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第1章 人生の転換期
第7話 笑いと傷の、その真ん中で
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深夜零時を少し回ったころ、配信が始まった。
待機画面のサムネには、昨日より少しだけ色づいた少女が微笑んでいる。
「こんばんは。姫宮みことです。今日は……ちょっとだけ、重くて軽い話をしようかなって」
冒頭から、不思議な含みのある声だった。
コメントがざわつく。
〈なんだなんだ〉
〈告白配信?〉
〈意味深〉
「最近ね、人生でちょっと大きな“寄り道”をしてきた気がしてて」
一瞬だけ息を吸い、言葉を落とす。
「会社、クビになりまして」
コメント欄が一拍止まる。
〈え〉
〈まじ?〉
〈いきなりヘビー〉
「いや、そんな深刻な顔しないでいいから。私も最初は真っ青になったけど……今は、こうして元気にVTuberやってるし」
軽く笑う。その笑いは、かすかに震えていた。
「しかもさ、その直後に分かったんですよ。妻に浮気されてたって」
コメントが一斉に流れ始める。
〈人生イベント詰め込みすぎ〉
〈ドラマかな?〉
〈笑っていいのか分からん〉
「いいよ、笑って。私も今なら笑えるから。というか、笑わないとやってられなかったし」
声に、どこか乾いた温度が混じる。
「で、クビになって、家庭も崩れて、気づいたらひとりの部屋で天井見てて。そこで思ったんだよね。“あ、ここが底なら、あとは上がるだけじゃん”って」
〈ポジティブすぎて逆に泣く〉
〈強い〉
〈それでVTuber始めたの?〉
「うん。なんかね、人生やり直したかったんだ。名前も見た目も声も、いったんリセットして。“もう一回、人として立ち上がる練習”みたいな」
数秒の沈黙。
マイクを通して、呼吸だけが落ちていく。
「でもさ。不思議なもんで……こうやってコメントくれるだけで、『あ、まだ生きててもいいんだ』って思えるんだよ」
〈泣かせにくるな〉
〈今日の配信、刺さる〉
〈共感しすぎて怖い〉
「ありがとう。大丈夫、今日は暗くなる配信じゃないから。むしろ、笑ってほしい」
聖士は少し声を明るくした。
「だって、クビになって家出て、気づいたら女の子アバターで歌ってるおっさんって――冷静に考えたら、面白くない?」
〈たしかに草〉
〈設定が強すぎる〉
〈人生の転職はVTuber〉
「ね。だから、これは敗者の話じゃなくて、新しい人生のプロローグなんだよ。
“まあ色々あったけど、今ここにいる”ってだけ」
コメントが一気に熱を帯びていく。
〈元気出た〉
〈同じく無職だけど勇気出た〉
〈人生リセマラ同盟〉
やがて、ひとつの短い切り抜きが視聴者の手で投稿された。
――「クビになって、浮気までされて、でも今ここで笑ってます。人生、意外と続くんですよ」
その言葉だけが、SNSを漂い始める。
数分後。
コメント欄の流れが突然速くなる。
〈なんか人増えてる?〉
〈通知から来ました〉
〈切り抜きで知った!〉
「え、ちょっと待って……?」
同接数が跳ね上がる。
数字は倍になり、さらに倍になった。
心臓の鼓動が、マイクに乗りそうになる。
「は、はじめましての方、こんばんは……あの、今は落ち着いてますので安心してください」
〈この人の言葉刺さる〉
〈笑いながら生きてるの尊い〉
〈生き残り配信者〉
勢いは止まらなかった。
TLに、共感のコメントと引用が溢れていく。
――“このVTuber、人間くさくて好きだ”
――“傷ついた人の声が優しい”
――“今ここで笑ってる、って言葉が沁みる”
通知音が止まらない。
管理画面の数字が、静かに、しかし確実に跳ね上がっていく。
