180 / 304
第7章
第316話 無慈悲な授業③※
しおりを挟む
ジタバタ抵抗しようとしたけど、腕は麻痺し体に力も入らない。あっという間に全部脱がされてしまった。
「え、ちょっと待って…今まだ授業中だし……ダメだよ」
「ん? 何が駄目なんだ? 魔力酔いの治療をするだけだ。ちょうど今チャイムがなった頃だ。放課後だから、問題ないだろう?」
アイスブルーの瞳はギラギラとした獰猛な光を帯び僕を完全にロックオンしている。やばい、もーじゅーがいる~と叫びたいのに唇は彼の唇で塞がれ、叫びはもごもごと口の中で消える。
ああ、このパターンは、ズルズル泥沼に落ちるやつ。気がついたら僕また腰振ってたりして……。
予想通り、キスが気持ち良すぎて数秒で腰が揺れはじめ、もう沼に足を突っ込んでいることを悟った。
魔力酔いで体は放出を求め、彼に媚びる動きをしている。揺れたら硬くなりはじめたペニスが、クライスの腹筋に当たって気持ちがいい。
「ん、ぷはっ。長すぎ。苦しいよぉ(それより触ってほしい)」
「ははっ。陸なのに溺れてるのか? キスの時は鼻で息をしろといつも言っているだろう? ほら、休んでる場合じゃないぞ。心配かけてごめんなさいのキスは?」
やっと離れたと思ったら、今度はキスの要求をされる。う、また…心配かけた時の……。
僕これ苦手。自分からキスするのは何度やっても恥ずかしい。でもどうせ逃げることはできないって経験上わかっている。僕は観念して首を持ち上げ、彼の形のよい唇にそうっと唇を重ねた。
「……ちゅ」
ちょっと短すぎたかな? ドキドキしながら彼の方を見ると、案の定ダメ出しされた。
「駄目だ、大人のキスでじゃないと十分に魔力を吸えない」
(魔力はさっきたっぷり吸ってもらって、手も動くようになったからもういいけど……)
ぶつぶつ心の中で反論しながら、注文の多い王子様に僕はやけくそ気味に唇をぶつける。
「…………んちゅっ……ぷはぁ。ぁん……ふ……」
子どもっぽいと思われるのは嫌で、できる限り大人のキスっぽいキスを仕掛けた。いつまで続けたらいいのかわからず、とにかく息継ぎしながらいっぱいキスを繰り返す。
そうしている間にローションを纏った彼の指がお尻の穴に入ってきた。ぬっぷぬっぷと長い指が穴を出入りし、お尻の内側からじわじわと快感が広がっていく。
ねっとりと甘いキスはどんどん深まっていき、僕の僕はぴょこぴょこと存在を主張し、ついには、触ってないのにどろりと弾けた。さきっぽから勢いのない精液がとろとろと流れ出ている。
(うわ~ん、このイき方は辛いのに。お尻が熱い。もっと奥まで直接刺激が欲しい)
「どうした? 欲しいなら欲しいと言わないと、わからないぞ」
くそぅ、わかってるくせに! なんて意地悪な王子様なの!? 僕はぷんすか怒りながら高飛車な悪役モード全開で言ってやった!
「ほしーからぁ! はぁ、はぁ……早くっ。クライスのちょうだい! もたもたしないでさっさと挿れて!」
「お前が欲しいというならもちろん」
たくさんたくさん解した後、ぶっとくて硬いのがぐっぷりと、体の奥まで入ってきた。気持ちが良くてお尻の穴がキュンキュンする。
「クライスの…入ってる……。あ、このごりごり…したやつ……? すごっ…こんなとこ…まで?」
なんとなく好奇心で自分のお腹を手でぺたぺた触って、彼のがどこまできてるのか調査していると……。
「はぁ…その仕草……やばい。可愛すぎる」
なぜかスイッチが入ったらしい彼がズンズンと奥を激しく突きはじめた。抽送に合わせて僕の体はゆっさゆっさと揺れ、ベッドのシーツをぐしゃぐしゃに乱す。僕は当然そんなこと気にする余裕もなく、泥沼の中で「ああ……ああ……」と恥ずかしい声を上げ続けていた。
イイトコロを何度も強く擦られ、また僕のペニスが弾けた。僕は堪らず叫ぶ。というかもう懇願。許してくださいお願いしますと泣き叫ぶ。
「あ…んぅ……だめぇ……もう…イッたぁ……また出ちゃったぁ、も、ムリ。もう何回もイッたからぁ。いっぱい出したからゆうしてぇ」
「ああ、たくさん出してしまったからまた入れないとな」
「あ……」
そうだった。魔力は射精したら失われるのだった。じゃあまた補充? どこから? 口から? まさかまたお尻から? 大混乱している僕にクライスは誰もが見惚れる最上の笑顔で「キルナの可愛い尻にたっぷり注いでやる」と宣う。
(王子様の皮を被った魔王め~~~~!!)
