【完結】社長の俺が痴漢されて悦ぶわけがない!

金盞花

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11.残滓

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「ぅ、ああっ……♡」
「社長、大丈夫ですか?」

 痴漢の犯人を駅員に引き渡し、手続きをして、これから本格的な警察の事情聴取が始まる前。俺と秘書は多目的トイレに居た。
 酷い状態だからと言い置いたところ警官は怪訝な表情をしていたが、今後何度も同じ目に遭うのだろう。こうして犯人を逮捕してもらうという選択をした以上、それは覚悟しないといけない。

 それよりも今の俺の身体の方が問題だった。胸のローターを固定していたテープを剥がすだけで声を上げてしまう。
 そして次は尻のローターだ。ズボンと下着を下ろして便器に前後反対で座り、なるべく呼吸を整えながら尻から出ているコードを引っ張る。

「んっ、ぅうっ♡ んんっ♡」

 固形物が出口に近づいて来る感覚は排便に似ていて、今の俺は艶っぽい声が漏れてしまう。一度は落ち着いていたペニスが再び首を擡げ始めた。
 そしてローターを排泄しながら、尻の最奥から漏れ出したローションがぽたぽたと便器の中に落ちる。

「ふーっ♡ ふーっ♡」
(また、あんな目に……!)

 思い出すだけで身体に力が入り、ズポンッ!と音を立てて勢いよく抜け落ちると共に俺は大きく背を仰け反らせた。

「ああぁっ♡」
「いいんですよ社長、もう声を出しても」

 思わず大きな声を上げてしまったことに慌てて口を塞ぐが、秘書が優しく言ってくれる。彼は俺の尻から出たローターをトイレットペーパーで受け止めてくれていた。こう見えても犯人の用意した証拠品だ。ぞんざいに扱う訳にはいかない。

「ふん゛っ……♡」

 1個目のローターを産み落とした後、俺は無意識に力んだ。緩んだ尻穴がはくはくと開閉しているのが分かる。2個目も尻肉を割り開きながら出口へ進んでくる感覚に、俺はどこか恍惚としていた。

(スイッチ、入れたい……♡ ——って、俺何考えてるんだ!?)

 勝手に浮かんだその感情に気付いた瞬間、俺は恐怖した。だが身体の火照りはまだ治っていないのも事実だった。寧ろこの排泄で昂りつつあると言ってもいい。

(クソッ……なんで……!)

 俺が唾を飲み込んだ瞬間だった。俺の耳に秘書の息がかかる。それはとても近くて熱い吐息で、同時に尻たぶに手が触れたのが分かった。

「社長、大丈夫ですか? 出せますか?」

 耳元で囁かれる言葉に背筋がゾクリとするがすぐには答えられなかった。しかし彼はそれを否定と受け取ったのか、ゆっくりと尻穴の周りに指を這わせてくる。
 最初は優しく円を描くように撫でるだけの動きだったが次第に強くなっていく。やがて尻穴を指先でつつかれながらケーブルを優しく引っ張られると思わず声が出てしまった。

「ひぅっ♡ ……や、やめっ♡」
「わかりました。じゃあゆっくりいきましよう」

 俺が止めると秘書は素直に聞いてくれるのだが、その指先が徐々に尻穴に近づいていくのが分かってしまう。俺は思わず身を捩ったが、とうとう彼の指が俺の肛門に触れたかと思うとそのままゆっくりと中へと侵入してきたのだ。しかも続けて2本。

「んふぅっ……♡ お゛ぉっ♡ お゛ぉおっ♡ あ゛ぁあっ♡」
(こんな声、出したくないのに……!)
「……あ、ありましたよ。引っ張りますね」

 1人でだって取り出せただろうに、俺は秘書に逆らえなかった。突き込まれた指がローターとケーブルの接続している根本を掴んで引っ張る。大きな固形物が自分の意志と関係無く抜けて出て行く感覚は堪らないものだった。

「んおぉおっ♡ お゛っ♡ あ゛ーっ♡」

 ビクビクと身体を跳ねさせながら、俺ははしたない喘ぎ声を上げ続けた。表情は完全に蕩けきってしまっていたし、すっかり臨戦態勢のペニスからもトロトロと我慢汁が垂れてしまっていた。
 2個目のローターを産み落とすと同時に決壊したように便座へ放ってしまったローションを見て秘書も気が付いたのだろう。彼は優しく尻肉を撫でてきた。その感覚にすら感じてしまいそうになる程に俺の身体は敏感になっていた。

「あと1個ですね」

 片手でケーブルを引っ張りつつ、秘書は再び指を俺の尻穴へ突き込む。俺がどういう状況にあるのかとうに分かっているのだろう。俺の尻はすっかり発情状態に戻っていた。犯人が捕えられる直前のように。

