「因縁の相手」

著恋凛

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最終章、全面戦争・・・編

8話(125話)「行ってらっしゃい」

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時は経ち、全面戦争当日の10時48分。
俺は快知と夕貴と一緒にAPO本部まで歩いていた。
そのには少しの緊張感が張り巡らせていた。そのせいか会話は無い、無言が続く。でも、その緊張感を打ち破っる者がいた。
それは快知だ。
「なに、二人とも緊張してんの?」
「そりゃそうだろ。」
俺は最もな答えを言う。
「まぁー、生死がかかってるもんな。てか、今何考えれる?」
その問いに俺はごくごく普通の答えを出す。
「どう動くか・・・とか。」
すると、快知は
「はぁー、馬鹿か?」と一言置き、俺たちの緊張が和らぐ方法を言う。
「今考えるのはただ一つ。生き延びて、APOに勝った時の事だけを思い浮かべるんだ。どう動くか、とか考えてもな。何時どこでイレギュラーが起こるか分からない。APOの幹部5人に囲まれるかもしれない。
もう一度言うぞ。今は生き延びて、APOに勝った時の事だけを思い浮かべるんだ。」
勝って生き残るか・・・
なんか緊張が和らいで来たな。
すると、APO本部の手前まで来ていた。
「ここがAPOの本部か・・・普通の家じゃん。」
見た目はごくごく普通の家だった。でも、周りに家が無いとこからするに本当にAPO本部なのだろう。
「それじゃ、お先。」
そう言い残し、快知は扉をぶち破って家に入って行った。
その勇気は素直にすごいと思う。それに比べて俺は足が動かない。
そんな時、夕貴が喋り出す。
「あの時、最後とか言ってごめんね。」
あの時とは文化祭の時のだろう。
「でも、決して歩希とやりたい事が無くなった訳じゃないわ。まだ色々と遊びたいし雑談もしたい。それに歩希が居なくなったら一緒に散歩する相手が居なくなっちゃっうしね。
大丈夫。歩希は死なない。もちろん私もね。歩希は強いから、それに“やらなきゃいけない事”があるでしょ?
だから、行ってらっしゃい。」
そして夕貴は力強く俺の背中を叩く。
俺は一歩踏み出す。足取りは何故か軽い。一歩踏み出すと便乗する様に二歩
、三歩と出る。
後ろは振り向かない。振り向いたら行くのを躊躇してしまうかもしれないから。だから、後ろを振り向かずに俺は一言言葉を放つ。
「行ってきます。」 
すると、快知が突き破った扉の前に行ったぐらいで夕貴から言葉が帰ってくる。
「行ってらっしゃい。」
その言葉は俺の耳に届き、徐々に薄れ、やがて暗闇に消えていく。



扉の中に入ると真っ暗だった。
その状態に目が慣れていき、下に続く一つの階段が見えた。
異質な感じが漂う。快知が居ないという事はこの階段を下ったのだろう。
俺も階段を下る。
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