65 / 109
第三章
18
しおりを挟む
「なんて下劣な! 参加者全員刑務所にぶち込んで……いや死刑になるべきよ!」
僕の話を聞いた一条院は吐き捨てるようにそう叫んだ。
すでに6限目開始のチャイムもとっくに鳴り終わってしまったというのに、僕は一条院に捕まったまま屋上に繋がる踊り場に留まらされていた。
「でも、予選参加者全員があの用務員のオジサンみたいに悪人とは限らないじゃないか?」
「はぁ? 何言ってんの猪狩! 愛しているんじゃなくて、己の出世のために女子の操《みさお》を奪おうとしているのよ? 悪以外の何物でもないじゃない?」
「あ、あの、カッターを向けるのは止めてくれませんかっ?!」
しかも、呼び捨てかよ。
いったん僕を突き放した後、一条院はイライラした風に踊り場を行ったり来たりしている。
しかし、何か思いついたようで。
「そういえば、あんたも魔法みたいな能力もってるんだよねぇ?」
「まぁ……一応参加者だし」
「その能力、見せてみなさいよ」
「えっ?! だって、エッチな能力だから見せると言っても……」
「なに? あいつみたいに消えたり出来ないの?」
そりゃ消えられるなら、隙を見て消えてるよ。
まぁ、服の問題があるから上手く逃げられないかも知れないけど。
「たぶん、あいつみたいにレベル高くないから、僕には無理なんだ。だって、消えることが出来るなら、とっくに逃げていると思わない?」
「なるほど……。じゃあ、あんたは何が出来るの? 実際にやってみせてよ」
「えっ……」
「やらないなら、指を一本ずつ切り落としてあげようかしら?」
怖い怖い怖い! なんか、この子サイコパスなんじゃね?!
めっちゃ不気味な笑顔で僕の事を見てくるんだもん!
「えと、僕が出来るスキルは、強制勃起といって、すぐ勃起できるスキルと、緊急射精、勃起していたらすぐに射精できる技と、淫乱発情剤、女の子を発情させる技と、使ったことないけど惚れ薬?」
まぁ、時間停止は使用不可だし、透明人間も今日一回使っちゃったから使えないしね。
「なにそれ……、その緊急射精って奴はただ早漏なだけなんじゃないの? 勃起だって童貞ですぐ勃起するだけとか」
「じゃあ、君に淫乱発情剤のスキルをかけて良い?」
「うーん、ちょっと待って。それってどのくらい効果が続くの?」
「どうかなぁ、三十分くらい?」
「惚れ薬は?」
「使ったことないけど、12時間くらいという話」
彼女はまたイライラした風に踊り場を行ったり来たりし始めた。
「あの、出来れば緊急射精が良いんだけど! 二回連続で出せるから信じてもらえないだろうか?」
「はぁ? 二回出せるからって何だっていうのよ?」
「いやいやいやいや! そんなん常人では不可能だから! 処女だからって、そんなに知識ないのはどうかと思うよ」
「はぁあああああっ?! いつ私が処女だってあんたに言った?」
やべっ?! 秘密で調べたことが知らたら殺される!
「だって、二回出せるなんて普通じゃないのは男を知っていれば常識だし。そうだ! だれか経験者に尋ねてみれば?」
「そうね。それも一つの手ね」
一条院はスマホを取り出すと、シュババと高速フリックで何かを打ち込み始めた。
「確かに……あんたの話は正しいみたいね」
なんか一条院の奴、こっちを見ないし、ちょっと頬を赤らめていらっしゃる。
「じゃあ、今から射精するところを見せるね」
「ちょちょ、待ちなさいよっ?!」
僕が立ち上がってズボンに手をかけようとしたところで、あわてて止めに入る一条院。
うーん、昨日は「私の身体好きにしていいよ♡」なんて言っときながら、いざとなると奥手なんだな。
「なに笑ってんのキモッ!」
「はいはい、キモくて結構! 僕も忙しいんだから早く済ませちゃおうよ?」
へっ! 腕力では負けたけど、言い争いで負けやしねぇぜ! 処女のお嬢ちゃんよう!!
僕がジッパーを下ろすと、彼女は両手で自らの顔を覆ってしまう。
あっ、なんか、強制勃起使わなくてもおっきしてきたよ?
