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11話
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ギャングの家を徘徊して約45分、所々戦闘はあったが難なく倒せた。ハロンもちゃんと見てたらしく、俺の戦いが終わったあと同じように身体を捻ったりしてる。
そして、俺たちは今以下にもボスが居そうな部屋の前まで来ていた。
扉を開くと同時に発砲音。眼前まで迫った銃弾をギリギリ躱すが、頬から血が滴り落ちる。
「流石ここまでやってくれたやつだな。」
40代半ば頃に見える顔にはいくつもの傷がついていて如何にも歴戦の証って感じだ。
「おっさんがこの組織のボスか。最近は子分が良く暴れてるらしいな。」
「そうか?世の中厳しくなったなぁ。ハハハッ」
そう笑うが目は全然笑ってはいなかった。
それを見て剣を握る力が強くなる。なんだ、この感じ。圧倒的な存在感、今まであった誰よりも隙が多く、隙が少ない。あれ?矛盾してる?けど、本当にそうなのだ。どこからでも、どこにでも攻撃出来るが、どこから、どこに攻撃しても防がれる気がする。けど、それは所詮一般人の攻撃だ。
俺は違う、禁忌の能力者だ。隙がないのは認めるが、攻撃していくうちに確実に隙が生まれる。
俺は敵から奪ったグロック18cを懐から出し、発砲する。が、銃は不慣れなので肩を狙ったが腕を掠った程度の攻撃になってしまった。
「クッソ」
帰ったら射撃の練習だな。そんな事を思いながら、新しく作った日本刀を抜く。
お返しと言わんばかりにボスも拳銃をぶっぱなしてくる。それも連射で。
躱したり、剣で斬りったりして防ぐが、埒が明かない。こんな広くもない部屋で相手は銃となると活路は自然と少なくなる。
とりあえず、銃弾を避けるのも疲れたので、スモークグレネードを使う。これもまた敵から奪った。
部屋に煙が充満すると同時に俺の視界は灰色の煙が支配する。それはボスも同じだろう。
とりあえず、伏せる。その瞬間発砲音と同時に俺の上に銃弾が高速で通過する。予想通りだ。
今の発砲場所を割り出し、ほふく前進でそこに進む。足音はしてないから俺の目の前にボスがいることになる。それを証明するかのように薄くだが靴の踵の部分が見える。
音を立てないように立ち上がり、グロック18cの柄の部分でぶん殴る。確かな手応えと人が倒れた時のような部屋に響く。
ほぼ密室な状態でスモークグレネードを使ったのでまだ辺りは煙だらけだ。
「ハロン、扉開けてくれ。」
「あいよー。」
と言う返事と同時に扉が開く。煙は少しづつ晴れていき、数分後に完全に消えた。
ボスを縛り、動けないようにした俺は武器を適当にリュクに詰めていく。
未だに武器庫がない。どこかにはあると思うので探す。前に、この部屋から一つだけ変な場所があったのでそっちに行く。
歩き出そうとするとハロンが話しかけてくる。
「師匠、こいつ殺さないのか?」
気絶したギャングのボスの髪の毛を持ち上げて見せてくる。
「今の俺らの目標は日本陸上自衛隊能力部隊の壊滅だ。それを邪魔して来たり、相当な悪人、俺の仲間に手を出ししてきた人しか殺す気は無い。」
「じゃぁ、なんだ?師匠は今まで悪人しか殺してなかったのか?」
その問いに俺は少し考える。記憶を遡り、殺してきた人の事を思い返す。
「まぁな。」
そう言った瞬間、俺はある1つの記憶が蘇った。その記憶は当時はトラウマで悔やんだ事もあった。
「いや、2人だけ、幼い少女の命を奪ったな。」
「ふーん、ま、どうでもいいけどな。」
本当にどうでもいいようにしてギャングのボスから手を離すハロン。
俺は気になった場所に行く。
少し離れた壁からノックをしていき、気になった壁の所だけノック音が変わった。
1箇所だけ壁の奥が空洞になっている。そうわかった瞬間、俺は壁を蹴り壊す。
「はちょ?」
驚いたのか声を出すハロン。
「何してんだよ師匠。驚いたじゃねぇか。」
そんな言葉を背に受けながら、俺は蹴り壊した壁の奥を見て言葉を漏らす。
「海外ってこんなのばっかだな。」
俺の視線の先には独房が3つ並んでいて、その中には2人の人がいた。
1人は中学生男子?、もう1人はゴツイ男。
「世界の中で日本は安全な国だ。海外じゃこんなのよくある事だぜ、師匠。」
俺の後ろから蹴り破った先を見てそうポツリと言う。
俺は蹴り破った先に入る。そして2人が入ってる独房の前まで行き、ある事に気づいた。ゴツイ男の方はペルーの警察服を着ていたのだ。
「なぁ、そこの兄さん。何でもするからここから出してくれませんか?」
そう言ったのはゴツイ男。
「ん?何でもって言ったか?」
「あぁ。」
あの腕の太さ、そして現在、俺とゴツイ男の上下関係を理解し、敬語を使う状況判断力。警察ということは銃なども使ったことあるだろう。
「警察を辞めて俺らの仲間になれ。」
ゴツイ男は悩んだ素振りを見せながらも、