「んぅ~~もう死ぬぅ! ゆるしてまおうさまぁ……」
そんなこんなでもう声はカスッカスに体はどろっどろになって、お尻からやっと王子様が退場した時、ドアのベルが鳴った。
「誰だ?」
「ロイルです。クライス様、キルナ様、セントラ理事長がお呼びです。理事長室にくるようにと」
「そうか。わかったすぐ行く」
おお、ちょうど終わったタイミングで来るなんてロイルすごい、さすが未来の側近?
いやでも……と考え直す。どうせならもっと早く来てくれたらよかったのに。途中じゃ困るけど、沼にハマる前に……。だって僕もう目がとろとろで、こんなんじゃ動けない。
クライスはクリーンの魔法で後片付けをし、僕と自分の服をテキパキと慣れた手つきで整えた。(僕はもう体力ゼロで動けないから見てるだけ)
「行く前に水を飲んでおけ」
「ん。ごくごくごく」
グラスの水を飲み干すと、くったりとした体を横抱きにされ、彼の腕の中でおなじみの浮遊感を感じた。ふわふわして眠い。
(それにしても、セントラ……なんの用事だろ)
「え、ちょっと待って…今まだ授業中だし……ダメだよ」
「ん? 何が駄目なんだ? 魔力酔いの治療をするだけだ。ちょうど今チャイムがなった頃だ。放課後だから、問題ないだろう?」
アイスブルーの瞳はギラギラとした獰猛な光を帯び僕を完全にロックオンしている。やばい、もーじゅーがいる~と叫びたいのに唇は彼の唇で塞がれ、叫びはもごもごと口の中で消える。
ああ、このパターンは、ズルズル泥沼に落ちるやつ。気がついたら僕また腰振ってたりして……。
予想通り、キスが気持ち良すぎて数秒で腰が揺れはじめ、もう沼に足を突っ込んでいることを悟った。
魔力酔いで体は放出を求め、彼に媚びる動きをしている。揺れたら硬くなりはじめたペニスが、クライスの腹筋に当たって気持ちがいい。
「ん、ぷはっ。長すぎ。苦しいよぉ(それより触ってほしい)」
「ははっ。陸なのに溺れてるのか? キスの時は鼻で息をしろといつも言っているだろう? ほら、休んでる場合じゃないぞ。心配かけてごめんなさいのキスは?」
やっと離れたと思ったら、今度はキスの要求をされる。う、また…心配かけた時の……。
僕これ苦手。自分からキスするのは何度やっても恥ずかしい。でもどうせ逃げることはできないって経験上わかっている。僕は観念して首を持ち上げ、彼の形のよい唇にそうっと唇を重ねた。
「……ちゅ」
ちょっと短すぎたかな? ドキドキしながら彼の方を見ると、案の定ダメ出しされた。
「駄目だ、大人のキスでじゃないと十分に魔力を吸えない」
(魔力はさっきたっぷり吸ってもらって、手も動くようになったからもういいけど……)
ぶつぶつ心の中で反論しながら、注文の多い王子様に僕はやけくそ気味に唇をぶつける。
「…………んちゅっ……ぷはぁ。ぁん……ふ……」
子どもっぽいと思われるのは嫌で、できる限り大人のキスっぽいキスを仕掛けた。いつまで続けたらいいのかわからず、とにかく息継ぎしながらいっぱいキスを繰り返す。
そうしている間にローションを纏った彼の指がお尻の穴に入ってきた。ぬっぷぬっぷと長い指が穴を出入りし、お尻の内側からじわじわと快感が広がっていく。
ねっとりと甘いキスはどんどん深まっていき、僕の僕はぴょこぴょこと存在を主張し、ついには、触ってないのにどろりと弾けた。さきっぽから勢いのない精液がとろとろと流れ出ている。
(うわ~ん、このイき方は辛いのに。お尻が熱い。もっと奥まで直接刺激が欲しい)
「どうした? 欲しいなら欲しいと言わないと、わからないぞ」
くそぅ、わかってるくせに! なんて意地悪な王子様なの!? 僕はぷんすか怒りながら高飛車な悪役モード全開で言ってやった!
