無属性魔術師、最強パーティの一員でしたが去りました。

ぽてさら

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『終わりから始まる物語』

第9話『無属性魔術師としての在り方』

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 エーヤによってミノタウロスが撃破された後、ダンジョン探索は中断することとなった。エーヤとリルにとって探索するにさほど問題は無かったのだが、理由としては思いの外エリーが身体的、精神的に疲弊していたからだ。
 それもそうだろう。ただでさえダンジョンに慣れていない人間がダンジョンを探索したとしても本人が持っているスペックを最大に発揮出来るわけではないし、なにより地上とダンジョンの雰囲気はそれぞれ異なる。

 地上ではまずありえない事だが、長時間ダンジョンにいるといずれ呑まれる・・・・のだ。もちろんその表現は比喩なのだが、ダンジョンに長らく潜っていると精神が蝕まれてしまう。魔物の遭遇から戦闘、そして設置されている罠の存在など、過度の緊張状態を維持する事でストレスが発生してしまうのだ。それが原因で心が病んでしまったり鬱状態などに、酷い場合には廃人になってしまう可能性もあるという。
 一定数の冒険者は、軽度でありながらも無自覚にこの症状に罹ってしまうことから、"迷宮シンドローム"という病が通称として知られている。



 エリー・セイヴフィールという少女はおよそ見た目通りの年齢。エーヤより年下の精々一六、七歳ほどだろうか。丁度この年代辺りだと、王国に設立されている魔術学園に通うのだろう。
 だが、魔術に対し好奇心はあるのだろうがダンジョン内での彼女の様子を見る限り戦闘にはあまり慣れていない様子だった。いや、そもそもダンジョンを探索するのが初めてのように見える。

 エーヤに背負われながらぐったりしているのがその証拠で、現在ダンジョンから抜け出して森の中を歩いていた。
 刻々と太陽が沈もうとしており、夕日の日差しにより世界が朱く染まっている。木々の間を通過しながら王国へと戻ろうとする道中、エリーは申し訳なさそうな声色で声を発する。
 

「………ごめんなさい、まさかダンジョンに長く留まるとここまで身体が動きにくくなるのね」
「あまり喋るなよ。それに仕方ないさ、これは誰もが最初に通る道だからなぁ。間違ってたら悪いが、魔術学園に通っているんだろ? そこで教わらなかったか?」
「……ええ、講義で先生が言っていたわ。地上と迷宮では魔素濃度が異なる。長時間魔素濃度が濃い場所に留まり続けると体内の魔力と体外に漂う魔素が作用し合ってしまい、その影響が体調に現れるって。でもそうね。講義で聞くのと実際に体験するのとでは違いがはっきり分かったわ」


 特に空気が、と半ば沈んだ様子を見せながら呟く。するとエーヤとリルはそれに同意するようにうんうんと深く頷いた。


「確かに。地上とダンジョンを比較してみると明らかにダンジョンの方が魔素の密度が濃くて雰囲気が異様だ。俺も最初の頃はそのことを知らなくてずっと潜ってたらぶっ倒れたからなぁ…」
「あの時の顔は傑作だったよねー。白目向きながら後ろにスゥーって倒れたと思ったら、鼻の穴を膨らませてぴくぴくしてたんだよー」
「ほじくり返すな俺の黒歴史っ!」


 エーヤは顔を微かに紅く染めながらぐりんっ!とものすごい勢いで背後のリルを振り返る。その目線の先には頭の後ろに手を組みながらピューヒョロヒョロ―と下手な口笛を吹きながら誤魔化そうとしている幼女精霊リル
 そんな様子を見て溜息をつきながら辟易していると、後ろからくすくすと堪える様に笑う声が聞こえる。それは、超至近距離から聞こえて。


「………エリー?」
「ぷっくく……っ! いえ、二人とも仲が良いなって思って。それに貴方にもそんな時期があったんだなぁって思うと親近感が沸いてくるわ」
「お前は俺をなんだと思ってたんだ………?」
「頭のおかしい不思議な魔術師兼冒険者?」
「即答された!?」


 明らかに真顔で言っているであろうという声音が耳元から聞こえる。

 エーヤはその真面目なトーンに打ち拉がれていると、そういえば、と、エリーは背負われながらもダンジョンを出たときからの疑問を尋ねる。


「そういえば無属性魔術師、ってどういうものなの?」
「どういうものも何もお前も見てただろ? 身体強化はともかく、鎖とか魔力飛ばしたり」
「それ以前の問題よ。私が知っている属性の中で無属性なんて聞いたことがない。確かに様々な魔術師は各属性の色を持っていて、その系統に応じた初級から上級、特殊魔術オリジナルといった魔術を使えるわ。でも、ただそれだけ。エーヤさんみたいに"無属性"という概念では捉えていないし、何よりその意味が分からない」
「おおぅ初見の人からすれば至極真っ当な疑問、ありがとう」



