無属性魔術師、最強パーティの一員でしたが去りました。

ぽてさら

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『終わりから始まる物語』

第19話『魔物の凶暴化×盗難=?』

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 マストに感謝を述べて幼い魔物たちを『収納』してもらい、マストとアンドレらのパーティはこれから更なる実力を身に付ける為に魔物を倒すと言うのでそのまま彼らとは別れを告げた。エリディアル王国で活動するとも言っていたので、いずれ出会う機会もあるだろう。

 しばらくセイヴフィール公爵邸に戻る道中、エーヤが持つ懐中時計を確認してみると四之刻を少し過ぎたところであった。薄暗くなる一歩手前の時刻だが、ここは木々に囲まれたモーティラン丘陵。夜にも当然の如く魔物が出現するので視界が不明瞭になってしまうと命の危険に関わる。なので魔力循環をさせる為に体を酷使したエリーには悪いが再度循環してもらい、戻る際の時間を短縮してもらった。



 然程時間も掛からずに邸宅へ到着して扉を開けるとロングスカートを揺らしたメアがいつもと変わらぬ笑顔で出迎える。


「あらあらお帰りなさいませ。………おやおや、良く見ればエリーお嬢様はほんの少し憑き物が落ちたような表情をしてらっしゃいますねぇ。蜂蜜採取後にワンツーマンの訓練、これは私の脳内で勝手に妄想しても宜しいのでしょうか?」
「もう、からかわないでメア! 確かに、今日はエーヤさんに魔力の利用方法を指導して貰ったけど………メアが考えているような卑猥な事は無かったわ!」
「おや、私はそんなに疲労を蓄積されてまで魔力の鍛錬を頑張ったのですねという労いの言葉を言いたかっただけなのですが――」
「~~~~~ッ! メア、貴方言い方が遠回し過ぎよっ!」
「それにですよ。二人だけで訓練するといっても、ヘタレで初心で普通顔のエーヤ様がアンジェリカ様譲りの至高の美貌をされたお嬢様に手を出すなど出来る訳がないでしょう。だって、初心なんですから」
「なんでその単語を強調したし!」


 二人のやり取りを静観していたらいつの間にかエーヤに飛び火していた。思わぬ口撃を不意打ちで喰らったエーヤは項垂れる。
 未だ顔を赤くしているエリーと膝から崩れ落ちているエーヤを見やると、彼女は家事全般をしているとは思えない綺麗な手で口元を隠しながらくすくすと上品に笑った。


「うふふ、本当にお二人の反応は面白いですねぇ。こう、何かとしっくり来るんですよ。特にエーヤさんとは、今のような関係で永くお付き合いさせていただきたいものです」
「俺の心労が募るばかりなんだが………」


 「あれ、俺っていっつもからかわれてばっかりじゃね?」とメアと会話する度にエーヤは思う。ふと、帰宅してからというものの大人しい幼女精霊リルを見てみると、エーヤに向けて生暖かい視線で両手で小さくガッツポーズをしていた。
 ………………とても複雑な気分のエーヤだった。
 

 

◆◇◆



 その後は夕食でエーヤ達が採取してきた蜂蜜を使用して調理されたメアの手料理を食べたらそのまま部屋で寝てしまった。
 そして翌朝、エーヤとリルは冒険者ギルドへと来ていた。魔物が凶暴化しているという案件をナナリーに報告する為である。
 辺りを見渡すと冒険者の数が普段ギルドを利用するときよりあまり多くない事に気付く。受付へと向かっていると、近くの冒険者が話している声がふと耳に伝わる。



