22 / 109
五日目
第22話
しおりを挟む
――30メートル先、左方向です――
天の声にナビゲーションされるまま、深夜の風俗街を駆け抜ける。
やがて、狭い路地に面してラブホテルが建ち並ぶ薄暗く淫靡な空気漂うエリアに出た。
――20メートル先、右方向から性的対象が接近中です――
右に現れた路地に飛び出し、僕は叫んだ。
「先輩! 香澄先輩!!」
「えっ?!」
香澄先輩は僕を見とめると、目を見開き口元を両手で抑えた。
固まる彼女の代わりに、横にいたスーツ姿の中年男が口を開く。
「京香ちゃん何これ?」
「お……お前こそ誰だよっ!」
「はっ? 舐めた口きいてんじゃねぞガキがゴラァ!」
「ええぇぇ……?!」
無害そうな細身の中年サラリーマンに見えた男が、目を吊り上げて僕の胸倉を締め上げてきた。
「止めて! 松野さん! ユウくんに酷い事しないで!!」
「何? カレシなの京香ちゃん?」
「た……ただの、こ、後輩っだっ!」
僕が代わりに答えてやると、オッサンは僕を突き飛ばすように放した。
「ああ! ストーカーって奴か? どうせ、一発やらせてもらって勘違いしたんだろお前? 残念ながら、俺が京香ちゃんを囲ってっからよぅ!」
「止めて! 松野さん!!」
「囲ってる??」
「今風にいうとパパ活? 京香ちゃんはオジサンのお金とオチンチンが大好きなんだわ! お前、見るからに貧乏そうだし、京香ちゃんと付き合おうなんて百年はえぇよ!」
「……なわけないだろ」
「はっ? 現に今からラブホで一晩中、愛し合うところなんだよ! バーカ!!」
「オッサンひとりが相手なわけないだろ。経験人数146人。経験人数を詳しく見ると、ぜんぶ相手の顔も分かるんだ。ほとんどオッサンか冴えない奴ばっかで、来る前はデリヘルか何かやってんのかなって……」
性的対象レーダーで確認した香澄先輩の性経験――一つの例外を除いて他全てが売春によるものだった。
カレシが居たとか聞いたことは無かったけど、まさか処女なわけないようなと期待してた昔の自分が恥ずかしい。
でも、金で身体を売ってたなんて……さっきまでソープランドにいた僕が思うのもおこがましいが……。
けれども、あこがれの先輩がそうだなんて信じたくなかったのだ!
だから、僕はこの目で間違いだということを確認してやろうと……。
「ちょちょ……何言ってんくれてんのユウくん?!」
「え? 京香ちゃん、俺だけだって言ったじゃん!」
「きゃっ! 止めて!」
「どんだけつぎ込んだと思ってんだよクソアマ! 予定が合わないとか言っときながら、裏でパコパコしてたんかっ! 返せよ! 俺の金返せ!!」
「止めろって! オッサンみっともないぞ!」
僕はもみ合う二人の間に割って入り、引き離す。
「取りあえずここは逃げて、香澄先輩!」
「はぁ? 元はといえば、ユウくん……テメェがベラベラ有ること無い事さえずったからだろがっ!」
「ええぇぇ……」
なんて事でしょう!
あの優しい癒し系の権化のような香澄先輩が口汚い言葉を吐き捨てたのだ!
