そうだ、魔剣士になろう

塔ノ沢渓一

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スラムの反乱

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 久しぶりだなと声を掛けようとしたら、どうもそんな状況ではないようだった。俺を見つけるなりモーレットは掴みかかって来て、俺の襟首にぶら下がった。

「アリスたちが襲われてるんだ! どうしたらいい、ユウサク!」
「ぐえっ、落ち着けって。何があったんだよ」
「ほら、あいつら、良くない趣味があっただろ。それが罠で、いきなり踏み込まれてっ……」
「そんな説明じゃ、全然わからないわよ」

 クレアはわからないだろうが、俺には伝わった。
 また男を引き込んで遊んでいたら、それが罠で、人身売買か何かのペナルティータイムを科せられ、そこを狙って襲われたということだろう。そしてモーレットだけは参加してなかったから、どうにか逃げ出せたのだ。

「それで、襲った奴らは」
「取引してた奴らが裏切って前に潰したギルドの奴らを引き連れてやってきたんだ」
「それは召喚されてきた奴らが、スラムにいた勢力と手を組んだってことか」
「そうだよ。前に潰した奴らと一緒に襲ってきたんだ。ユウサク、助けてくれよ!」

 助けてくれよと言われても、俺に何ができるだろうか。ペナルティータイム中を襲ってきたなら、周到に用意されている。そして、襲った奴らはペナルティータイムになっていないだろう。そんなのを襲えば、こっちにペナルティーが科されてしまう。

「誰か教会送りになったのか」
「クリスティーナと数人がやられた。それでアリスたちはガードの詰め所を襲いに行って、今は倉庫にしてた建物の中に籠城してる」
「そんなことしたら、どんだけペナルティータイムを科せられるんだよ。やばいだろ」
「ガードを教会送りにしたりしなきゃ大したことにはなんねーよ。だけど、みんな犯罪者になってるから、逃げる時間を稼いでやらなきゃならないんだ」
「なるほどな。テレポートはどうしたんだ」
「攻撃されてるから無理だ。建物の中まで魔法が届くから、毒霧をまかれてやばいことになってる。つつかれただけで動けなくなっちまうから、一歩も外に出られないんだ。アタシだけペナルティーがなかったから助けを呼びに来たんだよ」

 ずいぶんと手馴れた奴らの襲撃のようだ。
 助けと言っても、クレアたちが役に立つだろうか。それよりはまだミサトたちを呼んだ方が荒事に向いているような気がする。
 俺はすぐにミサトに連絡を取って、スラムの入り口に来てくれるように頼んだ。市場の近くで飯を食っていたミサトたちはすぐに行けるとのことだった。

「仮面をつけた奴に襲われたら気を付けろよ。攻撃してきたのを確認してから倒すんだぞ。ブラフの可能性があるから、ちゃんと攻撃してきた奴だけを倒すんだ。一度でも視界から外れた奴は、別の奴にスイッチしてる可能性もちゃんと考えるんだ」

 俺の言葉にみんなは頷いた。もう助けに行く気でいるらしい。
 アイリにテレポートでスラムの入り口に飛んでもらう。ミサトたちに合流すると、スラム街の中で爆炎の上がるのが見えた。ここまで大ごとになっているならガードも集まってきているだろうし、何よりも召喚組が集まって来ていてもおかしくない。

「あっちの細い通りの先だ」
 そう言ったモーレットが指さしたほうに俺たちは走り始めた。
「そこには何があるんだ」
「アタシらが倉庫代わりにしてる建物があって、そこは壁も頑丈だから立て籠もってる。だけど、もう持ちそうにねーんだ」
「包囲されてんだろ。よくそんなところから出てこられたな」
「入り口は表に一つだからな。だけど隠しの逃げ道が裏についてるんだ」
「じゃあ、そこからアリスたちを逃がすしかないな」
「王都には隠れ場所が他にねーんだぞ。ガードも入って来てるんだ。倉庫から出して大丈夫なのか」
「どっちにしろ、その建物が壊される前に逃げるしかないだろ」
「それもそーか」

 スラム街の裏通りにある倉庫だという建物が見える位置にやってきた。窓もないレンガ造りの建物に入り口の扉が一つ付いているきりだ。
 ガードたちはこの場所に気付いていないのか、辺りに姿はない。
 すでに入り口の扉は壊されて、アリスたちが作ったであろうバリケードの板を数人の男たちが囲んで剣で叩いたり蹴ったりしている。
 魔法の攻撃痕も沢山あるが、耐性のあるレンガなのか壁自体は壊れもせずに残っていた。

