エッチなデイリークエストをクリアしないと死んでしまうってどういうことですか?

浅葱さらみ

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二日目

第8話

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「【クエスト3――チンピクなナオンとおセックスしやしゃんせ】を攻略するに方法としては妥当だと考えるが?」

 何か使ってるワードが違いすぎるが、内容としては僕と一緒……でも!

「どうしてだよ? だって奏には……」

 彼女が居たじゃないか! それもとびきりキレイでかわいい女神のような彼女が……。

「観音崎咲良とはおセックスはまだしていないと言う話だ。ナンパするのも彼女に悪いと悩んでおったので、ソープランドに行っておセックスするよう助言したのだ。童貞の雄介殿も【クエスト3――チンピクなナオンとおセックスしやしゃんせ】の攻略に苦労しているのではないのかな?」
「ど、ど、童貞じゃねぇし!」
「つまらないウソをついてもしょうがないでゴザルよ雄介氏……」
「やめろ! 憐れむ目で僕を見るのはヤメロ!」

 そっと慰めるように僕の肩に置かれた宇津井の手を振り払った。
 すると、宇津井は両手で僕の両頬をがっちり掴んで自らの方へと無理やり僕の顔を向けさせた。

「なっ! 何すんだよ宇宙人!」
「大事な話をするのに集中していないからでござるよ、雄介殿」
「集中するから、その手を離せ!」

 宇津井はやれやれと首を振ってから手を離した。
 それから、何故か椅子を持ってきて二人して膝を突き付けて真正面から向かい合わせに……よくわからないけど圧迫面接的な感じ?

「で、大事な話って何?」
「ボーナスポイントはどのアイテムと交換したのだね?」
「アイテムと交換?」
「右下にあるポイント交換所のことを行っているのだけどね?」
「いや、そんなの見たこと……わっ! いつの間にかある!」

 視界の右下に、いつのまにか出現していた商店みたいなアイコン。
 朝にはこんなの無かったはずだけど?
 ともかく、アイコンに意識を持っていくと、商店がぐんぐん大きくなって、中にズラズラと10個の新たなアイコンが現れた。
 ハートマークだとか注射だとか、どれも正にアイテムっぽい感じ。
 それぞれに意識を持っていくと、簡素な説明がなされる。

ハートマーク♡   ライフポイントを回復 5ポイント
注射器 どんな状況でもフルボッキ! 3ポイント
青の薬瓶 スキルポイント回復 5ポイント
ピンクの錠剤 惚れ薬 10ポイント
紫のカプセル 淫乱発情薬 15ポイント
虹色の杯 エリクサー 50ポイント
チンコから噴水 緊急射精 1ポイント
時計 時間停止 8ポイント
メガネ 透視 20ポイント
マント 透明人間 100ポイント

「なんじゃこりゃあー?!」
「いわゆる購買部、武器屋、怪しいおくすり屋さんなどゲームによって名称は様々だが、要するにアイテムストアではないかな? どうやら課金は出来ないようだが……」
「なるほど、それならとりあえず一にも二にもライフ回復だ!」

 僕が♡アイコンに意識を持っていくと、『交換しますか?』と言われたので、もちろんYes!
 すると、♡アイコンは左下転移していき、またもいつの間にか現れたダンボール箱みたいなアイコンの上が開いて、そこに吸い込まれて行った。

「このダンボール箱はアイテムボックスだよな?」
「そのように聞いているが……雄介殿、もうアイテムを買われたのか?」
「もちろん! ライフ回復薬と交換したのさ。今一番心配なのはライフゲージの減少だからね」

 ん? なんか宇津井の奴、ため息を吐いて首を左右に……。

「はぁ、雄介殿……お主は馬鹿か?」
「何でだよ! ライフ0になって死んじまったら元も後もないじゃんか?」
「とりあえずその♡を使ってみたまえ」
「は? まだ3ポイントしか減ってないのに使うわけ無いじゃん! これは2日後にこのままペースで減り続けて残り1ポイントに成ったときの為に取っておくんだい! そしたらまた5ポイント位は溜まってるだろうから、また♡を買い足して……」
「雄介殿♡ その♡、おそらく1ポイントしかライフを回復しないぞ♡」
「ハァ? なんでお前が分か……あっ……」

 その時になって僕は、何のために宇津井を訪ねたのかを思い出した。
 先に相談に来ていた奏と同じで、重度の美少女ゲームオタクのこいつに聞けば、この厄介なゲームのアルゴリズムなり攻略なりに何かしらの知見を提供してくれるかも知れないと思ったからだ。
 しかもこいつは先週ずっと、奏に対してこのデスゲーム? の攻略に手を貸していたわけで……。

「あのいけ好かない小僧も最初、ポイントストアで初めに♡に交換しようと考えてたらしいが、吾輩が却下してやったのだ」
「まって……じゃあさ、奏は♡を交換はおろか使ったことすらない?」
「YES」
「なのに何で1ポイントしか回復しないって判るんだよ?」
「雄介殿、吾輩はおそらく1ポイントしか回復しないと申したのだか? ただし、吾輩としては99.9パーセント確信しているがな!」

――ババンッ! ギャァァァ!!――

「おい! スマホ操作して変な効果音だすなや!」
「ノリが悪いオタクは今時、オタサーにすら入れてもらえないぞ? 雄介殿……」
「それより、1ポイントしか回復しないと何故言い切れる?」
「このゲームは言葉の解釈をよくよく見ないといけない。例えばクエストの対象として性的対象とうたっているのは何故だと?」
「それはそのまんまの意味なんじゃないの? 自分が性的に興奮させられる対象?」 
「このゲームは己がチンピクする対象、少なくともその可能性のある相手のみを指定するために性的対象という言葉を使用している。ちなみに後々性的対象という言葉は出てこなくなる」
「どういうこと? 好みじゃない相手にエッチなことさせられるのか?」
「そういうわけではないが、性的対象でなくても攻略対象に適合するということなのだろう。あのいけ好かない金髪の小僧に実験させてみたのだが、老女に手コキで射精させられてもクエストクリアになったのは収穫だったわい」
「はっ?! それ一体全体どうしたらそんな状況になんの? 奏ならわざわざお婆さん相手にエッチなことしなくても……。てか! それとライフが1しか回復しないのにどんな関係が?」
「言葉に注意すれば、ライフポイントを回復といってもどれだけ回復するか説明されていない。ならば最低の1ポイントだけ回復だと思って差し支えない。クエストでオッパイを揉めと言われても一回だけでクリア出来るようにな。ただし相手が性的興奮を覚えるまでとなっていたら回数は関係ないがな」

「そんで、宇津井が考える交換すべきアイテムはなんなんよ?」
「序盤でもっとも必要なのは緊急射精のアイテムだな」
「何でさ? 僕はごくごく普通の健康的な(性欲を持て余す)男子大学生だぞ? ちなみに別にインポでも遅漏って訳でもないぞ?(早漏気味だけどな!)」
「雄介殿かいくら性欲旺盛なマスカキザルだとしても、経験値とボーナスポイントを稼ぐために、毎日何度も射精するのは困難であろう?」
「は? 何言ってるの宇津井。デイリークエストは3つだけだし、全部が射精を必要としているわけじゃないじゃんか! まぁ、日に3回なら頑張ればナントカ……」
「もしかして雄介殿……」
「なんだよ?」
「射精の度に経験値とボーナスが最低1ポイントずつ入ることを知らないで御座るか?」
「えええええええええええええええええ?!」
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