五千。
一万。
三万。
息を呑む。
「……本当に、こんな、夢みたいなことってあるのか」
次の瞬間、画面右上の数字が弾ける。
チャンネル登録者――五万一二三六。
一夜にして、壁を越えた。
コメントが祝福の雨のように降り注ぐ。
〈5万人おめでとう!〉
〈伝説回〉
〈人生逆転の始まり見ちゃった〉
聖士は、しばらく言葉を失っていた。
喉の奥で小さな震えが生まれる。
「……ありがとう。ほんとに、ありがとう。
ここまで来れたの、みんなのおかげです。
そして――今日まで折れなかった“昔の自分”にも、少しだけ感謝します」
照明の下、目を伏せて笑う少女の姿がモニタに映る。
それは、敗北ではなく、再生の笑顔だった。
◇◇◇
朝の光がカーテンの隙間から差し込んでいる。
スマートフォンの通知は、夜のあいだ一度も止まらなかったらしい。
テーブルの上に伏せていた端末を手に取り、聖士は小さく息を吐く。
「……すごい音の数だな」
ロック画面を開いた瞬間、画面が無数のメッセージで埋まる。
〈記事見ました!〉
〈昼ニュースに載ってるよ!〉
〈共感のVTuberって紹介されてた〉
嫌な寒気ではない。
ただ、胸の奥に熱を含んだざわめきが生まれていた。
検索欄に自分のチャンネル名を打つ。
瞬時に表示されたニュース見出しが目に飛び込んだ。
―――「傷だらけを笑いに変える配信者・姫宮みこと “今ここで笑う”言葉が反響」
スクロールする指が震える。
記事には昨夜の切り抜きと、コメントの抜粋、簡単な紹介文。
煽りではなく、静かな温度で書かれていた。
「……本当に、取り上げられたんだ」
驚きよりも、責任のような重みが肩に落ちる。
管理画面を開く。
数字が息をしているかのように、絶え間なく伸び続けていた。
九万三千。
九万六千。
九万八千五百――。
十万人の手前で、数字は一瞬、光の粒のように滲む。
胸の奥で、歓喜と恐怖が同時に膨らむ。
(これは“偶然の一夜”じゃない。
ここからは、積み重ねと覚悟が要る場所だ)
喉の奥で小さく呟く。
「……あぐらをかくな」
それは、自分自身に向けた言葉だった。
椅子の背にもたれかかりかけた身体を、そっと起こす。
成功に似たぬるい甘さが、足元に広がろうとしている。
それを踏みつけるように、机に両肘を置いた。
「まだ“始まってすらいない”。昨夜は、その入り口だ」
メモ帳を開き、今日やることを書き出す。
・発声練習一時間
・ボーカルトレーニング復習
・マイクプリ調整
・ノイズ除去とEQ再設定
・次回配信テーマ構築
・コメント返信(選別して丁寧に)
書き出すほどに、胸の奥に熱が灯っていく。
(慢心した瞬間、ここは崩れる。
数字に酔った人間から、順番に消えていく世界だ)
ニュースになったことは誇りでも奇跡でもない。
ただ、見つかったというだけのこと。
窓の外で、ビル風が低く鳴る。
街は普段どおりに動いている。
浮かれているのは、自分だけだ。
「だから、もっと磨け。もっと上にいけ」
声に出してみると、その音は不思議と静かで確かな響きを持っていた。
マイクを机に置き、ケーブルの角度を微調整する。
コンプレッサーの設定を一段階だけ下げる。
吸音材の隙間に指を差し込み、わずかな反響を確認する。
昨夜の配信のアーカイブを再生し、細部まで聴き返す。
「ここ、声が揺れてる……ここ、笑いが遅い。
この間は、まだ磨ける」
自分の未熟さが見える。
だが、それは嫌悪ではなく、**伸びしろとしての影**だった。
モニタに映る数字が、再び跳ねる。
九万九千九百七十。
深く息を吸い、目を閉じる。
(十万を越えた瞬間に慢心する人間にならない。
むしろ、その先の自分を作り続ける)
胸の奥で、もう一度、静かに刻み込む。
―――あぐらをかくな。磨き続けろ。
