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岡坂宗介(2)
せっかく可愛い顔をしているのだから
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みなさんこんばんば。加藤仁成17歳です。本日は、夏休みの旅行を兼ねて仙台七夕にやって参りました。
あ、すっっっごい今更な情報なんですけど。ボクも伊勢嶋くんも、誕生日が2月なんで満年齢は16ですよ。その他も登場人物の年齢は、学年を分かりやすくすべく数え年で紹介されてると思ってください。以上、閑話休題です…。
夜になったので、みんなで浴衣を着て縁日に繰り出す事となりました。ボクは伊勢嶋くんのお母様に着付けてもらいましたが、レオ君は颯くんにしてもらっているので少し遅くなるとか。浴衣の着付けまで出来るとか、本当に何者なんでしょうかね。彼…。
と言うか、こうやって待っているとすでに地元民らしき男性から3回ほど声をかけられました…。男物の浴衣を着ているので、女に見間違う要素はないと思うんですけど。何なんでしょうね、本当に。4回目に話しかけてきた男性はなかなかにしつこくて、人を呼ぼうか迷っていたのですが…。
「オレの女に、手を出すなぁっ!なんつってね。加藤くん、お待たせ」
やっとの事で、レオ君が来てくれました。180cmを超える筋肉質の男が登場したため、先程の男性はすごすごと退場して頂けましたとも。こんな時は、彼氏がバスケ部員だと頼もしいものです。
「何?また、男からナンパされてた訳?やるじゃん、加藤くん」
「何一つ、やってません…。鬱陶しいこと、この上ないですから。あんまり遅いと、一人で祭りに行こうかと考えていました…」
「あはは、ごめん。ごめんって。でも、さっきの男がナンパしたくなる気持ちも分かるわー。加藤くん、スッゲー可愛いもん」
「…また、そんな調子のいい事を言って」
「いやいや、本当だって。それに、その前髪…」
そうです。伊勢嶋くんのお母様が、せっかく可愛い顔をしているのだからと言ってピンで前髪を整えてくれたのですね。だから、今日は世界が鬱陶しい前髪で遮られていません…。その分、先程のような輩にいつも以上に絡まれた訳ではありますが。
「…なかなかに、悪くないものですね。世界が、はっきり見えると言うのも。夏休みの間、いい加減髪を切ろうかと思っています。先程のような事があったら、またレオ君が守ってくれるでしょうし」
「いいじゃん!いいと思う!オレ、めっちゃ守るよ。その方が、みんなにも加藤くんの可愛い顔見てもらえるしな!あぁ、でもそれだと今までみてーにオレだけ独り占め出来ねーのか。神様、オレは一体どうすれば…?」
「知りませんよ。そんな事で、呼び出される神様の方がいい迷惑です」
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