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3章 大学入学編
小鳥遊美奈の熱愛報道 6
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~小鳥遊美奈視点~
「やめてぇぇぇ!私の想いをリン様に伝えないでぇぇっ!」
突然、自分の想いをリン様ファンから代弁され、私は部屋の中で叫ぶ。
『ほ、惚れてることはないと思いますが……小鳥遊さんのような可愛い子から惚れられたら嬉しいですね』
「かっ、可愛い……っ!」
突然、容姿を褒められた私は、“ボッ!”と火が出るくらい顔を赤くする。
『で、では次の質問に移ります。他に質問のある方はいますか?』
〈リン様は美奈ちゃんのこと、どう思ってるんですかー?〉
「っ!」
そのコメントに心臓が跳ねる。
今のやり取りから気になった視聴者は多いようで、たくさんの人たちがそのようなコメントをしていた。
「リン様は私のこと、どう思ってるんだろ……」
そう思い、緊張した面持ちで画面を見る。
『小鳥遊さんですか?そうですね……優しくて笑顔がとても魅力的な女の子ですね。あの笑顔は見た人を元気にする力があると思います』
「~~~っ!」
リン様からとても嬉しいことを言われ、声にならない声を上げる。
(ど、どうしょ!?すごく嬉しいっ!)
常套句を言われただけのような気もするが、嬉しさのあまり踊り出しそうになる。
完全にチョロい女だ。
『なのでアイドルとして頑張ってほしいです。今回の件で色々なことがありましたが、もう一度頑張ってほしいと心の底から思ってます。そして俺を含め、ファンのみんなを笑顔にしてほしいです』
「リン様……」
何故かこの言葉は視聴者ではなく私に向けて言ってるように思えた。
(おそらく今の言葉は、電話でリン様に言った『また一からなんて頑張れないと思ってます』という言葉への返答だ)
そう思った私は勢いよく立ち上がる。
「リン様が頑張れと言ってくれた!その言葉だけで私は頑張れる!」
熱愛報道前と比べれば絶対にファンは減っている。
それでも私はリン様が応援してくれる限り、挫けず頑張ることを心に誓い、SNSで明日配信を行うことをファンに告知した。
翌日、私もリン様に倣い、配信にて謝罪会見を開く。
そして写真の相手が一般男性ではなくリン様であることと、熱愛ではないことを伝えた。
『お騒がせしてしまい、申し訳ありませんでした』
私はファンのみんなに頭を下げる。
そして、ファンのみんなから叩かれることを覚悟する。
しかし私が想像していたコメントは全然見当たらず…
〈熱愛じゃないなら問題なしっ!でも、手を繋ぐとかは辞めてくれよ!心臓に悪いから!〉
〈アイドル引退するまで誰とも付き合わないでくれー!〉
〈くそっ!夏目凛め!俺たちの美奈ちゃんに色目使いやがって!〉
〈イケメンだからってやっていい事と悪い事があるんだぞ!〉
〈むしろ夏目凛は美奈ちゃんを誑かした罰として死刑だろ〉
〈〈〈〈上に同じ〉〉〉〉
等々、私のことを叩く人は少なく、ファンを辞めるといった返答をする人は少なかった。
むしろ、私を誑かしたリン様を悪く言う発言が多く見られる。
もちろん、コメントの中には「ファン辞める!」や「アイドル引退しろ!」といったコメントもあるが、そんなのが気にならないくらい、コメント欄は温かい。
(リン様が熱愛報道の相手であることを公表してくれたおかげかな。リン様を敵視してる人はたくさんいるけど)
そんなコメント欄に自然と笑みが溢れる。
『では質問コーナーに移ります!何か質問があればコメントしてください!』
〈リン様のことどう思ってますかー?〉
〈ぶっちゃけリン様のこと好きでしょ?〉
〈昨日の配信見てリン様に惚れちゃったー?〉
『ふぇっ!』
私はコメント欄を見て顔を赤くする。
〈顔真っ赤!やっぱり惚れちゃった!?〉
〈リン様カッコいいからね!惚れるのも仕方ないよ!〉
〈特に昨日のリン様はカッコ良すぎた!あんなの惚れるなって方が無理だよね!〉
そんな私にグイグイ追撃してくる視聴者たち。
私はコメント欄を見たことで昨日の配信を思い出してしまい、湯気が出そうなほど顔を赤くして口を開く。
『え、えーっと……ちょ、ちょっとだけ惚れちゃいましたね……』
私は顔の赤みを自覚しながら本当の想いは口にせず、嘘をついて誤魔化す。
しかし…
〈きゃぁぁっ!美奈ちゃん、可愛いっ!〉
〈リン様のこと大好きなんだね!〉
〈それは恋する乙女の顔なんよ!〉
〈夏目凛、ぶっ殺すっ!〉
〈俺たちの美奈ちゃんを返せぇぇぇっ!!〉
『ちょ、ちょっとだけですよ!皆さん!ちょっとって意味分かってますか!?』
私は声を上げて視聴者に伝えるが全く伝わらず、私のことを揶揄うコメントかリン様に殺意を向けるコメントが大量に見つかる。
『も、もうこの話は終わりです!』
なので無理やり話を終わらせ、私は1番伝えたいことを視聴者へ伝える。
『今後も私はのぞみ坂47で頑張って参ります!引き続き、応援よろしくお願いします!』
私は視聴者に向けて頭を下げる。
〈おうよ!もちろんだ!〉
〈美奈ちゃん、頑張って!〉
〈リン様のことが大好きな人に悪い人はいない!私も応援するよ!〉
私の言葉にたくさんの視聴者が応えてくれる。
こうして私の熱愛報道は収束した。
「やめてぇぇぇ!私の想いをリン様に伝えないでぇぇっ!」
突然、自分の想いをリン様ファンから代弁され、私は部屋の中で叫ぶ。
『ほ、惚れてることはないと思いますが……小鳥遊さんのような可愛い子から惚れられたら嬉しいですね』
「かっ、可愛い……っ!」
突然、容姿を褒められた私は、“ボッ!”と火が出るくらい顔を赤くする。
『で、では次の質問に移ります。他に質問のある方はいますか?』
〈リン様は美奈ちゃんのこと、どう思ってるんですかー?〉
「っ!」
そのコメントに心臓が跳ねる。
今のやり取りから気になった視聴者は多いようで、たくさんの人たちがそのようなコメントをしていた。
「リン様は私のこと、どう思ってるんだろ……」
そう思い、緊張した面持ちで画面を見る。
『小鳥遊さんですか?そうですね……優しくて笑顔がとても魅力的な女の子ですね。あの笑顔は見た人を元気にする力があると思います』
「~~~っ!」
リン様からとても嬉しいことを言われ、声にならない声を上げる。
(ど、どうしょ!?すごく嬉しいっ!)
