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エターナルシア遺跡占領作戦
大暴れするタイプのJK
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「証明……?」
シュクレちゃんが怯えた様子で、それでも勇気を振り絞って声を上げる。彼女の言葉に、カタンは腕を振り上げた。
「少数派の持つ特異性が、時に大多数の人間には実現できない力を発揮すると言うなら、今まさに! お前達の行為に反対する多数派の力を、その少数派の力で跳ね退けてみろ!」
カタンは腕を振り下ろす。
その動きに合わせて、これまで会話の推移を伺っていたPK撲滅連合のプレイヤーが再び動き出した。
「うっえっあ!」
プレイヤー達の動きに合わせて私達も動き出す。そんな中、ムエルケちゃんが声を上げた。
「師匠! 誰がなんと言おうと! 貴方はすごい人っす!!」
「……うん! 私には普通の人みたいにできな事がいっぱいある。でも、皆が……私を頼ってくれる、私にしかできないって言ってくれる事がある!」
ムエルケちゃんの言葉に、シュクレちゃんは大きく一度頷く。両手を前に突き出すと、そこに光の文字が浮かび上がった。さっき石板を触って手に入れた、石板の文字を表示するスキルだ。
「違う、違う、あってる、違う。これはこっち、違う、違う、これとこれは一緒……!」
シュクレちゃんはブツブツと独り言を呟きながら、指で文字を次々と入れ替えていく。
PK撲滅連合のプレイヤーと戦いながらそれを見たヨイニが声を上げた。
「まさか、この場で解読を……?」
「師匠でも数ヶ月……常人なら数年単位でやっと解読できるかどうかって代物っすよ!」
別次元の高難易度ダンジョンの最奥にあったスキルだ。もし使える様になれば、状況を一変する要素になりうる。
それは正しく、この世界でシュクレちゃんにしか挑戦することすら許されない逆転の可能性だ。
「キヒヒッ!」
私も彼女の方へチラリと視線を向ける。既に彼女には周囲の言葉とか、余計な景色は入ってきていない。世の中には、常人では辿り着けない領域の集中力を発揮する人種が存在する。
「キヒッ! キヒヒヒヒ! キヒャヒャヒャヒャヒャァァァァァアアアアアアアアッハッハッハッハッハ!」
私は何をやっていたんだ。後先の事を考えてMPを温存するとか、勝てなさそうだから論破で状況を打開しようとか。
そう言う賢そうな話は私の領分じゃ無い! ただ、目の前に沢山の獲物がいる。それだけじゃないか。
「"シュクレ"! あんまり保たないからね!!」
アイテムボックスから黒い球を取り出す。
「アニー、それは!」
「しらーん!」
制止しようとするヨイニを無視して私はそれを地面へ投げつける。地面へぶつかった黒い球が破裂し、中から黒煙が大量に立ち込めた。
「黒煙だぁぁぁああ!」
「う、狼狽えるな! 数では俺達が有利なんだぞ!」
「キハハ!」
狼狽えているプレイヤーの一団へドロップキックをぶちかます。敏捷性へ特化したステータスと燃費無視の各種補正スキル、PKによって蓄えまくったレア装備によって発揮される圧倒的な加速度を持った人間ミサイルだ。
直撃したプレイヤーはトラックに吹き飛ばされた豆腐の様に粉々になって吹き飛ぶ。異世界転生でもしてきてくれ。
プレイヤーの破片が勢いよく飛び散り、周囲のプレイヤーに襲いかかる。その結果、二次被害が発生した。
「う、うわぁぁぁあああ!」
「な、なにが!」
「ど、どうした! 大丈夫か?!」
普通の人は凄いよね。仲間が傷付いたら本心からそれを労る事ができる。だけど私には尻尾がある。
「よぉおっと!」
ドロップキックで横倒しになった体を、尻尾を全力で振り回して遠心力によって支えて姿勢をもとに戻す。
ついでにアイテムボックスからさらに黒煙をばら撒く。
「キャハハハハハハハハ!!!」
狼狽えていたプレイヤーの間をすり抜け、走り出す。黒煙をばら撒きながら縦横無尽に配置された配管の上を駆け回り、道中のプレイヤーを交通事故の要領でパイルバンカーを打ち込んでいく。
「いたぞ! あそこだ!! 統制射撃用意ぃぃいい!!」
暗視スキル持ちのプレイヤーが声を上げる。同時に私へ赤いターゲットアイコンが光った。遠距離攻撃をするプレイヤーが一斉に配管と配管を飛び越えている途中の私へ照準を合わせる。
正しい人は凄いよね。沢山の仲間がいて、皆で協力して問題を解決できる。だけど私には翼がある。
「えぇえええい!」
私は腰の翼を最大まで広げた。この翼に飛行能力は無いけれど、高速で移動中に広げれば軌道を変えるぐらいの事はできる。
「「「「セット・リボルビングマイクロミサイルバンカァー!!」」」」
私の近くを色々な種類の遠距離攻撃がスレスレに通過していく。その一部は私に命中するけど、この程度であれば鎧の装甲で止まる。
風間流裏秘技其乃四、多重発声によって複数同時発動したスキルで私の両手、両翼に特殊なパイルがセットされた。画面の端に映るMPの残量が一気に50%を切る。
「フル・バーストォ!」
発声に合わせて、三角柱の形をした特殊なパイルが空を舞う。
「う、うわ!」
「な、なんだ……?」
「まさか……ふっ伏せろぉぉおおお!!!」
カタンが何かを察して声を上げる。
だけど。
「おそーい!」
巨大な三角柱のパイルは集合していた遠距離攻撃をしてきたプレイヤー達の近くまで飛んでいき、ハッチが開く。
中には無数の小さいパイルが大量に収められていた。それらが一気に飛び出し炸裂する。
「グワァァァアアアアア!!!」
「う、腕がぁぁあ俺の腕がぁぁあああ!!」
統制射撃のた為に固まっていた遠距離攻撃を担当していたプレイヤー達がまとめて穴だらけになる。
部位欠損したプレイヤーがのたうち回り、ダメージエフェクトが立ち上る。私はその内の1つを踏み潰す。
「キヒッ、キハハハハハ! アァァァアアアアア"ア"ア"ア"ァ"ァ"き”も"し"ぃ"い"い"!!」
「く、狂ってやがる!!」
「カタンの言うとおり、この世界は何をしても自由だ! 話が通じないなら、力で押し通すしかない! 見せてやるよ、お前ら常識人じゃ辿り着けない私の無鉄砲を!!」
シュクレちゃんが怯えた様子で、それでも勇気を振り絞って声を上げる。彼女の言葉に、カタンは腕を振り上げた。
「少数派の持つ特異性が、時に大多数の人間には実現できない力を発揮すると言うなら、今まさに! お前達の行為に反対する多数派の力を、その少数派の力で跳ね退けてみろ!」
カタンは腕を振り下ろす。
その動きに合わせて、これまで会話の推移を伺っていたPK撲滅連合のプレイヤーが再び動き出した。
「うっえっあ!」
プレイヤー達の動きに合わせて私達も動き出す。そんな中、ムエルケちゃんが声を上げた。
「師匠! 誰がなんと言おうと! 貴方はすごい人っす!!」
「……うん! 私には普通の人みたいにできな事がいっぱいある。でも、皆が……私を頼ってくれる、私にしかできないって言ってくれる事がある!」
ムエルケちゃんの言葉に、シュクレちゃんは大きく一度頷く。両手を前に突き出すと、そこに光の文字が浮かび上がった。さっき石板を触って手に入れた、石板の文字を表示するスキルだ。
「違う、違う、あってる、違う。これはこっち、違う、違う、これとこれは一緒……!」
シュクレちゃんはブツブツと独り言を呟きながら、指で文字を次々と入れ替えていく。
PK撲滅連合のプレイヤーと戦いながらそれを見たヨイニが声を上げた。
「まさか、この場で解読を……?」
「師匠でも数ヶ月……常人なら数年単位でやっと解読できるかどうかって代物っすよ!」
別次元の高難易度ダンジョンの最奥にあったスキルだ。もし使える様になれば、状況を一変する要素になりうる。
それは正しく、この世界でシュクレちゃんにしか挑戦することすら許されない逆転の可能性だ。
「キヒヒッ!」
私も彼女の方へチラリと視線を向ける。既に彼女には周囲の言葉とか、余計な景色は入ってきていない。世の中には、常人では辿り着けない領域の集中力を発揮する人種が存在する。
