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三日目
第16話
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ピンサロを後にした僕は、お昼前に大学へと戻ってきた。
午前中の講義はすっぽかしちゃったけど、命が助かったんだから良しとしよう。
lv2(童貞)
lp12
sp6
経験値14
ボーナス13
これが現在の僕のステータスだ。
デイリークエスト2をクリアしたことで経験値が6ポイント入り、ライフポイントとスキルポイントが全回復、尚且つ最大値がそれぞれ2と1ポイントも増えたのだ。
今までより経験値が多いんじゃね? と、思ったかもしれないけど、これにはちゃんと理由がある。
経験値の内訳はクエストクリアの2ポイントに射精が2回の2ポイントの計4ポイントは今までと同じだけど、これに追加してフェラチオされたことも加点要因だそうで2ポイント余分に入ったのだ。
因みにフェラチオは一日に何度されても最初の2ポイントだけということだ。
「はぁ、クレハちゃん……」
僕はピンサロ嬢のクレハちゃんに貰った名刺を見返しながらため息をついた。
――ハロー! クレハでいっぱいきもちくなってくれた? クレハはお兄さんのおきっきいオチンチンで遊べて超楽しかったヨ! 今度はアーシの事もきもちくしてねんっ! 来週は水金日が出勤日だよ! 待ってるからねぇ~!! byクレハ♡――
「はぁ、クレハちゃん……」
今いる学食にたどり着くまでに蛍光ペンで書かれたメッセージを読み返したのは何度目だろうか?
金髪ギャルなのにやさしくて、一生懸命ご奉仕してくれたクレハちゃん。
妹の乱暴なやり方とは違ってプロフェッショナルだよなぁ~。
などと、僕は読み返す度にピンサロでの行為を思い出し噛みしめていた。
色々慌ただしくてキスは出来なかったけど、週末にバイト代が入ったら彼女に僕のファーストキスを捧げよう。
「おやおや、ずいぶんとお楽しみだったみたいですな! 雄介殿」
「げっ……宇津井! なんでいんだよ? お前、学食では食べない主義とか言ってなかったか?」
「別に拙者は昼食を摂りに来たわけではない。雄介殿がそろそろ帰って来たであろうと思ってやって来たのであるぞ? それで、初ピンクサロンはどうでござったか?」
「こらっ! 声が大きいって! そんなことここで聞くもんじゃないだろ?」
せっかく一人でクレハちゃんにご奉仕してもらった余韻に浸ってたのに、こいつの所為で台無しである。
「何を言ってるのでござるか雄介殿! 拙者が貸した千円を使って性的サービスをする風俗店に行ったのだから! 我に聞く権利は有るのであるぞ!」
「分かったから! 部室行こう!」
「いや、それには及ばぬ。拙者も色々と忙しいのだ。しかし、これからの事も色々と対策を練らねばならん訳であるからして、放課後に来られよ」
「お、おう……」
「ではサラバッ!」
放課後、部室に向かうとそこには不釣り合いな先客がいた。
「雄介くん……」
「咲良?! どうして?!」
瞳をウルウルさせながら顔の前で祈る様に手を組む咲良がそこにいた。
まさに掃き溜めに鶴という例えそのもの、彼女の神々しさはあまりにも場違い過ぎていた。
「雄介殿の今後を考えて、来てもらったのだよ」
「えっ?」
「どうして話してくれなかったの?」
そう言うと、咲良は僕の目の前まで近づいてきた。
「宇津井さんが話してくれたの。その……奏くんと同じなんでしょ?」
「そ……それは……」
「もう、誰も大切な人を失いたくないの! だから……」
「だから?」
「わ……わたしと……その……あのっ……わたしとせ……セッ……うぅぅ」
徐々にしどろもどろになる咲良。
もしかして、もしかすると! 鈍感な僕だって彼女が何を言おうとしているか判るぞ!
「咲良っ……! それ以上言わないでくれ!」
死なない為とはいえ、いくらなんでも大好きな人に情けでセックスさせてもらうなんて有り得ない!
