エッチなデイリークエストをクリアしないと死んでしまうってどういうことですか?

浅葱さらみ

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二日目

第9話

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 つまりは、クエスト以外に今朝、玖瑠美で射精してたから1ポイント入って、合計5ポイント溜まってたわけだ。
 あの時は、あまりの異常事態に幾ら賢者モードになっていたとはいえ、気づくことが出来なかったのだ。
 その後、午後の講義が始まるまで宇津井と今後の対策を検討し合った。
 宇津井の考える攻略法は、とにかく出来るだけオナニーで射精回数を稼ぎ、もうこれ以上無理となったところで緊急射精を使用するというものだ。
 一般的なRPGゲームのようにレベルアップするとライフがフル回復するそうなので、もし緊急射精アイテム5個と交換していれば少なく見積もっても経験値が10ポイントに到達してレベルアップ! ライフの問題も解決していたはず……。

「ハァ~しくったぁ……」
「何をシコッたの? て、シコッたってなに?」
「わわっ! 香澄先輩!?」

 放課後、構内のベンチで一人塞ぎ込んでいた僕を香澄先輩が下から覗き込んできたのだ。

「しくった! ですっ! しくじりをしてしまったって意味ですよ!」

 いや、これから帰ってシコるの頑張らなきゃとは思っていたけれど……。

「しくじり? そんなに落ち込むほどのしくじりって何? 何? 教えてユウくん」

 香澄先輩は隣に腰掛けると、僕の腕に手を回し彼女の豊満なオッパイが押し付けられる形に……。
 
「えっ? えっ?」

 いつも無防備な先輩だけど、こんなラッキースケベ案件は初めてだぞ?!
 やはり、これはゲームの影響なのか?
 これだけ近いと先輩から漂ってくる何とも言えない甘ったるい香りが媚薬のように僕の股間を刺激してくるし!

「宇津井くんから聞いたよ。親友を亡くしたんだよね?」
「ええ……まぁ……そうっすね」

 いつもニコニコしている先輩が、普段は見せたことのない悲しそうな顔で僕を見つめていた。
 涙をためた大きな瞳がウルウル輝いて、真剣なのに何処か幼女みたいな可愛らしさを醸し出している。

「私に出来ることがあったら何でも言ってね雄介くん」 

 じゃあオッパイを揉ませてくださいなんて口が裂けても言えんしなぁ……。
 妹のちっこいサクランボより、だんぜん香澄先輩のメロンの方が……。
 そんなことを考えているうちに、僕の息子もボルテージ120パー超えになり、角度の方も……。

「うっ……」

 僕は堪らず彼女の腕を振り払って前屈みにならざる負えなかった。
 だって、ギンギンに勃起したアレを香澄先輩に見られるわけにはいかんのですから!
 と、何故か隣から聞こえてきた微かなすすり泣き。

「うぅぅ……グスん……ユウくん……ゴメンね。デリカシー無いよね私……うぅぅ」
「えっ?! えっ?!」

 ガバッと上体を起こし、香澄先輩の方に視線を向けると、そこにはあふれる涙を拭う先輩の姿が!
 こりゃ、勃起どころの騒ぎじゃねぇぜ旦那!

「あっ……ゆうっ……すけ……くんっ」

 先輩は真っ赤に腫らした瞳で僕の方に振り向いた。
 何故なら、すっかりパニック状態の僕は、普段なら絶対しないというかできない事……つまりは涙を拭う先輩の手を両手で包み込むように掴んだのだ。

「先輩、心配してくれて有難うございます。香澄先輩の優しさについウルッと来ちゃって、その……見られるの恥ずかしいから……」
「そうだったんだ……。私、早とちりして……ユウくんに嫌われちゃったのかなって」
「そんなこと絶対にありえません! 香澄先輩を嫌いになるなんてありえないっすよ!」
「うふふ……」

 先輩は泣き腫らして少し赤くなった顔に聖母の微笑みを浮かべた。
 その神々しさに思わず「うわ~」とか声が漏れそうになったけど何とか我慢した。
 それにしても、こんな間近で聖母の微笑みを堪能できるなんて!
 しかも、先輩のスベスベな手を握ったまま……。

「あっ! すみません!!」
「離しちゃ、だめっ」
「はい?」
「ユウくんと手を取り合って見つめ合うなんて、君と出会ってここ数か月で初めてのことなんだもん。ねぇ、ほら……」

 先輩は離した手を逆に握り返し、彼女の胸元へと僕の手を導いていく。

「か、かかかすみっ……せせんぱい?!」
「ねぇ、ドキドキしてるの判る?」
「あわわ……」

 これは夢?
 憧れのオッパイ……もとい、憧れの香澄先輩のオッパイにオッパイにー!
 僕の手が触れているー!!
 真ん中の心の臓に合わせてるのに、あふれるオッパイの感触が右手中指第2関節より下から右側面全体に、下のブラのワイヤー含めて感じられるー!!!
 ちなみに心の臓のドキドキはあまりよくわからなかったです。

「ユウくん。私はいつだってユウくんの為なら何でもするから……ね?」
「だ、だ、だ……」
「だ、だ?」

 だったらオッパイ揉ませてくださいとは言えねぇ……。
 しかし、これ! もう、揉んでると言っても差し支えないのではなかろうか?
 でも、表示を見る限りクエストクリアにはなってねぇ。
 手を離すときに、わずかばかり指を曲げればバレないで揉むことにならないだろうか?
 それかこう……ちょっと手首を回して……。
 と、少し小指の辺りに意識を持って行ったときにピクンと痙攣が!

「ひゃんっ!」

 先輩は僕の手を放すと同時に自らの胸に手を添えた。
 突然のことで、僕は先輩の胸を揉むことが出来なかった。
 なんか、小指の痙攣で変なところを刺激したのだろうか?

――クエスト2 性的対象の胸を揉む――クリア!

「えっ?!」

 アレで良かったの?
 ほんのチョット、指が動いただけじゃん!
 なんかもっと、豊満な胸を鷲掴みにして堪能するとかじゃなくて?
 しかも先輩、みるみるうちに先程よりも顔を真っ赤に染めて……。

「ユウくんのエッチ……」

 と言い残し、涙目で僕を睨んだあと彼方へと駆けていってしまった。

-----------------------------
※香澄京香サイド

「はぁ~ビックリしちゃったぁ~!」

 せっかく、ユウくんを私のペースに引き込んで、もうちょいでキスまで持ち込めそうだったのになぁ~。
 何なのよ!
 あのテクは?!
 小指の先でピンッと乳首を弾かれただけなのに、体の芯に雷を落とされたみたいに快感が貫いて……。

「ほんと、ビックリしすぎておしっこ漏らしちゃうかと思った」

 雄介くんって、見るからに童貞丸出しなのに本当は凄腕ヤリチンのテクニシャンなのかなぁ?
 それとも、大好き過ぎる相手に触られたからイッちゃったのかなぁ?
 ユウくんが童貞じゃなかったらガッカリだけど……でもでも、私のオッパイ腕絡み攻撃で勃起したオチンチンをバレバレなのに必死に隠そうとしてたところは、ヤッパ童貞丸出しとしか思えないんだけどなぁ~。

 はぁ~今夜はパパ活だけど、食事だけ相手してからバックレよう。
 だって、ユウくんからキモチくさせられた想いを汚したく無いもん。
 さてと! 帰ったらちゃんと寝る前に体を清めてから今日のこと思い出しオナニーしよっと!
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