「なあ聞いたか? 七大迷宮の一つ、第六宮シックスス・ガーデンの『草原の恵み』が完全踏破されたって話」
「マジかよ、七大迷宮っていったらSランクのダンジョンじゃねぇか! 上からSで数えて最低でもBランクの上位級魔物がわんさかいるって噂だろ、そんな化け物の巣窟誰が挑んだんだよ?」
「決まってんだろ、ヴェルダレア帝国が誇る最強無敵の冒険者パーティ『永遠の色調カラーズ・ネスト』! たった八人………いや七人だったっけ? 全員がSランクでメンバーの名前は世間には広まっていない、一人ひとりが異なる属性の魔術を操り敵をなぎ倒していく、そんな少数精鋭のパーティがだよ!」
「そうだったのかぁすっげぇな~、俺も一目見てみたいぜ。確かリーダーである『書庫創造ブック・メイカー』なんて一万もの魔物の大軍を一気に消し飛ばしたっていう噂もあるんだろ? しかも美女! でも『爆拳紅星スカーレット・スター』も捨てがたい………」
「ばっかお前、あの中で一番の美女は『落涙の雪霰ティアラ・スノウ』だろ! 確かに書庫創造ブック・メイカーはボーイッシュな見た目が堪らないし『爆拳紅星スカーレット・スター』はとにかくカワイイ! だが俺はロング髪の女性が大好きだ、特に泣き黒子がある色っぽい女性なんて堪らないだろう!?」
「お前本人見た事あんのかよ………………」
「いいやない! 写真だけだ! でも一回くらいはこういう女性とお付き合いしてみたい!」
「煩悩だらけかよ!」
 

 「あっははは!!」と笑い声を上げながら二人の男性冒険者が話していた。エーヤは話題の中心だった三人のことを思い浮かべながらなんとなく二人の頭上に魔術陣を出現させ魔術を発動。頭上に拳大ほどの質量が備わった不可視の空気の塊を落下させる。
 「痛ァッ!」と、どこからともなくやって来た衝撃に首を傾げる男性冒険者らの様子を横目にエーヤ達はカウンターに歩みを進めていく。


(でもそうか。もう一度・・・・踏破………出来たんだな。おめでとう、みんな)


 口角を上げながらエーヤは心の中で祝福の声を送る。女神に挑戦した時点では全ての七大迷宮を踏破していた。だが、結果的に述べるのならばそれら全ての事実を無かった事・・・・・にされた。
 失意に明け暮れて、生きる希望を見失ってもおかしくはない状況だった。共に戦ってきた一人の大切な仲間が死んで、これまで命を賭して目指したものが全て呆気なく振出しに戻った。それなのに今も変わらずダンジョンに潜り続けて、彼女らはそんな過去があったにも拘らず乗り越えた。


「俺は―――………」


 "どうなのだろうか"とふと思う。彼女・・の死は乗り越えたといわずとも整理出来ていた気がした。自分から置手紙を置いて去ったがそれはただ逃げていただけではないか、皆に責められるのが怖かっただけではないのかとそんなネガティブな考えが頭を過ぎる。リルは一人だけの責任ではないという事を言ってはいたが、そもそもの原因は自分なのだ。
 皆の元から去り三年が経過したとはいえ、臆病さは相変わらず膨れ上がっている。


(………いや、これは後に考えるか。今は魔物の凶暴化についてだ)


 強引に消極的な考えを頭の隅に置く。とにかく最近起こっているという凶暴化現象をなんとか突き止めない限り、エーヤ自身が納得出来ないから。


 ナナリーの目の前まで行くと、彼女は集中するときのみ掛けるという眼鏡を装着しながら手を忙しなく動かしていた。どうやらクエストボードに掲示する為の依頼書をランク事に仕分けしているところで、エーヤ達が近くに来たにも拘らずこちらに気付いた様子はない。


「ナナリーさん、おはよ」
「おっはよー!」
「……………ッ! エーヤさんでしたか、それにリルさんも。おはようございます」


 少しだけビクリと肩を揺らすもその表情は相変わらずである。だが、何処となく目元に隈が出来ているなど疲れているような雰囲気を身に纏っているのが気になった。それでも彼女は普段通りの口調でエーヤ達に挨拶を行なう。


「もしかして最近眠れていないのか? 受付嬢の仕事が忙しいとかで…………」
「大丈夫です」
「いや、でも」
「大丈夫といったら大丈夫です。それより要件は何でしょうか? 私もエーヤさんのように偶に依頼を受ける方と違って大変忙しいのです。さっさと帰って寝てください」
「やっぱり辛辣だな!」


