キミの消えたセカイ

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二章

忘れようとしても…

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「あれは何だったんだろう」
夏の暑させいなのか、不思議な夢のせいなのか、パジャマが汗で肌に貼り付いていた。

あれは疲れてて見た変な夢だったんだ―――。

そう自分に言い聞かせると
着替えを済ませて階段を降りていった。


夏休みが始まったばかり。
課題はもう半分以上は終わっている。自慢ではないが頭は悪くない方だと思う。

「昨日の夢に出てきたのは紛れもなく『僕』そのものだった…」

一人で呟きながらまだ頭の中は軽く混乱していた。

「もう忘れよう…!」
そう決めて忘れようとした矢先、『キミ』に出会ってしまったんだ―――。



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