男女比1:10000の異世界に転生、『絶倫』スキルで世界を救う~金と女とダンジョン配信~

ハムうさ

文字の大きさ
14 / 84
第2章

第14話 『操縦者が入れ替わってる? そんなことありませんわ!』

しおりを挟む

「あれは……カラフルなゴーレム……?」
 例に漏れず、擬態ぎたいから動き出すまで非常に長い。長いが、訓練と割り切って敵を待つ。

「赤、青、緑、茶色……基本魔法の属性の色っぽいな」
「『……うぅ、気をつけてくださいペン!』」
 情報を漏らさないように頑張っているらしいランチョン。もどかしいんだろうな。

「コォォォ……!」
「むっ!?」
 ようやく立ち上がったゴーレム、その中の緑色のゴーレムが腕をこちらに向ける!

「風――竜巻!?」
 まるでドリルのように渦巻いている竜巻がこちらに向かってきた!

「あぶねっ! って今度は地面から!?」
 避けた先の地面にいくつもの先が尖ったトゲのような岩が隆起する。

「やはり、あいつらの色はそれぞれの属性! 魔法を使ってきてる!」
 ランチョンが最初に言ってたっけ、魔法を使う種類がいるって。
 残りの青は水、赤は炎だろう。

 ……ところで、俺の『魔力武装』は魔法への耐性はどんなもんだろうか。

「わぁ、竜巻にマントが引っかかってしまったぞぉっ!」
「『凜音様!?』」
 以前ミノタウロスの攻撃を受け止めた時フランに泣かれてしまったからね。事故をよそおうしかない。

「『どうしてですか!? 何でわざわざ敵の魔法にぶつかりに行くんですか!? もぉーっ! ばかぁーーーっ!!!』」
「ごめんて」
 バレてた上にAIにバカと言われたん……。
 しかし魔法への耐性も十分であることが確認できた。彼の竜巻も、そよ風ほどにも感じない。

「それじゃあ緑のキミから……とりゃぁっ!」 
「ギギッ……」
 アイアンゴーレムの左腕剣で緑ゴーレムを頭から叩きつぶす。感触的にはアイアンゴーレムと同程度だ。

「『もう十分ですペン! こいつらはエレメンタルゴーレム、アイアンゴーレムの亜種と言われており、色に対応した属性の魔法を使うペン! 同時にその属性への耐性も高いんですペン! だから魔法を受けないでぇーーー!』」
「……そっか」
 それなら、もう彼らに用はない。

 ランチョンにバカバカ言われながら一通り魔法を受けた後、今までと同じようにゴーレムを叩き潰して戦闘が終わった。



「『さすが凜音様ですわペン!』」
「ありがとう」
 さっきまでとの温度差がひどいランチョン。情緒を安定させてくれ。

「さて……報酬の宝箱は、と……」
 宝箱。まずは……中身の確認だ。

「……これ、は……」
「『鉄塊ですね――ペン! これは宝条家の家宝にふさわしいですわペン!』」
 鉄のインゴット。糞みたいな報酬なんだが?

「宝石は……?」
「『……今回は当たらなかったようですわペン。しかしお嬢様は宝石を見つけることより、早く凜音様に帰ってきて欲しいみたいですわペン! イチャイチャちゅっちゅしたいらしいですわペン!』」

 フランのために宝石を見つける、という第1の目的は失敗に終わってしまった。
 しかし……実はもう1つ大事な目的がある。それは――。

「確か、ランチョンを通して画像がフランたちに転送されているって言ってたよね?」
「『え? はい――ペン。正しくは動画でですがペン』」
「それ、本当に信頼してる人だけにしか見せないようにすることできる? できればベアトリーチェさんにも、今からやることは見せたくないんだけど」
「『……理由をお聞きしても……?』」

 なぜこんな事を言うか。その理由は……転生する時の女神との会話にある。

『あなたが転生する世界は……直に滅びます。の世界にはダンジョンが用意されているのですが……攻略及び破壊が想定された速度を大幅に下回っており、ダンジョンの成長と増加に追いつかず……要はダンジョンに飲み込まれるのです』

 男女比が著しく偏った世界への転生を喜んだのも束の間、そんなことを言われた俺は……絶望しかけたと同時、なんとしても世界の滅亡を防ぐと誓った。せっかく女の子と仲良くなっても滅びるなんてたまったもんじゃない。

 しかし調べても調べてもダンジョンを破壊する方法がわからなかった。
 だがある時、探索者になる際に求められる遵守事項じゅんしゅじこうに気になる文面を見つけた。

 探索者規約第3条、『宝箱を破壊してはならない。以後出現しなくなるため』。
 同規約第4条、『万が一ダンジョンの核となる存在を見つけたら絶対に触れてはならない。速やかつ内密に職員に知らせること』。

 その時、なんとなくだが、正解を引いたと直感した。



「……今から、宝箱を破壊する」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜

涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。 ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。 しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。 奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。 そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

異世界帰りのハーレム王

ぬんまる兄貴
ファンタジー
俺、飯田雷丸。どこにでもいる普通の高校生……だったはずが、気づいたら異世界に召喚されて魔王を倒してた。すごいだろ?いや、自分でもびっくりしてる。異世界で魔王討伐なんて人生のピークじゃねぇか?でも、そのピークのまま現実世界に帰ってきたわけだ。 で、戻ってきたら、日常生活が平和に戻ると思うだろ?甘かったねぇ。何か知らんけど、妖怪とか悪魔とか幽霊とか、そんなのが普通に見えるようになっちまったんだよ!なんだこれ、チート能力の延長線上か?それとも人生ハードモードのお知らせか? 異世界で魔王を倒した俺が、今度は地球で恋と戦いとボールを転がす!最高にアツいハーレムバトル、開幕! 異世界帰りのハーレム王 朝7:00/夜21:00に各サイトで毎日更新中!

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

転生?したら男女逆転世界

美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。 ※カクヨム様にも掲載しております

処理中です...