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第四章
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失意のまま家に逃げ帰った僕は、夕食すら拒否して布団に潜り込んだ。
「ちくしょう……僕は何てことに協力してしまったんだ」
――何をいまさら泣き言を抜かしている? 雄介、貴様のこれまでの行動が全て倫理に適っているとでも言うつもりか?
「だからって、あんな泣きわめいてる子たちを嬉々として犯すなんて! あいつら同じ人間とは思えない」
――であれば、感情を示さずに理性で犯せば良かったではないか? 支配者というものは感情に流されず、何をなすべきか理性で決断する存在だ。
――たとえそれが虐殺と呼ばれるものであろうとも、己の利益に叶うのであれば感情に流されずに行動できるのが真の支配者なのだ。
「そんなの間違ってる! そんな独裁者に付き従う奴なんて馬鹿野郎だ!」
布団の中で宇津井と言い争いをしていると、扉を開けてこちらに近づいてくる足音が聞こえてきた。
「お兄ちゃんどうしたの?」
「何でもない」
「そんなわけないじゃん、ご飯も食べに降りてこなかったじゃんよ?」
「うるさいなぁ、あっちいけよ」
「なによ! せっかく可愛い妹が心配して来てあげたのに! もう、お兄ちゃんにフェラしてやんないんだから!」
妹はそう吐き捨てるとドタドタと大きな足音を立てて部屋から出て行った。
「はぁ、そろそろランキング更新の時間か」
寝付くことすら出来ずに、布団の中で悶々と時間を過ごしていうちに午前0時がやってきた。
――1位プレイヤーC、1140ポイント――(西都と推定)
――2位プレイヤーA、550ポイント――(学園長と推定)
――3位プレイヤーG、385ポイント――
――4位プレイヤーF、260ポイント――
――5位プレイヤーI、ポイント115――
――6位プレイヤーK(猪狩雄介)、95ポイント――
――7位プレイヤーH、55ポイント――
――8位プレイヤーL、0ポイント――
――これより脱落――
――9位プレイヤーB(蛆山大翔《うじやまひろと》)、ー240ポイント――
――10位プレイヤーD屋代理化男、ー410ポイント――
――11位プレイヤーE田鍋裕也、-410ポイント――
「西都のやつ、仲間も裏切ったのか」
――これで奴は2位から倍以上ポイントを引き離して首位に立った。
――このまま所有する女共を来週いっぱいまで学校に来ないようにさせれば、ライバルたちが寝取るのも難しくなる。
「自宅訪問したって、必ずいるとは限らないしな」
それに公立みたいに狭い学区じゃない。
名簿を持っていたとしても一日一人すら寝取るのも難しいだろう。
――だが、今現在6位だ。
――あと上位三人を倒せば、決勝に行くことは可能だ。
「確かにレイプまがいの手段を使えば可能かもな」
僕には絶対に無理だけど。
――そうとも限らないんじゃないかしら?
「なんだよ、サクラ」
――雄介くん程の魅力的なオチンチンはそうそうないわ!
「それがこの予選会と何の関係が有んだよ?」
――だって、ほら! 一条院神楽だっけ? 一目雄介くんのオチンチンを見ただけでオナニーしてたじゃない?
「確実にそうとは限らないし、それに一昨日はそうでも、昨日はそうじゃなかった……って、それとどう関係が?」
――もっと学内の多くの女の子たちに雄介くんの素晴らしいオチンチンを見てもらうのはどう?
――中には他のライバルの女の子もいたりしたら、雄介くんのオチンチンを想像しながらオナニーしただけでNTRポイントもゲット出来るかも?!
いやいや、それって露出狂みたいに学内でオチンチンを見せつけて回るってことだろ?
確実にお縄になってしまうやないかい!