「いいぜ。でも、俺は俺より弱いやつの下に付く気はねぇんだ。だから、ここから出て手合わせしてから決めるでいいか?」
と言う。なので、俺は独房の入口をこじ開けながら、言う。
「いいぜ。やろうか。」
そして、俺たちは今以下にもボスが居そうな部屋の前まで来ていた。
扉を開くと同時に発砲音。眼前まで迫った銃弾をギリギリ躱すが、頬から血が滴り落ちる。
「流石ここまでやってくれたやつだな。」
40代半ば頃に見える顔にはいくつもの傷がついていて如何にも歴戦の証って感じだ。
「おっさんがこの組織のボスか。最近は子分が良く暴れてるらしいな。」
「そうか?世の中厳しくなったなぁ。ハハハッ」
そう笑うが目は全然笑ってはいなかった。
それを見て剣を握る力が強くなる。なんだ、この感じ。圧倒的な存在感、今まであった誰よりも隙が多く、隙が少ない。あれ?矛盾してる?けど、本当にそうなのだ。どこからでも、どこにでも攻撃出来るが、どこから、どこに攻撃しても防がれる気がする。けど、それは所詮一般人の攻撃だ。
俺は違う、禁忌の能力者だ。隙がないのは認めるが、攻撃していくうちに確実に隙が生まれる。
俺は敵から奪ったグロック18cを懐から出し、発砲する。が、銃は不慣れなので肩を狙ったが腕を掠った程度の攻撃になってしまった。
「クッソ」
帰ったら射撃の練習だな。そんな事を思いながら、新しく作った日本刀を抜く。
お返しと言わんばかりにボスも拳銃をぶっぱなしてくる。それも連射で。
躱したり、剣で斬りったりして防ぐが、埒が明かない。こんな広くもない部屋で相手は銃となると活路は自然と少なくなる。
とりあえず、銃弾を避けるのも疲れたので、スモークグレネードを使う。これもまた敵から奪った。
部屋に煙が充満すると同時に俺の視界は灰色の煙が支配する。それはボスも同じだろう。
とりあえず、伏せる。その瞬間発砲音と同時に俺の上に銃弾が高速で通過する。予想通りだ。
今の発砲場所を割り出し、ほふく前進でそこに進む。足音はしてないから俺の目の前にボスがいることになる。それを証明するかのように薄くだが靴の踵の部分が見える。
音を立てないように立ち上がり、グロック18cの柄の部分でぶん殴る。確かな手応えと人が倒れた時のような部屋に響く。
ほぼ密室な状態でスモークグレネードを使ったのでまだ辺りは煙だらけだ。
「ハロン、扉開けてくれ。」
「あいよー。」
と言う返事と同時に扉が開く。煙は少しづつ晴れていき、数分後に完全に消えた。
ボスを縛り、動けないようにした俺は武器を適当にリュクに詰めていく。
未だに武器庫がない。どこかにはあると思うので探す。前に、この部屋から一つだけ変な場所があったのでそっちに行く。
歩き出そうとするとハロンが話しかけてくる。
「師匠、こいつ殺さないのか?」
気絶したギャングのボスの髪の毛を持ち上げて見せてくる。
「今の俺らの目標は日本陸上自衛隊能力部隊の壊滅だ。それを邪魔して来たり、相当な悪人、俺の仲間に手を出ししてきた人しか殺す気は無い。」
「じゃぁ、なんだ?師匠は今まで悪人しか殺してなかったのか?」
その問いに俺は少し考える。記憶を遡り、殺してきた人の事を思い返す。
「まぁな。」
そう言った瞬間、俺はある1つの記憶が蘇った。その記憶は当時はトラウマで悔やんだ事もあった。
「いや、2人だけ、幼い少女の命を奪ったな。」
「ふーん、ま、どうでもいいけどな。」
本当にどうでもいいようにしてギャングのボスから手を離すハロン。
俺は気になった場所に行く。
少し離れた壁からノックをしていき、気になった壁の所だけノック音が変わった。
1箇所だけ壁の奥が空洞になっている。そうわかった瞬間、俺は壁を蹴り壊す。
「はちょ?」
驚いたのか声を出すハロン。
「何してんだよ師匠。驚いたじゃねぇか。」
そんな言葉を背に受けながら、俺は蹴り壊した壁の奥を見て言葉を漏らす。
「海外ってこんなのばっかだな。」
俺の視線の先には独房が3つ並んでいて、その中には2人の人がいた。
1人は中学生男子?、もう1人はゴツイ男。
「世界の中で日本は安全な国だ。海外じゃこんなのよくある事だぜ、師匠。」
俺の後ろから蹴り破った先を見てそうポツリと言う。
俺は蹴り破った先に入る。そして2人が入ってる独房の前まで行き、ある事に気づいた。ゴツイ男の方はペルーの警察服を着ていたのだ。
「なぁ、そこの兄さん。何でもするからここから出してくれませんか?」
そう言ったのはゴツイ男。
「ん?何でもって言ったか?」
「あぁ。」
あの腕の太さ、そして現在、俺とゴツイ男の上下関係を理解し、敬語を使う状況判断力。警察ということは銃なども使ったことあるだろう。
「警察を辞めて俺らの仲間になれ。」
ゴツイ男は悩んだ素振りを見せながらも、
「いいぜ。でも、俺は俺より弱いやつの下に付く気はねぇんだ。だから、ここから出て手合わせしてから決めるでいいか?」
と言う。なので、俺は独房の入口をこじ開けながら、言う。
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