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幼少期編
20 登場前
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今日はお母様が旅行から帰ってくる日だ。
さて、このままほっておいてもお母様からお怒りを受けるだろうけれどもとりあえずこんなことがもう二度とないように釘刺しくらいはしとこうか。
お母様は屋敷のお守り役。
屋敷での清掃や食事などの家事をしきっているのはお母様だ。
だからうちで働いている人は当主であるお父様よりもお母様の方が人気がある。
まあ、お父様があんなの(親バカ)だからみんなしっかりしているお母様の方が安心するのかもしれないけれど。
今朝はなるべく早くに起きてしまった、お母様が帰ってくるのはお父様とお兄様の件を抜きにしても楽しみなのだ。
なんせお母様は厳しいけど優しいし綺麗だし常識人だし……。
私も一応お母様遺伝子とお父様遺伝子で悪い容姿ではないと思うが(両親ともに美形)、私はお母様のオッドアイが大好きなのだ。
私は違うよ、普通の紫一色。
まぁ、紫も前世では珍しい色だけどね。
今日はリバートとフェルが遊びに来ている。
そしてかく属性ごとの妖精たちもいる。
数日前から側にくっついて離れない妖精たちはいつの間にかメンバーが変わっていたりしている。
みんなに聞いてみても『大丈夫だ』と言うだけでなぜなのかまったくわからない。
小さくて可愛いので許しちゃうが。
ちいさな発見だが属性ごとで髪の色が同じですぐに誰の配下かすぐわかってしまう。
ちなみに彼らは私が王であるルリミアたちの加護を貰っているため強制契約状態らしい。
なにそれ、怖い。
『ふっ、今日はサラの母親が帰ってくるんだったな。ついているな、こんな当たりの日に来れるなんて』
『はは……私は争うごとは遠慮したいね……』
そう言ってフェルが頬をかく。
こう言っちゃ悪いかもしれないがちょっと意外だった。
なんていうか、フェルの服装はみんなのなかで一番戦いが好きそうというか、防具みたいな感じだし。
「服装と言っていることがマッチしてませんが……」
『ん?ああ、こいつな戦いは好きだぞ、物理のな。精神系は嫌いなんじゃないか?むしろルスピニーとかルリミアとか好きじゃないだと思うぞ、あいつらは俺たちのなかで一番人間に近い感情を持っているからな』
確かに、ルスピニーは好きそう。
でもルリミアは初耳だなぁ、あの見た目で……、腹黒そう。
扉がこんこんとノックされた。
「お嬢様、おはようございます」
チェニーが起こしにきたようだ。
「はい、起きていますわ。『とりあえず、お母様が帰ってくるまで待ってみましょうか』」
『そうだな』『そうね』
私はチェニーに部屋に入ってくるように促した。
「おはよう、チェニー。ねぇ、お母様はいつ頃帰ってこられるのかしら」
チェニーはワゴンを運び入れて朝の目覚めの紅茶を用意し始める。
私が少し前からお願いしているのだが、前世の習慣である目覚めコーヒーが抜けなかったためだ。
コーヒーではないが、これはこれでさっぱりする。
もちろんストレートで。
「昼食前を予定しているようです。お嬢様、今日は趣向を変えてジャスミンにレモンをいかがでしょうか。」
「いいわね、いただきましょう」
激甘ティーじゃなければいい。
激甘ティーは私の家族がよく飲むあの砂糖とミルクが凄まじいお茶のことである。
ジャスミンは少し薬草茶っぽいが、匂いが好きなのでわりかし好きなほうだ。
「……本当に、変わられたのですね……」
ぼそりと呟いたためよく聞こえなかった。
「え、なにかしら?」
「いえ、よかったです」
だからなにがよ。
私はチェニーをガン見する。
しかし、華麗にスルーされた。
「今日はどのようにされるおつもりでしょうか」
恒例の今日の予定確認が入る。
私、子供だから仕事とかスケジュールとかないしね。
『私、剣がしたい。それかあの小さいお花を縫うところが見たい』
『いいな、俺もあの小さい細かい花は好きだぞ。プロンとソォーにはプレゼントしたんだろ。俺も欲しい』
おそらく、刺繍のことだろう。
前にたまたまあった裁縫セットで刺繍して見せたらすごい喜んでいたからついあげちゃったのだ。
裁縫は魔法訓練でぼろぼろになる服を直すのに嫌になるくらいしたからね、得意だよ。
「今日はお母様がくるまで裁縫でもしたいわ。手配してくれる?」