目を開き、キーボードに指を置いた。
「……行こう。ここからが、本当の勝負だ」
その声は、昨夜よりわずかに澄んでいた。
待機画面のサムネには、昨日より少しだけ色づいた少女が微笑んでいる。
「こんばんは。姫宮みことです。今日は……ちょっとだけ、重くて軽い話をしようかなって」
冒頭から、不思議な含みのある声だった。
コメントがざわつく。
〈なんだなんだ〉
〈告白配信?〉
〈意味深〉
「最近ね、人生でちょっと大きな“寄り道”をしてきた気がしてて」
一瞬だけ息を吸い、言葉を落とす。
「会社、クビになりまして」
コメント欄が一拍止まる。
〈え〉
〈まじ?〉
〈いきなりヘビー〉
「いや、そんな深刻な顔しないでいいから。私も最初は真っ青になったけど……今は、こうして元気にVTuberやってるし」
軽く笑う。その笑いは、かすかに震えていた。
「しかもさ、その直後に分かったんですよ。妻に浮気されてたって」
コメントが一斉に流れ始める。
〈人生イベント詰め込みすぎ〉
〈ドラマかな?〉
〈笑っていいのか分からん〉
「いいよ、笑って。私も今なら笑えるから。というか、笑わないとやってられなかったし」
声に、どこか乾いた温度が混じる。
「で、クビになって、家庭も崩れて、気づいたらひとりの部屋で天井見てて。そこで思ったんだよね。“あ、ここが底なら、あとは上がるだけじゃん”って」
〈ポジティブすぎて逆に泣く〉
〈強い〉
〈それでVTuber始めたの?〉
「うん。なんかね、人生やり直したかったんだ。名前も見た目も声も、いったんリセットして。“もう一回、人として立ち上がる練習”みたいな」
数秒の沈黙。
マイクを通して、呼吸だけが落ちていく。
「でもさ。不思議なもんで……こうやってコメントくれるだけで、『あ、まだ生きててもいいんだ』って思えるんだよ」
〈泣かせにくるな〉
〈今日の配信、刺さる〉
〈共感しすぎて怖い〉
「ありがとう。大丈夫、今日は暗くなる配信じゃないから。むしろ、笑ってほしい」
聖士は少し声を明るくした。
「だって、クビになって家出て、気づいたら女の子アバターで歌ってるおっさんって――冷静に考えたら、面白くない?」
〈たしかに草〉
〈設定が強すぎる〉
〈人生の転職はVTuber〉
「ね。だから、これは敗者の話じゃなくて、新しい人生のプロローグなんだよ。
“まあ色々あったけど、今ここにいる”ってだけ」
コメントが一気に熱を帯びていく。
〈元気出た〉
〈同じく無職だけど勇気出た〉
〈人生リセマラ同盟〉
やがて、ひとつの短い切り抜きが視聴者の手で投稿された。
――「クビになって、浮気までされて、でも今ここで笑ってます。人生、意外と続くんですよ」
その言葉だけが、SNSを漂い始める。
数分後。
コメント欄の流れが突然速くなる。
〈なんか人増えてる?〉
〈通知から来ました〉
〈切り抜きで知った!〉
「え、ちょっと待って……?」
同接数が跳ね上がる。
数字は倍になり、さらに倍になった。
心臓の鼓動が、マイクに乗りそうになる。
「は、はじめましての方、こんばんは……あの、今は落ち着いてますので安心してください」
〈この人の言葉刺さる〉
〈笑いながら生きてるの尊い〉
〈生き残り配信者〉
勢いは止まらなかった。
TLに、共感のコメントと引用が溢れていく。
――“このVTuber、人間くさくて好きだ”
――“傷ついた人の声が優しい”
――“今ここで笑ってる、って言葉が沁みる”
通知音が止まらない。
管理画面の数字が、静かに、しかし確実に跳ね上がっていく。
五千。
一万。
三万。
息を呑む。
「……本当に、こんな、夢みたいなことってあるのか」
次の瞬間、画面右上の数字が弾ける。
チャンネル登録者――五万一二三六。
一夜にして、壁を越えた。
コメントが祝福の雨のように降り注ぐ。