「それじゃ、クレアたちは裏に回って逃がしてくれ。気を付けろよ」
「わかったわ。ユウサクはどうするのよ」
「俺たちは表で時間を稼ぐよ。ミサトさん、大丈夫ですよね」
「ハナちゃんがいないけど大丈夫かな」
「えっ……」

 夜遅い時間だから、先に帰らせたのだろうか。人数が一人欠けると、まともに戦った時に勝てる可能性がかなり下がる。クレアたちの方も俺が抜けて一人足りないから、そっちから補充するのも危ないような気がする。
 しかしベキベキとバリケードの壊れる音がしているので考えている時間はない。

「しょうがない。これで行きましょう。クレア、行ってくれ」
「気を付けなさいよ」
「こっちのセリフだよ」

 クレアたちは倉庫の裏手に向かって走り出した。それを確認してから、俺たちは倉庫を囲む男たちの前に進み出た。

「なんだあ! お前ら、何しにきやがった!」

 男たちは、俺たちを見ていきり立った。
 その場にいたのは、壁役1人に、武器を持たない格闘家が2人、あとは遠距離が1人、偵察職が2人、魔法職が2人、残りは剣を持った近接職だ。犯罪者になっている奴は含まれていない。
 10数人いるから、フルパーティーが二つないし一つはあると考えていいだろう。そうなると、戦いになるような事態は避けたいところである。

「誰に向かって、そんな口を聞いてんだよ」
 俺は余裕のある態度で、そう返した。
「おい、ふざけてんじゃねえぞ。誰だか知らねえが、とっとと消えねえとぶっ殺すぞ!」
 興奮しているようで、このままだと本当に戦いになりそうである。
「なんだよ。俺のことも知らないのか。ハーレム豆電球とは俺のことだぜ」
「なっ!」
 俺がそう言ったら、そこにいた奴らははっきりと狼狽してみせる。その時、タクマが俺の袖を引いてささやいた。
「おい、その恥ずかしいあだ名を、二つ名みたいに発表するなよ。俺は顔から火を噴きそうだぞ」
 タクマはそう言うが、俺が口にした名前ははっきりと効果があった。
「だ、だけど豆電球は女だけのパーティーを率いてるって話じゃねえのか。しかも全員とんでもねえ美人のはずだろうが! 野郎とブスしかいねえのはどういう了見だ!」
「ちょっ、こ、殺すわよ!」
 相手の言葉にミカが本気で切れた。

「パーティーなんか関係あるか。お前らなんか相手でもないぜ」
 こうは言っているが、このメンツでは五分の勝負もできないだろう。だからこのまま交渉だけでなんとかするしかない。
「はったりだ! ぶっ殺しちまえ!」
「待て! もし本物ならドラゴンすら、武器も使わずに倒した奴だぞ」
「だけど、連れてる奴らが話と違うじゃねえか」
 男たちは口々に好き勝手なことを叫んでいて、統制が全く取れていない。
「俺になめた口を聞いたんだ。お前らはもう終わりなんだよ。全員教会送りだぜ。それも何度もな」
 俺はさらに追い打ちをかけるためにそう言った。
「ふざけやがって、やっちまおうぜ」
 人は恐怖を感じると、仲間になろうとするか排除しようとするらしい。そして彼らは俺が脅しすぎたせいで恐怖を感じ、排除する方を選んでしまった。
「チッ、上手く行かないもんだな」
「どうすんだ。攻撃していいのか、ユウサク」

 一応、こちらの思惑通りではある。本来、彼らは俺たちを無視するのが唯一の正解だった。むしろそれ以外の行動をとるというのがありえない。
 こんなところで関係ない奴を攻撃して、犯罪者になるというのは馬鹿すぎる判断だ。とはいえ、こんなところでロストさせられるのは俺としても困る。

「いや、ここは逃げるぞ。振り返らずに走れ!」

 俺たちは一目散に逃げだした。放っておけばいいのに、やっちまえという流れで相手が逃げだしたから、当然やつらは追いかけてくる。
 しんがりとしてわざと最後尾を走っていた俺は忍者による影縛りで、影を地面に繋ぎ止められた。
 敵の盗賊はこの好機を見逃さないだろうと判断して、抜いた魔剣で背中を庇う。