「ほしーからぁ! はぁ、はぁ……早くっ。クライスのちょうだい! もたもたしないでさっさと挿れて!」
「お前が欲しいというならもちろん」
たくさんたくさん解した後、ぶっとくて硬いのがぐっぷりと、体の奥まで入ってきた。気持ちが良くてお尻の穴がキュンキュンする。
「クライスの…入ってる……。あ、このごりごり…したやつ……? すごっ…こんなとこ…まで?」
なんとなく好奇心で自分のお腹を手でぺたぺた触って、彼のがどこまできてるのか調査していると……。
「はぁ…その仕草……やばい。可愛すぎる」
なぜかスイッチが入ったらしい彼がズンズンと奥を激しく突きはじめた。抽送に合わせて僕の体はゆっさゆっさと揺れ、ベッドのシーツをぐしゃぐしゃに乱す。僕は当然そんなこと気にする余裕もなく、泥沼の中で「ああ……ああ……」と恥ずかしい声を上げ続けていた。
イイトコロを何度も強く擦られ、また僕のペニスが弾けた。僕は堪らず叫ぶ。というかもう懇願。許してくださいお願いしますと泣き叫ぶ。
「あ…んぅ……だめぇ……もう…イッたぁ……また出ちゃったぁ、も、ムリ。もう何回もイッたからぁ。いっぱい出したからゆうしてぇ」
「ああ、たくさん出してしまったからまた入れないとな」
「あ……」
そうだった。魔力は射精したら失われるのだった。じゃあまた補充? どこから? 口から? まさかまたお尻から? 大混乱している僕にクライスは誰もが見惚れる最上の笑顔で「キルナの可愛い尻にたっぷり注いでやる」と宣う。
(王子様の皮を被った魔王め~~~~!!)
「んぅ~~もう死ぬぅ! ゆるしてまおうさまぁ……」
そんなこんなでもう声はカスッカスに体はどろっどろになって、お尻からやっと王子様が退場した時、ドアのベルが鳴った。
「誰だ?」
「ロイルです。クライス様、キルナ様、セントラ理事長がお呼びです。理事長室にくるようにと」
「そうか。わかったすぐ行く」
おお、ちょうど終わったタイミングで来るなんてロイルすごい、さすが未来の側近?
いやでも……と考え直す。どうせならもっと早く来てくれたらよかったのに。途中じゃ困るけど、沼にハマる前に……。だって僕もう目がとろとろで、こんなんじゃ動けない。
クライスはクリーンの魔法で後片付けをし、僕と自分の服をテキパキと慣れた手つきで整えた。(僕はもう体力ゼロで動けないから見てるだけ)
「行く前に水を飲んでおけ」
「ん。ごくごくごく」
グラスの水を飲み干すと、くったりとした体を横抱きにされ、彼の腕の中でおなじみの浮遊感を感じた。ふわふわして眠い。
(それにしても、セントラ……なんの用事だろ)
334
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?
詩河とんぼ
BL
前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~
TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】
公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。
しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!?
王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。
これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。
※別で投稿している作品、
『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。
設定と後半の展開が少し変わっています。
※後日譚を追加しました。
後日譚① レイチェル視点→メルド視点
後日譚② 王弟→王→ケイ視点
後日譚③ メルド視点
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。