「それに、そんなことで寝取っても所有権フラグが移って逆に寝取られる危険な増えるんじゃないか?」
――いや、所有権フラグが寝取られフラグに代わるだけで、絶頂させただけでは所有権フラグは付かない。
――つまりは別の者が再度項目1を行っても、もう一度寝取ることが出来ないだけで、所有権フラグは陰茎を膣か直腸に挿入しないと発生しない。
「だったら、寝取るだけならセックスするより、絶頂だけさせた方が得なんじゃん! じゃあ、なんで一年のガキ共はバレー部の連中をハメてたんだ?」
――それは、リーダーの西都が他の一年から寝取る為の工作と考えて間違いなかろう。
ということは、バレー部員は最終的に西都が絶頂だけさせてる可能性が高い。
なら、バレー部を西都から寝取るのは最初っから不可能ってことか。
ならば、奴から寝取ることが出来るのは初日のポイントから推測できる最大でも6人まで。
「結局、西都をマイナスポイントにして脱落させるのも事実上不可能ってことかぁ」
――ここは西都を狙うのや止めて、学園長とまだ把握していない残り5人のライバルを潰すべきだろうな。
残りのライバル候補として僕らが睨んでいるのは3人。
同じ教育実習生のチャラ男と小太りの老け顔、あとは食堂にいるワイルドイケメン。
「残り二人がまったく見当がつかないや。男子学生の中にまだ居るのか?」
――他の可能性としては、教員の中に潜り込んでいるか、まったく外部のものか。
「外部って何だよ? 学園に入れなきゃポイントなんて稼げないだろ?」
――入れないとは限らない。
――清掃業者や工事関係者、配送業者なども考えられる。
――もしくは、学外でも塾や予備校関係、習い事の講師、通学に使うバスや電車の運転手や駅員、まったく関係のない通行人。
「だけど、わざわざその職業を選ぶ必要はないよな」
――何か我々が気が付かないだけで、有利な職種が有るのかもしれない。
夜が更ける中、蹴落とすライバルについての予想を話し合う僕ら。
そんな中で、サクラがまた見当違いの話題を蒸し返してくる。
――やっぱさぁ! 雄介くんのオチンチンをSNSで拡散するほうが効果的だと思うんだよね!
「あのな、そんなことしたら捕まるだろ!」
――顔を隠してライブチャットでもすれば良いんじゃない?
――相手を認識できなければルール上加点されないはずなので、匿名では意味がないかと?
――じゃあ、やっぱ顔出しで!
「だから捕まるって!」
――大丈夫だって! 警察がやってくるのは普通半年くらい経ってからだっていうじゃん?
「いやいや! 退学になっちゃうから!」
それ以前に、黒歴史としてネット上に残り続けたらどうすんだよ?!
結局、何の実りもないまま疲れ果てた僕はいつの間にか寝落ちしてしまった。
「ちくしょう……僕は何てことに協力してしまったんだ」
――何をいまさら泣き言を抜かしている? 雄介、貴様のこれまでの行動が全て倫理に適っているとでも言うつもりか?
「だからって、あんな泣きわめいてる子たちを嬉々として犯すなんて! あいつら同じ人間とは思えない」
――であれば、感情を示さずに理性で犯せば良かったではないか? 支配者というものは感情に流されず、何をなすべきか理性で決断する存在だ。
――たとえそれが虐殺と呼ばれるものであろうとも、己の利益に叶うのであれば感情に流されずに行動できるのが真の支配者なのだ。
「そんなの間違ってる! そんな独裁者に付き従う奴なんて馬鹿野郎だ!」
布団の中で宇津井と言い争いをしていると、扉を開けてこちらに近づいてくる足音が聞こえてきた。
「お兄ちゃんどうしたの?」
「何でもない」
「そんなわけないじゃん、ご飯も食べに降りてこなかったじゃんよ?」
「うるさいなぁ、あっちいけよ」
「なによ! せっかく可愛い妹が心配して来てあげたのに! もう、お兄ちゃんにフェラしてやんないんだから!」
妹はそう吐き捨てるとドタドタと大きな足音を立てて部屋から出て行った。
「はぁ、そろそろランキング更新の時間か」
寝付くことすら出来ずに、布団の中で悶々と時間を過ごしていうちに午前0時がやってきた。
――1位プレイヤーC、1140ポイント――(西都と推定)
――2位プレイヤーA、550ポイント――(学園長と推定)
――3位プレイヤーG、385ポイント――
――4位プレイヤーF、260ポイント――
――5位プレイヤーI、ポイント115――
――6位プレイヤーK(猪狩雄介)、95ポイント――
――7位プレイヤーH、55ポイント――
――8位プレイヤーL、0ポイント――
――これより脱落――
――9位プレイヤーB(蛆山大翔《うじやまひろと》)、ー240ポイント――
――10位プレイヤーD屋代理化男、ー410ポイント――
――11位プレイヤーE田鍋裕也、-410ポイント――
「西都のやつ、仲間も裏切ったのか」
――これで奴は2位から倍以上ポイントを引き離して首位に立った。
――このまま所有する女共を来週いっぱいまで学校に来ないようにさせれば、ライバルたちが寝取るのも難しくなる。
「自宅訪問したって、必ずいるとは限らないしな」
それに公立みたいに狭い学区じゃない。
名簿を持っていたとしても一日一人すら寝取るのも難しいだろう。
――だが、今現在6位だ。
――あと上位三人を倒せば、決勝に行くことは可能だ。
「確かにレイプまがいの手段を使えば可能かもな」
僕には絶対に無理だけど。
――そうとも限らないんじゃないかしら?