 魔剣が攻撃を受け止めたであろう手ごたえを感じて、俺は振り返った。どうやら忍者と盗賊は別々のパーティーに属していたらしく、そこにいる全員がペナルティータイムを科せられて犯罪者になっていた。
 パーティーメンバーが攻撃すれば、共同責任としてそうなるのだ。攻撃する前にパーティーを抜けておかなかったのは、忍者と盗賊の完全な落ち度である。

 もちろんそれを誘発するために、いきなり逃げ出したというのはある。

「馬鹿野郎! パーティーに入ったまま攻撃するな!」
「いや、こいつが急に逃げ出すからよ」
「本当にお前らは馬鹿だな」
「なんだと!」
 俺の言葉に男たちがいきり立つ。
「こいつだけでも殺しておこうぜ」

 そう言って、格闘家の男が飛びかかってくる。ランク差があるし、セイジュウロウのデバインプロテクションがかかっているから、この程度の相手一人に戦闘不能にまでさせられることはない。しかし、逃げ切れなければロストさせられてしまう。
 俺は飛びかかってくる格闘家の男に魔剣を振り下ろした。

 それで格闘家の男が後ろに飛んでかわしたので、もう一本の魔剣、アイスソードを手に持って、その力を開放する。
 ブリザードの魔法が放たれ、男たちの何人かが足元を凍らせて行動阻害を受けた。
 そしてソウルブレードに持ち直した俺に、格闘家の男が三段突きのスキルを放ってきた。それを三発貰って、三連脚の蹴りまで三発受けたところで、俺にかかっていた影縛りによる拘束が解けた。

 俺は敵に背を向けて、また走り始める。攻撃を受けそうになったところで、おもむろに振り返って剣を振り、相手に距離を取らせてからまた走る。魔法攻撃も飛んできたがフルレジストしてダメージはない。
 弓と銃による攻撃はエンフォースドッジと鎧に付いている効果によってほとんど回避している。
 横合いから繰り出される盗賊と忍者の攻撃もなんとか回避が発動した。

 角を曲がってしまえば、もう俺に攻撃が届くのは盗賊と忍者しかいない。どちらも背中さえ庇ってしまえば魔剣士が相手にするには楽な相手だ。

「前に回り込め!」

 誰かの言葉に反応して、忍者と盗賊の男が俺の前に回り込む。しかし、俺が魔剣を横なぎに払うと、どちらも回避のための行動をとった。リーチの差が圧倒的だから、そうするしかないのだ。
 その隙をついて、俺はまた走りだした。
 口の中に鉄の味が混じり、走るのも限界だという頃になって、先回りしていた魔導士のアイスランスを受けて、俺の足元は凍りついた。

 これは計算外の出来事である。確率的にいって成功率は1割もないはずである。
 追いついてきた格闘家の男が、俺に向かってコンボを叩き込んでくる。足元が凍っていては、それを防ぐことなど出来ない。
 最後の気功波まで食らって、俺は地面の上を転がった。

 魔法抵抗の高さによって何とか生きてはいるが、かろうじてといったところだ。転んだところに盗賊と忍者による追撃を受けて、これ以上の攻撃を食らえばロストという状況に追い詰められた。
 聖職者であるミカにリザレクションを唱えろと叫びたいが、ばらばらに逃げてしまったので近くにはいない。
 畜生が。こいつら絶対に許さないぞと、負け惜しみじみた考えが浮かんだ。

 アイスランスによる足止めを受けてしまったのは、完全な計算外だ。もともと2割くらいは逃走の失敗もあるなと考えていた。それが起きてしまったのだ。
 盗賊と忍者の攻撃は、もう目の前にまで迫っている。不意に俺の視界が塞がれて、なにかがその攻撃を防いだのが見えた。

「なんてことをするのよ。貴方たち、許さないわよ!」
「よかった。ぎりぎり」

 俺の視界をふさいだのは、暗闇に白く輝く鎧をまとったクレアだった。そしてクレアを、コールの魔法で呼んだであろうリカも一緒だった。

「大丈夫なの?」

 そう言って、クレアが地面に倒れている俺の顔を覗き込んだ。
 助かって良かったというよりも、恰好の悪いところを見られたのが恥ずかしかった。どうやらリカだけは、こっちに残って俺たちの様子を見に来てくれていたのだろう。
 俺はクレアの手を取って立ち上がった。

「何しに来たんだよ。こんな奴ら俺一人でなんともないってのによ」
「やられかけてた」
「作戦だよ」

 リカの言葉に、俺は情けない強がりを返した。だけどこれで、けっこう大きな臨時収入が入りそうな気配がしてきた。
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