 いつもの毒舌は変わらないが何処となく覇気がなかった。だがエーヤも報告する事があってギルドに来たので、はいそうですかと素直に帰る訳にはいかない。
 ナナリーはこちらに意識を向けながらも手元の書類を整理する手は止めない。


「いや、報告したい案件があってな。そっちも知ってるんだろうが、ついでにその事態について情報も欲しくて」
「一体なんですか。言っておきますが詳細な魔物の特徴や野草などの採取物が記されている書物はあちらの方に――――」
「魔物の凶暴化」
「―――っ!」


 エーヤがその単語を発言すると動きをぴたりと止めるナナリー。彼女は無表情且つ上目遣いでこちらを見つめると小さく溜息を吐きながら眉間を指で押さえながら話し出す。


「…………流石はAランク冒険者、既にご存知でしたか。しかし、それをどこで聞いたのですか? 当ギルド内の職員には口外させないように箝口令かんこうれいが敷かれているはずですが」
「大事な友人からの助言だな。だが隠そうとしてもちょっとした違和感でも他の高ランク冒険者には直ぐに分かっちまうぞ? 外に出て魔物を狩る機会なんていくらでもあるんだからな。恐らく、そいつらは口には出さないが疑問に思っているだろうよ。なんで魔物が規定されたランク以上の強さになっているんだってな。もしナナリーさんだったとしても疑問に思うだろ?」
「えぇ、そうでしょうね。…………全く、だから私は公表した方が良いと進言したんです。あのクソ狸が」


 ナナリーは舌打ちをしながら露骨にギルドマスターを貶す。その表情には盛大に侮蔑の感情が込められている。


「ごほん、失礼しました。確かに、これは余り大きな声では言えませんが魔物の凶暴化が最近多発しているのです。発生源はエリディアル王国の周辺。主に低いランクの魔物が一段階ほど上昇した状態で出没したのを確認しました。幸いといっていいのかダンジョンの魔物には何も変化は見当たらず、地上の魔物のみこうした現象が起きているようです」
「へぇ………って、その言い方だともしかしてナナリーさんも戦ったのか?」
「えぇ、これでもエリディアル王国で活動しているエーヤさんと同じ数少ないAランクですからね。こういった調査もしなくてはいけないので意外とハードスケジュールなのですよ」


 ナナリーという女性は冒険者兼受付嬢として業務を行なっている。現在ではギルドでの仕事の方が多いがそのほとんどがクエスト内容の確認、ランク事の仕分け、報告書作成、冒険者からの相談といった事務作業だ。Sランクよりも一歩手前のAランクまで上り詰めた彼女は今の仕事には充実感を感じてはいるらしいが刺激が足りないようで、休日には度々魔物を狩っているらしい(本人談)。
 淡々とした様子で、しかしながら流麗に魔物を狩る姿から付いた二つ名は『絶氷の麗人フローズン・レディ』。髪の色と魔術の属性、表情からその二つ名が付いた。


「偶に極秘任務とか言ってあのクソジジイ………失礼、ギルドマスターは私に調査を頼んできますが、こんな杜撰な対応で他の冒険者の方々に薄々感づかれるのであれば元も子もないですよね」
「もはや貶すのを隠す気ないよね!?」
「逆に聞きますが、あの人に尊敬する要素がありますか?」
「……………うん、ないかもしんない」


 丁寧に整えられた白髪や白髭が特徴的な老人が椅子に腰掛けてニヤニヤしながら「ふぉっうふぉっふぉ」とイントネーションが独特な笑いを部屋に入るなりしばらく続け、挙句の果てには眠りこけるのだ。それが何度も、どんな状況でもだ。呼び出した相手がやって来たというのに用件どころか言葉を発しないのはどういう了見か。

