65 / 169
4章 ゴールデンウィーク編
桃ちゃん家へ 1
しおりを挟む
ゴールデンウィーク最終日となる。
婆ちゃん家で昼ごはんを食べた俺と寧々は実家に帰るため、荷物を持って玄関にいた。
「気をつけて帰るのよ」
「あぁ。ありがとう、婆ちゃん」
「身体に気をつけてね!また来るから!」
俺と寧々は見送ってくれた婆ちゃんに手を振りながら家を出る。
そして桃ちゃんの使用人と待ち合わせをしている最寄り駅まで歩く。
「雨宮さんの使用人が迎えに来てくれるんだよね?」
「あぁ。桃ちゃんの厚意に甘えさせてもらったんだ。だから何かお礼をしたいんだが、何が良いと思う?」
寧々は桃ちゃんと連絡先を交換してから頻回にやり取りをしているらしい。
そのため、桃ちゃんの好みや欲しい物を知ってるはずだ。
「そうだね。お兄ちゃんに何でも命令できる権利をあげたらとても喜ぶと思うよ」
「そんな権利をあげたら俺がパシられて大変な目に遭う可能性があるんだけど……」
「雨宮さんみたいな美女からパシられるなんてご褒美だよね!」
「俺にそんな特殊性癖はねぇよ」
俺は痛くない程度の力で寧々の頭を“ポカっ!”と叩く。
「でも桃ちゃんの欲しい物なんて分からないから、直接本人に聞くしかないよなぁ」
「うんうん!だから何でも言うことを聞くというお礼はアリだと思うよ!」
「……そうだな。そうしてみるか」
大金持ちのお嬢様である桃ちゃんの欲しい物に見当がつかないため、パシられるようなことを桃ちゃんはしないと信じて、桃ちゃんにしてほしいことを直接聞くことにする。
そんな会話をしながら歩いていると、合流地点である最寄り駅に一台の車が停まっているのを見つける。
その車は縦に長く、ハリウッドスターが乗っているような車だった。
「お兄ちゃん、もしかしてだけど……」
「あぁ。桃ちゃんのところだろう」
人口500人程度しかいない集落に高級車がポツンと停まっており、違和感しか感じない。
そのタイミングで車の中から桃ちゃんと、桃ちゃんによく似た美少女が出てきた。
「夏目様っ!寧々さん!」
そして俺たちの姿を見つけた桃ちゃんが笑顔で駆け寄ってくる。
「こんにちは!雨宮さん!」
「今日はわざわざここまできてくれてありがとう、桃ちゃん」
「いえいえ!私のお父様に予定を合わせていただきましたので、これくらい当然です!」
桃ちゃんが屈託のない笑顔で言う。
「あ、そうです。お2人に紹介したい方がいました」
桃ちゃんが側にいる黒髪美少女を手招きする。
「私の妹の美柑です。夏目様たちとは同い年になります」
「よろしくね!リン様っ!それと寧々さん!」
そう言って美柑さんが頭を下げる。
桃ちゃんの妹ということで顔立ちは似ており、胸の大きさも桃ちゃんに負けないくらい大きなものを持っている。
違う部分は目元が若干つり目になっていることと、黒髪を肩の辺りで切り揃えている点だけだ。
そのため運動が得意そうな美少女といった容姿をしており、桃ちゃんとは違ったタイプの美少女である。
「ウチ、2人のことは大学で何度も見てるんだ!2人とも大学内では有名人だからね!」
「ってことは俺たちや桃ちゃんと同じ大学に通ってるのか」
「うん!だから大学で見かけた時は声をかけてね!」
そう言って俺たちと握手を交わす。
「では、自己紹介も終わりましたので車に乗りましょう。積もる話がたくさんありますので」
とのことで、俺と寧々は桃ちゃんに促されて高級車に乗り込んだ。
婆ちゃん家で昼ごはんを食べた俺と寧々は実家に帰るため、荷物を持って玄関にいた。
「気をつけて帰るのよ」
「あぁ。ありがとう、婆ちゃん」
「身体に気をつけてね!また来るから!」
俺と寧々は見送ってくれた婆ちゃんに手を振りながら家を出る。
そして桃ちゃんの使用人と待ち合わせをしている最寄り駅まで歩く。
「雨宮さんの使用人が迎えに来てくれるんだよね?」
「あぁ。桃ちゃんの厚意に甘えさせてもらったんだ。だから何かお礼をしたいんだが、何が良いと思う?」
寧々は桃ちゃんと連絡先を交換してから頻回にやり取りをしているらしい。
そのため、桃ちゃんの好みや欲しい物を知ってるはずだ。
「そうだね。お兄ちゃんに何でも命令できる権利をあげたらとても喜ぶと思うよ」
「そんな権利をあげたら俺がパシられて大変な目に遭う可能性があるんだけど……」
「雨宮さんみたいな美女からパシられるなんてご褒美だよね!」
「俺にそんな特殊性癖はねぇよ」
俺は痛くない程度の力で寧々の頭を“ポカっ!”と叩く。
「でも桃ちゃんの欲しい物なんて分からないから、直接本人に聞くしかないよなぁ」
「うんうん!だから何でも言うことを聞くというお礼はアリだと思うよ!」
「……そうだな。そうしてみるか」
大金持ちのお嬢様である桃ちゃんの欲しい物に見当がつかないため、パシられるようなことを桃ちゃんはしないと信じて、桃ちゃんにしてほしいことを直接聞くことにする。
そんな会話をしながら歩いていると、合流地点である最寄り駅に一台の車が停まっているのを見つける。
その車は縦に長く、ハリウッドスターが乗っているような車だった。
「お兄ちゃん、もしかしてだけど……」
「あぁ。桃ちゃんのところだろう」
人口500人程度しかいない集落に高級車がポツンと停まっており、違和感しか感じない。
そのタイミングで車の中から桃ちゃんと、桃ちゃんによく似た美少女が出てきた。
「夏目様っ!寧々さん!」
そして俺たちの姿を見つけた桃ちゃんが笑顔で駆け寄ってくる。
「こんにちは!雨宮さん!」
「今日はわざわざここまできてくれてありがとう、桃ちゃん」
「いえいえ!私のお父様に予定を合わせていただきましたので、これくらい当然です!」
桃ちゃんが屈託のない笑顔で言う。
「あ、そうです。お2人に紹介したい方がいました」
桃ちゃんが側にいる黒髪美少女を手招きする。
「私の妹の美柑です。夏目様たちとは同い年になります」
「よろしくね!リン様っ!それと寧々さん!」
そう言って美柑さんが頭を下げる。
桃ちゃんの妹ということで顔立ちは似ており、胸の大きさも桃ちゃんに負けないくらい大きなものを持っている。
違う部分は目元が若干つり目になっていることと、黒髪を肩の辺りで切り揃えている点だけだ。
そのため運動が得意そうな美少女といった容姿をしており、桃ちゃんとは違ったタイプの美少女である。
「ウチ、2人のことは大学で何度も見てるんだ!2人とも大学内では有名人だからね!」
「ってことは俺たちや桃ちゃんと同じ大学に通ってるのか」
「うん!だから大学で見かけた時は声をかけてね!」
そう言って俺たちと握手を交わす。
「では、自己紹介も終わりましたので車に乗りましょう。積もる話がたくさんありますので」
とのことで、俺と寧々は桃ちゃんに促されて高級車に乗り込んだ。
31
あなたにおすすめの小説
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる