5 / 8
影で頑張る部下
しおりを挟む
訓練開始の当日になった。昨日はやめに寝た効果かすこぶる調子がいい。よし、頑張るぞ!!
そして約束の9時になった。予想通りリアン様が迎えに来てくださった。
相変わらずまぶしい。半年たっても見慣れなさそうだ。
「おはようございます。昨夜はよく休めましたか?」
「はい、爆睡でしたw。」
「それならよかったです。お隣は補佐のエトラ様ですね。騎士団長のリアンです。本日から宜しくお願い致します。」
ん、返事がない。どうしたんだ?と横に目をやるとなぜかエトラが固まっている。
「エトラ、エトラ。挨拶。」
「はっ!失礼いたしました。ルビラ様の補佐を務めます。エトラです。よろしくお願いします。」
エトラのやつ、今きっとリアン様に見とれていたんだな。まあ、初見はそうなるよな。実際私も固まったわけだしな。
「ふふ、すみませんリアン様。すこし寝ぼけているみたいです。抜けてそうに見えますけど私の自慢の部下ですのでご安心ください。」
「いいですね、ルビラ様に『自慢の部下』なんて。俺もあなたに褒めてもらえるよう頑張りますね。」
この男、自分がどれだけイケメンか自覚しているのか。そんなキラキラした笑顔で言われたらこっちが照れる。朝から心臓に悪いな。
「いきなりなに言ってるんですか。私なんかが褒めてもも何にもならないでしょう。」
そんな二人の横で冷や汗を垂らしながら焦る部下がひとりいた。
・・・ エトラ(ルビラの部下)視点 ・・・
嘘だろ。なんだよこのイケメン。やばい、これは非常にやばい。なんか昨日会ったばかりの二人なのに、親しげに話しているし。絶対リアン様、ルビラ様のこと狙ってるよね。今口説いてるよね。え、やばくね。昨日ルビラ様を一人にしたのが間違いだった?もしかして俺やらかした?やばい。
でもルビラ様も悪いんじゃないか?!そうだよ!ルビラ様は自分を過小評価しすぎてるとこあるからな。それに鈍感だし。少し目を離しただけで男も女もよってくるってのに。口説かれてることにも気づかない始末。もぉーーー。もっと危機感持ってほしい!!
はぁーーーー。サガマーサラ王国にいた時はここまで気を張らなくても良かったから油断していた。自国ではガーナルド様が目光らせて変な虫つかないようしてたから、、、。それにリアン様は高嶺の花みたいになってたから話しかける勇気のあるやつはそうそういなかったもんな。
はぁ、なんでサルヴァージ王国は、よりによってルビラ様を指導官に指名するんだよぉぉぉ。確かにめちゃくちゃ優秀な方だけどさ。指導官なら他にも任せられる人いるでしょうに。隣国まで来させやがって。そのせいで僕、馬鹿みたいに仕事してなんとか補佐官としてついていけるよう頑張ったんだよ。かなり頑張ったんだよ。どうしよ、これでルビラ様が騎士団長だとかいうリアン様とくっついたら。僕死ぬんじゃ、、、、、。ていうか殺される。
そう、実はエトラはガーナルド(ルビラの幼馴染 兼 初恋相手)が送った監視役なのだ。ルビラに変な虫がつかないようにするための。なぜそんなことをするのかは後々わかることだろう。ここから無自覚モテモテルビラと、命がけのエトラとの戦いが始まる!!!
そして約束の9時になった。予想通りリアン様が迎えに来てくださった。
相変わらずまぶしい。半年たっても見慣れなさそうだ。
「おはようございます。昨夜はよく休めましたか?」
「はい、爆睡でしたw。」
「それならよかったです。お隣は補佐のエトラ様ですね。騎士団長のリアンです。本日から宜しくお願い致します。」
ん、返事がない。どうしたんだ?と横に目をやるとなぜかエトラが固まっている。
「エトラ、エトラ。挨拶。」
「はっ!失礼いたしました。ルビラ様の補佐を務めます。エトラです。よろしくお願いします。」
エトラのやつ、今きっとリアン様に見とれていたんだな。まあ、初見はそうなるよな。実際私も固まったわけだしな。
「ふふ、すみませんリアン様。すこし寝ぼけているみたいです。抜けてそうに見えますけど私の自慢の部下ですのでご安心ください。」
「いいですね、ルビラ様に『自慢の部下』なんて。俺もあなたに褒めてもらえるよう頑張りますね。」
この男、自分がどれだけイケメンか自覚しているのか。そんなキラキラした笑顔で言われたらこっちが照れる。朝から心臓に悪いな。
「いきなりなに言ってるんですか。私なんかが褒めてもも何にもならないでしょう。」
そんな二人の横で冷や汗を垂らしながら焦る部下がひとりいた。
・・・ エトラ(ルビラの部下)視点 ・・・
嘘だろ。なんだよこのイケメン。やばい、これは非常にやばい。なんか昨日会ったばかりの二人なのに、親しげに話しているし。絶対リアン様、ルビラ様のこと狙ってるよね。今口説いてるよね。え、やばくね。昨日ルビラ様を一人にしたのが間違いだった?もしかして俺やらかした?やばい。
でもルビラ様も悪いんじゃないか?!そうだよ!ルビラ様は自分を過小評価しすぎてるとこあるからな。それに鈍感だし。少し目を離しただけで男も女もよってくるってのに。口説かれてることにも気づかない始末。もぉーーー。もっと危機感持ってほしい!!
はぁーーーー。サガマーサラ王国にいた時はここまで気を張らなくても良かったから油断していた。自国ではガーナルド様が目光らせて変な虫つかないようしてたから、、、。それにリアン様は高嶺の花みたいになってたから話しかける勇気のあるやつはそうそういなかったもんな。
はぁ、なんでサルヴァージ王国は、よりによってルビラ様を指導官に指名するんだよぉぉぉ。確かにめちゃくちゃ優秀な方だけどさ。指導官なら他にも任せられる人いるでしょうに。隣国まで来させやがって。そのせいで僕、馬鹿みたいに仕事してなんとか補佐官としてついていけるよう頑張ったんだよ。かなり頑張ったんだよ。どうしよ、これでルビラ様が騎士団長だとかいうリアン様とくっついたら。僕死ぬんじゃ、、、、、。ていうか殺される。
そう、実はエトラはガーナルド(ルビラの幼馴染 兼 初恋相手)が送った監視役なのだ。ルビラに変な虫がつかないようにするための。なぜそんなことをするのかは後々わかることだろう。ここから無自覚モテモテルビラと、命がけのエトラとの戦いが始まる!!!
20
あなたにおすすめの小説
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
偽物勇者は愛を乞う
きっせつ
BL
ある日。異世界から本物の勇者が召喚された。
六年間、左目を失いながらも勇者として戦い続けたニルは偽物の烙印を押され、勇者パーティから追い出されてしまう。
偽物勇者として逃げるように人里離れた森の奥の小屋で隠遁生活をし始めたニル。悲嘆に暮れる…事はなく、勇者の重圧から解放された彼は没落人生を楽しもうとして居た矢先、何故か勇者パーティとして今も戦っている筈の騎士が彼の前に現れて……。
運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる