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7章 凛くん争奪戦
選考会という名の修羅場 12
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あれから数分後、真奈美がパンを咥えることに成功し、そのままゴールした。
結局、1位が美奈、2位が浜崎さん、3位が立花さん、4位が真奈美、5位が桃ちゃんと、早押しクイズとは真逆の順位となった。
「ここまでは皆んな互角のようね」
「そうだね。勝負は最終選考に委ねられたね」
そんな話を真奈美たちがしている。
ちなみに俺は疲弊し切っていた。
「お兄ちゃんどしたの?ぐったりしてるけど」
「あ、いや。頭の中で白熱したバトルを繰り広げたからな。ちょっと疲れたんだ」
白熱したバトルとは理性vs性欲。
無事、理性が勝利を挙げたが、ギリギリの戦いだったためかなり疲れた。
「……?」
もちろんバトルの内容は言えないので、寧々が首を傾げる。
そんなことを思いつつ椅子に座って休んでいると…
「リン様ー!私、リン様のおかげで1位になれました!あの時、私だけを応援してくれてありがとうございました!」
満面の笑みを浮かべながら美奈が話しかけてくる。
「「「「私だけ……?」」」」
それを聞いて4人が一斉に俺の方を向く。
「私がパンを咥えることができず悔しくて泣きそうだった時、リン様は励ましてくれました!そのおかげで私、1位になれました!」
「美奈を見てたらつい応援したくなってな。俺の声援が力になったのなら良かったよ」
「はいっ!とても力になりました!」
そう言って美奈が満面の笑みを浮かべる。
そんな美奈を他所に、なぜか不機嫌そうな4人。
「ふーん。小鳥遊さんだけを応援したんだ」
「私たちも頑張ったのですが、夏目様は応援してくださらなかったのですね」
「ウチ、とても悲しいです」
「わ、私は凛なんかに応援されても全く嬉しくないけど、美奈だけ応援するのはズルいと思うわ」
「そっ!そんなことないぞ!もちろん、みんなのことも応援してたさ!」
変なことを言い出した4人に対し、すぐに弁明するが納得した様子はなく…
「凛くんからの応援が無かったから4位だったのかなぁ」
「運動音痴の私は応援する価値がなかったのでしょうか?」
「夏目さんは独走状態だった小鳥遊さんばっかり見てたんですね。ウチも応援してほしかったです」
「そうね。私のことも応援してほしかった……って!べ、別に凛から応援された美奈が羨ましいとかじゃないんだからね!」
等々言っており、不機嫌そうな顔は変わらない。
「なぁ寧々。どうすれば皆んなの機嫌が治ると思う?」
「………鈍感お兄ちゃんから敏感お兄ちゃんに進化すれば治るんじゃないかな?」
そんな訳の分からないアドバイスをもらった。
結局、1位が美奈、2位が浜崎さん、3位が立花さん、4位が真奈美、5位が桃ちゃんと、早押しクイズとは真逆の順位となった。
「ここまでは皆んな互角のようね」
「そうだね。勝負は最終選考に委ねられたね」
そんな話を真奈美たちがしている。
ちなみに俺は疲弊し切っていた。
「お兄ちゃんどしたの?ぐったりしてるけど」
「あ、いや。頭の中で白熱したバトルを繰り広げたからな。ちょっと疲れたんだ」
白熱したバトルとは理性vs性欲。
無事、理性が勝利を挙げたが、ギリギリの戦いだったためかなり疲れた。
「……?」
もちろんバトルの内容は言えないので、寧々が首を傾げる。
そんなことを思いつつ椅子に座って休んでいると…
「リン様ー!私、リン様のおかげで1位になれました!あの時、私だけを応援してくれてありがとうございました!」
満面の笑みを浮かべながら美奈が話しかけてくる。
「「「「私だけ……?」」」」
それを聞いて4人が一斉に俺の方を向く。
「私がパンを咥えることができず悔しくて泣きそうだった時、リン様は励ましてくれました!そのおかげで私、1位になれました!」
「美奈を見てたらつい応援したくなってな。俺の声援が力になったのなら良かったよ」
「はいっ!とても力になりました!」
そう言って美奈が満面の笑みを浮かべる。
そんな美奈を他所に、なぜか不機嫌そうな4人。
「ふーん。小鳥遊さんだけを応援したんだ」
「私たちも頑張ったのですが、夏目様は応援してくださらなかったのですね」
「ウチ、とても悲しいです」
「わ、私は凛なんかに応援されても全く嬉しくないけど、美奈だけ応援するのはズルいと思うわ」
「そっ!そんなことないぞ!もちろん、みんなのことも応援してたさ!」
変なことを言い出した4人に対し、すぐに弁明するが納得した様子はなく…
「凛くんからの応援が無かったから4位だったのかなぁ」
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「そうね。私のことも応援してほしかった……って!べ、別に凛から応援された美奈が羨ましいとかじゃないんだからね!」
等々言っており、不機嫌そうな顔は変わらない。
「なぁ寧々。どうすれば皆んなの機嫌が治ると思う?」
「………鈍感お兄ちゃんから敏感お兄ちゃんに進化すれば治るんじゃないかな?」
そんな訳の分からないアドバイスをもらった。
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