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23話
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「ふっふふっふふーん」
俺は鼻歌を歌いながら歩く。
今日、俺は初めて仲間以外と戦う。オーストラリアで師匠に拾われて早数ヶ月、あれから俺はほぼ毎日訓練をしてきた。師匠と初めて会った時からは何倍も強くなった。
「わっ!」
草が急に動いて俺は思わず声を上げる。そんな中俺はナイフを手に取る。
「って、蓮兎さんか・・・」
「いや、こっちのセリフだよ」
うつ伏せでスコープを覗きながらそう発する。
蓮兎さんが一点を見つめているから何かと思った瞬間、俺は手を引っ張られた。
「うつ伏せになって!早く!」
小さく、されど力強く言う蓮兎さん。俺は言われた通りにうつ伏せになる。
「南南西、50m先に敵が1人いる。こちらに歩を進めているいかいずれここにいるのがバレる・・・ハロンくん、言いたいことは分かるだろ?」
「あぁ」
「俺は援護射撃をするから頼んだよ」
そう言われ、俺はしゃがみながらその場を立ち去る。
この時の俺はまだ自分の力を過信しすぎていた・・・・・
回り込んでさっきの敵の背後を取る。
蓮兎さんに合図を送り、ナイフを手にし、俺は隠れていた場所から勢いよ出た。
俺の事を視認した敵は剣を手に取った。そんなのお構い無しに突っ込み、ナイフを振るうが受け止められる。
数秒間鍔迫り合いになるが、やがて負けるのは俺の方。1m程飛ばされるがスライディングをするようにしてすぐに立ち上がる。
追撃と言わんばかりに敵は剣を振りかぶりながら迫ってきていた。横に大きく振るう剣を高くジャンプして避ける。
そして俺は叩き込むようにしてナイフを振った。綺麗に受け流される。
敵の剣は既にジリジリと迫りきている。ナイフを前に出し、受け止めようとしたが、剣とナイフが当たった瞬間にナイフは放物線を描くように飛んで行く。
「クソが!」
そう言葉を零し、能力を使う。ナイフが無くなった以上肉弾戦をするしかない。
俺が蹴りを入れようとすると同時に敵は突きようにして剣を俺の腹部めがけて押し込んでくる。
そして・・・・・先に攻撃が当たったのは・・・俺の方だった。
腹に剣先が当たり、俺は負けた。でも、身体が急に止まることもなく蹴りは敵に当たり吹っ飛んでいき、やがて木に激突して止まった。そこに蓮兎さんが射撃をして敵の頭にゴム弾が当たった。
どこからともなく人造人間が現れ、「ハロン、グートン負け」そう言いまた消える。
地面に座り込み、拳を地面に叩きつける。
俺は自分の力を過信しすぎていた。勝てると思っていた。なのに・・・力勝負では負け、俺の攻撃は綺麗に受け流された。速さでも負けた。
完全な敗北、誰が見ても力の差は歴然だった。
俺は師匠と特訓をして少し強くなった自分に自惚れていたのかもしれない。いや、していた。でも実際はまだまだひよっこだ。俺は今現在DESTROYERSの中で1番弱くて足手まといだ。
絶対に・・・絶対に次戦う時には強くなってやる・・・
「みーつけた!」
俺はさっき勝った時からずっと敵を探し続けてきた。そしてようやく見つけた。
大きく地を蹴り、天高く跳ぶ。前宙を数回してから敵の頭めがけ踵落としを叩き込む。敵はそれを片手でガードされた。
「そうゆう戦いをするのか・・・」
敵はボクシングに似たフォームで軽くぴょんぴょん飛んでいる。
「ま、俺格闘技なんてやった事ないから見よう見まねだけどな」
拳の撃ち合いになった。やられたらやり返すという感じでシーソーゲーム。
「888部隊の誇りにかけて俺は勝つ!」
敵はそう言い、俺の顎に左フックをしてくる。それをモロにくらい、視界が眩む。
「888部隊?知らねぇよ。勝つのは俺だ」
そう叫びながら、敵の顔面に右ストレートを叩き込む。敵はモロにくらい、よろめいた。
口の中は鉄の味でいっぱい。頭からは血が流れる、その血が左目を通過するので左目が開けられない。
「これ以上ダメージを受けるのは辛いからな」
そういい、足を高く上げ蹴り落とすような形で敵の頭めがけハイキックをしようとする。それに察知した敵は腕でガードする。このまま行けば、完全に防がれるな・・・・そう思った俺は弓蹴りに変えた。
弓蹴りとは、蹴る瞬間に自分の腕で足を持ち、相手のガードのタイミングをずらす技だ。
敵のガードが崩れた瞬間、頭に懇親の蹴りを叩き込むが倒れない。
「タフ過ぎだろ・・・ん?あぁ、わかった」
もう1人の方からそろそろ薬の効果が切れると言われたので、この戦いをさっさと切り上げることにする。
「悪いな、タイムリミットが近いんだ」
そうして俺は「パチン」と、指パッチンをする。こっちの俺の能力、『ブラックワールド』視界を奪う能力だ。ブラックワールドを使用されたら敵の視界は真っ黒と化す。
腹めがけグーパンをするが防がれた。
「?・・・・流石、888部隊。気配や空気だけでも攻撃を察知できると・・・ま、それでもさっきよりかは反応が鈍いけどな」
ナイフを天高く投げると同時に足払い。それは上手く決まり、敵はうつ伏せになって転ぶ。その転んだ身体の心臓部分にさっき投げたナイフが当たり・・・・落ちる。
人造人間がどこからともなく現れ、「ロキッサー負け」と、いい姿を消す。
それを聞き終えた俺はどんどん意識が遠のいていき、やがてあっちの俺に意識を渡すのだった。
俺は鼻歌を歌いながら歩く。
今日、俺は初めて仲間以外と戦う。オーストラリアで師匠に拾われて早数ヶ月、あれから俺はほぼ毎日訓練をしてきた。師匠と初めて会った時からは何倍も強くなった。
「わっ!」
草が急に動いて俺は思わず声を上げる。そんな中俺はナイフを手に取る。
「って、蓮兎さんか・・・」
「いや、こっちのセリフだよ」
うつ伏せでスコープを覗きながらそう発する。
蓮兎さんが一点を見つめているから何かと思った瞬間、俺は手を引っ張られた。
「うつ伏せになって!早く!」
小さく、されど力強く言う蓮兎さん。俺は言われた通りにうつ伏せになる。
「南南西、50m先に敵が1人いる。こちらに歩を進めているいかいずれここにいるのがバレる・・・ハロンくん、言いたいことは分かるだろ?」
「あぁ」
「俺は援護射撃をするから頼んだよ」
そう言われ、俺はしゃがみながらその場を立ち去る。
この時の俺はまだ自分の力を過信しすぎていた・・・・・
回り込んでさっきの敵の背後を取る。
蓮兎さんに合図を送り、ナイフを手にし、俺は隠れていた場所から勢いよ出た。
俺の事を視認した敵は剣を手に取った。そんなのお構い無しに突っ込み、ナイフを振るうが受け止められる。
数秒間鍔迫り合いになるが、やがて負けるのは俺の方。1m程飛ばされるがスライディングをするようにしてすぐに立ち上がる。
追撃と言わんばかりに敵は剣を振りかぶりながら迫ってきていた。横に大きく振るう剣を高くジャンプして避ける。
そして俺は叩き込むようにしてナイフを振った。綺麗に受け流される。
敵の剣は既にジリジリと迫りきている。ナイフを前に出し、受け止めようとしたが、剣とナイフが当たった瞬間にナイフは放物線を描くように飛んで行く。
「クソが!」
そう言葉を零し、能力を使う。ナイフが無くなった以上肉弾戦をするしかない。
俺が蹴りを入れようとすると同時に敵は突きようにして剣を俺の腹部めがけて押し込んでくる。
そして・・・・・先に攻撃が当たったのは・・・俺の方だった。
腹に剣先が当たり、俺は負けた。でも、身体が急に止まることもなく蹴りは敵に当たり吹っ飛んでいき、やがて木に激突して止まった。そこに蓮兎さんが射撃をして敵の頭にゴム弾が当たった。
どこからともなく人造人間が現れ、「ハロン、グートン負け」そう言いまた消える。
地面に座り込み、拳を地面に叩きつける。
俺は自分の力を過信しすぎていた。勝てると思っていた。なのに・・・力勝負では負け、俺の攻撃は綺麗に受け流された。速さでも負けた。
完全な敗北、誰が見ても力の差は歴然だった。
俺は師匠と特訓をして少し強くなった自分に自惚れていたのかもしれない。いや、していた。でも実際はまだまだひよっこだ。俺は今現在DESTROYERSの中で1番弱くて足手まといだ。
絶対に・・・絶対に次戦う時には強くなってやる・・・
「みーつけた!」
俺はさっき勝った時からずっと敵を探し続けてきた。そしてようやく見つけた。
大きく地を蹴り、天高く跳ぶ。前宙を数回してから敵の頭めがけ踵落としを叩き込む。敵はそれを片手でガードされた。
「そうゆう戦いをするのか・・・」
敵はボクシングに似たフォームで軽くぴょんぴょん飛んでいる。
「ま、俺格闘技なんてやった事ないから見よう見まねだけどな」
拳の撃ち合いになった。やられたらやり返すという感じでシーソーゲーム。
「888部隊の誇りにかけて俺は勝つ!」
敵はそう言い、俺の顎に左フックをしてくる。それをモロにくらい、視界が眩む。
「888部隊?知らねぇよ。勝つのは俺だ」
そう叫びながら、敵の顔面に右ストレートを叩き込む。敵はモロにくらい、よろめいた。
口の中は鉄の味でいっぱい。頭からは血が流れる、その血が左目を通過するので左目が開けられない。
「これ以上ダメージを受けるのは辛いからな」
そういい、足を高く上げ蹴り落とすような形で敵の頭めがけハイキックをしようとする。それに察知した敵は腕でガードする。このまま行けば、完全に防がれるな・・・・そう思った俺は弓蹴りに変えた。
弓蹴りとは、蹴る瞬間に自分の腕で足を持ち、相手のガードのタイミングをずらす技だ。
敵のガードが崩れた瞬間、頭に懇親の蹴りを叩き込むが倒れない。
「タフ過ぎだろ・・・ん?あぁ、わかった」
もう1人の方からそろそろ薬の効果が切れると言われたので、この戦いをさっさと切り上げることにする。
「悪いな、タイムリミットが近いんだ」
そうして俺は「パチン」と、指パッチンをする。こっちの俺の能力、『ブラックワールド』視界を奪う能力だ。ブラックワールドを使用されたら敵の視界は真っ黒と化す。
腹めがけグーパンをするが防がれた。
「?・・・・流石、888部隊。気配や空気だけでも攻撃を察知できると・・・ま、それでもさっきよりかは反応が鈍いけどな」
ナイフを天高く投げると同時に足払い。それは上手く決まり、敵はうつ伏せになって転ぶ。その転んだ身体の心臓部分にさっき投げたナイフが当たり・・・・落ちる。
人造人間がどこからともなく現れ、「ロキッサー負け」と、いい姿を消す。
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