 しかしそんな人物でも冒険者ギルドを長年纏め上げている経歴や実力が確かにある。更にはギルド内部だけではなくこの国の国王に影響を与える事が出来るといわれており話の中身次第では老獪な人物に変貌するのだろう。しかし最初に会ったインパクトが強すぎて驚きを通り越してエーヤの中では既に変人認定しているのだが。


「ですが、その内容を公表しない理由には確かに一理あります。些細な情報に人は簡単に踊らされやすいですからね」
「その理由って?」
「…………………始めは凶暴化の件だけならば、ギルドだけではなく王国自体から国民へと情報を拡散するように検討はされていたのです。しかし数日前、王城内部で重大な事件が起こりました」


 ナナリーは瞳を閉じながら一呼吸置く。どこか覚悟を決めたような、同時に呆れた様な雰囲気を漂わせながら続ける。


「――――――『空間遮断エリア・ボーダー』が数枚、王城の宝物庫から盗まれたらしいのです」
「な………っ! それは」
「えぇ、エーヤさんの想像通りでしょう。恐らくこれは、魔物の凶暴化と無関係ではない。どの出来事もつい最近起こっている事から、誰かが意図的に仕組んだものです。でなければ、こんなタイミングの良い話なんてありませんから」


 ナナリーは自らの考えが正しいと信じ切ったように言い切る。その可能性が一番高いからだろう。そしてそう思ったのは、ナナリーだけではない。


「エーヤさん、これは推測ですが、犯人はこの二つを組み合わせてエリディアル王国都市部を陥れようとしているのではないのでしょうか? この魔具は1枚でも意外に効果範囲が広い。十数枚を周辺に埋めて使用するだけでもエリディアル王国の一部をすっぽりと覆う結界が完成します。もし―――この都市部に凶暴化した魔物を放てばどうなるか…………地獄絵図の完成ですよ」
「でもでも―、その魔具って余りにも危険で破棄されてあんまりない訳でしょ? だったらそんな大規模な計画は最初から破綻すると思うんだよ」
「―――――――いや、そうじゃないリル。俺も忘れていたが『空間遮断エリア・ボーダー』はまだまだ存在する。例えば…………闇市場とかな」


 そう。エリディアル王国都市部に限った話ではないが、入り組んだ薄暗い人目の付かない場所などで取引する商人、云わば『闇商人』と呼ばれる者が存在する。闇商人が扱っている品は様々だが、市場に出回る普通の品から一般の市場、商業区では取引されていない曰く付きのある商品まで幅広い。
 

「そうですね。恐らくはそこで取引したか、はたまた協力者がいたのか。手段は不明ですが、その上で厄介極まりない魔具を王城から盗み出したのでしょう」
「エリディアル王国に住んでいる国民からしたらはた迷惑な話だな」


 エーヤはコートに手を突っ込みながら思考する。仮に王国に狙っているのだとしたら単独か、または組織的による犯行なのか。これまでの情報から推測するに、魔物の凶暴化なら単独で起こすのは簡単ではないが可能性はあるだろう。だが、たった一人で王城に潜り込むのは実力のある協力者がいない限り不可能だ。それほどに警備は強固である筈なのだ。


「騎士団も凶暴化の件を調査する為に人員が割かれたおかげで王城の警備は手薄に。現在では忙しいらしいですが、その手薄になったタイミングを狙って今回の魔具強奪が行われたのでしょうか?」
「多分、そうなんだろうな…………」


 警備する騎士団員が普段より少ないというのであればそこを狙うのは当然の行動だ。だが、そこまでする必要があるほどの原因が不明でエーヤの頭を悩ませる。


 何が手段で何が目的だ? 
 凶暴化の件と『空間遮断エリア・ボーダー』強奪事件はもしかしたら別々の案件なのかもしれない。
 そもそも相手は何者なんだ?


