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Ⅰ-43 そもそも魔法って?
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■バーン南東の荒地
一人でストレージ内の武器の部屋へ戻った俺は武器の補充をしながら、ハンスの話を考えていた。
俺が魔法を使える・・・、ハンスはそう言っているが実感は全くわかない。
だが、ここが魔法のある世界である以上、使えてもおかしくないのかもしれない。
正直、使えるなら使ってみたいとも思う。
別に魔法が嫌いだとか、否定しているわけでは全くないのだ。
異世界に来てこんなことを言うのは変だが、魔法は銃と違ってリアリティが無さ過ぎて、使える気がしないと言うのが本音だった。
明日、もう少しハンス達に魔法について教えてもらうことにしよう。
それよりも、先ずは今日の戦闘について一人反省会を開かないといけない。
迷宮は暗闇の連続だった。虫や獣たちは暗闇でも見えたり感じたり出来るから、こちらの視界を確保することは最重用だろう。
暗視装置でも良いのだが、クリアに見えないのと視野が狭くなるのが難点だ。
今日はヘルメット横に装着したライトと銃に装着したフラッシュライトで照らしたが、もっとライトを増やした方が安全だろう。
戦場と違ってライトを狙って攻撃するヤツは今のところいない。
4人で行けばライトも目の数も増えて更に警戒範囲が広がるはずだ。
ここまで考えて事前準備を始めることにした。
ヘルメットの左右に小型のフラッシュライトを装着して、額の上にもヘッドライトをつけておく。
ベストの胸にも二つライトを着けて一人で合計五個のライトが点灯可能になった。
4人分作ってラックにぶら下げておく。
迷宮での視界に関してはこれでいいだろう。
次は戦術の確認だ。
はっきり言って虫系は弱いから、小口径で弾数勝負にするか手榴弾があれば楽勝だろう。
戦い方に関してはあまり弱点が無かった気がする。
あえて反省するなら、毒蜘蛛の糸で顔を攻撃されたことだ。
狭い空間ではサングラスよりもゴーグルで完全に顔を覆った方が良かったのかもしれない。
少し格好悪いが狭いところはゴーグルで行こう。見た目より命が大事だ。ここはBB弾が飛び交うサバゲー会場ではないのだから。
武器は連射できるショットガンが効果的だった。
狙いがアバウトでも命中するし、それなりの破壊力もある。
持ち出しやすいように事前にドラムマガジンを付けた銃を何丁か用意しよう。
ショットガンは同じ12ゲージでも中の粒弾に種類があるから、虫用に威力は弱いが粒弾数が多い散弾の入ったマガジンをセットしておく。
それ以外にも、ゴム弾やテイザー弾が入ったマガジンも用意するとショットガンエリアだけで、かなりの広さになって来た。
今いる『武器の部屋』もかなり拡張して、20畳ぐらいとなっている。
一人で使える武器しか置いていないが、銃と言ってもハンドガン、サブマシンガン、ショットガン、狙撃銃、対物ライフル・・・分類だけでかなりある上に、それぞれにメーカーと機種が存在しているから、目の前にあるだけで50種類以上の銃をラック等に並べてある。
色々試して使いそうなものだけ並べたが、それでもこの数だ。
もちろん、銃弾、マガジン、スコープ、サプレッサー等も銃はセットで収納してある。
ストレージだから整理しなくても検索すればちゃんと出てくるが、手を伸ばした-正確には頭で思い浮かべた-だけで、取り出すためにはイメージがすぐに浮かぶ必要があるから、整理整頓は欠かせない。
一人反省会と武器弾薬の補充が終わり、安心してベッドに向かうことにした。
時間は22時前だが、この世界は日の出と共に始まる。早寝早起きが肝心だ。
§
翌朝も目覚ましで起きることができた。
昨日見た限りでは、このあたりに魔獣はおろか生き物さえ見かけなかったから、夜の間に襲われることも無かったのだろう。
キャンピングカーに入ると、大きないびきが聞こえてきた。
ハンスだ。
ハンスはテーブルを収納してから作る大きめのベッドに寝ている。
サリナとミーシャは狭い二段ベッドで丸まっている。
俺も疲れていたが、三人も疲れていたようだ。
周囲を見渡すと、遠くの山から太陽が上り始めて荒野がオレンジ色に染まってきた。
新しい一日の始まりだ。
今日は・・・、少しここで落ち着いて魔法、魔法具についてハンスに教えてもらうことにしよう。
毎日撃ちまくっているが、戦士にも休息は必要だ。
それに、魔法について判っているようで、殆ど判っていない。
サリナとリッグスから聞いた情報だけでは足りない。
炎、水、風、土、そして光の魔法、だが戦いには役に立たないと皆が言う。
しかし、勇者は凄い魔法が使えたとハンスは言っている。
凄い魔法、伝説の魔法具、一体どんな魔法が使えるのだろうか?
だが、それよりも普通の魔法で何ができるかを知ることが先だ。
まだ、炎と光の治療魔法しか見たことが無い。
俺が見たのは確かに魔法だった、だったら水、風、土の魔法はどんな物なのだろうか?