僕は壁際にしゃがみ込む彼女にオチンチンを露出したまま近づいていく。
「キャーキャー! ちょっと待って!! こっち来ないで!!!」
「見ないんなら、僕、このまま行っちゃうけど良いの?」
「ダメッ! 待って……」
観念したのか、彼女はゆっくりとてのひらを顔から下ろしていった。
「えっ?! すごっ!!」
恐る恐る僕のオチンチンを見上げていた彼女だったが、段々とその威容に惚れ惚れしてきたのかな?
「あのレイプ魔のと、全然ちがう……」
そりゃ、あの用務員のオジサンは貧相なチンポだったし、たぶん一条院がちゃんと見たのは気絶した後の縮んだ状態だったと思う。
「じゃあ、出すね」
「(ゴクリ……)」
つばを飲み込む彼女の前で横向きになり、僕は二回連続で緊急射精を行った。
ビュクビュクと一回目で放出されたザーメンが放物線を描いて壁に当たり、二回目の射出がその上をなぞる。
白濁した粘着質の液体は、淫靡な匂いをまき散らしながら、壁を伝って床に零れ落ちていった。
「わぁ……♡」
一条院はウットリとして、白く汚れた壁を見つめ続けている。
これだけ間近で魅惑の珍棒lv5は見せつけられては、処女な彼女でもそうならざる負えないのだろう。
しかも、大量に放出されたばかりのイキの良いスペルマフェロモンのダブルパンチでもうメロメロといった感じなのだ。
「じゃあ、僕は先に行くから」
「うん……」
ボーっとしたままの彼女をその場に残し、僕は急いで職員室へと向かうのだった。
その後は雑用をこなして放課後、文芸部へ向かう。
今日の僕はいろいろあったせいで、まだ1ポイントも獲得していない。
しかし、脱落させた用務員よりポイントを稼げば、最下位は逃れられるはず。
あいにく寝取ることは出来なかったけど、あのオッサンは6位から10位の間の誰かだろう。
だとすると、最低が35ポイントで最高が60ポイント。
現在20ポイントの僕が生き残るには最低20ポイント……いや、45ポイントは稼がないと危険だろう。
となれば、一番有力なのは……。
「歌乃ちゃんと牡丹ちゃん、まだ来ないのかなぁ?」
彼女たちの処女を貰えば、最低でも一人50ポイントの処女喪失ボーナスは獲得できる。
アナルは無しとしても、二人合わせれば最高130ポイントは稼げるはずだ。
しかし、待てど暮らせど彼女たちはやってこない。
時間もすでに5時を回ってるし、何かあったのだろうか?
とりあえず、隣の部屋で寝ている美波先生に尋ねてみることにした。
「ふあぁ~。有栖川さん? ああ、今日は来ない」
「えっ?」
「火曜日は習い事が有るからいつも来ないのよ」
「じゃあ、お付きのふたりも?」
「当たり前でしょ! バカねぇ~!!」
いや、だったら何でこの部屋に僕は残されていたんだ?
たぶん先生の事だ、何も考えていなかったのだろう。
「じゃ、僕お先に失礼します」
「えっ?! ちょっと待ってぇ!! 一人にしないでぇ!!!」
何故か僕の脚にしがみついてそう訴える美波先生ェ。
蹴っ飛ばして振り払いたい気持ちをグッとこらえて、僕は引き攣った笑顔で彼女を見下ろす。
「先生、僕も時間を有効に使いたいんで」
「だってだって、この部室って他の部からポツンと一つだけ離れてるし、一人で過ごすの怖いんだもん!」
だったら、普段の火曜日はどうしてんだよ?
と疑問が浮かんできたが、どうせ便所にでも籠っているんだろう。
などと、ひとり納得していると。
「分かった分かった! そんじゃ、部活終了時間まで居てくれたら、きらりんが帰りに飲み連れてってあげりゅ♡」
なんか、急にかわい子ぶってそんな言葉を吐いてきた。
すでにこの二日間で先生に対する敬意など微塵も感じなくなっていたけど、まぁ、見た目はかわいいし、呑みに行ってやっても良いかな?
