ヴァンパイア陛下は森の中に住む女性に恋に落ちる。

藍田 のひか

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二章

02

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 朝、自然に目が覚めて起きた。 ふとベッドの隣を見てしまった。

「サラーナ」

 隣にいなくても自然に名前を呼んだり思い出したりしまうのはかなり深刻である。

「はあ、サラーナに会いたい」

 独り言を呟いた時に寝室の扉のノック音がコンコンコンと鳴った。

「入れ」

 すると「失礼します」とドルークが入ってきた。

「陛下、おはようございます」

「おはよう、ドルーク、早速だが大浴場へ行く。 準備をしてくれ」

「かしこまりました」

 寝室を出てそのまま大浴場へと向かった。 あまり時間をかけずお風呂に入って出る。 タイシードに身を纏い八時半過ぎに食堂へいき朝食を二十分程で済ませ、十時前に大広間へ行くと大臣たちが揃って集まっていた。

 まずサグイスは大臣たちに頭を下げた。 

「長い間王国を空けてしまい申し訳ない」

 大臣たちは驚き「陛下、頭をおあげください!」と言葉を繰り返した。

 サグイスは頭を上げて大臣たちを見て話を始める。

「早速だが集まってもらったのは王国を空けていた間に運命の血を持つ女性を見つけた」

 すると大臣のひとりがサグイスに話があるといった。

「陛下、実は我々も陛下に相応しい運命の血を持つ国家の御令嬢を見つけて参りました。 そして現在、別室にて待たせております」

 サグイスは平然な顔で大臣たちに言う。

「大臣が連れてきた女性は皆、解放するように」

「陛下が運命の血を持った女性とはどこの国家の御令嬢でしょうか」

「令嬢ではなく森に住んでいる女性だ」

「おお・・・・・・」

 サグイスは大臣たちにはっきり言ったが大臣たちはざわつき始めた。

「陛下、恐れ言いますがもしかして森の住んでいるの女性を王国に向かい入れることは賛成はできません」

「それはなぜだ」

「代々から続いている掟には運命の血を持った女性は国家の御令嬢と決まっておられます」

「そのことは知ってはいる。 だが、五日間血薬を飲まなくて女性の血を飲んだが身体は拒絶しなかったが」

「そ、そう言われましても・・・・・・」

 すると、大臣のひとりが提案をしてきた。

「陛下、まずは運命の血を持つ御令嬢の血を一度飲んで見るのはどうでしょう」

 大臣たちはお互いの顔を見て「その手があった」と思った顔をした。

「それは断る」

 だが、サグイスは大臣の話を聞き流した。 

「陛下、どうかお聞き入れください」

 大臣はまたも同じ言葉を繰り返す。
 サラーナの血しか飲みたくないサグイスは大臣の提案を断固拒否。するといきなり医師が現れた。

「大臣殿、陛下は経過観察中ですのでご理解をお願いいたします」

 医師の言葉で大臣たちは「そのようなことであれば」と言い静かになった。

「また後日、会談をする。 以上だ」

 サグイスは大広間を出て書室で溜まってる業務を始めた。

 そして身体の異常はどこもなく一日を終えた。
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