エッチなデイリークエストをクリアしないと死んでしまうってどういうことですか?

浅葱さらみ

文字の大きさ
18 / 109
四日目

第18話

しおりを挟む
「あっはぁぁあああ!!! おっきぃ! おっきぃよぅお兄ちゃん!」

 ベッドに横たわる玖瑠美が苦悶の表情で声を上げる。

「玖瑠美!」
「かはっ……お兄ちゃんのオチンチンが玖瑠美の膣内なかでパンパンだよぅ! お兄ちゃん私のおマンコ気持ちい?」
「はぁはぁ、最高だよ玖瑠美! もっと腰を動かして良いかい?」

 妹は快感に全身を強張らせながらコクコクと頷くのがやっとだ。
 僕はたまらず彼女の口に舌をねじ込みつつ、本能のまま腰を躍動させる。

「あっあっ……ああぁぁ!! なんかくりゅっ! 怖いよお兄ちゃん!」
「それはイクって言うんだよ玖瑠美」
「ああああぁぁぁぁぁんっ!!! あうっ! はぁああん!! これが……イクって事なの? きもちよすぎて怖いよっ! ぎゅっとしてお兄ちゃん! お兄ちゃんっ!!」

 背中に腕をまわし胴体を密着させて、妹とひとつになる。

「玖瑠美! お兄ちゃんももう出そうだっ!」
「はぁんっ! ああっ! 来てっお兄ちゃん! 私のおマンコにいっぱい! お兄ちゃんの赤ちゃん汁を出してぇ――!!!」
「えっあっ?! ゴム着けて無かったっけ?」
「何言ってるのお兄ちゃん、しっかり中出しして玖瑠美を孕ませるんでしょ?」

 ガバっと上体を起こし、慌てて妹の膣から愚息を引き抜こうとするも……。

「あっ! コラッ?! カニばさみされたら、外出し出来なっ……あっヤバい、で、出るっ……あっ、うああああああああ――!!!」

*********************************

「お兄ちゃん! どうかしたの?」
「えっ……あっ……玖瑠美、パジャマ着て……あれれ?」
「もう、寝ぼけて大声だすなんて近所迷惑だよ! てか、起きたんならさっさと朝ご飯作りなさいよ!」

 妹はぷんすかと頬を膨らませて部屋を出ていった。

「ふぅ……アレは夢だったか。てかあいつ、やっぱ昨日のことまだ……怒ってんだろうなぁ」

――来てお兄ちゃん……。玖瑠美の処女……奪って……いいよ。――

 昨夜、妹のその言葉に対して僕は、

「え? でも、お前中古なんじゃ?」
「はっ?」
「だって、おまえのおまんこ。見たところ処女膜ないみたいだし」
「はぁあああああああああああ????????」

 目を吊り上げ、すくっと立ち上がった玖瑠美。
 彼女は、その小柄な身体からは想像もつかないような怪力で僕の襟首を締め上げてきたのだ。

「ちょっ、ぐ……ぐるじぃ……」
「玖瑠美……中古じゃないもん! 処女膜無いのは、部活で激しい運動してたからだもん! それに、生理でも休めないから、タンポン使わなきゃだし! だから無いんだもん! この薄らバカ! 変態処女膜鑑定士! お兄ちゃんなんか一生童貞のまま自分でシコってろっ! このオナニーマスターのマスカキザルめがっ!! うえぇぇぇぇぇぇぇえええええんんんっ!!!」

 てなわけで、妹と関係しちゃう寸前で我に返った僕は今日も相変わらずの生命の危機にひんした童貞のままなのである。
 取りあえず現状把握するために、僕はいつものアレをとなえてみた。

「ステータスオープン!」

 lv2(童貞)
 lp9
 sp5
 経験値16
 ボーナス15
 アイテム ライフ1

 
「あれ? 経験値とボーナスが1ポイント多い……って、ああ……」

 僕はパンツから感じる湿った冷たさに、今朝のアレで夢精しちまったことを思い出した。

「とほほ……中学生じゃあるまいし」

 何とかシーツまでは濡らさなかったようで一安心。
 僕は気を取り直してデイリークエストをチェックすることに。

クエスト1 舌を絡めたキスをせよ
クエスト2 a.自らがフェラチオされて射精
      b.自らが授乳テコキされて射精
      c.自らがパイズリされて射精
      d.相手をクンニで絶頂させる
      e.相手を手マンで絶頂させる
      f.相手をフェラチオで射精させる 
      これらのうち2つ以上達成する
      なお、達成した分だけポイントが加算される
クエスト3 性的対象の膣に陰茎を挿入せよ