「なんだよ、サクラ」
――雄介くん程の魅力的なオチンチンはそうそうないわ!
「それがこの予選会と何の関係が有んだよ?」
――だって、ほら! 一条院神楽だっけ? 一目雄介くんのオチンチンを見ただけでオナニーしてたじゃない?
「確実にそうとは限らないし、それに一昨日はそうでも、昨日はそうじゃなかった……って、それとどう関係が?」
――もっと学内の多くの女の子たちに雄介くんの素晴らしいオチンチンを見てもらうのはどう?
――中には他のライバルの女の子もいたりしたら、雄介くんのオチンチンを想像しながらオナニーしただけでNTRポイントもゲット出来るかも?!
いやいや、それって露出狂みたいに学内でオチンチンを見せつけて回るってことだろ?
確実にお縄になってしまうやないかい!
「それに、そんなことで寝取っても所有権フラグが移って逆に寝取られる危険な増えるんじゃないか?」
――いや、所有権フラグが寝取られフラグに代わるだけで、絶頂させただけでは所有権フラグは付かない。
――つまりは別の者が再度項目1を行っても、もう一度寝取ることが出来ないだけで、所有権フラグは陰茎を膣か直腸に挿入しないと発生しない。
「だったら、寝取るだけならセックスするより、絶頂だけさせた方が得なんじゃん! じゃあ、なんで一年のガキ共はバレー部の連中をハメてたんだ?」
――それは、リーダーの西都が他の一年から寝取る為の工作と考えて間違いなかろう。
ということは、バレー部員は最終的に西都が絶頂だけさせてる可能性が高い。
なら、バレー部を西都から寝取るのは最初っから不可能ってことか。
ならば、奴から寝取ることが出来るのは初日のポイントから推測できる最大でも6人まで。
「結局、西都をマイナスポイントにして脱落させるのも事実上不可能ってことかぁ」
――ここは西都を狙うのや止めて、学園長とまだ把握していない残り5人のライバルを潰すべきだろうな。
残りのライバル候補として僕らが睨んでいるのは3人。
同じ教育実習生のチャラ男と小太りの老け顔、あとは食堂にいるワイルドイケメン。
「残り二人がまったく見当がつかないや。男子学生の中にまだ居るのか?」
――他の可能性としては、教員の中に潜り込んでいるか、まったく外部のものか。
「外部って何だよ? 学園に入れなきゃポイントなんて稼げないだろ?」
――入れないとは限らない。
――清掃業者や工事関係者、配送業者なども考えられる。
――もしくは、学外でも塾や予備校関係、習い事の講師、通学に使うバスや電車の運転手や駅員、まったく関係のない通行人。
「だけど、わざわざその職業を選ぶ必要はないよな」
――何か我々が気が付かないだけで、有利な職種が有るのかもしれない。
夜が更ける中、蹴落とすライバルについての予想を話し合う僕ら。
そんな中で、サクラがまた見当違いの話題を蒸し返してくる。
――やっぱさぁ! 雄介くんのオチンチンをSNSで拡散するほうが効果的だと思うんだよね!
「あのな、そんなことしたら捕まるだろ!」
――顔を隠してライブチャットでもすれば良いんじゃない?
――相手を認識できなければルール上加点されないはずなので、匿名では意味がないかと?
――じゃあ、やっぱ顔出しで!
「だから捕まるって!」
――大丈夫だって! 警察がやってくるのは普通半年くらい経ってからだっていうじゃん?
「いやいや! 退学になっちゃうから!」
それ以前に、黒歴史としてネット上に残り続けたらどうすんだよ?!
結局、何の実りもないまま疲れ果てた僕はいつの間にか寝落ちしてしまった。
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