しかもその顔は、普段の大日如来のような仏顔とは違って、まるで運慶の金剛力士像。
僕はマジでオシッコちびりそうになった。
怒りの治まらない金剛さま……じゃなくて香澄先輩の矛先はオッサンへ。
「松野! オメェも月40万くらいでしみったれた事抜かしてんじゃねぇ! 本気で囲うなら港区にマンションくらい用意してから言えや! たかだか3店舗で多角経営とかほざいてる零細で、いっぱしの実業家気取りしてるようじゃ無理だろうがなっ! ハッ!!」
「そんな、酷いよ京香ちゃん! 今どき珍しいくらい純粋な子だと思ってたのに……うわーん!」
松野とかいうオッサンは、泣きながら走り去った。
やはり、知るべきじゃなかった……。
・香澄 京香(かすみきょうか)
・21歳(20xx年4月14日生)
・女
・身長153cm 体重52kg B98W64H92
・経験人数146人(回数1342)
・初体験 20xx年4月14日(12歳)香澄孝允(義父・レイプ)
・着床回数2(流産・堕胎)
・淫乱度26
人にはそれぞれ秘密があって、そんな過去があるなんてまったく感じさせずに生きている。
先輩の真実を掘り返して、いったい何になるのだろう?
先輩のパパ活の邪魔をして、それがいったい何になる?
浅はかな僕は感情的になって彼女を傷つけてしまった。
謝る言葉すら見つからない……。
自己嫌悪に頭を抱え僕はラブホ街の路上でしゃがみ込むしかなかった。
「ねぇ、ちょっと!」
そんな僕の頭に、香澄先輩の手が差し伸べられ……髪を鷲掴みして無理やり引っ張り上げられた!
「痛たたたたたたた!!!」
「ねぇ、ユウくん♡」
無理やり引っ張り上げられた僕の眼前に、普段見るやさしい笑顔の香澄先輩の顔が。
「何でしょう?」
「ちょっと、顔貸せ♡」
「ひ――っ?!」
********************************
「先にシャワー浴びてくるから」
「はい!」
バスルームへ向かう香澄先輩を直立不動で見送る。
先輩に「顔貸せ♡」と言われて、連れてこられたのは先ほどの現場からすぐのラブホテル。
ロビーの壁面に設置された部屋の選択パネルを前に、
「えーとっ♡ どの部屋が良いかなぁ~ユウくん?」
「あの宿泊一万円って、持ち合わせが……」
「じゃあこの部屋にしよぅっと!」
写真下部のボタンを押すと、エレベーター上のランプが点滅。
腕を組む香澄先輩に引っ張られ、エレベーターで目的階へ、そこから扉上のランプが点滅する部屋へと入ったのだ。
生まれて初めて入ったラブホテル。
思ってたより、普通のシティホテルみたいだな――という第一印象。
しかし注意深く観察すると、窓にボードがはめ込まれて外が見えないとか、入り口横に自動精算機があったり、ベッドボードにコンドームがあったり……。
「はぁ、取りあえずテレビでもつけるか」
僕はベッドに腰を下ろし、リモコンのスイッチを入れた。
『あんっ! あんっ! あんっ! いやっ! ダメもっと!!』
「うわわわ?!」
いきなり大音量のAVが流れだし、慌てて電源ボタンを再度おす。
「はぁ、何やってんだろ僕は……」
僕はベッドにひっくり返り、ため息をついた。
先輩に連れられるままラブホに入っちゃったけど、話すだけならファミレスやカラオケボックスでも良かったんじゃないだろうか?
何だかHな期待も無いわけじゃないけど、ついさっき4発も抜いてきたばかりだし、完璧賢者モードで……あれれれれ??
ちょっとエロい事を考えただけなのに、僕のムスコは溜まりまくりの中坊並みにムクムクと勃ちあがってきたのだ!