そりゃあ、
「でも、私とセックスしないと死んじゃうんでしょ?」
「え? セックスしないとライフポイントが削られるのは確かだけど、別に咲良とじゃなきゃダメって訳じゃ……」
「でもでも! 奏くんは、亡くなる直前に「咲良じゃなきゃダメなんだ! 好きな人とやらないと死んでしま……あっ!」
「咲良サン?」
「あああああ! 私ったら! そうだよね。好きな人とじゃなきゃダメなんだよね。何考えてたんだろ私……。雄介くんは好きな人が別にいるはずだもの」
「そんなことない! 咲良のこと好きだよ!」
「へっ?!」
「えっと! そうじゃなくて、友人として好きってことでして! それに他に好きな人なんて僕いないし! あっそれにさ! 今のところ別のクエストをクリアしていけばポイントは何とかなりそうだし! それと別にセックスする相手は……」
「おっと! ところで雄介殿、今日のクエストは何だったかな?」
「デイリークエストはキスとフェ……って咲良の前で何言わせるんだよ宇宙人!」
「宇津井さんから詳しく聞いていたけど、その日々の課題を達成していけば大丈夫なのよね?」
「ま、まぁ……今のところは……そう……だよ?」
「ところで雄介殿! 先ほど聞き逃したでござるが、ピンサ……ふががっ?!」
「おまっ! 状況考えろっ! この異常者がっ!」
「雄介くん。その今日の課題……デイリークエスト? は、もう達成したの?」
「えっと、一つはクリアしたけど……まだもう一つの方が……」
「じゃあ、今日誰かとキスしたんだね」
「いやっ! してないしてない! クリアしたのはもう一つの方で」
「もう一つって、フェなんとか? 良く聞き取れなかったんだけど、いったいそのクリアした方の課題ってなぁに?」
なぁにって、そんなんピンサロ行ってフェラチオしてもらったなんて言えるわけないじゃないですかっ!
取りあえず、フェのつく言葉で誤魔化そう。
「ああ! それはフェイスを褒める! ってクエストでさ! 今朝、妹に今日も可愛い顔してんなって言ったらクリア出来たんだ!」
「フェイスを褒めるとはまたおかしな日本語でござるな?」
「お前は黙ってろ! ともかく、それで今日は大丈夫だから」
「でも、課題をその日のうちにクリアしないとペナルティが有るんでしょ?」
「そ、それはそうだけど……だからって軽はずみにセックスするわけには……」
「雄介くんそっちじゃなくて、キスの方……。今日のうちにキスしないとダメなんじゃない?」
「確かにライフが1ポイント減るのは嫌だけど、まだ余裕があるし……」
「そんなのダメだよ!」
「え? え?」
「少しでも減点要因を減らさしていかないと、後々大変なことになるかもしれないじゃない。それに…………だからっ!」
「だから?」
「私がキス……してあげる」
「へっ?!」
「駄目かな……私じゃ?」
「いやいやいやいや!」
「やっぱり私なんかじゃダメだよね」
「そういう意味のいやじゃなくてっ! 咲良とキス出来るのが嫌なんて男は世界中探したって居ないよ! ただ、そこまでしてもらうのは悪いっていうか……」
「確かにちょっと恥ずかしいけど、外国では普通に挨拶代わりにキスしたりするじゃない? だから、そこまで深く考える必要ないと思う」
「そうでござるぞ雄介殿! 大の大人がキスくらいでギャーギャーわめいているのは恥ずかしいでござるぞ?」
「お、おまえって奴は……」
「ねぇ、目をつむって……雄介くん」
「え? 君からするの?!」
「雄介くんはまだそういうことしたことないって宇津井さんから聞いてるし。それに、キスは奏くんといっぱいしたことあるから慣れてるし……」
キスは奏くんといっぱい……キスは奏くんといっぱい……。
彼女の言葉が頭の中でリフレインする。
そりゃあ分かってたことだけどさぁ~、こうして本人の口から言われるとショックなのよ……。
やっぱネトラレ物は僕の趣味に合わないや。
などと、意識が別の場所へと漂っていると。
「それじゃあ……私が目を瞑るから、雄介くんがキスして」
と言って僕の方へと首を持ち上げて、目を瞑り僅かに口元をすぼませたキス顔がそこにはあった。
「あ、ああ……」
ついうっかり、その姿態に見とれて呟いてしまった。