「キヒッ! キヒヒヒヒ! キヒャヒャヒャヒャヒャァァァァァアアアアアアアアッハッハッハッハッハ!」
私は何をやっていたんだ。後先の事を考えてMPを温存するとか、勝てなさそうだから論破で状況を打開しようとか。
そう言う賢そうな話は私の領分じゃ無い! ただ、目の前に沢山の獲物がいる。それだけじゃないか。
「"シュクレ"! あんまり保たないからね!!」
アイテムボックスから黒い球を取り出す。
「アニー、それは!」
「しらーん!」
制止しようとするヨイニを無視して私はそれを地面へ投げつける。地面へぶつかった黒い球が破裂し、中から黒煙が大量に立ち込めた。
「黒煙だぁぁぁああ!」
「う、狼狽えるな! 数では俺達が有利なんだぞ!」
「キハハ!」
狼狽えているプレイヤーの一団へドロップキックをぶちかます。敏捷性へ特化したステータスと燃費無視の各種補正スキル、PKによって蓄えまくったレア装備によって発揮される圧倒的な加速度を持った人間ミサイルだ。
直撃したプレイヤーはトラックに吹き飛ばされた豆腐の様に粉々になって吹き飛ぶ。異世界転生でもしてきてくれ。
プレイヤーの破片が勢いよく飛び散り、周囲のプレイヤーに襲いかかる。その結果、二次被害が発生した。
「う、うわぁぁぁあああ!」
「な、なにが!」
「ど、どうした! 大丈夫か?!」
普通の人は凄いよね。仲間が傷付いたら本心からそれを労る事ができる。だけど私には尻尾がある。
「よぉおっと!」
ドロップキックで横倒しになった体を、尻尾を全力で振り回して遠心力によって支えて姿勢をもとに戻す。
ついでにアイテムボックスからさらに黒煙をばら撒く。
「キャハハハハハハハハ!!!」
狼狽えていたプレイヤーの間をすり抜け、走り出す。黒煙をばら撒きながら縦横無尽に配置された配管の上を駆け回り、道中のプレイヤーを交通事故の要領でパイルバンカーを打ち込んでいく。
「いたぞ! あそこだ!! 統制射撃用意ぃぃいい!!」
暗視スキル持ちのプレイヤーが声を上げる。同時に私へ赤いターゲットアイコンが光った。遠距離攻撃をするプレイヤーが一斉に配管と配管を飛び越えている途中の私へ照準を合わせる。
正しい人は凄いよね。沢山の仲間がいて、皆で協力して問題を解決できる。だけど私には翼がある。
「えぇえええい!」
私は腰の翼を最大まで広げた。この翼に飛行能力は無いけれど、高速で移動中に広げれば軌道を変えるぐらいの事はできる。
「「「「セット・リボルビングマイクロミサイルバンカァー!!」」」」
私の近くを色々な種類の遠距離攻撃がスレスレに通過していく。その一部は私に命中するけど、この程度であれば鎧の装甲で止まる。
風間流裏秘技其乃四、多重発声によって複数同時発動したスキルで私の両手、両翼に特殊なパイルがセットされた。画面の端に映るMPの残量が一気に50%を切る。
「フル・バーストォ!」
発声に合わせて、三角柱の形をした特殊なパイルが空を舞う。
「う、うわ!」
「な、なんだ……?」
「まさか……ふっ伏せろぉぉおおお!!!」
カタンが何かを察して声を上げる。
だけど。
「おそーい!」
巨大な三角柱のパイルは集合していた遠距離攻撃をしてきたプレイヤー達の近くまで飛んでいき、ハッチが開く。
中には無数の小さいパイルが大量に収められていた。それらが一気に飛び出し炸裂する。
「グワァァァアアアアア!!!」
「う、腕がぁぁあ俺の腕がぁぁあああ!!」
統制射撃のた為に固まっていた遠距離攻撃を担当していたプレイヤー達がまとめて穴だらけになる。
部位欠損したプレイヤーがのたうち回り、ダメージエフェクトが立ち上る。私はその内の1つを踏み潰す。
「キヒッ、キハハハハハ! アァァァアアアアア"ア"ア"ア"ァ"ァ"き”も"し"ぃ"い"い"!!」
「く、狂ってやがる!!」
「カタンの言うとおり、この世界は何をしても自由だ! 話が通じないなら、力で押し通すしかない! 見せてやるよ、お前ら常識人じゃ辿り着けない私の無鉄砲を!!」
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