「痛ててててっ! どうなってんだ?! 日付が替わったら完全復活するんか?!」
身体をくの字にしてチンポジを直していると、扉の開く音が聞こえてきた。
「ふぅー、さっぱりしたぁ~♡」
声がした方へ振り向くと、そこには白いバスローブに身を包んだ湯上りの香澄先輩。
具が見えるんじゃないかというほど短い丈から露出する豊かな太腿《ふともも》。
大きく開けた胸元では、ピンクに茹で上がった瑞々しい双丘が今にも爆発しそうにタプタプしている。
僕はくの字の角度をさらに深くせざる負えなかったのはいうまでもない。
天の声にナビゲーションされるまま、深夜の風俗街を駆け抜ける。
やがて、狭い路地に面してラブホテルが建ち並ぶ薄暗く淫靡な空気漂うエリアに出た。
――20メートル先、右方向から性的対象が接近中です――
右に現れた路地に飛び出し、僕は叫んだ。
「先輩! 香澄先輩!!」
「えっ?!」
香澄先輩は僕を見とめると、目を見開き口元を両手で抑えた。
固まる彼女の代わりに、横にいたスーツ姿の中年男が口を開く。
「京香ちゃん何これ?」
「お……お前こそ誰だよっ!」
「はっ? 舐めた口きいてんじゃねぞガキがゴラァ!」
「ええぇぇ……?!」
無害そうな細身の中年サラリーマンに見えた男が、目を吊り上げて僕の胸倉を締め上げてきた。
「止めて! 松野さん! ユウくんに酷い事しないで!!」
「何? カレシなの京香ちゃん?」
「た……ただの、こ、後輩っだっ!」
僕が代わりに答えてやると、オッサンは僕を突き飛ばすように放した。
「ああ! ストーカーって奴か? どうせ、一発やらせてもらって勘違いしたんだろお前? 残念ながら、俺が京香ちゃんを囲ってっからよぅ!」
「止めて! 松野さん!!」
「囲ってる??」
「今風にいうとパパ活? 京香ちゃんはオジサンのお金とオチンチンが大好きなんだわ! お前、見るからに貧乏そうだし、京香ちゃんと付き合おうなんて百年はえぇよ!」
「……なわけないだろ」
「はっ? 現に今からラブホで一晩中、愛し合うところなんだよ! バーカ!!」
「オッサンひとりが相手なわけないだろ。経験人数146人。経験人数を詳しく見ると、ぜんぶ相手の顔も分かるんだ。ほとんどオッサンか冴えない奴ばっかで、来る前はデリヘルか何かやってんのかなって……」
性的対象レーダーで確認した香澄先輩の性経験――一つの例外を除いて他全てが売春によるものだった。
カレシが居たとか聞いたことは無かったけど、まさか処女なわけないようなと期待してた昔の自分が恥ずかしい。
でも、金で身体を売ってたなんて……さっきまでソープランドにいた僕が思うのもおこがましいが……。
けれども、あこがれの先輩がそうだなんて信じたくなかったのだ!
だから、僕はこの目で間違いだということを確認してやろうと……。
「ちょちょ……何言ってんくれてんのユウくん?!」
「え? 京香ちゃん、俺だけだって言ったじゃん!」
「きゃっ! 止めて!」
「どんだけつぎ込んだと思ってんだよクソアマ! 予定が合わないとか言っときながら、裏でパコパコしてたんかっ! 返せよ! 俺の金返せ!!」
「止めろって! オッサンみっともないぞ!」
僕はもみ合う二人の間に割って入り、引き離す。
「取りあえずここは逃げて、香澄先輩!」
「はぁ? 元はといえば、ユウくん……テメェがベラベラ有ること無い事さえずったからだろがっ!」
「ええぇぇ……」
なんて事でしょう!
あの優しい癒し系の権化のような香澄先輩が口汚い言葉を吐き捨てたのだ!
