少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部

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芸能界編

ドラマ撮影 1

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 ドラマ撮影日を迎える。
 今日は学校終わりに神野さんが学校まで迎えにきてくれる手筈となっている。
 
「お兄ちゃんの撮影楽しみー!」
「俺は緊張してきたよ」

 放課後となり、俺と桜は神野さんとの合流場所へ。
 ちなみに穂乃果は用事があるらしく、今回は桜だけが同行する形となった。

「お母さんの小説がドラマになるってすごいよね!」
「あぁ、すごいよな。でも俺たちの母さんが小説家の楓先生ってことは秘密にするんだぞ」
「はーい!」

 母さんが偉い人たちと話し合った結果、俺たちが親子であることは秘密にすることにした。
 もちろん現場監督等の偉い方は知っている。
 理由として、今回俺が代役に抜擢されたのは原作者である母さんの推薦によるもの。
 原作者と俺が親子関係ということが知れ渡ると『贔屓している』などと言う人が現れるため、親子関係であることは時期を見て発表するらしい。
 そんな会話をしていると神野さんの車が俺たちの前で停まる。

「お疲れ様です!お待たせして申し訳ありません!」
「いえ、大丈夫です」
「今日はよろしくお願いしまーす!」

 俺たちは挨拶をして車に乗り込む。

「それにしても今回は原作者である楓先生からの推薦ですよ!やっぱり日向さんはすごいですね!」
「あ、あはは」

 原作者の楓先生が俺の母さんということは神野さんに伝えてない。
 ということで伝えてみた。

「えぇー!お母さんが楓先生ー!」

 案の定、驚く神野さん。
 正確には俺の母さんではないが、その辺りは割愛する。

「なので俺がすごいわけではないです。他の人には言えませんが代役決めの時、母さんが無理やり俺を推薦したようです」
「な、なるほど。そういった経緯があったのですね」
「はい。なので今日は頑張らないといけません。俺が失敗すると推薦者である母さんに迷惑がかかりますから」
「わかりました!そういうことなら私もできる限りサポートします!」
「お願いします」

 そんな会話をしながら俺たちは収録場所に向かった。



 収録場所に到着する。
 今回のドラマは大正時代なので俺は着物に着替え、カンカン帽を着用する。
 そして俺たち3人はスタッフや俳優たちに挨拶回りをする。

「見て!シロ様の着物姿っ!」
「キング様も似合ってたけど着物姿もカッコいいっ!」
「シロ様を間近で見れるなんて、ここのスタッフしてて良かったーっ!」
「しかもシロ様の初演技!どんな演技を披露するか楽しみだね!」

 なにやら俺の方を見て女性スタッフたちが話しているが、遠すぎて聞こえない。

「相変わらず、お兄ちゃんは人気者だね。女の子に」
「ど、どうした?いつもより口調が強いぞ?」
「べつにー」

 そう言ってそっぽを向く。

「ふふっ。桜さんは可愛いですね」
「そ、そうですか?見るからに不機嫌そうなのですが」
「それは日向さんが察しの悪い男の子だからですよ」

 神野さんは桜が不機嫌な理由を知っているようだが、俺には教えてくれない。

「あ、そういえば日向さん。共演者のことは頭に入ってますか?」
「はい。バッチリです」

 事前に共演者の方々はチェックしているので問題はない。

(そういえば共演者に星野ヒナの名前があったな。しかも俺の妹役。昨日お姉さんと逸れた女の子も星野ヒナだったな)

 同一人物かと思いネットで顔を調べたが、昨日はマスクをしていたこともあり同一人物である確証は得られなかった。
 そんなことを思いながら挨拶回りをしていると星野ヒナちゃんの控え室にたどり着いたため、ノックをして部屋に入る。

「お疲れ様です。代役を任されましたシロと申します。今日からよろしくお願いします」
「よろしくです!ヒナの名前は星野ヒナ!小学6年生です!」

 そう言って頭を下げるヒナちゃん。

(えぇ。そんなことってある?昨日迷子になってた女の子が天才子役だったなんて)

 声を聞いて確信する。
 目の前にいるヒナちゃんは昨日出会ったヒナちゃんであることを。

「あ、あぁ。よろしく、ヒナちゃん」
「はいなの!」
「妹が迷惑をかけると思いますが、よろしくお願いします」

 今度はヒナちゃんのお姉さんである星野ミクさんが頭を下げる。

「そんなことありませんよ。むしろ俺の方が迷惑をかけると思います。俺はまだ俳優としては新人ですから」

 そんな会話をミクさんと行う。

(ヒナちゃんのお姉さんって確か今注目の美少女モデル、星野ミクだろ?噂通り綺麗でスタイルが良いな)

 桜や涼宮さんたちに負けず劣らずの美少女で、胸部に至っては涼宮さん以上の大きさを誇っている。
 ちなみに俺や穂乃果、涼宮さんと同じ、高校2年生だ。

 そんなことを思っていると、ミクさんが俺の顔を見て「うーん」と考え込んでいた。

「あ、あのぉ、俺の顔に何かついてますか?」
「あ!すみません!昨日ヒナを助けてくれた方と似てるなと思っただけです!」
「っ!?」

 その言葉に“ドキッ”と心臓が跳ねた。
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