 何だか難易度が微妙に上がってないか?
 咲良や玖瑠美に頼める内容じゃないよ?
 ピンサロ行けば達成できそうだけど、今日はクレハちゃんの出勤日じゃないし、第一もうおらには金がねぇずら。
 出来れば避けたかったけど、僕に残された選択肢はもうアレしかないだろう。

「こりゃぁ、覚悟を決めないといけないな」


 という訳で、登校した僕は昼休みの時間にカフェテリアの一角で土下座をしていた。

「どうか一生のお願いでごぜえます! 何も言わずに僕に3万円お貸しくだせぇ!! 田中先輩!!!」
「雄介っ! 止めろって! 周りが見てっから!」

 普段はサークルで偉そうにしているが、公共の中では途端に借りてきた猫ならぬ借りてきた駄馬になる小心者の田中先輩。
 これだけ、学内で注目を集める状況に追い込めば、恥ずかしさに耐えられなくなり金をすんなり渡すはず。
 なにせこいつの実家はそこそこ金持ちらしく、こんなアキバ系の見た目なのに三軒茶屋に2LDKのマンションを借りてもらっているのだ。

「先輩、競馬ではいつも一レースに数万賭けるっておっしゃられていたじゃないですか! バイト代が出たら即かえしますんで! どうか、お願いします!」
「分かったから! 取りあえず土下座は止めよう! なっ?」
「ありがとうございます! 先輩! あなたは神だっ!!」

 僕はすかさず膝立ちになって田中先輩の両手を掴んだ。

「いや、土下座を止めろって言ってるだけで、金を貸すとは……」
「はぁ? 何言ってんですか先輩! 漢に二言にごんはないでしょう?」
「ちょっ、顔ちかいって!」

 くっそ、下手に出ていたらいい気になりやがって!
 引いてダメなら押してみろ! と、僕は田中に圧を掛けるも、奴は中々首を縦に振らない。
 もう田中はあきらめて、バイト代の前借り頼むしかないのだろうかと考えていたところ、どこからともなく現れた香澄先輩が割り込んできた。

「もう、見てらんない。ユウくん、行きましょう」
「えっえっ……でも、もう少し粘れば……」

 香澄先輩は僕の腕を引き寄せて、ピッタリ寄り添う形で僕を廊下へ連れ出した。
 カフェテリア中の野郎どもから痛い視線が集中したのはいうまでもない。
 人気のない廊下の隅まで連れていかれ、やっと僕は解放された。
 僕の方に向き直った香澄先輩は、いつもの上目遣いで見上げて来て……。

「で、何に使うの?」
「うっ!? それ……は!」

 童貞を捨てるためにソープランドに行く資金だなんて、香澄先輩に言えるわけないじゃないですか!
 口ごもる僕を、ジロジロとかわいいお顔で見つめてくる先輩。

「まぁ、いいわ。私が貸してあげるよ」
「そんな! わ……」

 るいですよといい終わる前に、彼女の人差し指が僕の唇を塞いでしまう。
 唇から指を放し、ガサゴソと抱えていた革製トートバックを掻きまわして封筒からお札を三枚、取り出してきた香澄先輩。
 何か、封筒の中身、分厚い札束に見えたんだけど見間違えだろうか?

「わたし、どんなときもユウくんの味方だから」

 そんなこと言われて渡されたんじゃ、返す言葉も見つからないじゃないですか! 香澄先輩……。

「ありがとうございます先輩。このお金は大切に使わせていただきます。もちろん、バイト代が入ったらすぐに返しますんで!」

 こうして僕は、あこがれの先輩に借りたお金で初体験するため、一路ソープランドへと向かうのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?

宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。 栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。 その彼女に脅された。 「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」 今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。 でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる! しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ?? 訳が分からない……。それ、俺困るの?

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...