残念な子を見るような哀れみを美波せんせーに感じつつ、僕は彼女に連れられて夜の街へと繰り出すのだった。
僕の話を聞いた一条院は吐き捨てるようにそう叫んだ。
すでに6限目開始のチャイムもとっくに鳴り終わってしまったというのに、僕は一条院に捕まったまま屋上に繋がる踊り場に留まらされていた。
「でも、予選参加者全員があの用務員のオジサンみたいに悪人とは限らないじゃないか?」
「はぁ? 何言ってんの猪狩! 愛しているんじゃなくて、己の出世のために女子の操《みさお》を奪おうとしているのよ? 悪以外の何物でもないじゃない?」
「あ、あの、カッターを向けるのは止めてくれませんかっ?!」
しかも、呼び捨てかよ。
いったん僕を突き放した後、一条院はイライラした風に踊り場を行ったり来たりしている。
しかし、何か思いついたようで。
「そういえば、あんたも魔法みたいな能力もってるんだよねぇ?」
「まぁ……一応参加者だし」
「その能力、見せてみなさいよ」
「えっ?! だって、エッチな能力だから見せると言っても……」
「なに? あいつみたいに消えたり出来ないの?」
そりゃ消えられるなら、隙を見て消えてるよ。
まぁ、服の問題があるから上手く逃げられないかも知れないけど。
「たぶん、あいつみたいにレベル高くないから、僕には無理なんだ。だって、消えることが出来るなら、とっくに逃げていると思わない?」
「なるほど……。じゃあ、あんたは何が出来るの? 実際にやってみせてよ」
「えっ……」
「やらないなら、指を一本ずつ切り落としてあげようかしら?」
怖い怖い怖い! なんか、この子サイコパスなんじゃね?!
めっちゃ不気味な笑顔で僕の事を見てくるんだもん!
「えと、僕が出来るスキルは、強制勃起といって、すぐ勃起できるスキルと、緊急射精、勃起していたらすぐに射精できる技と、淫乱発情剤、女の子を発情させる技と、使ったことないけど惚れ薬?」
まぁ、時間停止は使用不可だし、透明人間も今日一回使っちゃったから使えないしね。
「なにそれ……、その緊急射精って奴はただ早漏なだけなんじゃないの? 勃起だって童貞ですぐ勃起するだけとか」
「じゃあ、君に淫乱発情剤のスキルをかけて良い?」
「うーん、ちょっと待って。それってどのくらい効果が続くの?」
「どうかなぁ、三十分くらい?」
「惚れ薬は?」
「使ったことないけど、12時間くらいという話」
彼女はまたイライラした風に踊り場を行ったり来たりし始めた。
「あの、出来れば緊急射精が良いんだけど! 二回連続で出せるから信じてもらえないだろうか?」
「はぁ? 二回出せるからって何だっていうのよ?」
「いやいやいやいや! そんなん常人では不可能だから! 処女だからって、そんなに知識ないのはどうかと思うよ」
「はぁあああああっ?! いつ私が処女だってあんたに言った?」
やべっ?! 秘密で調べたことが知らたら殺される!
「だって、二回出せるなんて普通じゃないのは男を知っていれば常識だし。そうだ! だれか経験者に尋ねてみれば?」
「そうね。それも一つの手ね」
一条院はスマホを取り出すと、シュババと高速フリックで何かを打ち込み始めた。
「確かに……あんたの話は正しいみたいね」
なんか一条院の奴、こっちを見ないし、ちょっと頬を赤らめていらっしゃる。
「じゃあ、今から射精するところを見せるね」
「ちょちょ、待ちなさいよっ?!」
僕が立ち上がってズボンに手をかけようとしたところで、あわてて止めに入る一条院。
うーん、昨日は「私の身体好きにしていいよ♡」なんて言っときながら、いざとなると奥手なんだな。
「なに笑ってんのキモッ!」
「はいはい、キモくて結構! 僕も忙しいんだから早く済ませちゃおうよ?」
へっ! 腕力では負けたけど、言い争いで負けやしねぇぜ! 処女のお嬢ちゃんよう!!
僕がジッパーを下ろすと、彼女は両手で自らの顔を覆ってしまう。
あっ、なんか、強制勃起使わなくてもおっきしてきたよ?
