いきなりすきです、溺愛生活

焚き火

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訓練開始

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リアン様が魔法団の訓練場に案内してくださった。その後リアン様は、部下の方が来て引っ張られていかれた。仕事がしっかりと溜まっているそうだ。
「ルビラ様、またお迎えに上がりますので怪我のないようお気おつけて。知らない人から誘われてもついて行っちゃだめですからね!離れるのは悲しいですが、俺頑張ってくるので後で褒めてくださぃ、、、、、、」

「早くしてくださいよ団長、いつまでもルビラ様を困らせないで。ほら、行きますよ!!まったく仕事はたまる一方なんだから。」

「ははは、いってらっしゃい。リアン様。」
少し子ども扱いされている気分になったな。私に対しとても過保護なような気がするのは気のせいだろうか。それにしても、凛々しい顔立ちとは似つかわしくないかわいらしい性格の人だな。ふふ。あ、いけない。魔法団の方々いつの間にか集合が完了している。待たせてしまった。

「すみません皆さん、お待たせしました。おはようございます。今日から訓練を始めます。私も指導者としては半人前なので何か改善点や疑問があれば遠慮なく教えてください。よろしくお願いします。」

「「よろしくお願いします!!」」

すごい元気だな。我が国の魔法士たちはあまり熱血系ではないからな。新鮮だ。よし訓練を始めるか。

「まず最初に皆さんの実力を調べたいと思います。ではます、、、、、、、」


   ***


「お疲れ様でした。今日はここらへんで終わります。」

「「ありがとうございました!!」」

「明日は防御魔法の訓練を行いたいと思います。皆さん、しっかり休息をとってくださいね。では、また明日。」

「「はい!!お疲れさまでした。」」

やっぱり元気だな。みんな素直で努力家ばかりだ。みんなの期待に応えられるよう私も指導に気合を入れないとな。それにしても、皆新人とは思えないほど優秀で優れた魔法士だ。すこし魔力を無駄にしている場面も見受けられたが、すぐに実践に出せそうなくらいだ。見る限り防御魔法や探索魔法のような細かい魔力操作が必要なものは苦手なようだ。これは期待大だな。これからの指導でどのくらい伸びるか楽しみだな。


   ***訓練後の魔法団、団員たちの会話***

「昨日も思ってけどすごくきれいな方だな。」

「な!優しいし、笑顔が素敵だ。指導もすごくわかりやすいし。」

「てかリアン様、今日ルビラ様にデレデレだったな。あんな顔初めて見た。」

「なー。いつもはもっときりっとした感じだもんな。今日は大型犬みたいだったぞ。」

「あれは確実に狙ってるなー。てか口説いてる。ルビラ様は満更でもない感じだったけど。」

「やっぱそうだよなー。リアン様狙ってるよな。俺狙おうと思ってたのに。相手が悪いな。でもがちでルビラ様素敵な方だよな。俺たちみたいな新人にも丁寧に優しく教えてくれて。ダメもとでアタックしようかな。」

「俺もアタックするからな、抜け駆けは禁止だぞ。」

「は?!それなら俺も!「俺も!」、、


皆ルビラの虜である。

ルビラの魅力おそるべし。肝心のエトラ(ルビラの補佐)は何をしていたのかというと、騎士団の手伝いをしていた。朝リアンが迎えに来た後で指導について話し合った結果、指導官の方はルビラ一人で手が足りているということになり、ちょうど騎士団が人手不足ということで手伝いに向かわせたのだ。ルビラが。

「ちょうどいいじゃないか。リアン様にはお世話になったし書類の処理なら慣れているだろう。手伝わせてもらいなさい。こっちは私一人で大丈夫だから。」

「へ、だめですよ!!」

「ん?なんでだい。何か問題あるか?あ、私が一人で指導できるか心配なんだな。大丈夫だって。」

「いや、そうじゃなくてですね。いや一人なのが心配なのは心配ですけど。ええっと。」

「まったく心配性だな。無理はしないから大丈夫だよ。しっかりリアン様のお役に立てよー」

「いや僕はルビラ様の補佐(見守り)としてついてきたんですよぉー。」

そんなこんなでルビラに追い出され、ルビラの見守りができなかったのだ。気楽に送り出したルビラは知らないだろう。エトラが死ぬ気で書類を処理し始めることを。いち早くルビラにつく虫を駆除するために。
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