 エーヤの背の上でやや早口気味に言いつつも困惑している様子が伺える。そんな様子に若干苦笑いを浮かべつつも赤く染まった空を見上げながら説明しだす。


「まず"無属性"っていうのは、単純に『属性を持たない属性』だな。ま、結局はそのままの意味だからエリーも分かりやすいと思う。さて、その上で質問するけど、『無』ってどういう意味だと思う?」
「どういう意味って………『存在しない』ってことじゃないの?」
「そうだな、それも正解の内の一つだ。他にも『視認が出来ないもの』、『あらゆる要因が含まれないもの』、或いは『中身が空っぽ』といったような抽象的な意味も含まれるだろうな………っていっても、聞いた俺もしっかりと理解出来ている訳じゃないんだが。何しろ、『無』の定義があやふや過ぎるんだよ。他の属性に当てはめる事が出来ない程にな。そのおかげで昔、俺は魔術を使えなかった時期があるんだ。想像しづらい上にそれを魔術の現象として発動しないといけないんだぜ?」


 だから、とエーヤは続ける。


「俺は無属性を『万能の力・・・・』って定義した」
「万能の……力………?」
「まぁ要するは何でもありの力、だな。言い換えれば『多種多様』、各属性の魔術を扱えない代わりに自分の頭でイメージして出力する形状、威力、効果、距離を定めて魔術を発動しているんだよ」
「ん………うん…………?」
「それにしてもやっぱり他の魔術師って羨ましいよなぁ。いちいちイメージしなくても発動に必要な詠唱を口にするだけで魔術が発現するんだぞ? それに生活にも役立つ火とか水の魔術なんて、もし森の中に放置されたとしてもサバイバルですっごい有能だし? しかもやろうと思えば派手な魔術で敵を倒すことも出来て誰かからチヤホヤされるし?………やべ、自分で言ってて悲しくなってきた」


 次第に自分ではそんな魔術を発動出来ない事に対し自虐的な暗い感情を覚えながら気分が沈んでいくエーヤ。心なしか足取りが重くなっているような気もしないでもないが、そんな様子を背後から見ていたエリーは数瞬遅れて言葉を放つ。



「…………え、それってすっごく便利じゃない?」
「………ん、俺の話聞いてたエリーさん? まず無属性について定義の話をして、手順が面倒な無属性魔術よりも他の魔術の方が利便性が高くて有効活用しやすいよねって話してたんだけど。何、疲れすぎて意識がとんでた訳じゃないよな?」
「私から言い出したのだからちゃんと聞いていたわよ………っと、でも何となく理解出来たような気がするわ。エーヤさんの魔術についてね」


 どこか納得したような声音でエリーは話し出す。


「まずエーヤさん、貴方は少し勘違いをしているわ」
「勘違い?」
「そう。話を聞いている限り、魔術発動の複雑さはエーヤさんが扱う無属性魔術と各属性の魔術を比較してみると明らかに前者に軍配があがるわ………確かに魔術を発動する為には面倒な手順を踏まなければいけないのが弱みなのでしょうけども、それを上回る利点がある」
「ふぅん…………続けて」


 エーヤは夕日に照らされながらもそのままの速度で歩み続ける。どこか、エリーの推察に口角を徐々に上にあげながらその続きを促した。


「エーヤさんが説明していたけど多種多様という事は、多少の制限があろうとも各属性以外の魔術を様々使えるという事よね? それも、エーヤさんがイメージするだけで。それがまず一つ。次は属性の相性の問題ね。これは戦闘をする上で必ず直面するものだわ。『火』が『水』に消されるように、『風』が『土』を吹き飛ばすように、『水』が『土』を流すように………といった相性が存在するのだけれど、『無』属性にはそれがない。というか思い浮かばないわ。つまり、どんな状況に対しても属性の影響が出る事は無く、魔術戦に至っては優位に事を運べる。ひとまずこんな感じかしら」


 疲れていた中で長話をしたせいか、若しくは考えすぎたせいか溜息をつくように息を吐くエリー。
 その悩ましげな声と微かな吐息がエーヤの耳元の近くで吹きかかることでほんの僅かに体が揺れた。