やはり見てみないと判らない。
百聞は一見に如かず と言うやつだな。
一人でストレージ内の武器の部屋へ戻った俺は武器の補充をしながら、ハンスの話を考えていた。
俺が魔法を使える・・・、ハンスはそう言っているが実感は全くわかない。
だが、ここが魔法のある世界である以上、使えてもおかしくないのかもしれない。
正直、使えるなら使ってみたいとも思う。
別に魔法が嫌いだとか、否定しているわけでは全くないのだ。
異世界に来てこんなことを言うのは変だが、魔法は銃と違ってリアリティが無さ過ぎて、使える気がしないと言うのが本音だった。
明日、もう少しハンス達に魔法について教えてもらうことにしよう。
それよりも、先ずは今日の戦闘について一人反省会を開かないといけない。
迷宮は暗闇の連続だった。虫や獣たちは暗闇でも見えたり感じたり出来るから、こちらの視界を確保することは最重用だろう。
暗視装置でも良いのだが、クリアに見えないのと視野が狭くなるのが難点だ。
今日はヘルメット横に装着したライトと銃に装着したフラッシュライトで照らしたが、もっとライトを増やした方が安全だろう。
戦場と違ってライトを狙って攻撃するヤツは今のところいない。
4人で行けばライトも目の数も増えて更に警戒範囲が広がるはずだ。
ここまで考えて事前準備を始めることにした。
ヘルメットの左右に小型のフラッシュライトを装着して、額の上にもヘッドライトをつけておく。
ベストの胸にも二つライトを着けて一人で合計五個のライトが点灯可能になった。
4人分作ってラックにぶら下げておく。
迷宮での視界に関してはこれでいいだろう。
次は戦術の確認だ。
はっきり言って虫系は弱いから、小口径で弾数勝負にするか手榴弾があれば楽勝だろう。
戦い方に関してはあまり弱点が無かった気がする。
あえて反省するなら、毒蜘蛛の糸で顔を攻撃されたことだ。
狭い空間ではサングラスよりもゴーグルで完全に顔を覆った方が良かったのかもしれない。
少し格好悪いが狭いところはゴーグルで行こう。見た目より命が大事だ。ここはBB弾が飛び交うサバゲー会場ではないのだから。
武器は連射できるショットガンが効果的だった。
狙いがアバウトでも命中するし、それなりの破壊力もある。
持ち出しやすいように事前にドラムマガジンを付けた銃を何丁か用意しよう。
ショットガンは同じ12ゲージでも中の粒弾に種類があるから、虫用に威力は弱いが粒弾数が多い散弾の入ったマガジンをセットしておく。
それ以外にも、ゴム弾やテイザー弾が入ったマガジンも用意するとショットガンエリアだけで、かなりの広さになって来た。
今いる『武器の部屋』もかなり拡張して、20畳ぐらいとなっている。
一人で使える武器しか置いていないが、銃と言ってもハンドガン、サブマシンガン、ショットガン、狙撃銃、対物ライフル・・・分類だけでかなりある上に、それぞれにメーカーと機種が存在しているから、目の前にあるだけで50種類以上の銃をラック等に並べてある。
色々試して使いそうなものだけ並べたが、それでもこの数だ。
もちろん、銃弾、マガジン、スコープ、サプレッサー等も銃はセットで収納してある。
ストレージだから整理しなくても検索すればちゃんと出てくるが、手を伸ばした-正確には頭で思い浮かべた-だけで、取り出すためにはイメージがすぐに浮かぶ必要があるから、整理整頓は欠かせない。
一人反省会と武器弾薬の補充が終わり、安心してベッドに向かうことにした。
時間は22時前だが、この世界は日の出と共に始まる。早寝早起きが肝心だ。
§
翌朝も目覚ましで起きることができた。
昨日見た限りでは、このあたりに魔獣はおろか生き物さえ見かけなかったから、夜の間に襲われることも無かったのだろう。
キャンピングカーに入ると、大きないびきが聞こえてきた。
ハンスだ。
ハンスはテーブルを収納してから作る大きめのベッドに寝ている。
サリナとミーシャは狭い二段ベッドで丸まっている。
俺も疲れていたが、三人も疲れていたようだ。
周囲を見渡すと、遠くの山から太陽が上り始めて荒野がオレンジ色に染まってきた。
新しい一日の始まりだ。
今日は・・・、少しここで落ち着いて魔法、魔法具についてハンスに教えてもらうことにしよう。
毎日撃ちまくっているが、戦士にも休息は必要だ。
それに、魔法について判っているようで、殆ど判っていない。
サリナとリッグスから聞いた情報だけでは足りない。
炎、水、風、土、そして光の魔法、だが戦いには役に立たないと皆が言う。
しかし、勇者は凄い魔法が使えたとハンスは言っている。
凄い魔法、伝説の魔法具、一体どんな魔法が使えるのだろうか?
だが、それよりも普通の魔法で何ができるかを知ることが先だ。
まだ、炎と光の治療魔法しか見たことが無い。
俺が見たのは確かに魔法だった、だったら水、風、土の魔法はどんな物なのだろうか?
やはり見てみないと判らない。
百聞は一見に如かず と言うやつだな。
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