常套句を言われただけのような気もするが、嬉しさのあまり踊り出しそうになる。
完全にチョロい女だ。
『なのでアイドルとして頑張ってほしいです。今回の件で色々なことがありましたが、もう一度頑張ってほしいと心の底から思ってます。そして俺を含め、ファンのみんなを笑顔にしてほしいです』
「リン様……」
何故かこの言葉は視聴者ではなく私に向けて言ってるように思えた。
(おそらく今の言葉は、電話でリン様に言った『また一からなんて頑張れないと思ってます』という言葉への返答だ)
そう思った私は勢いよく立ち上がる。
「リン様が頑張れと言ってくれた!その言葉だけで私は頑張れる!」
熱愛報道前と比べれば絶対にファンは減っている。
それでも私はリン様が応援してくれる限り、挫けず頑張ることを心に誓い、SNSで明日配信を行うことをファンに告知した。
翌日、私もリン様に倣い、配信にて謝罪会見を開く。
そして写真の相手が一般男性ではなくリン様であることと、熱愛ではないことを伝えた。
『お騒がせしてしまい、申し訳ありませんでした』
私はファンのみんなに頭を下げる。
そして、ファンのみんなから叩かれることを覚悟する。
しかし私が想像していたコメントは全然見当たらず…
〈熱愛じゃないなら問題なしっ!でも、手を繋ぐとかは辞めてくれよ!心臓に悪いから!〉
〈アイドル引退するまで誰とも付き合わないでくれー!〉
〈くそっ!夏目凛め!俺たちの美奈ちゃんに色目使いやがって!〉
〈イケメンだからってやっていい事と悪い事があるんだぞ!〉
〈むしろ夏目凛は美奈ちゃんを誑かした罰として死刑だろ〉
〈〈〈〈上に同じ〉〉〉〉
等々、私のことを叩く人は少なく、ファンを辞めるといった返答をする人は少なかった。
むしろ、私を誑かしたリン様を悪く言う発言が多く見られる。
もちろん、コメントの中には「ファン辞める!」や「アイドル引退しろ!」といったコメントもあるが、そんなのが気にならないくらい、コメント欄は温かい。
(リン様が熱愛報道の相手であることを公表してくれたおかげかな。リン様を敵視してる人はたくさんいるけど)
そんなコメント欄に自然と笑みが溢れる。
『では質問コーナーに移ります!何か質問があればコメントしてください!』
〈リン様のことどう思ってますかー?〉
〈ぶっちゃけリン様のこと好きでしょ?〉
〈昨日の配信見てリン様に惚れちゃったー?〉
『ふぇっ!』
私はコメント欄を見て顔を赤くする。
〈顔真っ赤!やっぱり惚れちゃった!?〉
〈リン様カッコいいからね!惚れるのも仕方ないよ!〉
〈特に昨日のリン様はカッコ良すぎた!あんなの惚れるなって方が無理だよね!〉
そんな私にグイグイ追撃してくる視聴者たち。
私はコメント欄を見たことで昨日の配信を思い出してしまい、湯気が出そうなほど顔を赤くして口を開く。
『え、えーっと……ちょ、ちょっとだけ惚れちゃいましたね……』
私は顔の赤みを自覚しながら本当の想いは口にせず、嘘をついて誤魔化す。
しかし…
〈きゃぁぁっ!美奈ちゃん、可愛いっ!〉
〈リン様のこと大好きなんだね!〉
〈それは恋する乙女の顔なんよ!〉
〈夏目凛、ぶっ殺すっ!〉
〈俺たちの美奈ちゃんを返せぇぇぇっ!!〉
『ちょ、ちょっとだけですよ!皆さん!ちょっとって意味分かってますか!?』
私は声を上げて視聴者に伝えるが全く伝わらず、私のことを揶揄うコメントかリン様に殺意を向けるコメントが大量に見つかる。
『も、もうこの話は終わりです!』
なので無理やり話を終わらせ、私は1番伝えたいことを視聴者へ伝える。
『今後も私はのぞみ坂47で頑張って参ります!引き続き、応援よろしくお願いします!』
私は視聴者に向けて頭を下げる。
〈おうよ!もちろんだ!〉
〈美奈ちゃん、頑張って!〉
〈リン様のことが大好きな人に悪い人はいない!私も応援するよ!〉
私の言葉にたくさんの視聴者が応えてくれる。
こうして私の熱愛報道は収束した。
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