「因縁の相手」

著恋凛

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最終章、全面戦争・・・編

13話(130話)「もう一人」

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歩希が絶体絶命の時、快知はと言うと・・・・・



谷口までとは言わないが強い。正直勝つ道筋が見えない。それに出血量が酷くて貧血気味になり、意識が・・・持たない。
「その程度で対能力者撲滅局に入ったのか?」
兄ちゃんがなんか言っているが耳に入らない。
兄ちゃんが振るナイフを避けながら攻撃をする。でも、圧倒的にこちらの攻撃数の方が少ない。割合で言うとこちらが一回攻撃するのに兄ちゃんは四回攻撃してる。それに兄ちゃんの目から数センチの光が出ているところから能力を使っていると考えられる。
「痛っ。」
兄ちゃんのナイフが俺の肩を掠める。
その時、僕の脳内に直接声が聞こえる。
「やっと俺の仕事だな。」
そんな声が脳内に響きわたる。
「お前は誰だ?」
僕はごもっともな問いを投げかける。
「俺はお前だ。」
「俺はお前だ。」
僕は理解出来ない。だって急に僕と名乗る姿の見えないやつが話しかけてくるんだぞ。
「説明するぞ。ここからは俺の問いだけに答えろ。
お前に幼稚園に入る前の記憶がお前には無いだろ?」
そう言われて記憶を遡る。
確かに無い。覚えて無いという可能性もあるが記憶が一つも無いのはおかしいだろう。
「無い。」
「それは何故か?」と僕と名乗る姿の見えないやつは前置きを置いてから話し出す。
「その時の記憶は俺が持っているからだ。
幼少期、お前と俺がまだ同じ身体に入っていた時は入院生活をしていた。
その理由はただ一つ。俺たちが力を持ち過ぎだからだ。
今現在でも、お前は強い。いや、強すぎる。お前の能力は戦闘系では無いのに兄貴と闘えてる。でも、幼少期の頃はもっと凄かった。
それは身体が壊れてしまう程に。
だから、俺はお前の身体から出た。でも、一時的にお前の身体に戻る方法がある。その方法は・・・・・お前の身体から25%の血液が放出した時だ。
まさに今、最後に選ぶのはお前だ。さぁ、選べ。俺と共に闘うか、兄貴に殺されるか。」
僕は藁にもすがる思い言った。
「分かった。共に闘おう。」
すると、僕の・・・・・いや、俺の身体に何かが入ってくる。
俺は兄貴から距離をとる。
軽く背伸びをして兄貴の方を見る。
「よう、兄貴。久しぶりだな。」
そういうと兄貴の顔が青くなって行く。
「今、兄貴って。お前・・・・・知るか。今は俺の方が強い。」
そう言って突っ込んで来る兄貴。攻撃を全て受け流す。
そして俺は兄貴の腹に蹴りを入れる。
すると、面白いように飛んで行く。
壁に当たり、そこから兄貴は立ち上がる。
「おっ!何時もならここで終わりなのにやるじゃん。でも、俺達には時間が無いから次で終わらせるぜ!」
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