いらない子の悪役令息はラスボスになる前に消えます

日色

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第7章

第316話 無慈悲な授業③※

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ジタバタ抵抗しようとしたけど、腕は麻痺し体に力も入らない。あっという間に全部脱がされてしまった。

「え、ちょっと待って…今まだ授業中だし……ダメだよ」
「ん? 何が駄目なんだ? 魔力酔いの治療をするだけだ。ちょうど今チャイムがなった頃だ。放課後だから、問題ないだろう?」

アイスブルーの瞳はギラギラとした獰猛な光を帯び僕を完全にロックオンしている。やばい、もーじゅーがいる~と叫びたいのに唇は彼の唇で塞がれ、叫びはもごもごと口の中で消える。

ああ、このパターンは、ズルズル泥沼に落ちるやつ。気がついたら僕また腰振ってたりして……。


予想通り、キスが気持ち良すぎて数秒で腰が揺れはじめ、もう沼に足を突っ込んでいることを悟った。

魔力酔いで体は放出を求め、彼に媚びる動きをしている。揺れたら硬くなりはじめたペニスが、クライスの腹筋に当たって気持ちがいい。

「ん、ぷはっ。長すぎ。苦しいよぉ(それより触ってほしい)」
「ははっ。陸なのに溺れてるのか? キスの時は鼻で息をしろといつも言っているだろう? ほら、休んでる場合じゃないぞ。心配かけてごめんなさいのキスは?」

やっと離れたと思ったら、今度はキスの要求をされる。う、また…心配かけた時の……。
僕これ苦手。自分からキスするのは何度やっても恥ずかしい。でもどうせ逃げることはできないって経験上わかっている。僕は観念して首を持ち上げ、彼の形のよい唇にそうっと唇を重ねた。

「……ちゅ」

ちょっと短すぎたかな? ドキドキしながら彼の方を見ると、案の定ダメ出しされた。

「駄目だ、大人のキスでじゃないと十分に魔力を吸えない」

(魔力はさっきたっぷり吸ってもらって、手も動くようになったからもういいけど……)

ぶつぶつ心の中で反論しながら、注文の多い王子様に僕はやけくそ気味に唇をぶつける。

「…………んちゅっ……ぷはぁ。ぁん……ふ……」

子どもっぽいと思われるのは嫌で、できる限り大人のキスっぽいキスを仕掛けた。いつまで続けたらいいのかわからず、とにかく息継ぎしながらいっぱいキスを繰り返す。


そうしている間にローションをまとった彼の指がお尻の穴に入ってきた。ぬっぷぬっぷと長い指が穴を出入りし、お尻の内側からじわじわと快感が広がっていく。

ねっとりと甘いキスはどんどん深まっていき、僕の僕はぴょこぴょこと存在を主張し、ついには、触ってないのにどろりと弾けた。さきっぽから勢いのない精液がとろとろと流れ出ている。

(うわ~ん、このイき方は辛いのに。お尻が熱い。もっと奥まで直接刺激が欲しい)

「どうした? 欲しいなら欲しいと言わないと、わからないぞ」

くそぅ、わかってるくせに! なんて意地悪な王子様なの!? 僕はぷんすか怒りながら高飛車な悪役モード全開で言ってやった!

「ほしーからぁ! はぁ、はぁ……早くっ。クライスのちょうだい! もたもたしないでさっさと挿れて!」
「お前が欲しいというならもちろん」


たくさんたくさん解した後、ぶっとくて硬いのがぐっぷりと、体の奥まで入ってきた。気持ちが良くてお尻の穴がキュンキュンする。

「クライスの…入ってる……。あ、このごりごり…したやつ……? すごっ…こんなとこ…まで?」

なんとなく好奇心で自分のお腹を手でぺたぺた触って、彼のがどこまできてるのか調査していると……。

「はぁ…その仕草……やばい。可愛すぎる」

なぜかスイッチが入ったらしい彼がズンズンと奥を激しく突きはじめた。抽送に合わせて僕の体はゆっさゆっさと揺れ、ベッドのシーツをぐしゃぐしゃに乱す。僕は当然そんなこと気にする余裕もなく、泥沼の中で「ああ……ああ……」と恥ずかしい声を上げ続けていた。


イイトコロを何度も強く擦られ、また僕のペニスが弾けた。僕は堪らず叫ぶ。というかもう懇願。許してくださいお願いしますと泣き叫ぶ。

「あ…んぅ……だめぇ……もう…イッたぁ……また出ちゃったぁ、も、ムリ。もう何回もイッたからぁ。いっぱい出したからゆうしてぇ」
「ああ、たくさん出してしまったからまた入れないとな」
「あ……」

そうだった。魔力は射精したら失われるのだった。じゃあまた補充? どこから? 口から? まさかまたお尻から? 大混乱している僕にクライスは誰もが見惚れる最上の笑顔で「キルナの可愛い尻にたっぷり注いでやる」とのたまう。

(王子様の皮を被った魔王め~~~~!!)

「んぅ~~もう死ぬぅ! ゆるしてまおうさまぁ……」


そんなこんなでもう声はカスッカスに体はどろっどろになって、お尻からやっと王子様が退場した時、ドアのベルが鳴った。

「誰だ?」
「ロイルです。クライス様、キルナ様、セントラ理事長がお呼びです。理事長室にくるようにと」
「そうか。わかったすぐ行く」

おお、ちょうど終わったタイミングで来るなんてロイルすごい、さすが未来の側近?

いやでも……と考え直す。どうせならもっと早く来てくれたらよかったのに。途中じゃ困るけど、沼にハマる前に……。だって僕もう目がとろとろで、こんなんじゃ動けない。

クライスはクリーンの魔法で後片付けをし、僕と自分の服をテキパキと慣れた手つきで整えた。(僕はもう体力ゼロで動けないから見てるだけ)

「行く前に水を飲んでおけ」
「ん。ごくごくごく」

グラスの水を飲み干すと、くったりとした体を横抱きにされ、彼の腕の中でおなじみの浮遊感を感じた。ふわふわして眠い。

(それにしても、セントラ……なんの用事だろ)
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