「ねぇ、早くして」
「う、うん」
僕は吸い寄せられる様に彼女の唇に己の顔を寄せていく。
口先に柔らかな感触を感じた瞬間。
――デイリークエスト1をクリアしました。――
今では聞き慣れたはずの機械的な声にビックリして、すぐに彼女から離れようと後ろに下がった拍子に足がもつれて尻餅をついた。
「雄介くん?」
「キスした瞬間にクリアしたからビックリしちゃって。あ、あははは……」
こうして、僕のファーストキスは一瞬で終了したのであった……。
午前中の講義はすっぽかしちゃったけど、命が助かったんだから良しとしよう。
lv2(童貞)
lp12
sp6
経験値14
ボーナス13
これが現在の僕のステータスだ。
デイリークエスト2をクリアしたことで経験値が6ポイント入り、ライフポイントとスキルポイントが全回復、尚且つ最大値がそれぞれ2と1ポイントも増えたのだ。
今までより経験値が多いんじゃね? と、思ったかもしれないけど、これにはちゃんと理由がある。
経験値の内訳はクエストクリアの2ポイントに射精が2回の2ポイントの計4ポイントは今までと同じだけど、これに追加してフェラチオされたことも加点要因だそうで2ポイント余分に入ったのだ。
因みにフェラチオは一日に何度されても最初の2ポイントだけということだ。
「はぁ、クレハちゃん……」
僕はピンサロ嬢のクレハちゃんに貰った名刺を見返しながらため息をついた。
――ハロー! クレハでいっぱいきもちくなってくれた? クレハはお兄さんのおきっきいオチンチンで遊べて超楽しかったヨ! 今度はアーシの事もきもちくしてねんっ! 来週は水金日が出勤日だよ! 待ってるからねぇ~!! byクレハ♡――
「はぁ、クレハちゃん……」
今いる学食にたどり着くまでに蛍光ペンで書かれたメッセージを読み返したのは何度目だろうか?
金髪ギャルなのにやさしくて、一生懸命ご奉仕してくれたクレハちゃん。
妹の乱暴なやり方とは違ってプロフェッショナルだよなぁ~。
などと、僕は読み返す度にピンサロでの行為を思い出し噛みしめていた。
色々慌ただしくてキスは出来なかったけど、週末にバイト代が入ったら彼女に僕のファーストキスを捧げよう。
「おやおや、ずいぶんとお楽しみだったみたいですな! 雄介殿」
「げっ……宇津井! なんでいんだよ? お前、学食では食べない主義とか言ってなかったか?」
「別に拙者は昼食を摂りに来たわけではない。雄介殿がそろそろ帰って来たであろうと思ってやって来たのであるぞ? それで、初ピンクサロンはどうでござったか?」
「こらっ! 声が大きいって! そんなことここで聞くもんじゃないだろ?」
せっかく一人でクレハちゃんにご奉仕してもらった余韻に浸ってたのに、こいつの所為で台無しである。
「何を言ってるのでござるか雄介殿! 拙者が貸した千円を使って性的サービスをする風俗店に行ったのだから! 我に聞く権利は有るのであるぞ!」
「分かったから! 部室行こう!」
「いや、それには及ばぬ。拙者も色々と忙しいのだ。しかし、これからの事も色々と対策を練らねばならん訳であるからして、放課後に来られよ」
「お、おう……」
「ではサラバッ!」
放課後、部室に向かうとそこには不釣り合いな先客がいた。
「雄介くん……」
「咲良?! どうして?!」
瞳をウルウルさせながら顔の前で祈る様に手を組む咲良がそこにいた。
まさに掃き溜めに鶴という例えそのもの、彼女の神々しさはあまりにも場違い過ぎていた。
「雄介殿の今後を考えて、来てもらったのだよ」
「えっ?」
「どうして話してくれなかったの?」
そう言うと、咲良は僕の目の前まで近づいてきた。
「宇津井さんが話してくれたの。その……奏くんと同じなんでしょ?」
「そ……それは……」
「もう、誰も大切な人を失いたくないの! だから……」
「だから?」
「わ……わたしと……その……あのっ……わたしとせ……セッ……うぅぅ」
徐々にしどろもどろになる咲良。
もしかして、もしかすると! 鈍感な僕だって彼女が何を言おうとしているか判るぞ!
「咲良っ……! それ以上言わないでくれ!」
死なない為とはいえ、いくらなんでも大好きな人に情けでセックスさせてもらうなんて有り得ない!
