【完結】空の青と海の碧

榊咲

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《山の章》

木樵達の行動調査①

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 碧ととうからの木樵きこり達の調査を行う為に山の聖霊の神殿を目指す青と梓は雲の神殿で今回の調査について話し合っていました。

「梓、なんで私を呼ばなかったのよ?」
「仕方ないじゃ無いか、姉さん。急ぎだって聞いたんだから」
「キッー、梓はいいわよ、碧と話が出来たんだから!私も話がしたかったのに…」

 青は親友の碧とは、休暇に入る時に話した後は一ヶ月程、話をしていなかったので調査の依頼の話でもしたかったと梓に愚痴ぐちを零していました。

「だからあれ程、湖畔の工房に入り浸るのは辞めてって言ったじゃ無いか」
「だって、楽しかったんだもの。それに碧に渡したい物を作ってたのよ!」
「もう姉さん、今回の調査について話してもいい?」
「わかったわよ。話して」

 やっと、青が愚痴ぐちを止めて、今回の山の聖霊の神殿付近の木樵きこり達について、話をする事が出来るようになりました。

「姉さんは山の聖霊のとう様は知ってるの?」
「そりゃまあ、碧と私の後輩だし知ってるわよ」
「え、姉さん達の後輩なの?それは碧様に聞いてなかったよ」

「それでとうがどうしたの?」
「うん、 とう様の神殿の近くを木樵きこり達が頻繁に来てるそうなんだ」
「それは可笑しいわね」

「そうなんだ。それで側近の熊様がとう様を心配して、どうにかしますかと聞きに来たみたい。で、とう様も調査を碧様に頼んだみたい」
「まあね、あの子ものんびり屋だから。側近が頻繁に逢いにくれば不審に思うわね」

 青は後輩のとうの事を思い出していました。いつも碧と一緒にいると、何処からともなく現れていた彼は碧と話が一番あっていた様に思った。話し方ものんびりしていて、性格も穏やかだった。

「それで姉さん、調査に入る前に山の神殿に話を聞きに行く事になってるからね」
「はいはい!……話はとうから聞くの?」
とう様からも勿論もちろん聞くけど、側近の熊様からも聞こうと思ってる」
「そうね。木樵きこり達が来る現場を見てるのは、その熊さんが見てるんだっけ!」
「そうなんだ。出来るだけ現場の声を聞いてから調査した方がいいと思ってさ」

 これから行う調査の話をしている間に山の神殿につきました。
 山の神殿まで到着した事を水鏡から山の神殿に連絡する事にしました。

「はぁい、とう!元気!」
「姉がすみません。とう様。調査に来た梓と申します」
「ああ、申し訳ない。よろしく頼む」

「もう、とうも梓も堅いわね~」
「姉様、いくら知り合いとはいえ、礼儀は弁えてよ!」
「まあまあ、梓殿。その方に言っても無駄だ」
「そうはいきません!」

 梓は青のとうに対する態度にキレていました。いくら知り合いで後輩とはいえ、弁えない態度では下の者達に示しがつかないからです。すると、とうから、青に対してフォローが入りました。

「青殿、お久しぶりですな。木樵きこり達の件、よろしく頼みます」
「そうね、碧にも頼まれてるし、すぐに調査に入るわ」
「もう姉様、どうしてそんなに上から目線で言うの?……申し訳ありません、とう様。姉もああ言っておりますので、すぐに調査に入りたいと思いますが、わかる範囲で良いですから、木樵きこり達の事を教えて頂けますか?出来れば、側近の熊様にもお聞きしたいのですが……」

「そうか、梓殿。では、すぐに熊にくるように言おう。………熊よ、神殿に来てくれ!」

 梓の要請に従って、とうは側近の熊を神殿に呼び寄せました。
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