〈5万人おめでとう!〉
〈伝説回〉
〈人生逆転の始まり見ちゃった〉
聖士は、しばらく言葉を失っていた。
喉の奥で小さな震えが生まれる。
「……ありがとう。ほんとに、ありがとう。
ここまで来れたの、みんなのおかげです。
そして――今日まで折れなかった“昔の自分”にも、少しだけ感謝します」
照明の下、目を伏せて笑う少女の姿がモニタに映る。
それは、敗北ではなく、再生の笑顔だった。
◇◇◇
朝の光がカーテンの隙間から差し込んでいる。
スマートフォンの通知は、夜のあいだ一度も止まらなかったらしい。
テーブルの上に伏せていた端末を手に取り、聖士は小さく息を吐く。
「……すごい音の数だな」
ロック画面を開いた瞬間、画面が無数のメッセージで埋まる。
〈記事見ました!〉
〈昼ニュースに載ってるよ!〉
〈共感のVTuberって紹介されてた〉
嫌な寒気ではない。
ただ、胸の奥に熱を含んだざわめきが生まれていた。
検索欄に自分のチャンネル名を打つ。
瞬時に表示されたニュース見出しが目に飛び込んだ。
―――「傷だらけを笑いに変える配信者・姫宮みこと “今ここで笑う”言葉が反響」
スクロールする指が震える。
記事には昨夜の切り抜きと、コメントの抜粋、簡単な紹介文。
煽りではなく、静かな温度で書かれていた。
「……本当に、取り上げられたんだ」
驚きよりも、責任のような重みが肩に落ちる。
管理画面を開く。
数字が息をしているかのように、絶え間なく伸び続けていた。
九万三千。
九万六千。
九万八千五百――。
十万人の手前で、数字は一瞬、光の粒のように滲む。
胸の奥で、歓喜と恐怖が同時に膨らむ。
(これは“偶然の一夜”じゃない。
ここからは、積み重ねと覚悟が要る場所だ)
喉の奥で小さく呟く。
「……あぐらをかくな」
それは、自分自身に向けた言葉だった。
椅子の背にもたれかかりかけた身体を、そっと起こす。
成功に似たぬるい甘さが、足元に広がろうとしている。
それを踏みつけるように、机に両肘を置いた。
「まだ“始まってすらいない”。昨夜は、その入り口だ」
メモ帳を開き、今日やることを書き出す。
・発声練習一時間
・ボーカルトレーニング復習
・マイクプリ調整
・ノイズ除去とEQ再設定
・次回配信テーマ構築
・コメント返信(選別して丁寧に)
書き出すほどに、胸の奥に熱が灯っていく。
(慢心した瞬間、ここは崩れる。
数字に酔った人間から、順番に消えていく世界だ)
ニュースになったことは誇りでも奇跡でもない。
ただ、見つかったというだけのこと。
窓の外で、ビル風が低く鳴る。
街は普段どおりに動いている。
浮かれているのは、自分だけだ。
「だから、もっと磨け。もっと上にいけ」
声に出してみると、その音は不思議と静かで確かな響きを持っていた。
マイクを机に置き、ケーブルの角度を微調整する。
コンプレッサーの設定を一段階だけ下げる。
吸音材の隙間に指を差し込み、わずかな反響を確認する。
昨夜の配信のアーカイブを再生し、細部まで聴き返す。
「ここ、声が揺れてる……ここ、笑いが遅い。
この間は、まだ磨ける」
自分の未熟さが見える。
だが、それは嫌悪ではなく、**伸びしろとしての影**だった。
モニタに映る数字が、再び跳ねる。
九万九千九百七十。
深く息を吸い、目を閉じる。
(十万を越えた瞬間に慢心する人間にならない。
むしろ、その先の自分を作り続ける)
胸の奥で、もう一度、静かに刻み込む。
―――あぐらをかくな。磨き続けろ。
目を開き、キーボードに指を置いた。
「……行こう。ここからが、本当の勝負だ」
その声は、昨夜よりわずかに澄んでいた。
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