 ぐるぐるとエーヤの頭の中では答えが分からない疑問ばかりが反復する。――――――――気持ち悪い。
 

「…………エーヤ!」
「―――――――っいってぇ!!!」


 スパァァァン!! とエーヤの頭上から景気の良い音が鳴る。横を見てみるとリルが魔力で形成したハリセンを手に持ちこちらを見つめている。どうやらジャンプして叩いたようだ。


「何すんだよリル!」
「それはこっちの台詞なんだよ! なーに辛気臭い顔をしながら悩んでいるの! こっちにまで不愉快な感情が流れるじゃない!」
「………………ッ!」


 そうであった。人間と精霊が契約している場合、二人の間には特別な繋がりが出来る。それは人間の目で視認する事は不可能だが、不思議と感じられるのだ。


「エーヤがそうやって考えすぎるのも慣れたけど、原因が分からないからってモヤモヤした感情を流すのは困ったものなんだよ」
「す、すまん………」


 リルは手を腰へと当てて頬を膨らませながら怒っている。今回はこちらが完全に悪いので平謝りだ。一通り反省し目を逸らすとリルからある提案をされる。


「エーヤ、もう一回モーティラン丘陵に行くんだよ!」
「…………はぁ!?」
「だーかーら、頭をスッキリ、させるんだよ♡」
「ちょっ、えっ、ま―――」


 エーヤが停止の声をかける前にリルは入口へと体を引っ張っていく。見た目と異なり力が強く、エーヤでは到底抵抗出来そうにない。


「あ、エーヤさん。実は言い忘れていた事が―――」
「それじゃあナナリー、また今度なんだよーー!」


 ナナリーがふと思い出したようにエーヤへ声を掛けるが、リルの張りがある元気な声に掻き消される。そうして二人は入口の向こうへと消え去ってしまった。
 しばらく立ったまま固まるナナリーであったが溜息を吐き椅子に腰かける。



「全く、二人だとせわしないですね……。面倒な話が終わったらと思ったのですが、渡しそびれてしまいました」


 ナナリーは受付の裏側に仕舞っておいたある箱と封筒を手元に寄せて撫でる。それはとても重厚感があり、魔力認証用のロックが付いているものだった。恐らくエーヤのみが開ける事の出来る代物だろう。


「あのクソ爺ギルド長からエーヤさんに渡すように言われましたが……………一体何なのでしょうね? 『エーヤ君にとってこれから絶対に必要になる』とも言ってましたが」


 当ギルドのギルドマスターは変人だが言葉には偽りがない。さらに人物を見抜く観察眼は優れたものだとその点だけは尊敬しているが、何しろ行動だけはさっぱりと読めない。
 だが、だ。彼が『今のエーヤ君には絶対に必要になる物だ』と言ったのだ。となれば、そうなのだろう。


「しかし、エーヤさんに姉弟がいたとは驚きですね。―――『親愛なる弟へ~プルメリア・クリアノート』、いったいどのような女性なのでしょうか…………?」


 封筒の裏の記載されている名前を見てそういった話をエーヤから聞いた事がないナナリーは首を傾げ、独りごちる。





 ―――彼女は気付かない。否、分からない。初めて聞いた名前だからというのも理由の一つだが、高いランクを有するエーヤの血縁である姉ならば高い潜在能力を秘めており、何かしらの実力や名声がある筈だろう。ナナリーは王国のみならず他国の有名になっている人物は全員網羅しているが、その姉の名は聞いた事が無い。
 何故彼女は知らないのか。








 何故なら本当の名は伏せられ、二つ名で広まっている・・・・・・・・・・からである。







 その名も『書庫創造ブック・メイカー』。曲者揃いのSランク冒険者パーティ『永遠の色調カラーズ・ネスト』のリーダーであり、便宜上エーヤの姉に当たる存在である。


 別名、『歩く万能図書館ザ・ウォーカー』。『千変万化の物語リミテッド・ストーリー』。といったように本名が分からないだけ、様々な名称が名付けられている。




 その中でも、彼女と関わり生き残りつつ裏の世界に属す人間ならば、その怖さを身を持って知っている。彼女の身内、仲間に手を出そうものなら皆口を揃えてある言葉を言うのだ。



 ――――『彼女の関係者には絶対に手を出すな。存在そのもの・・・・・・が喰われるぞ』と。



 


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