エッチなデイリークエストをクリアしないと死んでしまうってどういうことですか?

浅葱さらみ

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第一章

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 妹に連行された先は文科系部や同好会の部室が多く集まる中央棟最上階、その端っこにあるこじんまりした用具倉庫。
 扉には何故か鍵が掛かっていなくて、すんなりと侵入出来てしまった。
 これって防犯上、よろしくないのではないか?
 などとあらぬ心配をしてしまう。
 中には予備の机や椅子、その他雑多な物が所狭しと積み上げてある。
 玖瑠美は電灯を点けずに窓のない部屋の奥へと進んでいく。

「なんか暗すぎないか? 玖瑠美」
「大丈夫だっての! スマホのライト使うからさぁ」

 少し奥まったところにある教卓の裏でようやく歩みを止めた玖瑠美。
 彼女はスマホを取り出して、サーチライトを点灯させる。

「なるほど、これなら突然誰かが入ってきても見えないって訳か……っておい何してんだよ?!」

 僕が辺りを見回している隙に、ベルトに飛びつき即座に僕のズボンを降ろそうとしゃがみ込んでいる妹。

「だって後始末もあるから、早く始めなきゃじゃん?」
「ううぅ……ホントにヤルのか?」
「うわぁ~♡ 久しぶりだねぇ~♡」

 スマホを床に置き、下からの光で不気味に照らされた妹が僕のチンチンに挨拶していやがる……。
 近頃の妹による襲撃に悩まされていた僕は、とうとう部屋の扉に南京錠を取り付けることにした。
 それからは貞操の危機からはなんとか脱していたんだけど。

 予選会場が妹の学園だと判明し、こいつにバレずに行動するのは無理だと考えた僕はその内容を妹に説明した。
 そのことに対する妹の反応はと言うと、

「へぇ~! 私の学校でそんなハレンチなバトルをヤルんだ? 例えば、私がライバルに協力したりしたら……どうなるのかなぁ♡」

 という……、脅迫めいた言葉を吐いてきやがった!
 そんな妹の要求はもちろん。

「セックスしてくれるなら、お兄ちゃんに協力するの考えないでもないけどぉ♡」

 そんなん無理に決まってるやん!
 サクラにそそのかされて妹とアナルセックスはしちゃったけれど、一度でもこいつとセックスしてしまったら、なし崩しに関係を続けてしまう恐れが、人として駄目になってしまう恐怖が何とか僕を踏みとどまらせているのだ。
 しかし、何もしないで妹に妨害でもされたら咲良をライバルに寝取られてしまう!

「とりあえずフェラだけで勘弁してください」
「いまのところはそれで勘弁してやんよ! だけど、学校で毎日するんだよ? お兄ちゃん♡」

 こうして、妹の願いを聞き入れた僕はカビ臭い倉庫の中で妹からフェラチオされようとしているのだ。

「あれ? オチンチン全然おっきく成らないんだけど!」
「そんな、いつも朝勃ちみたいにはなんないんだよ」

 童貞の頃の僕だったら、シチュエーションだけでフル勃起してたかもしんないけど、散々エロい経験を積んできた今となってはこの程度の刺激ではチンピクすらしない。

「しょうがないなぁ~、私が元気にしてあ……くっさ! 何この臭い?!」
「え? そんな……ああ」

 昨晩は深夜に帰ってきたんだけれど、そのまま寝てしまっていたのだ。
 しかも、サクラとの濃厚プレーが終わった後に、

「しばらく会えないんだから私の匂いつけて帰ってね♡」

 なんて、シャワーも浴びずにホテルを後にしたもんだから、タオルで多少は拭ったとはいえ、僕の股間は彼女の体液まみれのままなのだった。

「ちょっと昨日お風呂入れなくてさ、今日のところは止めとくか玖瑠美?」
「ううぅ……」

 妹は顔をしかめて躊躇するも、最後にはパクっと僕の亀頭を咥え込んだ。

「レロッ! ちゅぱぁ……おぇっ」
「無理しなくて良いんだぞ玖瑠美?」
「はいほふはからっ! はむっ! くちゅ……じゅるううっ!!」

 険しい顔で涙目になりながらも、一生懸命にしゃぶりつく妹を見ていると、なんだか股間も熱くなってきた!

