った
「水田よ そっちがその気なら なにもかもバラしてやろうか・・?」
「えっ!」
「銀行に水増し請求したことや 地積更正のインチキ登記したこと、それだけじゃないぜ 土地の境界もごまかした事実だよ 評価額の低下で銀行に相当な損害を与えたこともだ・・」
「えーーっ そ、それだけは・・」
水田の赤ら顔が たちまち青くなった
「そんなことになれば 下手すれば詐欺の欺瞞登記で 刑事事件で逮捕もありうる。当然的に銀行の仕事は皆無となり事務所はつぶれるだろう・・」
海千山千のはずの水田は狼狽し それだけは ご勘弁をと・・態度豹変だ したたかな男だが急所を突かれてへなへなだ
「わかりました・・前島さん、内密に願いますよ」と念を押しつつ
水田は立夫の求められるままに 海棠の娘、千賀子のスマホの電話番号、メルアドを立夫に提示した
それだけではない 立夫の要求されるがままに通院している心療内科の医院も・・
千賀子は 対人恐怖症で 赤面し緊張して 言葉が出なかったり 震えがあることも こと細かく教えた・・
(なるほど。鬱ではないにしても かなりのものだな・・自律神経失調系か。)
村木から聞いていたことより もっとひどい印象を受けた
環境を変えることで 治癒することを願ってのことだろうと 立夫は推測した
立夫は 平身低頭する水田をさんざん脅した後 千賀子のデスクに向かった
その前に立ち 千賀子を無言でじっとみつめた
村木の言うとおりの イイ女ではないか!いやそれ以上だと思った
眼鏡をかけていたが 前髪のセミロングヘアースタイルで おちょぼ口の愛らしい顔つきだ・・紺の制服だったが胸と尻の凹凸ははっきりし ムチムチ尻は 思いきりしばきたくなる、俺好みだった
座っていた千賀子は 立夫を見上げ、立夫と視線を合わせたが見るみる間に顔が赤くなっていく
(なにか私に御用ですか?)と言いたげの表情を見せたが なんの言葉も発することなく 千賀子はうつむいた・・
だが、伏せたままの指先が、震えかすかに机を握りしめていた。
(この女は相当病んでいる!) と直感し
立夫は名刺の裏に(君を一目ぼれしました)とメモして デスクの上に置き 踵を返した
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カンだが この女はいつもの押しの一手で落ちると踏んだ
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