僕は壁際にしゃがみ込む彼女にオチンチンを露出したまま近づいていく。
「キャーキャー! ちょっと待って!! こっち来ないで!!!」
「見ないんなら、僕、このまま行っちゃうけど良いの?」
「ダメッ! 待って……」
観念したのか、彼女はゆっくりとてのひらを顔から下ろしていった。
「えっ?! すごっ!!」
恐る恐る僕のオチンチンを見上げていた彼女だったが、段々とその威容に惚れ惚れしてきたのかな?
「あのレイプ魔のと、全然ちがう……」
そりゃ、あの用務員のオジサンは貧相なチンポだったし、たぶん一条院がちゃんと見たのは気絶した後の縮んだ状態だったと思う。
「じゃあ、出すね」
「(ゴクリ……)」
つばを飲み込む彼女の前で横向きになり、僕は二回連続で緊急射精を行った。
ビュクビュクと一回目で放出されたザーメンが放物線を描いて壁に当たり、二回目の射出がその上をなぞる。
白濁した粘着質の液体は、淫靡な匂いをまき散らしながら、壁を伝って床に零れ落ちていった。
「わぁ……♡」
一条院はウットリとして、白く汚れた壁を見つめ続けている。
これだけ間近で魅惑の珍棒lv5は見せつけられては、処女な彼女でもそうならざる負えないのだろう。
しかも、大量に放出されたばかりのイキの良いスペルマフェロモンのダブルパンチでもうメロメロといった感じなのだ。
「じゃあ、僕は先に行くから」
「うん……」
ボーっとしたままの彼女をその場に残し、僕は急いで職員室へと向かうのだった。
その後は雑用をこなして放課後、文芸部へ向かう。
今日の僕はいろいろあったせいで、まだ1ポイントも獲得していない。
しかし、脱落させた用務員よりポイントを稼げば、最下位は逃れられるはず。
あいにく寝取ることは出来なかったけど、あのオッサンは6位から10位の間の誰かだろう。
だとすると、最低が35ポイントで最高が60ポイント。
現在20ポイントの僕が生き残るには最低20ポイント……いや、45ポイントは稼がないと危険だろう。
となれば、一番有力なのは……。
「歌乃ちゃんと牡丹ちゃん、まだ来ないのかなぁ?」
彼女たちの処女を貰えば、最低でも一人50ポイントの処女喪失ボーナスは獲得できる。
アナルは無しとしても、二人合わせれば最高130ポイントは稼げるはずだ。
しかし、待てど暮らせど彼女たちはやってこない。
時間もすでに5時を回ってるし、何かあったのだろうか?
とりあえず、隣の部屋で寝ている美波先生に尋ねてみることにした。
「ふあぁ~。有栖川さん? ああ、今日は来ない」
「えっ?」
「火曜日は習い事が有るからいつも来ないのよ」
「じゃあ、お付きのふたりも?」
「当たり前でしょ! バカねぇ~!!」
いや、だったら何でこの部屋に僕は残されていたんだ?
たぶん先生の事だ、何も考えていなかったのだろう。
「じゃ、僕お先に失礼します」
「えっ?! ちょっと待ってぇ!! 一人にしないでぇ!!!」
何故か僕の脚にしがみついてそう訴える美波先生ェ。
蹴っ飛ばして振り払いたい気持ちをグッとこらえて、僕は引き攣った笑顔で彼女を見下ろす。
「先生、僕も時間を有効に使いたいんで」
「だってだって、この部室って他の部からポツンと一つだけ離れてるし、一人で過ごすの怖いんだもん!」
だったら、普段の火曜日はどうしてんだよ?
と疑問が浮かんできたが、どうせ便所にでも籠っているんだろう。
などと、ひとり納得していると。
「分かった分かった! そんじゃ、部活終了時間まで居てくれたら、きらりんが帰りに飲み連れてってあげりゅ♡」
なんか、急にかわい子ぶってそんな言葉を吐いてきた。
すでにこの二日間で先生に対する敬意など微塵も感じなくなっていたけど、まぁ、見た目はかわいいし、呑みに行ってやっても良いかな?
残念な子を見るような哀れみを美波せんせーに感じつつ、僕は彼女に連れられて夜の街へと繰り出すのだった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる