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第二章★
044:上杉とアリス。
しおりを挟む――開戦から2時間経過
■立心館_校庭
(上杉 昇)
――ハアハア…
俺は額に浮かぶ汗を拭う。校庭には数多の死体が転がっていて、やがて白い煙と共に次々と消滅していく。敵の人数はかなり減ってきているように感じた。植村は一旦、生徒会室に下がらせた。無理はしてほしくなかった。
俺とアリスと共に火星と土星と対峙していた。
「なかなか君達しぶといね」
「うるせーぞ、毛も生えてねーガキが! 」
アリスが火星に対してキャンキャン吠えている。まだまだ元気そうだ。
「僕だって高校生だ!背が低いからって なめるなよ!それに毛だって生えてらあ!! 」
火星もかなりおしゃべりなのかうるさい。それとは正反対に背が高い男、土星は非常に寡黙。あっちの方が何考えているか分からないから不気味だ。
そんな土星が私に話しかけてくる。
「……貴様らは我々の生徒をあらかた倒したと思ってるだろ? 」
「どういうことだ? 」
俺は土星に問いかけると、不気味に笑いながら言う。
「……まだこの立心館に乗り込んだ生徒達以外にもまだまだ高Lvのメンバーが残されている」
まだ出てきていない幹部のことか?天王星とか海王星、そしてこの学校の代表である冥王星がまだ確かに姿も現していない。
「まあ、君とそこの狂犬女は僕達がしっかり倒すから。だから死んでよ」
「ざっけんじゃねー! 」
アリスは武器を素早く発砲する。俺も手に力を入れて指輪の形状を変える。指輪は形状を変えて由川の弓矢に変わる。弓矢を次々と俺は放ち、矢はうねりを上げドリルのように突っ込む。
「――っ! 」
「これはまずいね。土星! あれをお願い」
「……分かっている」
火星と土星の二人はお互い離れるのをやめた。
土星の武器と思われる勾玉が発光し校庭の地面が一部盛り上がる。
「…!! 」
地面がどんどん盛り上がっていき、そして俺とアリスの目線の先には巨大な砂の壁ができていた。その高さは校舎三階分はあるのではなかろうか。
「引きこもってんじゃねーよ。出てこい!!!! 」
アリスは金髪を振りかざし、レーザーを乱射していた。だが、砂の壁はビクともしていない。少し砂の壁の一部がボロボロと落ちるだけだ。これは…。
「アリス! 攻撃を止めろ!」
「あん!?この壁ぶち壊さねーとケリつかないだろ!」
「いや、恐らく砂の壁にいつまでも引きこもってるわけない。準備を整えてるんだ。そろそろ来るぜ」
「…ちっ、なら、あたい達も存在力を練るぞ!」
突如、砂の壁は崩れ始め、何かが起こり始める。周りの生き残っている生徒達も騒いでいた。俺はただ砂の壁の変化を見据えながら存在力を練る。地面が揺れていて辺りに緊張が走る。何が起こっているんだ?分からないが嫌な予感がする。一気にどキツいのが来そうだ。
「アリス! 気を付けろよ」
「……っお?揺れが止まったぞ上杉。これは準備完了てことか? 」
「みたいだな……」
前方の敵を見ている分にはなにも無さそうだが、存在力が解き放たれているのが分かる。
「さて君達にはここで退場させてもらうよ」
━━━━━━━━━━━━━━
※技発動!
――――――――――――
★武装化LAND
━━━━━━━━━━━━━━
「……っ!?」
――ズシャッ
突然だった。
俺の手前の地面がボコボコ何かが起き始める。砂が猛スピードで変化をしていき、包丁の形をしたものが5本現れるとすぐさま俺にそれぞれ襲い掛かってくる。やべえ全然反応できねえ。そのうちの一本が俺の腹部を貫く。
「う、上杉ぃぃいぃ!!! 」
く、くそっ、これはやべえ。
少し遅れて強烈な痛みが俺に襲い掛かる。
指輪を日本刀に変え、俺は身体を貫いている砂を切り落とす。
「……砂なのか…」
「……そうだ。俺の技……【武装化LAND】だ」
土星が微笑みながら答える。
その微笑みに戦慄が走る。とてつもなく不気味に感じた。
「上杉! だ、大丈夫かよ!? 」
「あまり……大丈夫じゃない」
腹部から大量に血が流れていて、地面には血の水溜まりができていた。
「さて、君達はゲームオーバーかな?もう終わりにしてあげるよ 」
━━━━━━━━━━━━━━
※技発動!
――――――――――――
★天上の業火
━━━━━━━━━━━━━━
火星が手元から大量の炎を生み出し、地面に向けて放った。
校庭が一気に火の海に変わっていく。全てを焼き尽くし始めた。
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