紅葉の約束

ログ

文字の大きさ
11 / 12

再会の場所

しおりを挟む
数年後、冬の終わりが近づき、春の訪れを感じるころ、杏里は小さな書店を開いた。店の名前は「紅葉の約束」。彼女の人生の中で大切な思い出や経験を象徴する名前として選ばれた。

書店の一角には、杏里の著書や彼女が愛読する作品が並べられていた。そして、その中には涼太が海外で出版した研究書も置かれていた。

ある日、店の扉が開き、中に入ってきたのは、長い間会っていなかった涼太だった。彼は日本に帰国し、杏里の書店を訪れることになったのだ。

「久しぶり、杏里。」涼太は優しく微笑んだ。

杏里は驚きのあまり、しばらく言葉を失っていたが、やがて「涼太...こんなところで再会するなんて。」と言葉を返した。

二人は店の奥のテーブルに座り、長い間の出来事や思い出を語り合った。涼太は海外での経験や研究の成果を話し、杏里は書店を開くまでの道のりや、陸との新しい生活について語った。

涼太は杏里の手を取り、「君がこんな素晴らしい場所を作ったなんて、本当に驚いているよ。」と言った。

杏里も涼太の成功を祝福し、「あなたの研究書も、こちらでたくさんの人たちに読んでもらっているよ。」と伝えた。

夜が深まる中、二人は店を後にし、紅葉の公園へと向かった。公園のベンチに座り、星空を眺めながら、過去の約束や未来の夢について語り合った。

涼太は杏里に、「君との約束を忘れることはなかったよ。」と言い、杏里も「私も、涼太との思い出はいつも胸に刻まれている。」と答えた。

二人は再び約束を交わした。それは、お互いの夢を追い続けながら、時折この場所で再会し、お互いの人生を共有すること。紅葉の公園は、彼らにとって特別な場所となった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

届かぬ温もり

HARUKA
恋愛
夫には忘れられない人がいた。それを知りながら、私は彼のそばにいたかった。愛することで自分を捨て、夫の隣にいることを選んだ私。だけど、その恋に答えはなかった。すべてを失いかけた私が選んだのは、彼から離れ、自分自身の人生を取り戻す道だった····· ◆◇◆◇◆◇◆ 読んでくださり感謝いたします。 すべてフィクションです。不快に思われた方は読むのを止めて下さい。 ゆっくり更新していきます。 誤字脱字も見つけ次第直していきます。 よろしくお願いします。

25年の後悔の結末

専業プウタ
恋愛
結婚直前の婚約破棄。親の介護に友人と恋人の裏切り。過労で倒れていた私が見た夢は25年前に諦めた好きだった人の記憶。もう一度出会えたら私はきっと迷わない。

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

【完結】妻の日記を読んでしまった結果

たちばな立花
恋愛
政略結婚で美しい妻を貰って一年。二人の距離は縮まらない。 そんなとき、アレクトは妻の日記を読んでしまう。

【完結】離婚を切り出したら私に不干渉だったはずの夫が激甘に豹変しました

雨宮羽那
恋愛
 結婚して5年。リディアは悩んでいた。  夫のレナードが仕事で忙しく、夫婦らしいことが何一つないことに。  ある日「私、離婚しようと思うの」と義妹に相談すると、とある薬を渡される。  どうやらそれは、『ちょーっとだけ本音がでちゃう薬』のよう。  そうしてやってきた離婚の話を告げる場で、リディアはつい好奇心に負けて、夫へ薬を飲ませてしまう。  すると、あら不思議。  いつもは浮ついた言葉なんて口にしない夫が、とんでもなく甘い言葉を口にしはじめたのだ。 「どうか離婚だなんて言わないでください。私のスイートハニーは君だけなんです」 (誰ですかあなた) ◇◇◇◇ ※全3話。 ※コメディ重視のお話です。深く考えちゃダメです!少しでも笑っていただけますと幸いです(*_ _))*゜

二年間の花嫁

柴田はつみ
恋愛
名門公爵家との政略結婚――それは、彼にとっても、私にとっても期間限定の約束だった。 公爵アランにはすでに将来を誓い合った女性がいる。私はただ、その日までの“仮の妻”でしかない。 二年後、契約が終われば彼の元を去らなければならないと分かっていた。 それでも構わなかった。 たとえ短い時間でも、ずっと想い続けてきた彼のそばにいられるなら――。 けれど、私の知らないところで、アランは密かに策略を巡らせていた。 この結婚は、ただの義務でも慈悲でもない。 彼にとっても、私を手放すつもりなど初めからなかったのだ。 やがて二人の距離は少しずつ近づき、契約という鎖が、甘く熱い絆へと変わっていく。 期限が迫る中、真実の愛がすべてを覆す。 ――これは、嘘から始まった恋が、永遠へと変わる物語。

処理中です...