「因縁の相手」

著恋凛

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0章、伝説の始まり編

1話(マイナス3話)「無茶ぶり」

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お父さんの変わりとして働き初めて早1年と半年。仕事はまぁまぁ出来てると思うが、対能力者撲滅局の方は全然ダメだ。下手したらお父さんの時より悪化している。
って、なんでここ半年で一気に組織犯罪が急激に激増してるの?
「岩元、なんで組織犯罪が急激に増加してるの?」
部屋にいた岩元に私はそう問う。
「レッドハンドが姿を消したからですかね?たぶんそうだと思います。」
レッドハンド?何それ?
「レッドハンドってなに?」
「あぁー、夕貴ちゃんはあまりご存知では無いですよね。約半年前から姿を現して無いですし。
レッドハンドとは悪さをしてる、もしくはしそうな組織を一人で、しかも素手で壊滅させる正義の味方?です。」
何その人、すごい。たぶん、相当戦闘慣れしてる50代ぐらいの凄腕なのね。それにたぶん能力も禁忌の能力までは行かなくともだいぶ強い能力なのでしょう。
「そのレッドハンドってどんな人なの?」
「今知ってる情報では、高校生ぐらいで無能力者。あとは左利きって事ぐらいですかね。」
高校生で無能力者?ありえない。
「あ、あと、最高では80人以上の組織を壊滅させてますね。」
80?全員が無能力者でもすごいわね。
「80人中12人が能力者でした。」
もうなんか言葉が出ないわね。
「まだ無能力者って事なら能力が開花する可能性もあるわよね?」
「はい。あれだけの戦闘力があるなら何時でも開花出来ると思いますよ。」
私の中にいる、有を無にする能力を貸してくれてる神、アフロディーテーが私にこう囁いてくる。
「その子を仲間に入れなさい。」
「言われなくても。」
謎にそのレッドハンドに興味が湧いた私は岩元に命令を出す。
「そのレッドハンドを探して。仲間にするわ。」
「マジっすか?」
「大まじよ。」
「でも、レッドハンドは一応犯罪者ですよ?」
「だから、何よ?戦力が上がれば万々歳。いざとなったら逮捕しちゃうぞ!って脅せばいいのよ。」
「はぁ・・・」
岩元はそうため息を漏らすが私は意見を変えるつもりは無い。
「必要とならば対能力者撲滅局の人達も使っていいから。もちろん私も探すわ。」
「分かりました。一応探しはしてみます。」
そう言い、岩元は仕事に戻った。そして私も仕事を黙々とこなすのだった。



翌日、私は一人でAPO本部の300メートル先にある電柱の影に隠れていた。
ギリギリ中野区のところだ。
「ねぇ、本気でやるの?」
アフロディーテーが心配そうに聞いてくる。まぁー、やることがやることだからね。心配にもなるのだろう。
「女ににごんはないわ。」
「でも、夕貴ちゃんはまだ完全に操れてないじゃない。」
「やると言ったらやる。それが私よ!」
そして私はAPOに向けて掌を向けるのだった。
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