「ひうぅっ♡ お゛ぉっ♡」

 何とかして声を抑えようとするが上手くいかない。それどころか逆に下品な嬌声となって飛び出してしまい、それが更に俺を煽った。こんなところを誰かに見られたら何を言われるか分からないのに。

(でも……気持ちいい……♡)

 俺は無意識のうちに腰を揺らしていたことに気が付いたが、もう止められなかった。もっと太いもので奥まで突いて欲しいと思ってしまうのだ。
 そんな浅ましい欲望を秘書に見抜かれていると思うと恥ずかしくて堪らないのだが、同時にどこか期待している自分も居るのだった。
 そして最後のローターがゆっくりと引き抜かれると同時に俺の尻穴は物欲しそうに開閉してしまう。そこは既にじっとりと濡れており、ヒクヒクと痙攣していた。まるで男を誘うようにいやらしく動く自分の穴に俺は赤面するしかなかった。

「はあっ♡ あ゛っ♡ お゛ぉおっ♡」

 最後のローターが引き抜かれたと同時に俺は絶頂を迎えそうになったが必死に耐えた。俺の尻穴は咥える物を求めてきゅううっと窄まった。

「はぁーっ♡ はぁーっ♡」

 ようやく落ち着いたところで俺は大きく息を吐いた。だがまだ身体の火照りは治まらず、むしろ悪化していた。こんな状態で事情聴取など受けられる筈が無い。

「……た、頼む……っ! 犯して……くれ……!」

 俺は絞り出すようにして秘書に懇願した。まさか彼にこんなことを言うだなんて思いもしなかった。いや、彼でなくてもか。俺はもうまともな思考など出来なかった。
 秘書はそんな俺を見てニタリと不吉に笑った。普段は童顔なのに、こういう時はまるで悪魔のようだ。

「どうしたんですか社長、そんなことを言うなんて」
「ひぅっ……!」

 先程まで指を突き込んでくれていたというのに、今度はその指で尻穴の縁の部分だけを擽る。その感覚にゾクゾクするが同時に気が狂いそうな程もどかしい。俺は堪らず声を上げた。

「ん゛ぅっ♡ は、早く……挿れてくれ……♡」

 そう懇願した途端、秘書は俺の両膝に手を回すとそのまま持ち上げたかと思うと便座の上に座った俺の身体を跨がせるようにして乗せてきた。所謂対面座位という体位だ。
 そして彼のペニスが俺の尻穴に触れるのを感じた瞬間、俺は期待に胸を高鳴らせた。だが彼はまだ挿入してはくれない。焦らすように先端で入り口を突くだけだ。

「社長、何をどうしてほしいんですか?」

 耳元で甘く囁かれる言葉にすら感じてしまいそうになる。しかし今の状態ではまともに言葉を発せる自信が無い俺は首を左右に振った。

「ち、ちんこ……♡ お前のちんこ、挿れてくれ……っ!」

 必死にそう懇願しながら尻を軽く突き出すようにして振るとやっと秘書は俺の腰を掴んで引き寄せてくれた。そして彼の大きなペニスの先端がゆっくりと俺の尻穴に侵入していく感覚に息を漏らす。

(凄い……♡)

 ほんの少し先端が入っただけでもはっきりと分かる程に熱い肉棒を感じて俺は思わず身震いした。これが自分の中に入ってくるのだと思うだけで興奮してしまうのだ。早く奥まで突き入れて欲しいと思うと同時に、もっと焦らして欲しいとも思う。
 そんな俺の思いを知ってか知らずか、秘書はゆっくりと腰を進めてきた。カリが穴を押し拡げる感覚にゾクゾクする。そして一番太い部分が通り過ぎるとあとは比較的楽に入っていった。

「……お゛ぉっ♡」

 全部入ったと思った途端奥まで突き上げられて俺は仰け反った。身体が浮きそうになるのを慌てて抱き止められる。そのまま腰を回されて内壁全体を擦られると堪らず甘い声が出てしまった。

「んぉおっ♡ あ゛っあぁっ♡ すご、すごいぃっ♡」

 ローターとも指とも違う質量に圧倒されながらも、それが動く度に快感が生まれるのが堪らない。しかも俺の尻穴はそれを逃すまいと締め付けを強くしていた。
 秘書は俺の首筋に顔を埋めると、耳を舐めながら更に強く突き上げてくる。その動きに合わせるように俺も腰を動かしていた。もっと欲しいというかのように深く飲み込むようにすると秘書は小さく笑いながら囁くように言う。

「社長のここ……凄く熱くてヌルヌルしてますね」
「ん゛ぉっ♡ 言うなぁっ♡」

 そんなの分かってるというのにわざわざ口に出されると恥ずかしくて死にそうになるがそれ以上に興奮してしまう自分が居た。俺は彼の首に腕を回して抱きつきながら何度も声を上げた。