「はい、かしこまりました。奥様がお戻りになられましたら、お知らせいたします」
「よろしくね」
さて、このままほっておいてもお母様からお怒りを受けるだろうけれどもとりあえずこんなことがもう二度とないように釘刺しくらいはしとこうか。
お母様は屋敷のお守り役。
屋敷での清掃や食事などの家事をしきっているのはお母様だ。
だからうちで働いている人は当主であるお父様よりもお母様の方が人気がある。
まあ、お父様があんなの(親バカ)だからみんなしっかりしているお母様の方が安心するのかもしれないけれど。
今朝はなるべく早くに起きてしまった、お母様が帰ってくるのはお父様とお兄様の件を抜きにしても楽しみなのだ。
なんせお母様は厳しいけど優しいし綺麗だし常識人だし……。
私も一応お母様遺伝子とお父様遺伝子で悪い容姿ではないと思うが(両親ともに美形)、私はお母様のオッドアイが大好きなのだ。
私は違うよ、普通の紫一色。
まぁ、紫も前世では珍しい色だけどね。
今日はリバートとフェルが遊びに来ている。
そしてかく属性ごとの妖精たちもいる。
数日前から側にくっついて離れない妖精たちはいつの間にかメンバーが変わっていたりしている。
みんなに聞いてみても『大丈夫だ』と言うだけでなぜなのかまったくわからない。
小さくて可愛いので許しちゃうが。
ちいさな発見だが属性ごとで髪の色が同じですぐに誰の配下かすぐわかってしまう。
ちなみに彼らは私が王であるルリミアたちの加護を貰っているため強制契約状態らしい。
なにそれ、怖い。
『ふっ、今日はサラの母親が帰ってくるんだったな。ついているな、こんな当たりの日に来れるなんて』
『はは……私は争うごとは遠慮したいね……』
そう言ってフェルが頬をかく。
こう言っちゃ悪いかもしれないがちょっと意外だった。
なんていうか、フェルの服装はみんなのなかで一番戦いが好きそうというか、防具みたいな感じだし。
「服装と言っていることがマッチしてませんが……」
『ん?ああ、こいつな戦いは好きだぞ、物理のな。精神系は嫌いなんじゃないか?むしろルスピニーとかルリミアとか好きじゃないだと思うぞ、あいつらは俺たちのなかで一番人間に近い感情を持っているからな』
確かに、ルスピニーは好きそう。
でもルリミアは初耳だなぁ、あの見た目で……、腹黒そう。
扉がこんこんとノックされた。
「お嬢様、おはようございます」
チェニーが起こしにきたようだ。
「はい、起きていますわ。『とりあえず、お母様が帰ってくるまで待ってみましょうか』」
『そうだな』『そうね』
私はチェニーに部屋に入ってくるように促した。
「おはよう、チェニー。ねぇ、お母様はいつ頃帰ってこられるのかしら」
チェニーはワゴンを運び入れて朝の目覚めの紅茶を用意し始める。
私が少し前からお願いしているのだが、前世の習慣である目覚めコーヒーが抜けなかったためだ。
コーヒーではないが、これはこれでさっぱりする。
もちろんストレートで。
「昼食前を予定しているようです。お嬢様、今日は趣向を変えてジャスミンにレモンをいかがでしょうか。」
「いいわね、いただきましょう」
激甘ティーじゃなければいい。
激甘ティーは私の家族がよく飲むあの砂糖とミルクが凄まじいお茶のことである。
ジャスミンは少し薬草茶っぽいが、匂いが好きなのでわりかし好きなほうだ。
「……本当に、変わられたのですね……」
ぼそりと呟いたためよく聞こえなかった。
「え、なにかしら?」
「いえ、よかったです」
だからなにがよ。
私はチェニーをガン見する。
しかし、華麗にスルーされた。
「今日はどのようにされるおつもりでしょうか」
恒例の今日の予定確認が入る。
私、子供だから仕事とかスケジュールとかないしね。
『私、剣がしたい。それかあの小さいお花を縫うところが見たい』
『いいな、俺もあの小さい細かい花は好きだぞ。プロンとソォーにはプレゼントしたんだろ。俺も欲しい』
おそらく、刺繍のことだろう。
前にたまたまあった裁縫セットで刺繍して見せたらすごい喜んでいたからついあげちゃったのだ。
裁縫は魔法訓練でぼろぼろになる服を直すのに嫌になるくらいしたからね、得意だよ。
「今日はお母様がくるまで裁縫でもしたいわ。手配してくれる?」
「はい、かしこまりました。奥様がお戻りになられましたら、お知らせいたします」
「よろしくね」
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