「………ッ!」
「? どうしたの?」
「いやいやなんでもないぞー。いやマジで」


 なんでもなかったかのように振る舞う。エリーが真剣に話しているのに、彼女の吐息が耳に届いたので少しどきりとしちゃいましたー、なんて決して言えないエーヤ。
 だが、ここにエーヤを揶揄からかうのに適した存在がいた事をすっかり忘れていた。


「エーヤ、そんなに欲求不満だったのぉ? わ・た・しがこれからもシテあげよっか、なんだよっ!」
「うるせぇ」
「簡潔ながらも突き刺さる一言ッ!」


 今まで静かにしていた幼女精霊リルだったが、長い銀髪を耳元で搔き上げながら明らかに他意があるような仕草でエリーと同じ行動をとるリルを一蹴。
 すると、青々と茂った森の中で野鳥的な生き物がリルを小馬鹿にするようにして甲高く鳴く声が聞こえる。打ちひしがれる様に地面に手をついていたリルは「やかましいんだよッ!」とがばっと顔を上げてその鳴き声を打ち消そうとなんか頑張っていた。



「……………?」
「エリーは本当に気にしなくていいからなっ!?」
「そう………それでどうなのかしら。さっきは勘違いしているって言っちゃったけど、今まで得意げに話していたことだって自分のただの推測に過ぎないわ」
「それについては問題ないぞ。一応自分が使う魔術だから何をどこまで使えるのかは把握しているつもりだし、属性についてもその通りだ」


 ただ、と続けるエーヤの言葉の端々には僅かに憂の感情が見え隠れしていた。


「俺は余り魔術を過信しないようにしているんだ。この世全ての魔術然り、自分のも含めてな。あぁ、もちろん自分以外の魔術師や属性に憧れるのは自由だし、魔術を使う際には自信を持って発動しなきゃいけないぞ? ………でも、現実は自分が成し遂げたい"理想"と自分が抱く"自信"の二つは交わらない。実際、実力はあったが精神が未熟だったり、魔術に対して無駄な自尊心を持った冒険者や魔術師に出会った事がある。どいつも理想は高かったが、皆総じて自滅していった」


 目線を下にして歩き続ける。背中からは息を飲むようにして話を聞いてるエリー、歩くエーヤの隣には追従して歩くようにリルがついて来ていた。


「………」
「まぁ反面教師っていうかな、そんな事もあって俺は自分をいつも戒めている。過去にそういった『欲』を持つ人間を多く見て来たから。だからこそ勘違いはしない。自分が実力者と言われても、間違っても自分の魔術が強いなどと、不可能を可能にすると言われたとしても」
「エーヤ………」


 自ら誇示しても恥じることの無い特別な力だとしても、決してそれを表には出さず戒める事に専念するエーヤ。


 ―――それは、いったいどれほどの精神力が必要なのだろうか。


 エリーは無言になりながらもその心中では戦慄していた。自分だけが保持するたった一つだけの魔術オンリーワン。それを見せつける機会などいくらでもあった筈だ。
 己の力量に陶酔してもおかしくはない、持ち得る力を奮おうと思えば優に相当な地位を確立することも可能だろう。だが彼はそんなことは望まなかった。己の実力に慢心し、己惚れた冒険者の結末を知っているから。
 しかしエーヤの表情にはそれだけではない陰りが見えたが、今はただ、そっと胸の内にしまう。

 人間というのは弱い生き物だ。心で固く誓ったとしても、幾多の都合の良い状況や甘言で流される場面があっても不思議でもない。それをエーヤは長い間戒めているという。思わず、身体が少しだけ震えた。
 ふと、エリーは思う。


 ―――私は、魔術を扱う以前に『魔術師』の有り方としてどうなのだろうか。


 エーヤの言葉に、彼は普通の魔術師とは違い魔術面で異常性を抱擁する存在という事、そしてそれにくらい感情を覚えたのは確かだった。
 しかし、それが何かは明確には表せない。エリーの心にしこりが残ったのは確かだった。






 時を同じくしてエーヤの独白に力なく彼の名前を呟くリル。






 リルは知っている。

 ―――エーヤが多くの冒険者に出会い、別れを繰り返した事を。


 リルは慣れている。

 ―――どんな佳境に陥られようともエーヤを支える事を。


 リルは覚えている。

 ―――かつて、ある無属性魔術師の少年が唯一護りたいと願った少女を、彼の魔術で命ごと散らしてしまった事を。
















 ずっと、悔いている。



 
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