「電車の中で、大勢の前でローターで気持ち良くなっちゃったんですよね? ちょっとだけ見てましたけど、耳まで真っ赤にして身体くねらせちゃって、可愛かったですよ」
「……! な、なんですぐに止めに入らなかった!?」
「だって駅に着いてからの方が、騒ぎになりにくいと思って」

 秘書の言うことは一理ある。だがあの時の顔を見られていたことを思うと再び顔が赤くなった。
 思わずペニスを欲しがったことまで見られていたと思うと視線も合わせられない。だがそんな俺の気持ちを知ってか知らずか、秘書は腰を打ち付けながら言葉を続けた。

「それに……社長も興奮したでしょう? あの状況で犯されたらどんな反応をするんだろうって」

 図星だった俺は何も言えず、代わりにペニスをきゅううっ♡と締め付けてしまう。それに反応するかのようにビクビクと脈打つ感覚が堪らない。

「はは、やっぱりそうだ。社長、電車の中でセックスしたかったんですね? いや、正しくはレイプされたかった、かな」
「ち、違っ……!」
「違わないでしょ。わざわざ相手の言いなりになってローター付けたのは、人前で恥ずかしいところを曝け出して、滅茶苦茶にされたかったからですよね?」
「あぁっ♡ ひぃんっ♡」

 図星を突かれた俺は反論しようとしたが、結局何も言えずにただ喘ぐことしか出来ない。そんな俺に追い討ちをかけるように秘書は更に激しく責め立ててきた。

「ほら、社長がこんな変態だったなんて、誰も思いませんよ」

 そう言いながら彼は俺の尻穴を犯し続けた。そして同時に俺の乳首にも手を伸ばしてくるものだから堪らない。親指の腹でぐりっと押し潰されると思わず仰け反ってしまう程の快感に襲われた。
 そのまま両方の乳首を摘まれると引っ張られたり捏ねられたりする度にビクビク反応してしまう。その度に中のものを締め付けてしまい、その大きさをはっきりと感じ取ってしまい余計に興奮してしまう自分が居た。

「あぁっあ゛っ♡ ちくびぃいっ♡ やぁあ゛ぁっ♡」

 両方の突起を同時に責め立てられるともう堪らなかった。まるで全身が性感帯になってしまったかのように敏感になっているのを感じる。そんな状態で激しく突き上げられてはもう限界だった。

「あ゛ぁっ♡ イクッ♡ イッちゃ、んぉっ♡」
 ビューッドクッドクッ!

 絶頂を迎えようとした瞬間、尻穴の中のモノが脈打ち始めたかと思うと熱い液体が大量に注ぎ込まれるのを感じた。その感覚にすら感じてしまいそうになる程敏感になっている俺の身体はビクビク震えてしまう。
 達しているのに俺のペニスからはトロトロと勢い無く白濁液が溢れるだけで射精感は乏しい。

(中に出されて……メスイキしちゃった……♡)

 そう思った途端俺はまた軽く達してしまったようで身体が痙攣していた。しかし秘書は構わずに腰を揺らし続けるものだから堪らない気持ちになる。

「や、やめっ♡ 今イったばかり……だからぁ♡」

 そんな訴えなど聞き入れられる訳もなく再びピストン運動が始まった。今度は先程よりも激しい動きだ。
 パンッパァン!!という肌同士がぶつかる音と共に激しく抜き差しされると堪らず身体を仰け反らせてしまう。

「お゛っ♡ おぉおっ♡ すごっ♡ ああぁっ♡」

 もう俺の理性は完全に壊れてしまっていた。口端から涎を垂らしながら喘ぎ続けていると、突然秘書が俺の腰を掴み直し、最奥まで突き上げてきた。
 その衝撃に目の前にチカッチカッと光が散るような感覚を覚えるが休む暇もなく責め立てられる。

「んぉっ♡ ほぉっ♡ お゛ぉっ♡」

 先程中に出された精液がぐちゅりと音を立てて溢れるのを感じた。俺の尻穴から溢れ出した白濁液とローションが泡立ちながら尻肉を伝って便器に落ちるのを見て更に興奮してしまっている自分が居た。
 そのまま何度もピストンを繰り返していくうちに次第に動きが激しくなり、やがて一際強く打ち付けられた瞬間俺は再び絶頂を迎えた。

「んほぉおおっ♡♡ イグゥウウッ♡♡♡」
 ドピュッ! ビュルルルーー!! ビューッ! ドクッドクッ……

 勢いよく吐き出された熱い液体が再び腸内に流れ込んでくる感覚に身震いすると同時に俺もまた射精していた。
 ようやく思い切り精液を迸らせた俺は、そのまま遠のく意識を手放した。
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