「ひゃふっ♡ おっひふなっへひはっ♡ ちゅぱちゅぱちゅるるん♡」

 小っちゃなお口で一生懸命にオチンチンを頬張る妹の姿にジーンときて、僕は彼女の頭を優しく撫でてやる。

「ちゅこっちゅこっ、ひゃふっ♡ おにぃひゃん♡」

 目を細めて喜ぶ姿はどこか人懐っこい子犬を思わせる。

――こんな甲斐甲斐しく、ご奉仕してくれてるんだから一発やらしてあげれば良いじゃない?――

 あっ! サクラの奴、なんてことを僕の脳内に言ってくるんだ!
 思わず声に出しそうになったけど、脳内音声のことやサクラのことは妹には話してないし、バレたらまた厄介事が増えそうだ。
 ここはサクラは無視して、大人しくフェラに集中しておこう。

 しかし、ここで違った方から邪魔が入る。
 突然扉が開け放たれ、外の光に照らされた人影が現れたのだ!
 しかも、フェラをされてて隠れる暇がない!
 ええい、こうなったら!

「あ、どうもこんにちは!」
「うわっ!」

 先制してこっちから大きな声で挨拶をすると、人影は仰け反って変な声を出した。
 あ、男? それもおっさんの声っぽい。

 驚きで少しの時間、固まっていた男は気を取り直したのか灯りのスイッチを入れた。
 現れたのは、白髪交じりの短髪で作業服みたいなのを着た背の高い痩せたオジサン――用務員かな?

「電気も点けずに何やってんだあんた?」
「あっ、そこがスイッチだったんですね! わかんなくて苦労しました!」
「チュパチュパ……シュコシュコ……」

 何とか誤魔化して、この場を立ち去ろうと画策するも、下の妹が僕の腰にガッチリと手を回してフェラを止める気配がない。
 何考えてんだよこいつ?!
 いくら宇宙人共が学校を裏から支配しているからといっても、公になった事象にまで手を回してくれる訳じゃないし、記憶改変もしないって言われてんだぞ!

「何か探し物ですかい?」
「ああはい! ここにあるって聞いてきたんですけど、どうも見つからなくって」
「一緒に探しますかい?」
「いえいえい大丈夫!」

 こちらに近付いて来ようとした用務員を必死に止める。
 くっそ、時間停止も今回は使えないルールだし、透明になるのももう手遅れだ!
 僕はどうすれば良いんだ?
 とりあえず時間を稼ぐには……。

「ところで、そちらも何かお探しですか?」
「えっ?!」

 おや? なんで用務員が驚くんだ?
 もしや……。

「チュパチュパちゅっちゅ……じゅるううっ!!」
「うはっ! くっ」

 と、ここでビュルルルルっと僕はたまらず射精してしまった。

「ごきゅごきゅ……じゅるるんっ! ぷはぁっ♡」

 あっ……こいつ全部飲み干しやがった。

「大丈夫ですかい?」
「えっ? はい! えっと」

 用務員のオジサンが心配そうな顔で僕に近付いてくる。
 やばいバレるっ!

「あっ! 見つけましたせんせー!」
「うわっ! ビックリしたなぁもう! 心臓に悪いはお嬢ちゃん」

 オジサン、教卓の横から飛び出してきた玖瑠美に肝を冷やしたようだ。

「それじゃ、先に持ってくねせんせー!」

 と言って、妹は倉庫から飛び出して行った。
 用務員が彼女を見送る隙にズボンをサッと持ち上げた僕も、

「じゃ、そういうことでっ!」

 と、慌てて後を追うのだった。
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