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例えば君に
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例えば君に、人の心を読むことができたなら、僕はこんなにも辛い思いをしないで済んだのだろうか。
わかってる。
君のせいにして自分は悪くないって自分で自分を騙そうとしている。君に恋をしてしまった時点で僕が悪いことなんてわかってた。それでもわかっていないふりをしていた。本当に僕という人間はめんどくさい。自分で自分が嫌になる。
君のそばにいた。
そばでずっと君を見ていた。
そばでずっと君を思っていた。
勿論君は気づかない。
僕も必死になって隠していたからね。
でも溢れてしまった。
隠していたのに、隠しきれないほどに膨れ上がってしまっていた。
君はきっと気づいてしまった。
もう隠すことはできない。
もういっそのこと伝えてしまおうか。
後ろから抱きしめてしまおうか。
そんなの僕にはできないよ。
だからここにいるのだろ?
だから足が震えているのだろ?
君の声が聞こえた気がする。
沢山の雑音の中から君の声がした気がした。
君はいま僕を見て何を思っているのだろう?
だめだ。わからない。
もういいかなって思ってしまった。君の声が聞こえた気がした。安心して飛べる。
僕は一瞬だけ浮いたような気がして、その後ひたすら落ちた。
これが走馬灯か。
君との出逢いが、思い出が、僕と一緒に落ちていく。楽しかったな。いつから辛いと感じるようになったんだろう?
もう、関係ないことか。
僕は目を閉じた。
でも、やっぱり、もっと一緒にいたかった。喋っていたかった。遊んでいたかった。笑っていたかった。泣いていたかった。
右手が温かい。僕の冷たい手に熱が伝わってくる。目の前が明るい。それより眩しい。そうか。君だったのか。僕の手を握ってくれていたのは。ありがとう。良かった。
生きてて、
よかった。
わかってる。
君のせいにして自分は悪くないって自分で自分を騙そうとしている。君に恋をしてしまった時点で僕が悪いことなんてわかってた。それでもわかっていないふりをしていた。本当に僕という人間はめんどくさい。自分で自分が嫌になる。
君のそばにいた。
そばでずっと君を見ていた。
そばでずっと君を思っていた。
勿論君は気づかない。
僕も必死になって隠していたからね。
でも溢れてしまった。
隠していたのに、隠しきれないほどに膨れ上がってしまっていた。
君はきっと気づいてしまった。
もう隠すことはできない。
もういっそのこと伝えてしまおうか。
後ろから抱きしめてしまおうか。
そんなの僕にはできないよ。
だからここにいるのだろ?
だから足が震えているのだろ?
君の声が聞こえた気がする。
沢山の雑音の中から君の声がした気がした。
君はいま僕を見て何を思っているのだろう?
だめだ。わからない。
もういいかなって思ってしまった。君の声が聞こえた気がした。安心して飛べる。
僕は一瞬だけ浮いたような気がして、その後ひたすら落ちた。
これが走馬灯か。
君との出逢いが、思い出が、僕と一緒に落ちていく。楽しかったな。いつから辛いと感じるようになったんだろう?
もう、関係ないことか。
僕は目を閉じた。
でも、やっぱり、もっと一緒にいたかった。喋っていたかった。遊んでいたかった。笑っていたかった。泣いていたかった。
右手が温かい。僕の冷たい手に熱が伝わってくる。目の前が明るい。それより眩しい。そうか。君だったのか。僕の手を握ってくれていたのは。ありがとう。良かった。
生きてて、
よかった。
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