そりゃあ、
「でも、私とセックスしないと死んじゃうんでしょ?」
「え? セックスしないとライフポイントが削られるのは確かだけど、別に咲良とじゃなきゃダメって訳じゃ……」
「でもでも! 奏くんは、亡くなる直前に「咲良じゃなきゃダメなんだ! 好きな人とやらないと死んでしま……あっ!」
「咲良サン?」
「あああああ! 私ったら! そうだよね。好きな人とじゃなきゃダメなんだよね。何考えてたんだろ私……。雄介くんは好きな人が別にいるはずだもの」
「そんなことない! 咲良のこと好きだよ!」
「へっ?!」
「えっと! そうじゃなくて、友人として好きってことでして! それに他に好きな人なんて僕いないし! あっそれにさ! 今のところ別のクエストをクリアしていけばポイントは何とかなりそうだし! それと別にセックスする相手は……」
「おっと! ところで雄介殿、今日のクエストは何だったかな?」
「デイリークエストはキスとフェ……って咲良の前で何言わせるんだよ宇宙人!」
「宇津井さんから詳しく聞いていたけど、その日々の課題を達成していけば大丈夫なのよね?」
「ま、まぁ……今のところは……そう……だよ?」
「ところで雄介殿! 先ほど聞き逃したでござるが、ピンサ……ふががっ?!」
「おまっ! 状況考えろっ! この異常者がっ!」
「雄介くん。その今日の課題……デイリークエスト? は、もう達成したの?」
「えっと、一つはクリアしたけど……まだもう一つの方が……」
「じゃあ、今日誰かとキスしたんだね」
「いやっ! してないしてない! クリアしたのはもう一つの方で」
「もう一つって、フェなんとか? 良く聞き取れなかったんだけど、いったいそのクリアした方の課題ってなぁに?」
なぁにって、そんなんピンサロ行ってフェラチオしてもらったなんて言えるわけないじゃないですかっ!
取りあえず、フェのつく言葉で誤魔化そう。
「ああ! それはフェイスを褒める! ってクエストでさ! 今朝、妹に今日も可愛い顔してんなって言ったらクリア出来たんだ!」
「フェイスを褒めるとはまたおかしな日本語でござるな?」
「お前は黙ってろ! ともかく、それで今日は大丈夫だから」
「でも、課題をその日のうちにクリアしないとペナルティが有るんでしょ?」
「そ、それはそうだけど……だからって軽はずみにセックスするわけには……」
「雄介くんそっちじゃなくて、キスの方……。今日のうちにキスしないとダメなんじゃない?」
「確かにライフが1ポイント減るのは嫌だけど、まだ余裕があるし……」
「そんなのダメだよ!」
「え? え?」
「少しでも減点要因を減らさしていかないと、後々大変なことになるかもしれないじゃない。それに…………だからっ!」
「だから?」
「私がキス……してあげる」
「へっ?!」
「駄目かな……私じゃ?」
「いやいやいやいや!」
「やっぱり私なんかじゃダメだよね」
「そういう意味のいやじゃなくてっ! 咲良とキス出来るのが嫌なんて男は世界中探したって居ないよ! ただ、そこまでしてもらうのは悪いっていうか……」
「確かにちょっと恥ずかしいけど、外国では普通に挨拶代わりにキスしたりするじゃない? だから、そこまで深く考える必要ないと思う」
「そうでござるぞ雄介殿! 大の大人がキスくらいでギャーギャーわめいているのは恥ずかしいでござるぞ?」
「お、おまえって奴は……」
「ねぇ、目をつむって……雄介くん」
「え? 君からするの?!」
「雄介くんはまだそういうことしたことないって宇津井さんから聞いてるし。それに、キスは奏くんといっぱいしたことあるから慣れてるし……」
キスは奏くんといっぱい……キスは奏くんといっぱい……。
彼女の言葉が頭の中でリフレインする。
そりゃあ分かってたことだけどさぁ~、こうして本人の口から言われるとショックなのよ……。
やっぱネトラレ物は僕の趣味に合わないや。
などと、意識が別の場所へと漂っていると。
「それじゃあ……私が目を瞑るから、雄介くんがキスして」
と言って僕の方へと首を持ち上げて、目を瞑り僅かに口元をすぼませたキス顔がそこにはあった。
「あ、ああ……」
ついうっかり、その姿態に見とれて呟いてしまった。
「ねぇ、早くして」
「う、うん」
僕は吸い寄せられる様に彼女の唇に己の顔を寄せていく。
口先に柔らかな感触を感じた瞬間。
――デイリークエスト1をクリアしました。――
今では聞き慣れたはずの機械的な声にビックリして、すぐに彼女から離れようと後ろに下がった拍子に足がもつれて尻餅をついた。
「雄介くん?」
「キスした瞬間にクリアしたからビックリしちゃって。あ、あははは……」
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