しかもその顔は、普段の大日如来のような仏顔とは違って、まるで運慶の金剛力士像。
僕はマジでオシッコちびりそうになった。
怒りの治まらない金剛さま……じゃなくて香澄先輩の矛先はオッサンへ。
「松野! オメェも月40万くらいでしみったれた事抜かしてんじゃねぇ! 本気で囲うなら港区にマンションくらい用意してから言えや! たかだか3店舗で多角経営とかほざいてる零細で、いっぱしの実業家気取りしてるようじゃ無理だろうがなっ! ハッ!!」
「そんな、酷いよ京香ちゃん! 今どき珍しいくらい純粋な子だと思ってたのに……うわーん!」
松野とかいうオッサンは、泣きながら走り去った。
やはり、知るべきじゃなかった……。
・香澄 京香(かすみきょうか)
・21歳(20xx年4月14日生)
・女
・身長153cm 体重52kg B98W64H92
・経験人数146人(回数1342)
・初体験 20xx年4月14日(12歳)香澄孝允(義父・レイプ)
・着床回数2(流産・堕胎)
・淫乱度26
人にはそれぞれ秘密があって、そんな過去があるなんてまったく感じさせずに生きている。
先輩の真実を掘り返して、いったい何になるのだろう?
先輩のパパ活の邪魔をして、それがいったい何になる?
浅はかな僕は感情的になって彼女を傷つけてしまった。
謝る言葉すら見つからない……。
自己嫌悪に頭を抱え僕はラブホ街の路上でしゃがみ込むしかなかった。
「ねぇ、ちょっと!」
そんな僕の頭に、香澄先輩の手が差し伸べられ……髪を鷲掴みして無理やり引っ張り上げられた!
「痛たたたたたたた!!!」
「ねぇ、ユウくん♡」
無理やり引っ張り上げられた僕の眼前に、普段見るやさしい笑顔の香澄先輩の顔が。
「何でしょう?」
「ちょっと、顔貸せ♡」
「ひ――っ?!」
********************************
「先にシャワー浴びてくるから」
「はい!」
バスルームへ向かう香澄先輩を直立不動で見送る。
先輩に「顔貸せ♡」と言われて、連れてこられたのは先ほどの現場からすぐのラブホテル。
ロビーの壁面に設置された部屋の選択パネルを前に、
「えーとっ♡ どの部屋が良いかなぁ~ユウくん?」
「あの宿泊一万円って、持ち合わせが……」
「じゃあこの部屋にしよぅっと!」
写真下部のボタンを押すと、エレベーター上のランプが点滅。
腕を組む香澄先輩に引っ張られ、エレベーターで目的階へ、そこから扉上のランプが点滅する部屋へと入ったのだ。
生まれて初めて入ったラブホテル。
思ってたより、普通のシティホテルみたいだな――という第一印象。
しかし注意深く観察すると、窓にボードがはめ込まれて外が見えないとか、入り口横に自動精算機があったり、ベッドボードにコンドームがあったり……。
「はぁ、取りあえずテレビでもつけるか」
僕はベッドに腰を下ろし、リモコンのスイッチを入れた。
『あんっ! あんっ! あんっ! いやっ! ダメもっと!!』
「うわわわ?!」
いきなり大音量のAVが流れだし、慌てて電源ボタンを再度おす。
「はぁ、何やってんだろ僕は……」
僕はベッドにひっくり返り、ため息をついた。
先輩に連れられるままラブホに入っちゃったけど、話すだけならファミレスやカラオケボックスでも良かったんじゃないだろうか?
何だかHな期待も無いわけじゃないけど、ついさっき4発も抜いてきたばかりだし、完璧賢者モードで……あれれれれ??
ちょっとエロい事を考えただけなのに、僕のムスコは溜まりまくりの中坊並みにムクムクと勃ちあがってきたのだ!
「痛ててててっ! どうなってんだ?! 日付が替わったら完全復活するんか?!」
身体をくの字にしてチンポジを直していると、扉の開く音が聞こえてきた。
「ふぅー、さっぱりしたぁ~♡」
声がした方へ振り向くと、そこには白いバスローブに身を包んだ湯上りの香澄先輩。
具が見えるんじゃないかというほど短い丈から露出する豊かな太腿《ふともも》。
大きく開けた胸元では、ピンクに茹で上がった瑞々しい双丘が今にも爆発しそうにタプタプしている。
僕はくの字の角度をさらに深くせざる負えなかったのはいうまでもない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる